Netflixオリジナルの韓国ドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』(DP)シーズン2がついに配信開始されました。軍の脱走兵が起こす事件を描いたシリアスな人間ドラマ！
作品情報・相関図・キャスト
あらすじ
ネタバレなしの感想
シーズン2全6話ネタバレあらすじ・最終回のラスト結末解説
ぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)
これらを知りたい人向けに内容をわかりやすくまとめました。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。好きな項目から読んでください。)
これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
Loading ...- 1 Netflix韓国ドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2 作品情報・予告
- 2 『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2 相関図キャスト
- 3 『D.P.』シーズン1のストーリー復習
- 4 『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2 あらすじ
- 5 DP2：ネタバレなし感想・海外評価
- 6 1話「梅雨」ネタバレ
- 7 2話「ダーティープレー」ネタバレ
- 8 3話「カーテンコール」ネタバレ
- 9 4話「プルコギ怪談」ネタバレ
- 10 5話「アン・ジュノ」ネタバレ
- 11 『DP脱走兵追跡官』シーズン2 最終回ネタバレ 6話「明日」
- 12 韓国ドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2ネタバレ感想・評価
- 13 DPシーズン3はある？
- 14 最後のまとめ
Netflix韓国ドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2 作品情報・予告
制作国：韓国
話数：シーズン2は全6話
韓国語タイトル：『디피 2』
ジャンル：軍隊、ヒューマンドラマ、サスペンス、アクション
年齢制限：16+(暴力シーンあり。16歳以上推奨)
監督・脚本：ハン・ジュニ
原作：キム・ボトンのウェブ漫画「D.P.」
配給：Netflix
2021年8月27日にシーズン1が公開されるや否や、韓国の兵役の闇をあばくセンセーショナルな内容が世界中で話題になり、シーズン2が熱望されました。そしてついに配信開始！
『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2 相関図キャスト
アン・ジュノ役｜cast チョン・ヘイン
抑え目で時おり悩ましい表情を見せるハマり役のチョン・ヘイン。ディズニープラスの主演ドラマ『スノードロップ』や『コネクト』の役柄も印象的でした。
韓国ドラマ『スノードロップ(雪降花)』は、北朝鮮スパイが韓国ソウルの女子寮に逃げこむ政治劇ラブロマンス。ついに最終回を迎えました！ チョン・ヘイン(『DP 脱走兵追跡官』)主演で、ヒロイン役はアイドルグループ・BLACKPINKジス。[…]
ディズニープラス韓国ドラマ『コネクト』(Connect)は不死身の新人類と連続殺人鬼の運命が交錯するバイオレンスアクション！ シーズン1は全6話です。 『スノードロップ』やNetflix『DP 脱走兵追跡官』のチョン・ヘインがな[…]
チョン・ヘイン 出演作：『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』『半分の半分』『ある春の夜に』
ハン・ホヨル役｜cast ク・ギョファン
やっぱりチョン・ヘインの相棒はク・ギョファンでなきゃ！ 今回はシーズン1よりシリアスな設定です。
ク・ギョファンは最近はネットフリックスのアクション映画『キル・ボクスン』にも登場してましたね。
Netflix映画『キルボクスン』は超一流の殺し屋でシングルマザーが奮闘するアクション！『イルタスキャンダル』のチョン・ドヨン主演です。 シネマグ スタリリッシュなアクションは韓国版『ジョン・ウィック』。今までみた韓国アクシ[…]
ク・ギョファン 出演作：『新感染半島 ファイナル・ステージ』『キングダム:アシンの物語』『パク・ハギョンの旅行記』『寄生獣ザ・グレイ』
その他キャスト
| 役名 | キャスト(出演作) |
| パク・ボムグ(D.P.の担当官。ジュノのホヨルの上司)
|
キム・ソンギュン(『グリッド』『ソウル・バイブス』『離婚弁護士シン・ソンハン』) |
| イム・ジソプ大尉(憲兵大将補佐官だったが異動させられた。)
|
ソン・ソック(『智異山』『カジノ』『殺人者のパラドックス』) |
| ソ・ウン(法務将校で階級は中佐(中領)。銃撃事件解決の副団長。ジソプの元妻)
|
キム・ジヒョン(『39歳』『工作都市』) |
| オ・ミヌ准尉(ジャウンの部下。ソクポン事件でボムグの取り調べを担当) | チョン・ソギョン(『調査官ク・ギョンイ』『田舎街ダイアリーズ』『20世紀のキミ』) |
| グ・ジャウン(法務室長)
|
チ・ジニ(『ムーブ・トゥ・ヘブン』『サバイバー60日間の大統領』) |
| キム・ルリ(銃撃事件を起こした兵士。シーズン1で事件を起こしたソクポンの友人) | ムン・サンフン(『浪漫ドクターキム・サブ3』) |
| ソクポン(シーズン1で拉致事件を起こした兵士。ジュノの先輩) |
チョ・ヒョンチョル(『調査官ク・ギョンイ』『悪鬼』) |
| シン・へヨン(シーズン1で脱走して自殺したシン・ウソンの姉) |
イ・ソル(『ある日〜真実のベール』) |
| パク・セウン(ジュノの部下) |
ユ・スビン(『スタートアップ：夢の扉』『人間失格』) |
| パク・ソンウ(元D.P。アン・ジュノの前のパートナー) | コ・ギョンピョ(『恋のスケッチ〜応答せよ1988』『コネクト』『月水金火木土』) |
| チャン・ソンミン(ニーナ。脱走して5年間逃亡している) |
ペ・ナラ(グループ THE T-BIRDSのメンバー) |
| ムン・ヨンオク(シーズン1の脱走兵チョン・ヒョンミンの恋人) |
ウォン・ジアン(『ハートビート』のヒロイン) |
| 銃撃を起こしたキム・ルリの母 | ファン・ジョンミン(『ロースクール』『離婚弁護士シン・ソンハン』) |
| ホ・ギヨン(D.P.のサポート) | パク・セジュン |
| ヤン・ドゥグァン中佐(103師団の監督官) | イ・ギュフェ(『良くも悪くもだって母親』『悪鬼』) |
| ナ・ジュンソク(GPに所属。ジソプの後輩) | イム・ソンジェ(『ヴィンチェンツォ』『配達人 終末の救世主』) |
| シン・アフィ(GPに所属。ジュンソクの部下) | チェ・ヒョヌク(『二十五、二十一』) |
| ジュノの母親 | パク・ミヒョン(『その年、私たちは』) |
| ジュノの父親 | クォン・ヘヒョ(『気象庁の人々』『シュルプ』) |
| アン・スジン(ジュノの妹) | イ・ヨン(『イルタスキャンダル』『未成年裁判』『キルボクスン』) |
『D.P.』シーズン1のストーリー復習
Netflixで配信中の韓国ドラマ『DP 脱走兵追跡官』(D.P.)は、脱走軍人を追うスリリングな展開から軍部の問題を暴き出した社会派アクション。 『スノードロップ』のチョン・ヘインが主人公です。 韓国社会の闇をリアリティたっぷ[…]
『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2 あらすじ
（シーズン1最終回で）脱走兵・ソクポンの事件を受け、何が正義かわからなくなったD.P.(脱走兵追跡官)のアン・ジュノ。
ジュノは訓練で上官の命令にそむいたため廃級になり、他の兵士からゴミのように扱われる毎日を過ごしていた。
パートナーのホヨルはソクポンの事件でPTSD(トラウマ)を患ってしゃべれなくなり、施設に入院している。
アン・ジュノの上官だったパク・ボムグは、「ソクポンに精神疾患があったことにしろ」とサインを迫られていた。
そんな中、ソクポンの友人で他の兵隊からイジメを受けていたキム・ルリが軍の宿舎で銃撃事件を起こして逃走。
ジュノとホヨルは再びD.P.としてバディを組み、武装して脱走したキム・ルリを探すのだが…。
DP2：ネタバレなし感想・海外評価
シーズン2はシーズン1の最終回で脱走した兵士・ソクポンが起こした悲劇の直後の話で、めちゃくちゃシリアスな展開が続きます。
チョン・ヘイン演じる主人公・ジュノや、ク・ギョファン演じるホヨルが自身の心のキズを抱えつつ、壮絶なイジメを受けて脱走した兵士のケアにあたる姿に心を締め付けられます。
重すぎるストーリーで社会問題を提起しているだけでなく、事件や捜査の過程にバイオレンスやエンタメ性があるのも魅力です。
| おすすめ度 | 90% |
| テーマ・メッセージ性 | 97% |
| ストーリー | 90% |
| IMDb(海外レビューサイト) | 8.2(10点中) |
| Rotten Tomatoes(海外レビューサイト)※随時更新 | 批評家 % 一般の視聴者 % |
| メタスコア(Metacritic)※随時更新 | (100点中) |
※以下、Netflix韓国ドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2のストーリーネタバレありなので注意してください！
1話「梅雨」ネタバレ
シーズン1の最終回
ソクポンは軍隊内で壮絶なイジメを受けたのち、脱走してイジメの首謀者・ジャンスに暴行を加え、拳銃で自殺をはかる。
その場に駆けつけたアン・ジュノが助けようと押したため、銃弾はソクポンのアゴを破壊。ソクポンは重傷で入院した。
数カ月後
ジュノはソクポンの事件で軍に失望し、訓練で命令違反を犯したため廃級処分となった。D.P.に所属していたが、雑用のような仕事ばかりさせられている。
ジュノは、ホ・ギヨンがイジメを受けているのを見て先輩ともめた。
軍上層部はソクポンの事件で軍隊内部のイジメ問題が明るみになるのを恐れ、D.P.の担当官・ボムグに「ソクポンに精神疾患があったという書類にサインしろ」と迫っていた。
ボムグは1カ月以上もそれを拒否し続けた。しかし、ジソプから「ジュノとホヨルのためにもサインしたほうがいい」と言われ、仕方なく署名する。
そんな中、ソクポンの友人で自身も軍隊で強烈なイジメを受けていたキム・ルリが、宿舎でイジメの首謀者たちを銃撃する事件が発生。11名が負傷し、2名が死亡した。ルリは自動小銃を持って逃走。
ボムグはD.P.の担当官に戻り、ジュノにルリの捜索に参加するよう命じる。
ジュノにはパク・セウンという部下がいたが、彼は怖がって任務に参加しようとしない。果たして療養中のホヨルは戻ってこれるのか？
第1話 終わり
エピソード1の感想
シーズン2ではシーズン1最終回で銃撃事件を起こしたキム・ルリを捜索することに。
めちゃくちゃシリアスな内容ですが、個人の尊厳を軍上層部が揉み消そうとする構造は見応えバツグンです。超重厚なヒューマンドラマが帰ってきました。
2話「ダーティープレー」ネタバレ
ボムグとジソプは銃撃事件の直後に機密文書を送っていたオ・ミヌのパソコンを盗み見ようとする。しかし彼に見つかって蹴り倒され、部屋に軟禁されてしまう。
ルリの実家には死亡した兵士・ヒョンボムの母親ら遺族が詰めかけ、ルリの母ともみ合いになった。
ジュノもルリの実家に到着。
ホヨルがやってきて「お前の相棒は俺だ」とタブレットの文字を見せた。
ホヨルは、4カ月前ソクポンを追っているときにイジメを受けていたキム・ルリを助け、彼から話を聞いたことを回想。そのときに救えればよかったと後悔する。
捜索を指揮するソ・ウン中佐は銃撃事件を起こして逃走したキム・ルリに人間的な欠陥があったとメディアに報道させる。上司のグ・ジャウン法務室長や上層部の意向は、キム・ルリを射殺してでも事件を大きくしないことだった。
ソ・ウン中佐はルリを悪者にさせるため、彼が逃走中に自動小銃を捨てた情報はふせる。さらに母親が遺族から暴行を受ける映像をテレビで流した。ルリを実家に誘き寄せるためだ。
激怒したルリが実家にやってくる。手には手榴弾を握っていた。銃を持った兵士たちが彼を囲んだ。
機転をきかせたホヨルはルリの射殺を防ぐために現場の映像を生配信した。ホヨルは「すまなかった」と精一杯の声を出す。
ルリの母親がやってきて息子を抱きしめる。ルリは泣き崩れた。ルリは捕まった。
病室でそのニュースを見ていたソクポンは涙を流した。
エピソード2の感想
ルリの母親が破れた靴下で手榴弾をもった息子にすり寄ってくるシーンは圧巻でしたね。子供が人を殺してしまった親の気持ちは想像つかないほど辛いものでしょう。しかし立場は加害者の親であり、バッシングを受ける側です。
あと不条理だと思ったのは、ルリの銃撃で死亡した兵士・ヒョンボムはルリをいじめていたものの、主犯ではなくやらされていた人物なんですよね。ほんとやり切れないストーリーです。
ホヨルも精神的に相当つらそうです。PTSD(トラウマ)が癒えていない状態で脱走兵をどうにか生かそうと奮闘する姿に感動しました。
3話「カーテンコール」ネタバレ
ジュノとホヨルは、ルリを生かして逮捕したことに貢献したとして表彰された。
ジソプから「5年間逃亡しているチャン・ソンミンを捕まえろ」と指令が入った。ソンミンはジュノが入隊する前にホヨルの脇腹を刺した人物だ。
チャン・ソンミンは大学時代にチェーホフの「かもめ」で女性のニーナ役を務めて表彰された経歴を持つ。ゲイのようで、以前ホヨルが見つけた時はダンサーの仕事をしていた。
ジュノとホヨルはソンミンがタイガー実業という組織と繋がっていると知り、梨泰院での追跡劇のすえに組織のニャオニャオを捕まえる。
現在ソンミンは仁川(インチョン)にいると判明。
ジュノとホヨルは仁川の組織に潜入する。親分の老人は50年前に軍から逃亡した脱走兵だった。
正体がバレた2人は組織の人間に囲まれるがなんとか逃げ切る。
ジュノはかつて追跡した脱走兵チョン・ヒョンミンの恋人 ムン・ヨンオク(演ウォン・ジアン)と偶然会い、彼女が働くJAZZバーに隠れる。
ヨンオクは「ニーナ(ソンミン)の歌声は最高だった」と回想する。演出家に見出されたソンミンはチェーホフのかもめを演じるためにロンドンへ発つ予定らしい。
ジュノたちが空港につくと、ソンミンは偽造パスポートで飛行機に乗れずに逃亡したあとだった。ソンミンは空港で走っているときに移動中の荷物とぶつかって転倒し、頭を強打したらしい。
捜索のすえ、ジュノとホヨルは橋の真ん中で倒れて死んでいるソンミンを発見。ホヨルは涙を流した。
エピソード3の感想
ニーナ(ソンミン)の物語が切なすぎました。大学の演劇学科でもゲイだと虐げられ、軍ではゲイだという理由で壮絶なイジメを受け、イギリスにいけるかと思ったら死亡。本当にチェーホフのかもめのニーナみたいな人でしたね。
ソンミンを演じたのはミュージカル俳優でT-Birdのメンバーでもあるぺ・ナラ。Jazzバーでの歌声が最高でした。
ホヨルが流す一筋の涙がキラリ。自分を刺したソンミンが憎くもあり、同情と死んでしまった悲しさもあるすばらしい結末でした。
ムン・ヨンオク役で女優ウォン・ジアンが登場してましたね。2023年はAmazonの『ハートビート』でヒロインを務めています。
ギヨンが50年前に脱走して捕まっていない男がいると伏線を張ったあとで、組織の親分の老人が50年前の脱走兵だったとわかる流れも痛快でした。
4話「プルコギ怪談」ネタバレ
ルリ脱走の件を迅速に対応できなかったソ・ウン中佐は解雇された。ウンは軍部のやり方に不満を持ち、元夫のジソプにグ・ジャウンに関する機密情報が入ったUSBを渡す。
ナ・ジュンソク兵士が部下のシン・アフィを守って地雷で死亡した件で、ナの遺族が軍の責任を問う訴えを起こした。ジュンソクはジソプのかわいい後輩だった。
ジソプはジュノを連れてジュンソクが所属していたGPへ再調査へ向かう。GPとは北朝鮮との国境を監視する部隊のことだ。
ジソプは、GPがジュンソクの死について真実を隠蔽していると考えた。
ジソプはジュンソクが国境線付近で地雷を踏んだときにそばにいたシン・アフィを尋問する。彼の態度が悪かったので暴行した。
アフィは「北朝鮮兵士や脱北者への見せしめとして、国境フェンスに開けた穴から北の兵士を拉致してドラム缶で燃やした。これをプルコギ作戦という。しかし報復で北の兵士に火炎放射器で燃やされた」と、真実かどうか、いつの出来事かも不明な話をする。
ボムグがGPのホ・テサンに聞き出した話によると、素行が悪かったのはアフィでなくジュンソクだった。ジュンソクは危険なフェンス地帯でアフィをイジメ、地雷を踏んで自爆したらしい。GP部隊の名誉に関わることだったので、軍の上層部はジュンソクがアフィを守って死んだことにしたのだった。
ジソプは真実を聞いてショックを受けた。
軍人権センターの幹事シン・ヘヨン(シーズン1で脱走して自殺したシン・ウソンの姉)は、原告を集めて軍と国を相手取った訴訟をはじめる。
機密情報の入ったUSBの内容を見たジュノは、軍の闇を暴くことを決意して脱走する。
第4話 終わり
エピソード4の感想
国境監視部隊・GPの閉塞感のある雰囲気がすごかったですね。ジソプが可愛がっていた後輩・ジュンソクがクズ野郎だったというショッキングな結末。軍にいたら人は変わってしまうのかもしれません。
地雷爆発事故後にジュンソクの部下だったシン・アフィの態度が豹変したことも軍の狂気を前面に映し出しています。
5話「アン・ジュノ」ネタバレ
軍を解雇されたソ・ウンは、銃撃事件を起こしたキム・ルリの訴訟代理人として裁判で戦うことを決意。
USBの中身を見たジュノは、銃撃事件で太ももを撃たれたチョン・ヒョンボムは即死でなく出血多量で死亡したと知った。救助ヘリの到着になぜか1時間半もかかり、その間に死亡したのだ。
ジュノは軍人権センターの幹事シン・ヘヨンに連絡し、ウソンの納骨堂で会う約束をした。
しかしジュノは新幹線の中でオ・ミヌが指揮する部隊に襲われる。ジュノは軍人たちを次々に倒していくが、オ・ミヌの蹴りをくらって立てなくなった。
そこへホヨルがやってきてミヌを止めた。ホヨルはジュノがミヌに捕まって反逆者あつかいされることだけは防ぎたかったのだ。ジュノはその隙に逃げる。
ジュノは駅でパク・ソンウ(演コ・ギョンピョ)に呼び止められる。
ソンウはシン・ウソンの異変に気づかず自殺を防げなかったことでジュノにボコボコにされて別部隊へ異動させられ(シーズン1の内容)、復讐の機会を伺っていたようだ。
ソンウはジュノを何度も殴って手錠をかけ、USBを手に入れた。
納骨堂へ着いたヘヨンは、弟・ウソンの骨壷のそばに遺品のライターを見つける。「ごめんなさい」(ジュノの文字)のメモが添えられていた。
エピソード5 終わり
エピソード5の感想
列車内でのチョン・ヘインが追ってきた軍人たちと格闘するシーンは圧巻でしたね。
オ・ミヌ役のチョン・ソギョンさんも、見た目はおっさんなんですけどテコンドーの蹴り技がすごくて見入ってしまいました。飛び回し蹴りがかっこよすぎです。
『DP脱走兵追跡官』シーズン2 最終回ネタバレ 6話「明日」
ソンウはUSBをオ・ミヌに渡す。しかしUSBの中身は偽物だった。ジュノが事前にすり替えていたのだ。
いっぽうホヨルは自由に動くため除隊を宣言。兵士の親のコネを使って息子を進学塾に通わせていたヤン・ドゥグァン中佐をおどし、「グ・ジャウン法務室長はGPの隠蔽の件を知っていてジソプを向かわせた」と証言させて録音データを取った。
ホヨルはそのデータをジャウンに聞かせ、「俺がUSBを見つけるからジュノのことも任せてくれ」と交渉した。ジャウンは仕方なくジュノの令状を保留にする。
ジュノはソンウに護送されている最中に逃亡した。
キム・ルリ銃撃事件の発生や対応について軍や国に責任を問う裁判が始まった。
原告の代理人を務めるソ・ウンは、「キム・ルリに撃たれたヒョンボムは救助ヘリが遅れたために死亡した」と言った。
軍の弁護にあたるグ・ジャウンは「具体的な証拠がない」と訴えをしりぞけようとする。
ジュノはソンウに見つかってボコボコに殴られた。ホヨルがやってきてソンウを気絶させる。ジュノはUSBを持っていなかった。
オ・ミヌはへヨンがUSBを持っており裁判で提出するつもりだと考えてあとを尾ける。しかし彼女もUSBを持っていない。
裁判にボムグが現れ、USBが提出された。ボムグがジュノを説得してUSBをあずかっていたのだった。
USBの機密情報により、ヒョンボムの救助が司令部の命令保留によって遅れたことが明らかになり、軍と国に一定の賠償責任があると判決が出た。
銃撃事件の犯人キム・ルリは母に向かって「心配しないで」と叫ぶ。ルリの母はヒョンボムの遺族に頭を下げた。
ボムグが内部告発の罪をかぶることになり、ジュノとホヨルは涙を流す。
ジュノは軽い懲罰の後で軍務に復帰。ホヨルとジソプと一緒に、服役中のボムグに面会に行く。
ジソプはボムグにありがとうとお礼を言った。
ホヨルは除隊になり、ジュノに別れを告げて仁川行きのバスに乗った。
ジュノは別のバスで揺られながら、かつてソクポンをいじめて恨みをかい、彼に拉致されたジャンスを窓の外に見つける。ジャンスもこちらを見ていた。ジャンスは教員になったのか、高校生たちに囲まれていた。
ある日、軍の営舎にいるジュノのところにソクポンがたずねてくる。ジュノは笑顔になった。
ジュノの除隊まであと364日。
『DPシーズン2』最終回第6話 終わり
DP2 最終回の感想
ソクポンがジャンスを拉致して銃で自殺未遂をしたシーズン1のラストが絶望だとすると、シーズン2の最後は希望で締めくくられました。
ジュノとホヨルの活躍により、ボムグやジソプだけでなくソ・ウンなどの幹部にも「軍はこのままではいけない」という意志が広がっていく過程が美しいです。
銃撃事件の加害者・ルリの母親と、死亡したヒョンボムの遺族が会釈を交わしているシーンもすごく印象的でした。
ヒョンボムの遺族はルリのことを許せないでしょう。しかし遺族は、ヒョンボムが軍にその命を見捨てられ、加害者のルリも軍のせいで狂ってしまったと理解していたようでした。
USBで上層部の事件隠蔽のための行動がバレて罪が認められましたが、軍内部が具体的にどう変わっていくかはまだこれからですね。
脱走したジュノが軽い処罰で済んだのは若干都合が良すぎる気もしましたし、シーズン1でジャンスを拉致して自らのアゴを撃ち抜いたソクポンも罪に問われていないのが不思議でしたが、これらは軍が失態を隠すために不問にしたのでしょう。
ジュノの兵役はまだ1年近く残っているのでシーズン3もやろうと思えばできそうですね。シーズン1と2の間が2年あいたので、シーズン3が公開されるのは2025年でしょうか。期待して待ってます。
韓国ドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2ネタバレ感想・評価
脱走兵とD.P.のやりとりによって、軍隊という組織に生きる人間たちが自分の中にある正義を少しずつ見出していく過程に引き込まれます。
脱走兵が起こす事件は悲惨な一方、チョン・ヘインとク・ギョファンの抜群のコンビネーションで捜査を進めていく過程には臨場感があります。
脱走兵とDPの追跡劇・追いかけごっこもエンタメ性ばつぐん。脱走兵の人間ドラマも感動的です。
韓国では兵役義務があり、上官や先輩によるイジメは相当なものだったようです(現在はだいぶ改善されているもよう)。韓国で兵役を経験された方が、ドラマのイジメの描写は決して大袈裟じゃないと言っていました。
『D.P. -脱走兵追跡官-』のヒットによって、韓国の軍隊内部の現状が少しでも変わるといいですね。本作には現実を変える力があると思います。
DPシーズン3はある？
2023年7月30日時点でまだ制作は発表されていませんが、チョン・ヘイン演じるアン・ジュノの兵役はまだ1年ほど残っている状態でシーズン2が最終話を迎えていますのでシーズン3の可能性は十分あると思います。
終わり方的にはシーズン2の制作段階でシーズン3も視野に入っていたのでは？と考えることもできます。
シーズン3はチョン・ヘインが退役前に本格的に軍部の旧体制を変えていくストーリーになりそうですね。
ク・ギョファンは退役したので新バディ誕生か！？
もしくはク・ギョファンが軍に復職するかもしれません！
ただNetflixは近年、会員数の伸び悩みから今ある作品の新シーズンではなく新作に力を入れています。経営判断次第で、DPも「人気はあるけど打ち切り」になる可能性はあるでしょう。
最後のまとめ
Netflix韓国ドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2は、シーズン1が持つ高い緊張感と兵役への問題提起を兼ね備えた秀作でした。
シーズン3も制作されるかもしれませんね。楽しみにしています。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2レビュー終わり！
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