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Netflix『キングダム:アシンの物語』

Netflix『キングダム:アシンの物語』ネタバレあらすじ解説・感想/美しき復讐者の悲劇考察・評価

Netflix『キングダム:アシンの物語』は人気ゾンビ歴史ドラマシリーズの前日譚で、元凶となる出来事を描いたパニックホラー映画。

『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョンが主演です。

少女が狂気の復讐者に変貌してゆく凄惨なストーリーは見応え抜群でした!

悲惨すぎる内容ですが、それだけにアクションホラーとして強いカタルシスが得られること必至!

Netflixドラマ『キングダム』の起源が明らかに!シーズン2まで見てからでも、まだ見てない人も楽しめます!

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Netflix『キングダム:アシンの物語』作品情報・キャスト

youtu.be

公開・制作国:2021年7月23日Netflix配信・韓国

原題:Kingdom: Ashin-jeon

監督:キム・ソンフン

脚本:キム・ウニ

原作:『神の国』

主演:チョン・ジヒョン/アシン役

出演:パク・ビョンウン/ミン・チロク役

出演:キム・シア/アシンの幼少期役

出演:キム・レハ/アシンの父タハプ役

出演:ク・ギョファン/アイダガン役

『キングダム:アシンの物語』ネタバレあらすじ解説

主人公アシンの幼少期

中国から朝鮮に帰化した女真族の末裔は国境付近に住み、城底野人(ソンジョ)と呼ばれ蔑まれていました。

ある日、城底野人(ソンジョ)が暮らす藩胡村付近の立ち入り禁止区域・廃四郡で中国側の婆猪衛からやってきた女真族が15名殺されて死体で発見されました。

朝鮮側の軍人ミン・チロクは、チェ一族のボミルが犯人だと気づきます。

しかしミン・チロクは女真族が復讐で攻めてくることを恐れ、虎に殺されたことにしますが…。

『キングダム:アシンの物語』ネタバレあらすじ

ミン・チロクは藩胡村で密偵として雇っているタハプに「中国へ言って女真族が虎に殺されたと噂を流せ」と命令します。

藩胡村で暮らす少女・アシンは父タハプを見送りました。

ミン・チロクは虎が女真族を殺したことに信憑性を持たせるため、廃四郡で虎狩をおこないます。

しかし生死草を食べてその鹿を喰らったゾンビ虎に襲われ、猟師たちは次々に殺されていきました。

中国の女真族数名が同胞殺された原因を調べるために廃四郡の付近にやってきていました。そこでゾンビ虎に襲われますが、ミン・チロクが槍で虎の頭を貫いて殺します。

女真族は虎の腹の中に人間の骨などがないことから、15名が虎に殺されたことは嘘だと気づいて朝鮮への復讐を宣言しました。

病気の母親の容体が悪くなり、アシンは1人で廃四郡へ行って石碑に書かれた生死草に関する記述を見て、母を回復させる手立てを探ります。

しかし、夜アシンが藩胡村に帰ると家々は燃やされ、母や妹など同胞が殺されて吊るされていました。アイダガン率いる婆猪衛の女真族の仕業です。

父親も婆猪衛から帰ってこず、アシンはミン・チロクの軍村で暮らすことになりました。

アシンはミン・チロクに「いつか親兄弟の仇を打って欲しい」と言います。

女真族の末裔であるアシンは豚小屋に住まわされ、家畜の世話や衣類の洗濯などの重労働をさせられました。

アシンは空いた時間に弓や武術の修行を積み、時々は国境の川を渡り婆猪衛の女真族の偵察なども行っています。

Netflix『キングダム:アシンの物語』ネタバレ 成長したアシンが弓を構えるシーン

アシンは大人の女性に成長すると、夜な夜な軍人たちに慰み者にされるようになりますが、いつか来る復讐のためにそんな屈辱にも耐えました。

ある日、川を渡り女真族の本陣を偵察していると、ボロボロの状態で鎖で繋がれている父・タハプを発見。タハプは「殺してくれ」と言い、アシンは泣きながらナイフを突き刺しました。

失望したアシンがミン・チロクの軍営に戻ると、門からチロクと一緒にチェ一族のボミルが馬で出ていくのを見ます。

ボミルが持つ矢羽がかつて廃四郡で死んでいた女真族に刺さっているものと同じだと気づきました。

アシンは夜に執務室の書簡を調べると、ミン・チロクが女真族との戦争を避けるために、故郷の藩胡村の仕業だと嘘を吐いていたことが判明。

家族や同胞が殺され父が監禁されたのもミン・チロクやボミルのせいだったとわかり怒りに震えます。

アシンは夜小屋に来た軍人を殺して生死草でゾンビにして解き放ちます。軍村はあっという間にゾンビで溢れかえりました。

アシンは屋根の上から弓を射て、生き延びて逃げ惑っている軍人たちを殺害していきます。

Netflix『キングダム:アシンの物語』ネタバレ 屋根から弓を射るアシン

最後はゾンビの群れを血で誘き寄せて燃料をかけて燃やしました。村は壊滅します。

アシンは故郷の藩胡村があった場所に帰ります。

小屋の中にうごめいていたのは、ゾンビになったアシンの家族や同胞たちでした。

アシンは、数年前に彼らが女真族に皆殺しにされたときに生死草で蘇らせ、時々来てシカの肉などを与えていたのでした。

アシンは「どんな姿でも一緒にいるから寂しくない」と言い、軍村から引きずってきた男性を生きたまま喰わせます。

復讐の鬼と化したアシンはその後、国全体を混乱に陥れるため医者イ・スンヒに生死草を渡してその秘密を教えました。

アシンは女真族のアイダガンたちを見つけ、弓矢を放ちます。

Netflix映画『キングダム:アシンの物語』終わり!

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映画『キングダム:アシンの物語』ネタバレ感想・評価

映画『キングダム:アシンの物語』

映画『キングダム:アシンの物語』の評価は85点。

ドラマ『キングダム』のシーズン2で突如登場したアシンが、なぜ復讐者となったのか!?

その凄惨な過去がドラマティックに描かれていました

韓国映画らしく生々しい悲劇がいくつも重なっていたのが印象深いです。

少女アシンが狂気の女性へと変貌し、実は肉親ゾンビを飼っていたというオチは圧巻。

彼女が軍村での虐げられた生活に耐えられた理由は死んだ肉親たちのためでなく、今なお肉の塊として動いている肉親たちのためだった!と考えると後味の悪さが倍増して奇妙なカタルシスが得られます

『キングダム』シリーズはストーリーがしっかりしていて素敵!個人的には同じくゾンビドラマである『Sweet home俺と世界の絶望』とかより全然好きです(テイストは全然違いますが)。

ちなみに本編であるドラマ『キングダム』の登場キャラはミン・チロクとボミル、あと医者イ・スンヒ以外は出てきませんでした。

ミン・チロクは『キングダム』の本編では悪そうな役じゃなかったのに、実は元凶を生み出した人物だということも判明!

元を辿ればやはりチェ一族のボミルが女真族を15人も殺してしまったがの悪いではありますが、アシンの村を犠牲にするという直接的な原因を作ったのはチロクです。

シーンとしては、最初に女真族15名の死体が裸で折り重なっている場面がアーティスティックで見応えありました。

女真族15名の死体 『キングダム:アシンの物語』あらすじネタバレ

ちょっと『ゲーム・オブ・スローンズ』っぽい演出ですね。全体を通して色彩豊かだったのも特徴です。

あとはアシンが屋根の上からゾンビに追いかけられる軍人たちに弓矢を放っていく場面もエンタメ的に盛り上がったと思います。

同時期にNetflixで公開されたホラー映画で比較しても『ブラッド・レッド・スカイ』のような地味な感じでなく、『フィアー・ストリート』シリーズのようにちゃんとアクションエンタメとしてキャッチーなシーンもたくさんあったのが良かったです。

アシンが『キングダム』シーズン3で、チャンやソビたちとどんな物語を繰り広げるのか?楽しみですね。

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いくらなんでもアシン可哀想すぎん?悲劇ストーリー考察

目がおかしい主人公アシン
映画『キングダム:アシンの物語』ではいくつもの悲劇が織り重なっていたのが特徴でした。

まず、主人公・アシンが復讐者になる過程が悲惨すぎです。

彼女に起こった出来事をざっくり並べてみましょう。

  • 家族や村人が惨殺され全滅
  • 差別されてブタ小屋で暮らすはめに
  • 女真族に廃人にされていた父を見つけて刺殺
  • 味方だと思っていたミン・チロクの裏切り発覚
  • 実は家族らをゾンビにしてずっと面倒を見ていた

悲劇のオンパレードですね…。

こんな苛烈な体験をしては、「ゾンビで韓国中の人間を殺しまくってやる!」と復讐者になるのも致し方ない気がします。

さらに、軍人たちに普通にレイプされていたこともしっかり描いていたのが衝撃でした。

確かに、差別される側の女性が当時のような環境で慰み者になるのは必然だったでしょう。

リアリティがあり、ストーリーに生々しさと後味の悪さを残していました。

そのリアルさが映画としてのクオリティの高さに繋がっているのかもしれませんが、アシンが本当にひたすら悲惨ですね…。

また、大もとに女真族同士の争いもありました。

国境である川を越えた中国側に住む女真族と、朝鮮に帰化した女真族の末裔であるアシンたちが殺し合うことになったのです。

実際、史実でも李氏朝鮮時代に女真族を朝鮮に取り込んだ経緯があります。

女真族の問題だけでなく、朝鮮戦争など挙げればキリがないですが、第三者に国境を引かれた同族同士の戦争は現実でも世界中で大きな問題で、今なお悲劇を生み続けています。

本作では朝鮮半島における女真族の史実を盛り込み、悲劇により一層のリアリティを与えていました。

こうやって考察してみると、身内が次々に死んでいく『ウォーキング・デッド』と同じがそれ以上に悲惨過ぎるストーリーですねー。ドロドロ過ぎです。

そういえば、アシンが肉親になったゾンビを飼っているオチは『ウォーキング・デッド』シーズン2のハーシェルみたいでした。

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ゾンビ鹿・ゾンビ虎

『キングダム:アシンの物語』はオープニングで生死草を食べたゾンビ鹿が出てきました。

『キングダム:アシンの物語』のゾンビ鹿

寄生虫が原因のゾンビなので、動物全般に感染するのでしょう。バリエーション豊かですね。

さらに、ゾンビ鹿を食べて感染したゾンビ虎も登場!大迫力です。

『キングダム:アシンの物語』のゾンビ虎

ソンビ虎はザック・スナイダー監督の映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』にも登場してましたし、動物×ゾンビがまたちょっと流行ってきてますね。

ちなみにNetflix『バイオハザードインフィニットダークネス』ではゾンビネズミが登場してましたし、『ゲーム・オブ・スローンズ』にはゾンビホッキョクグマが登場。

映画やドラマですべての生物がゾンビ化される日もそう遠くありません。

最後のまとめ

Netflix『キングダム:アシンの物語』はアシンの過去や屈辱が生々しく描かれた傑作復讐映画でした

『キングダム』シーズン3でアシンはイ・チャンたちの敵になるのか!?

楽しみで仕方ありません。

Netflix『キングダム:アシンの物語』評価・感想・考察終わり!

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