映画『ヴィレッジ』(Village)。巨大なゴミ処理場がつくられた排他的な村で暮らす青年の絶望と希望を描いた問題作!
藤井道人監督作品で、主演は横浜流星さん。
作品情報・キャスト
ネタバレなしの感想
視聴してのぶっちゃけ感想、良い点・ダメな点の評価(ネタバレあり)
能面や穴の声の意味を深掘り考察!
物語ネタバレあらすじ・ラスト結末・エンドロール後の解説
これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
邦画『ヴィレッジ』作品情報・予告
制作国:日本
上映時間:120分
英題:『Village』
ジャンル:ヒューマンドラマ・サスペンス
年齢制限:PG12(12歳以下は親の指導が必要)
監督・脚本:藤井道人
原作:なし、映画オリジナル
制作:スターサンズ
音楽:岩代太郎
エグゼクティブプロデューサー:河村光庸(本作が遺作)
藤井道人監督
藤井道人監督は、今若手(2023年時点でまだ36歳)で一番注目されているといってもいい監督ではないでしょうか。
映画『新聞記者』『ヤクザと家族 The Family』『余命10年』,Netflixドラマ『新聞記者』など有名で、重厚な映像と社会派なストーリーが持ち味です。
本作で藤井監督と主演の横浜流星さんは何度もタッグを組んでいます(映画『全員、片想い』『青の帰り道』『DIVOC-12/名もなき一篇・アンナ』Netflixドラマ『新聞記者』など)。
2023年5月19日には岡田准一・綾野剛出演で韓国映画をリメイクした『最後まで行く』も公開されます。
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映画『ヴィレッジ』キャスト
横浜流星
横浜流星さんが生きる希望を見いだせない青年・片山優(かたやまゆう)を演じました。
イケメンなのにイケメンに見えないくらいすごい演技。目つきがもうやばくって、「これ本当に横浜流星?」と思ってしまうほどでした。
『流浪の月』も凄かったですけど、本作もそれにまさるとも劣らない凄まじい演技力です。役を完璧に演じていたと思います。
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その他のキャスト
役名 | キャスト(出演作) |
中井美咲(優のおさななじみ。能が好き) |
黒木華(『舟を編む』『小さいおうち』『ゴールドボーイ』) |
中井恵一(美咲の弟。自己表現が苦手。) | 作間龍斗(ジャニーズHiHi Jetsのメンバー『ひらいて』) |
大橋透(優の同級生。ゴミ処理施設の管理職) | 一ノ瀬ワタル(『キングダム』『新解釈・三國志』,Netflix『サンクチュアリ-聖域-』) |
筧龍太(ゴミ処理の作業員。優の同僚) | 奥平大兼(『MOTHER マザー』『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』) |
大橋修作(霞門村/かもん村の村長) | 古田新太(『シン・ゴジラ』『空白』『KAPPEI カッペイ』『サイレントラブ』『半沢直樹2』) |
大橋光吉(修作の弟。刑事。能の踊り手) | 中村獅童(『孤高の血』『キャラクター』『怪物』) |
丸岡勝(ヤクザ。ゴミ処理施設への不法投棄で金を得ている) | 杉本哲太(『相棒』シリーズ,『エンジェルフライト』Netflix『君に届け』『マッチング』) |
大橋ふみ(修作の母。老齢で寝たきりの状態) | 木野花(『あまちゃん』『愛しのアイリーン』) |
片山君枝(優の母。パチンコ依存症) | 西田尚美(『白い巨塔』『貞子DX』) |
映画『ヴィレッジ』あらすじ
片山優(横浜流星)は、ど田舎の霞門(かもん)村で鬱々(うつうつ)とした日々を過ごしていた。ギャンブル依存症で借金を抱える母親を養うため、昼も夜も10年前にできた巨大なゴミ処理場で働いている。
優はもともと村に古くから伝わる日本の伝統芸能・能が大好きな明るい少年だった。しかし10年前の父の死により優の人生はいっぺんしたのだった。
そんなある日、東京で働いていた美咲(黒木華)が帰ってくる。美咲は、父親が起こした事件のせいで村の人々に忌み嫌われている優を不憫(ふびん)に思った。優が抱えるやり場のない怒りを感じとった美咲は、彼をなぐさめた。
美咲がゴミ処理施設の広報担当に就任し、暗かった優は施設の案内係として村の人々に認められていくのだが…。
ネタバレなし感想・海外評価
息苦しさを塗り重ねていくようなじっとり重厚な映像は藤井道人監督らしさ全開。
個人的には期待以上のクオリティで大満足です。
ただ、わかりやすいストーリーではないので好みはわかれると思います。
物語に自分で答えを出すのが好きな人には向いているでしょう。ぜひ劇場で見てください。横浜流星さんはじめキャストの演技もすばらしいです。
反対に、明快なエンタメ映画が好きな人には向いていないと思います。
ジャンルでいうとヒューマンドラマとサスペンスの中間くらいの微妙なテイストです。良くも悪くも『ヤクザと家族 The Family』のような人間ドラマを期待すると肩透かしを喰らうでしょう。
おすすめ度 | 80% |
村の排他的な世界観 | 94% |
ストーリー | 82点 |
IMDb(海外レビューサイト)※随時更新 | (10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト)※随時更新 | 批評家 % 一般の視聴者 % |
※以下、邦画映画『ヴィレッジ』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『ヴィレッジ』ネタバレ感想・評価
良い点
よくある、村八分、リンチ、そして復讐!みたいなわかりやすいストーリーではなく、全員が被害者でも加害者でもある村の狂気をえぐり出すコンセプトがすばらしかったです。
怪物はこの村(ヴィレッジ)自体ですね。
臭いものを処理する行動や慣習を、ゴミ処理場というカタチで具現化していたのがおもしろいですね。うまいことメタファーになっています。
人殺しの村!とかそういうサスペンス的にキャッチーな感じではないですが、みんな出ていきたいと思ってるけど出ていけない…村の呪縛がリアルに表現されていた点が恐ろしく、日本社会の縮図のようで評価できます。
横浜流星さんの心が壊れた男の演技がすごすぎて、序盤から中盤まではずっと見ていて良くも悪くも辛かったんですけど、ラストには狂ったカタルシスもありました。
イケメンなのに根暗な男を完璧に演じられるってすごい演技力ですね。姿勢も悪くて良い意味でルックスの良さが消えており感情移入できました。
能のお面や、主人公・優にだけ見える深い穴などのメタファーなどを入れ込むことで解釈に幅のある重層的な作りも見事でした。
全体を通じて閉鎖的な村の息苦しさのようなものが120%伝わってくる良作だったと思います。
最後に優が暴走して村長を殺してしまう最悪な結末は好みがわかれるかもしれませんが、どことなくマーティン・スコセッシ作品みたいで私は好きでした。
あとは主人公・優の精神的にボロボロのキャラクターや恵一の知的ボーダーっぽい感じ、ラストの家を燃やす結末など、三島由紀夫の小説『金閣寺』に通底するものがありました。
『ヴィレッジ』は『ヤクザと家族 The Family』のように万人から支持を受ける作品ではないと思いますが、藤井道人監督は表現者として一歩先へ進んだと思いました。
ダメな点
個人的には本作にダメとまでいえる致命的な弱点はなかったと思います。
ただ気になる部分はいくつか。
まず、閉鎖的な村、ゴミ処理場という社会問題、肉親のあやまちと過去のトラウマ、伝統芸能・能などなど、たくさんの要素を入れ込んでいたためにほんの少しだけ統一感に欠けていた気がしました。
さらに現実か妄想かわからない深い穴や、邯鄲の夢の物語(能の演目「邯鄲の枕」)まで入ってきます。
バランスが悪いとまではいかず人によっては気にならないレベルでしょう。
ただ個人的にはほんの少しだけ雰囲気を超現実よりにしてもよかったと思いました。後半に村が急に発展した違和感をかき消すこともできますし、能の不気味な雰囲気をさらに活かせたと思います。
本作のストーリーを完全にリアル路線で捉えると「後半の展開は論理的にどうなの?」問題が目立ってしまうのです。
あとは細かい点でいえば、ク○野郎の透(とおる)のキャラをもう少しわかりやすく表現しても良かったと思いました。
透は優を日常的にイジメまくり、美咲を襲おうとする最低なヤツですが、優を殴りまくっているときの悲しそうな表情から察するに透自身も村に抑圧された被害者なのでしょう。父である村長にいろいろ嫌な仕事も押し付けられたはずです。
透についてはほとんど乱暴者としか描かれていませんでしたが、彼がどんな重圧に苦しんでいたのか?さらっとでも説明があったほうがキャラがより生きたと思います。行動から察するに知能にも性格にも幅がありすぎると感じました。
映画『ヴィレッジ』考察ネタバレ
能面の意味
能面(のうめん)は個を殺してみんな同じ表情・考えかたをする村人、ひいては村自体を暗喩しています。
村で生きるには能面の奥にある素顔を隠さなければならない、みんな能面をかぶらなければならないのです。
さらに興味深いのが、優も美咲も幼い頃から能に憧れていたところ。
個性をおおい隠す力・能面に憧れていたというのは、個性を潰す村の抑圧に憧れを抱くことのメタファーのようにも見えます。
つまり優は父親の死によって支配する力を忌み嫌っていたものの、ゴミ処理場の責任者になって能面をかぶり、みんなを支配するよろこびを感じていたのです。
人間って複雑ですね。この複雑さが本作『ヴィレッジ』の醍醐味(だいごみ)でしょう。
(補足としては美咲が言っていたように、どんな表情にも見える能面には自分の心の状態を知る力もあります。)
穴の意味
優がゴミ処理場で見た穴からは苦しそうな吐息・うめき声のようなものが聞こえていました。
作中で追い詰められた優は能面をかぶってスーハースーハーと苦しそうに呼吸をしていました。よって優がゴミ処理場の穴で聞いていた声は、自分自身が苦しむ声、優の父や透、他の村人が苦しむ声でしょう。
(時系列は前後しますが穴自体がファンタジー的なものなので、後半で殺されてゴミ処理場に埋められた透の声も含めていいと思います)
穴は、村社会に抑圧された優や村人の心に空いた穴です。穴からのうめき声によって表に出せない心の声を表現しているのだと感じました。
ぜんぶ夢?
後半では優の活躍で村がいきなり発展して優が注目され、さらに母親まで楽しそうに働いていました。
作中では美咲が優に、邯鄲の夢(邯鄲の枕で寝た旅人が50年間王として栄華を極めたが、起きたら夢だった)を説明していました。
トリッキーな解釈としてはすべてが優の願望がみせた夢だったという考え方もアリだと思います。
優が村長を殺して火をつけるという父親の罪を模倣するラスト結末も怖いですが、目覚めたときに村の成功も美咲との恋愛関係もなく、昼も夜もゴミを埋めるはじめの状態に戻っているというのもかなり怖いと思います。
村の呪縛にとらわれている限り、夢でも現実でも最悪の結末を迎える胸糞作品ですね。
美咲の今後
さっきの夢解釈は一旦置いておいて、普通にすべて現実で起こったことだとしたら美咲がまた精神を病んでしまう未来は避けられないでしょう。
東京でもいじめられ、田舎に戻っても透を殺してしまい、恋人・優が闇堕ちしてしまう鬱展開。美咲も村の犠牲者ですね。
エンドロール後では美咲の弟・恵一が1人で村を出ていましたが、美咲を見捨てたのでしょうか。
美咲は優に「弟の恵一をお願い」と言っていたのに…。
映画『ヴィレッジ』ネタバレあらすじ解説
絶望する優
優が村人たちに忌み嫌われていた理由は、10年前にゴミ処理施設建設に反対した父が人を殺し、家に火をつけて自殺したからだった。優は犯罪者の息子として生きてきた。
村長・修作(古田新太)の息子で若い衆のまとめ役の透(とおる)は、仕分け作業をしている優たち下っ端に殴り合いをさせて楽しんでいる。
ある日、優はゴミ処理施設にマンホールくらいの大きさの穴が空いているのを見つける。そこから不気味な声が聞こえた。同僚の龍太がそんな声は聞こえないと笑う。
母がパチンコで金を使い込むので優は夜もゴミ処理場で不法投棄の仕事をしていた。不法投棄はヤクザ・丸岡のしのぎの仕事で透が下請けをし、優たちを夜中に呼び出して大量のゴミを埋めさせた。
昼も働いて夜中も働く…最悪な生活スタイルです。こんな村嫌だああ!
丸岡は優の家にやってきて「母親がおまえに内緒で俺に借金をしている」と言う。その金額は300万円以上だ。優は布団に顔を押し付けて叫んだ。
美咲の帰還
ある日、優のおさななじみの美咲が東京から帰ってきてゴミ処理施設で広報担当として働くことになる。
美咲は優を連れて山にある能の稽古場へ向かった。10年前に村を出て刑事になった村長の弟・光吉(中村獅童)が来ていた。美咲と光吉はそこで能を舞った。
美咲は昔仲の良かった優を気にかけ、彼をゴミ処理施設見学の案内役に任命した。透は美咲が優に近づくのが気に入らないようだった。村長はゴミ処理場の案内役になった優に、「もう夜の仕事(不法投棄)はやるな」と言う。
美咲は家に優を呼んで能面をプレゼント。そして能に出てくる邯鄲の夢の歌について「邯鄲の枕で寝た旅人が50年間王として栄華を極めたが、起きたら夢だった」と説明する。
優と美咲はキスして体を重ね、男女の関係になった。
ある日、美咲の家に透が入り込み、美咲が東京でいじめられて精神を病んで帰ってきたことを知っていると言って笑う。さらに優が不法投棄している動画を見せて「コイツは犯罪者だ。俺と一緒になれ」と言って襲いかかった。
家にきた優が透を止めるが、逆に透に何度も殴られてしまう。透は馬乗りになって優に渾身の一撃を加えようとした。
それから1年ほど経過。優がテレビに出演したことをきっかけに、かもん村は近隣の街のゴミをリサイクルするゴミ処理施設とのどかな自然が融合したすてきな場所だということで観光客が増え、発展していた。
優は村のPR担当として人気者になり、アル中でギャンブル依存症だった母親は道の駅で元気に働いている。
そんななか、ゴミ処理施設で働きはじめた美咲の弟・恵一がゴミ処理施設で不法投棄された危険なゴミを発見。土地は汚染されていて、化学物質は基準値を超えていた。
恵一は刑事の光吉にそのことを話す。
夜にゴミ処理場で不法投棄していた龍太たちは現場を取り押さえられて逮捕された。
事実を隠蔽するため、村長・修作も優も「不法投棄のことは知らなかった」と証言する。
ラスト結末
さらにゴミ処理場から行方不明だった透の死体が発見された。
美咲が優を守るために透をハサミで刺し殺してしまい、優が埋めたのだった。
優は車に恵一を乗せ、「あの日に透が知らない大人たちに連れていかれたと証言しろ」と脅す。恵一が暴れたせいで車は道を外れて木に突っ込んでしまう。恵一はしばらく寝たきりの状態になった。
優は自首しようとする美咲を止めて、村長の家へ。
村長・修作は「息子の透はお前と美咲が殺したんだろ?村のために美咲を犠牲にして隠蔽しよう。一緒に村を立て直そう」と言う。
優は「俺の父親の件を処理するのも簡単だったか?」と問いかけた。修作は「覚えていない」と笑う。
優は怒りにふるえ、村長の首を絞めて殺害。
隣の部屋ではベッドに寝たきりの村長の母・ふみが邯鄲の夢の歌をうたう。
丁度同じ頃、優も邯鄲の夢の歌を歌っていた。
優は村長の家にガソリンをまいて火をつける。
駆けつけた光吉が家から出てきた優を呼び止めた。優は狂気の表情で笑った。
エンドロール後
意識を取り戻した恵一は、狂った村から出ていくことを決意。1人で荷物を引いて歩いて去っていった。
最後のまとめ
重厚な映像と能面によるメタファー、そしてなんといっても横浜流星さんの狂気の演技に引き込まれぱなしで見終わったあとは少し放心状態でした。
やっぱり藤井道人監督の作品はいいですね。岡田准一主演の次作『最後まで行く』も2023年に公開予定なので絶対見たいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。映画『ヴィレッジ』レビュー終わり!
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