CineMag☆映画や海外ドラマを斬る!

新旧問わず、素晴らしい映画や海外ドラマの考察・解説・批評・感想を書いています。

映画『キャラクター』ネタバレ考察!犯人が小説・漫画で違う,両角と辺見の正体,伏線やエンドロール後解説

映画『キャラクター』

映画『キャラクター』(Character)は、殺人現場を目撃した漫画家が狂気の作品を創りあげて連続殺人犯と共鳴する狂気のサスペンスエンターテインメント!

期待以上にハイクオリティなサスペンスで、背筋が凍りつくシーンも多々ありとても面白かったです。

  • ネタバレあらすじを結末まで解説
  • エンドロール後の悲劇犯人・両角と辺見の関係性
  • 漫画と小説版のストーリーやラスト紹介
  • 本作の元ネタ

などを徹底考察しています!

緻密なストーリーで近年の邦画サスペンスではNo.1!漫画版と小説版との犯人や結末違いも比較!実はあの映画と酷似!?

 

『キャラクター』基本情報・キャスト

youtu.be

監督:永井聡

脚本(原案):長崎尚志

撮影:近藤哲也

主演:菅田将暉/漫画家・山城圭吾役

出演:Fukase/犯人・両角役

出演:高畑充希/妻・川瀬夏美役

出演:小栗旬/刑事・清田俊介役

出演:中村獅童/刑事・真壁孝太役

出演:中尾明慶/編集者・大村誠役

主題歌:ACAね(ずっと真夜中でいいのに。)×Rin音 Prod by Yaffle「Character」

本作は映画版と別で、漫画版と小説版(小説は原作ではなく映画ありきで作られた)があります。

それぞれ犯人や結末が大きく異なりますので、それぞれの犯人やラストを解説をしています。

キャラクター/登場人物 相関図

映画に出てくる登場人物・キャストの相関図です。ストーリーの補足にどうぞ。

映画『キャラクター』の登場人物相関図

映画『キャラクター』ネタバレあらすじ解説

映画『キャラクター』で犯人両角を演じるSEKAI NO OWARI Fukase

(画像引用元:映画『キャラクター』公式サイト)
漫画家アシスタント・山城圭吾(演:菅田将暉)は、画力は抜群ですがキャラクターに深みが出せず、デビューできません。

渾身の一作も、編集者の大村誠(演:中尾明慶)にダメだと言われてしまいました。

婚約者の川瀬夏美(演:高畑充希)が励ましますが、圭吾は漫画家を辞めようと考えます。

最後のアシスタントの仕事で夜の閑静な住宅街へ行き、ある一軒家のスケッチをしていた圭吾。

近隣住民からその家で爆音でかかっているクラシック音楽がうるさいから文句を言ってくれと頼まれ、インターホンを押します。

しかし返事はなく、圭吾は仕方なくドアをノックして家に入っていきました。ぬめっとした足の感触は血溜まりでした。

テーブルに座っているのはなんと一家4人の惨殺死体。

圭吾はパニックになりながら、その場を去る犯人(両角/演:Fukase)を目撃しました。

☞クリックで映画『キャラクター』あらすじネタバレ表示

圭吾は船越一家の死体の第一発見者として取り調べを受けます。

しかし、刑事の清田俊介(演:小栗旬)と真壁孝太(演:中村獅童)に「犯人は見ていない」と嘘をつきました。

主人公山城圭吾を演じる菅田将暉

警察は付近に住んでいた34年前の一家惨殺事件の犯人・辺見淳を逮捕。

辺見は「わたしがやりました」と自供しつつも、細かいことは覚えてないと言います。彼は頭が少しおかしいようです。

1年後、山城圭吾は目撃した犯人と瓜二つのキャラクター・殺人鬼ダガーをつくりあげ連続殺人モノの漫画「34(さんじゅうし)」を大ヒットさせました。

夏美は妻になり、妊娠しています。

そんな中、神奈川と山梨の県境の山道で横転した車の中から原一家4人の惨殺死体が発見されます。

刑事・清田は船越一家との関連性に気づき、車の天井に隠されていた凶器の包丁を発見。

なぜ凶器の場所がわかったのかと真壁が聞くと、清田は漫画「34」を手渡します。

まったく同じ内容の事件が描かれており、凶器が車の天井に隠されているのを発見したシーンまでそっくりそのままです。

刑事の清田俊介(演:小栗旬)と真壁孝太(演:中村獅童)

圭吾の漫画のファンになった犯人・両角が、漫画を真似て殺人事件を犯していたのでした。

清田は圭吾が何かを隠していると考えて話を聞きますが、「話すことはない」と言われます。

飲み屋までつけていきましたが、圭吾から有力な話は聞けません。

圭吾が飲んでいると、あのとき目撃した犯人・両角が横にやってきます。

驚く圭吾に両角は、凶器の包丁が車内に隠されていた伏線回収のシナリオを提案しました。

清田たち警察は、発見された包丁から1年前殺された船越家の被害者のDNAがついていた件と、さらに圭吾がその話を先に週刊誌・ライジングサンで発表していたことにダブルで驚きました。

警察は1年前に逮捕した辺見を釈放します。

その後、川沿いでバーベキューをしていた杉山一家が漫画と同じように惨殺されました。

圭吾は事の重大さに気づき、刑事・清田に1年前に漫画のキャラ・ダガーにそっくりな犯人・両角を目撃していたと話します。

清田と真壁は両角という人物の情報を集めます。圭吾から本屋で会ったと電話を受け、両角の顔を防犯カメラで確認しました。

しかし犯人が、両角という名の人物の戸籍を手に入れてなりすましていることがわかり、捜査はすすみません。

その間にも両角はまた別の一家を殺害しました。

清田は原一家の殺害現場の木の看板が漫画にも描かれていると気づきます。

殺害現場の周辺の地域は1989年に廃村になった九條村で、4人家族を最上の幸せと定義したカルト集団だったと圭吾から聞かされました。

その集団は子供が産まれても出生届も出していなかったようです。

犯人の両角が漫画を読んだとしても、圭吾が持っていた資料写真とまったく同じ場所を特定するのは不可能だと考えた清田は、両角が九條村出身だと仮説を立てました。

そんな夜、清田の前に両角が現れ「惜しかったね〜」と言います。

清田は刺されました。刺した人物はなんと釈放された辺見です。清田は何度も刺されて死亡します。防犯カメラには辺見の姿だけが映っていました。

殺人が模倣されて連載休止していた圭吾ですが、犯人・両角を捕まえるため最終回を描きます。

内容は、4人家族である圭吾の実家を題材にし、殺人鬼・ダガーが一家全員を殺すというもの。

真壁は圭吾の実家を警察でかため、両角が現れるのを待ちました。

圭吾の携帯に清田の番号から着信があります。

両角です。「あの最終回は違う。本当に幸せなのはあなたの家庭だ」と言われ、圭吾は家を飛び出して夏美がいるマンションへ向かいました。

夏美に電話をすると「子供は双子だと」言われます。圭吾は4人家族だったのです。

圭吾はマンションに入る瞬間に両角に刺されてしまいました。両角は重症の圭吾を引きずって夏美の前に現れ、彼女をナイフで刺します。

両角は圭吾の胸にナイフを突き立てますが、防具に当たり刺さりません。圭吾はありったけの力を込めて奪ったナイフで両角を刺します。

圭吾は狂気の表情を見せナイフを振り上げドドメを刺そうとしますが、駆けつけた真壁が圭吾を撃って止めました。

折り重なる2人の姿は漫画の最終回とそっくりですが、現実では上になっているのは圭吾です。

数ヶ月後、夏美は怪我も回復して双子も生まれ、まだ入院している圭吾の見舞いにきます。

両角の裁判が始まり、九條村出身で戸籍がない彼は「僕は誰ですか?」と問いました。

映画『キャラクター』END!

『キャラクター』感想・評価89点/伏線よりミスリードが巧み

映画『キャラクター』の評価は89点

ストーリーやオチ完成度とキャストの演技力、スリリングな描写が三位一体となった傑作サイコサスペンスだったと思います。

死体とか刺殺も超グロいというわけではないですが、リアリティがあり生々しかったです。

邦画では割とサスペンスのオチが論理的でなく微妙だったりすることも多いですが、本作は想像を上回りました。

夏美の友達が指で2とやっている(双子についての会話だった)シーンや、山城圭吾が母親によそよそしく、再婚家庭だったとわかるなど伏線の回収も丁寧です。

ただ映画『キャラクター』が優れていたのは伏線ではなくミスリードでしょう。

1番驚いたのは、小栗旬演じる清田が両角ではなく、冤罪だと思っていた辺見に殺されるシーン!

「捕まって釈放された辺見は犯人側でないだろう」と、ミスリードに見事引っかかりました。

2人のサイコパスがお互いに協力していたのが斬新だったと思います。

逆にいうと両角と辺見の2人の殺人者がいた驚きがなければ、映画『セブン』の模倣の域を出なかったでしょう(あとで詳しく書きます)。

死んだはずの清田の携帯から山城に電話が入るシーンもゾクッとしましたね。素晴らしい演出です。

また、主人公の漫画家を演じた菅田将暉をはじめ、小栗旬、高畑充希など豪華キャストの演技も最高でした。

作品にリアリティーを与えていたと思います。

ゴジラvsコング』でハリウッドデビューもした小栗旬の清田がよかったですね。

あとはSEKAI NO OWARIのFukaseは映画初出演ということですが、予想以上に上手でサイコ殺人者の役がハマっていました!

犯人・両角の部屋の壁の狂気的なアートワークもFukaseが描いたようで、才能にあふれてますね。

キャラクターが手に入らないパラドックス!

映画『キャラクター』Fukase演じる両角

ラストの両角の「僕はだれ?」という問いかけも印象的でしたね。

犯人・両角には自分という個性がなく、殺人の“狂気の器”でしかないことの証明にもなっています。

彼は空っぽな人間なのです。

それは、自分1人では漫画のキャラクターを生み出せなかった圭吾も同じ

圭吾も結局は殺人の狂気を媒介する“器”でしかありません。

両角と圭吾がお互いを映す鏡であったことは確かですが、中身が空っぽで殺人の狂気が感染しやすい人間同士だったとも解釈できます。

そう考えると本作は、キャラクター(個性)を狂気的に追い求め、結局手にできなかった悲劇のパラドックスともいえるでしょう。

両角も圭吾も狂気におかされただけで、個性は獲得できてないとも捉えられます。

痛烈な皮肉ですね…。

犯人両角と辺見の衝撃の関係!殺人鬼になったきっかけ考察

両角は裁判で「最初辺見のファンで、後に辺見がファンになった」と証言しています。

この言動から、両角が34年前に一家惨殺を起こした辺見に影響を受けた模倣犯だったと考えられるでしょう。

また九條村というカルト集団で辛い経験をしたからか、「4人家族は死ぬべきだ!」との思想を持ったとも思われます。

さらに、辺見からの手紙が両角の家にたくさんあったことから、手紙でやりとりをしていたと分かります。

1年前に捕まってからも、刑務所から両角宛に手紙を送っていたのかもしれません。

両角は辺見に接触し、船越一家を惨殺したあと一旦捕まるよう頼んだのでしょう。

さらに踏み込んだ考察ですが、辺見の一家惨殺の被害者遺族が両角だった可能性もある気がします。

殺人事件で加害者から遺族へ手紙が贈られることは現実でもあるようなので、両角の部屋にあったのは加害者辺見からの手紙だったのかもしれないですね。

九條村に住んでいた両角の家族は、村が廃村になった1989年以降に他の地域に移り住み、そこで辺見に襲われたのでは?

ただ映画『キャラクター』の時代設定が現代だとすれば、両角の年齢は30代後半である必要がありますね。

真実は分かりませんが両角と辺見の関係性からは、ドス黒い負の連鎖が浮かび上がってきます!

山城圭吾の漫画のタイトルが「34」というのも、連続殺人は34年前の伏見の事件から全てつながっていた!というメッセージがあるのでしょう。

きっと、狂った事件は続いていくのだろう…

樹海村』とか『ホムンクルス』とテーマが通底しますね。

エンドロールのあとの悲劇

映画『キャラクター』はエンドロールあとに“包丁が2回鳴らされて”終わります。

これは辺見による“夏美殺害”を予告しているのでしょう。

モヤっとする胸糞バッドエンドですね。

夏美を思うとかわいそうですが、サスペンス的には余韻を残した素晴らしい結末だと思います。

また、単純に辺見が狙っているのではなく、両角を真似した新たな模倣犯が現れた可能性もありますね。

終了後もさまざまな考察をして楽しめるのは、映画『キャラクター』が傑作サスペンスだった証明です。

 

模倣でなく殺人鬼との一体化・ダガーの意味

圭吾は両角を模倣してキャラクターと漫画『34』を描き、今度は両角がその漫画の通りに殺人をするのは、単なる模倣でなくお互いの同一化といえるでしょう。

殺人鬼が漫画家・圭吾の体の中に憑依し、圭吾が漫画で表現した狂気もまた殺人鬼に大きく影響を与えたのです。

作中の漫画「34」に出てくる両角をモデルにした殺人鬼は“ダガー”というキャラですが、そもそもダガーとは諸刃の短剣をさす言葉

ちなみに“両角”も両サイドが尖っている意味ですね。

つまり圭吾と両角2人の関係こそが真のダガー(凶器)だといえるだろう。

2人が出会って共鳴してしまったからこそ、多くの悲劇がうまれたのだ!

終盤の圭吾と両角がお互いに重なり合っている姿が「34」のラストと実際に真壁が見た現場で2人の体が入れ替わっているのも面白いですね。

2人は表裏一体で、圭吾が両角のような殺人鬼なったとしてもおかしくない意味の表現でしょう。

また、両角が最後に「僕は誰ですか?」と問うシーンが病室で寝てる圭吾にオーバーラップしていました。

これは圭吾のマインドが殺人者・両角のそれと完全に重なってしまった証明だと思います。

ダガーというキャラを作り上げた圭吾ですが、実は自分の存在を両角の狂気に明け渡していただけなのでしょう。

圭吾は両角を殺しませんでしたが、心は侵食されてしまったのです。

ちょうど34年前の殺人鬼・辺見の心に両角が侵食されてしまったように

もしかすると、圭吾は漫画家を辞めて連続殺人に目覚めてしまうのかもしれません。

映画『キャラクター』はそんな深いメッセージが見て取れる素晴らしい作品だと感じました。

コミック版と映画版の犯人の違い比較!

※コミカライズ版『キャラクター』のネタバレを含みます。

『キャラクター』は漫画化もされていて、セリフや設定などは同じ箇所も多いですが映画版とは結末が全然違います

大きな違いは、コミック版では清田は辺見に刺されますが死にません。

そして辺見が清田を刺した直後に「主役になりたいから」と、両角まで殺してしまいます

漫画版の終盤→圭吾が夏美がいるマンションに駆けつけると、そこにいるのは両角ではなく辺見でした。

圭吾は辺見と争ったあとに殺されそうになりますが、復活した清田が辺見を撃って終わります。

まさかの辺見オチ!

ラストは圭吾が自分の子供が読みたくなる漫画を描くと決意するハッピーエンドです。

あとはコミック版のほうは、

  • 九條村設定はナシ
  • 圭吾と両角の同一化がより具体的
  • 圭吾が自分で夏美が危ないと気づく

などなど、細かい違いがたくさんあります。

ちなみに、原案の長崎尚志は浦沢直樹の漫画『20世紀少年』『MASTERキートン』などの原作者でもあります。

そういえば『キャラクター』の作中漫画「34」の元同じクラスで殺人鬼を追う設定が『20世紀少年』に似てますね。

小説版のオチや映画との違いを解説

※『キャラクター』小説のネタバレあり。

『キャラクター』の小説版も映画と異なる点が多いです。

まず大きな違いとして小説は、圭吾、清田、両角の3人の群像劇になっています。小説ならではの表現ですね。

犯人・両角の心理描写も楽しめるのが小説版の大きなポイント!

あとは最後のオチも大きく異なり、映画では圭吾が両角を刺そうとして撃たれましたが、小説では、清田が両角を撃ち殺します

さらに捕まった辺見が「殺人は選ばれた人に伝染する」と言います。

ラスト、清田は両角を射殺したとき、両角の殺意が自分に憑依していたことに気づきました。

また、圭吾はアットホームな新連載を描いたつもりが、担当の大村から登場キャラに悪意がすごい!と変な褒め方をされ、「俺は一体何なんだ?」と終わります。

つまり、犯人・両角の“殺人病”は山城圭吾と清田に引き継がれたというオチ

キャラクター小説版では旧約聖書のカインとアベルの話まで引用され、世の中には人類最初の殺人者・カインと被害者・アベルのどちらかを引き継いだ2種類がいるのかも!という壮大な話も差し込まれます。

“絶対悪の伝染”は、ちょっとスティーブン・キングの話っぽいですね。

また、『キャラクター』小説版は

  • 清田じゃなく、真壁が刺されて死亡
  • 両角が姉・綾の恋人として登場
  • 両角の母親が両角キララというホラー漫画家だった
  • 両角はカルト集団の長である父を毒殺した

など、映画と違うところがたくさんあります。

小説・漫画と映画の異なる点について解説しましたが、あくまで映画がメインです。

個人的に、ストーリーの面白さや完成度は、映画>小説>漫画です。

『キャラクター』は映画『セブン』を模倣!?

※『キャラクター』の解説のため映画『セブン』と『ファイト・クラブ』のネタバレを含みます。

山城圭吾が両角を見てダガーというキャラクターを作り上げたように、『キャラクター』という映画自体もデヴィッド・フィンチャーの傑作サスペンス『セブン』から着想を得たと考えられます。

似ているポイントを挙げてみましょう。

『キャラクター』の殺人はマンガ、『セブン』は聖書

両角は圭吾の漫画「34」と同じように原一家や杉山一家を惨殺しました。

『セブン』の犯人は聖書の七つの大罪をもとに殺人を決行します。

書物を見てから連続殺人を犯す点が共通していますね。

ラストの展開が酷似

映画『セブン』のラストは、妊娠した主人公刑事の妻が犯人に殺され、激昂した主人公が犯人を射殺するというもの。

「実は妊娠した妻狙いだぜ!」はかなり似てるね

『キャラクター』では結果的に、主人公・圭吾も犯人・両角も死にませんが、それと同じ展開になるかも!と思わされました。

最後の夏美が死なず圭吾が犯人・両角を殺さない結末は真逆ですが、『セブン』を観たことがある人にとっては、そのストーリー自体が大きなミスリードになるでしょう

脚本の長崎尚志さんはそこまで計算してストーリーを練っていると思います。

付け加えると、『セブン』と同じフィンチャー監督の『ファイト・クラブ』もミスリードになっています。

飲み屋の店主が「両角を見ていない」と答えたことで、『ファイト・クラブ』と同じように圭吾が2重人格ではないか?と考えた人も多いのではないでしょうか?

オープニングも意識

『キャラクター』は最初の殺人事件が起こったあとオープニングもとてもスタイリッシュでしたが、画面が歪みながらスタッフクレジットと殺人現場が映されるさまは『セブン』のオープニングとよく似ています。

youtu.be

映画『キャラクター』のOPもこれと似てましたよね!

おそらく制作陣は『セブン』を意識している!と意図的に伝えてもいるのでしょう。

登場キャラクターはマンガの殺人を模倣し、制作陣は実際の映画を模倣する2重構造なのです。

作品の内外が模倣をテーマにしているメタ的な模倣も、画期的だと思います。

ちなみにこういったストーリーの模倣というか、構造の類似は創作の世界では普通にあることで、一切合切が似ている単なるパクリとは違います。

最後のまとめ

映画『キャラクター』は、邦画サスペンスとして稀にみるプロットとキャストの迫真の演技が楽しめ、終わったあとも考察に浸れる素晴らしいサスペンスでした。

漫画家・圭吾と犯人・両角の精神的な同一化や殺人伝染のテーマも美しかったです。

ジャンルは違いますが、最近の『るろうに剣心 最終章/The Beginning』よりよほど完成度が高いといえるでしょう。

今後もこんなハイクオリティな邦画がたくさん作られるといいね!

映画『キャラクター』考察・感想レビュー終わり。

2021年公開作品レビュー記事

cinemag.hatenablog.com

cinemag.hatenablog.com

cinemag.hatenablog.com

cinemag.hatenablog.com

cinemag.hatenablog.com