ひどい…映画『KAPPEI カッペイ』駄作ネタバレ感想酷評:つまらない!原作漫画との違い,キャスト相関図

  • 2024年4月7日

映画『KAPPEI カッペイ』は、中年となった終末の戦士たちが青春を謳歌する爆笑ギャグコメディ!申し訳ないですが、普通につまらないク○映画でした。予告編のほうが数倍面白いです…。

『デトロイト・メタル・シティ』原作者・若杉公徳の漫画の実写化ですが、やっぱり原作コミックのテイストで突っ走っちゃうと内容ゼロのひどい映画になってしまいます。

映画館で笑っていたのは私の隣のおばちゃんだけでした。

CineMag
本作の何がダメだったのか?若干ギャクも交えながらネタ半分でゆるく解説していきます。本作が好きだった人にはすいません。

キャストと演技の印象、ぶっちゃけ感想・酷評、なぜ原作との違いネタバレあらすじ結末の解説を知りたい人向けに記事をまとめました。

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目からどうぞ)

映画『KAPPEI カッペイ』は楽しかった?(投票どうぞ)

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映画『KAPPEI カッペイ』ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ

あらすじ:人類の終末に備えて幼い頃から修行を続けてきた終末の戦士達が師匠に突然の解散を言い渡され、社会に放り出される。カッペイ(伊藤英明)は大学生の山瀬ハル(上白石萌歌)に恋をし、失われた青春を取り戻すのだった。

ところどころクスッと笑える以外に見どころがない、漫画を実写化して失敗した印象のいわゆるクソ映画です。

予告編のほうが短いですし、まだ笑えますよ。ただ『真夜中乙女戦争』(2022)とかよりはまだマシです。

感想を語る犬
笑いもストーリーも中途半端で、俳優陣の熱烈なファン以外は見に行かなくてもいいかなと思います…。おそらく後悔するでしょう。
おすすめ度 40%
ギャグ・笑い 65%
ストーリー 35%
IMDb(海外レビューサイト) 6.4(10点中)

※以下、映画『KAPPEI カッペイ』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『KAPPEI カッペイ』ネタバレ感想・評価

あまり笑えない残念な駄作

映画『KAPPEI カッペイ』の評価は48点。

予告編を数ヶ月見せられて洗脳され、冷静に考えたらハズレの確率が高いけど、面白いかもしれない希望を完全に捨てるのもどうかと思って劇場へ足を運びました。やっぱりクソ映画でした。

漫画ではめちゃくちゃ笑えるシーンでも、実写映画でやったらシラける・すべるということが多々あります。

映画『KAPPEI カッペイ』は完全にそのパターンでした!

予告編のほうが笑いのタイミングが良かったです。

本編だと予告編で見せられた師範の解散宣言や、デニムで?…のシーンのテンポがイマイチで、うまく笑えませんでした。

CineMag
予告編だけ見て時間を節約するのが賢い方法でしたね。全編見てしまって後悔です。

そもそも、予告編でギャグのハイライトシーンを全部見せているのも大きな問題だと思います。(初見だともっと笑えたのかもしれないですが、毎週映画館に通っている私は10回以上同じギャグを見ていた状態だったので…。)

加えて、そんなに面白くないわりには本編が長い…。

とにかく終始苦笑の状態で、映画が終わる頃には私も終末の戦士のようなニヒルな笑みをたずさえていました。そうメタ的に捉えればまだ救いがあるような、やっぱりないような…。

感想を語る犬
まあ、一応恋愛のストーリーはあったので『大怪獣のあとしまつ』よりはまだマシでしたけど。

漫画のテイストでそのまま実写化するな!

このブログでも何回か書きましたが、漫画を映画化するならもっと大胆に脚色するべきでした。

原作コミックが面白くても、映像にするとつまらなくなるというのはある意味当然です。

CineMag
漫画と映画では媒体が異なり、リアリティラインが全然違うのですから、同じ設定にするとそもそも無理が生じます。

個人の意見になりますが、本作の場合はカッペイたちが無戒殺風拳で微妙なバトルを繰り広げるシーンよりも、カッペイたちが日常生活で苦しんだり悩んだりする場面をもっと入れるべきだったでしょう(カッペイの恋愛での葛藤以外で)。

日常生活に適応できない場面が多いほうがキャラクターに感情移入できますし、映画としてリアリティが出たと思います。

唯一、大貫勇輔演じる守は、ダンサーの女の子・美麗に恋をしてダンスを頑張り、最後は関口メンディー演じる和也とダンスバトルするシーンがあって、笑いの裏に生き方を変えても情熱は失わないというかっこよさが垣間見えました。

そういう場面がもっと欲しかったです。そうすれば映画としての完成度が全然違ったと思います。

ギャグ・コントだけの映画はもうやめよう

近年の邦画では、『新解釈・三国志』『大怪獣のあとしまつ』など、ギャグのみで映画を構成して観客から大ブーイングを喰らっているケースが見受けられます。

映画『KAPPEI カッペイ』は上記の作品に比べると一応恋愛ストーリーがあったものの、2時間の鑑賞に耐えうる物語かと言われればそうではないと思います。

要は、恋愛コメディ映画ではなくコント映画になってしまっているのです。

感想を語る犬
感動やテーマ性のあるコメディ映画と違い、コント的な場面だけの作品を2時間視聴するのはキツイです。そろそろ製作サイドも気付いてください!

寒いからギャグを説明するな!

今回、演出として最悪だったのが、なにわ男子の西畑大吾さん扮する啓太の使いかたでした。

感想を語る犬
西畑さんの演技がダメとかではなく、啓太が勝平ら終末の戦士の笑いをすべて説明しちゃっているので非常にシラけましたね。

例えば大学生・啓太の部屋に勝平の仲間・守や正義が入りびたるシーンとか、普通にその絵だけで部屋が悪びれなく占拠されているのがわかってそこそこ面白いのに、「ここ僕の部屋ですからね!」とかグダグダ説明しちゃう。

せっかくちょっと笑いそうなのに、誰でも理解できるであろう笑いの流れを説明されると、正直かなり冷めます。

さらに啓太は、クライマックスである勝平が山瀬ハルに告白するシーンでも「いま告白するんかいっ!」的なツッコミをイチイチ入れてきます。

一緒に見守っている正義や守など、終末の戦士が的外れなコメントをするのが面白いのに、間に一般人によるつまらないツッコミが入ると、急にシラけちゃうんですよね。

西畑大吾さんはジャニーズのなにわ男子所属だから、彼のセリフを増やさなくてはという忖度があったなら、本当にやめてほしいです(西畑大吾さんが悪いわけではなく)。

終末の戦士の間にいる啓太は、存在感がないほうが明らかに面白いと思いませんか?

原作漫画でもそうですが、本来であれば普通の感覚を持つ啓太の意見が無視されることでシュールな世界観が構築されます。

感想を語る犬
実写化では啓太が余計に目立ってシュールさが崩壊して現実に引き戻されたため、笑えるはずのシーンで笑いたい衝動がしぼんでいく不思議な現象が起こっていました。

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