韓国ドラマ『車輪』 트롤리(トロリー) 全16話です。
- 作品情報・キャスト相関図
- 全体のぶっちゃけ感想・評価
- 全16話のネタバレあらすじ解説、各エピソードの感想・考察
- 最終回のネタバレ感想
これらを知りたい人向けに内容をわかりやすくまとめました。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。好きな項目から読んでください。)
作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
- 1 Netflix韓国ドラマ『車輪』作品情報
- 2 韓国ドラマ『車輪』キャスト相関図
- 3 韓国ドラマ『車輪』あらすじ
- 4 ネタバレなし感想・海外評価
- 5 韓国ドラマ『車輪』ネタバレ感想・評価
- 6 1話「序章」ネタバレ『車輪』
- 7 2話「事故」ネタバレ『車輪』
- 8 3話「自責」ネタバレ『車輪』
- 9 4話「訪問」ネタバレ『車輪』
- 10 5話「遭遇」ネタバレ『車輪』
- 11 6話「痛み」ネタバレ『車輪』
- 12 7話「約束」ネタバレ『車輪』
- 13 8話「最善」ネタバレ『車輪』
- 14 9話「本心」ネタバレ『車輪』
- 15 10話「本心」ネタバレ『車輪』
- 16 11話「悪夢」ネタバレ『車輪』
- 17 12話「現実」ネタバレ『車輪』
- 18 13話 「不貞」ネタバレ『車輪』
- 19 14話 「否定」ネタバレ『車輪』
- 20 15話「真実」ネタバレ『車輪』
- 21 『車輪』最終回 16話「選択」 ネタバレ
- 22 『車輪』最終回の感想ネタバレ
- 23 OST
- 24 最後のまとめ
Netflix韓国ドラマ『車輪』作品情報
原題:『 트롤리(トロリー/車輪・レール)』英題:『Trolley』
ジャンル:サスペンス・恋愛
監督・演出:キム・ムンギョ
脚本:リュ・ボリ(『ブラームスが好きですか』『外出 Mothers』)
制作:Studio S
配信:Netflix
韓国ドラマ『車輪』キャスト相関図
主人公周辺の相関図
©︎SBS
国会周辺の相関図
©︎SBS
キム・へジュ|cast キム・ヒョンジュ
ヘジュは本の修繕を営む女性。ジュンドの妻。
娘は中学2年のユンソ。22歳のジフンは義理の息子。
キム・ヒョンジュはヨン・サンホ監督の『地獄が呼んでいる』(2021年)の弁護士役が記憶に新しいです。同じくヨン・サンホ監督で2023年1月20日から公開のSF映画『JUNG_E/ジョンイ』にも出演。
Netflix韓国SF映画『JUNG_E/ジョンイ』(정이)。『新感染ファイナル・エクスプレス』や『地獄が呼んでいる』のヨン・サンホ監督・脚本による新感覚SFアンドロイド映画です。 シネマグ カン・スヨンさんの遺作は倫理観を[…]
今作のキム・ヒョンジュは主婦感がすごい!役作り完璧だと思います。
2024年には再びパク・ヒスンと共演した『ソンサン -弔いの丘-』もNetflixで公開されました。
Netflix韓国ドラマ『ソンサン -弔いの丘-』 キム・ヒョンジュとパク・ヒスン出演のドロドロサスペンス・ミステリー! 映画『新感染ファイナル・エクスプレス』で知られるヨン・サンホが原作漫画と脚本を務めています。 Ci[…]
ナム・ジュンド|cast:パク・ヒスン
ナム・ジュンドは国会議員。死別した前妻との間に息子・ジフンがいる。
市民の声をよく聞いて親身に対応する。
パク・ヒスンは最近では『マイネーム:偽りと復讐』のマフィアのボス役や、こちらもマフィアを演じた『模範家族』に出演していました。
その他のキャスト
ナム・ユンソ(ヘジュとジュンドの娘)|cast:チェ・ミョンビン(『恋慕』の子役)
ヒョン・ヨジン(社会的弱者が無料で利用できるうどん屋を運営、へジュの家に住んでいる)|cast:ソ・ジョンヨン(『あなたに似た人』『ペイバック 金と権力』)
チャン・ウジェ(ジュンドの秘書)|cast:キム・ムヨル(『未成年裁判』、ディズニープラス『グリッド』)
キム・スビン(へジュの義理の息子の恋人)|cast:チョン・スビン(Amazon Prime『アイランド』)
韓国ドラマ『車輪』あらすじ
キム・ヘジュは国会議員の夫ナム・ジュンドと娘のユンソと何不自由なく暮らしているようだった。
ある日、ヘジュと娘・ユンソは口論になる。その夜、ユンソは行方不明に。
ヘジュは警察に捜査を依頼。翌日、漢江の川辺で見つかったのは〇〇の死体だった…。
ネタバレなし感想・海外評価
キム・ヒョンジュ演じる主人公・へジュの幸薄そうな感じがすばらしいです。
日常的なシーンのなかにも緊張感がただよい、演出や伏線が非常にたくみで見ていて飽きません。
女性の性被害と加害者についての倫理的な問題を問いかけるだけでなく、終盤には胸糞のどんでん返しも待っています。
おすすめ度 | 85% |
世界観・アイデア | 87% |
ストーリー | 85% |
IMDb(海外レビューサイト) | 9.4(10点中) |
※以下、Netflix『車輪』のストーリーネタバレありなので注意してください!
韓国ドラマ『車輪』ネタバレ感想・評価
幸せそうな家族が、ヒロインの夫が国会議員ということで様々なトラブルに巻き込まれ、ヒロインの過去の秘密まで暴かれていきます。
いきなり義理の息子が死亡するストーリーも雨の中で娘を探す非情な空気感もサスペンス・ミステリー好きにはたまりません。
キム・ヒョンジュの演技はもちろん、パク・ヒスン演じる夫・ジュンドが国会議員という設定がいいですよね。
ジュンドは善人でありながら、議員として本音と建前にはさまれつづけ、ジレンマに耐える演技が見応え抜群です。
韓ドラだと議員はシンプルに敵側として描かれることが多いですが、過去に性暴行の被害を受けそうになり相手を自殺に追い込んでしまったヒロインと、性犯罪の取り締まりを強化する過程で加害者を自殺させてしまった国会議員の夫という組み合わせが巧みです。
加害者は死んで当然なのか?という答えのない倫理の問題を鋭く提示しています。
後半になると、夫・ジュンドとヨジンの不倫疑惑、ジフンの死の謎などが次々に明らかになっていきドロ沼化。
さらにジュンドが最悪なことをしていた…というかなりの胸糞展開に…。重い物語から超重い物語に変貌します。
だれが本当のことを言っているのか?真実はあるのか?とドンドン疑心暗鬼になっていき、前半からは考えられないような急転直下の展開が待ち受けています。
1話「序章」ネタバレ『車輪』
本の修繕屋を営むキム・へジュ。娘・ユンソのママ友たちと食事会のあと、油を買いにいく。
しかし店は閉まっていた。油屋(トクソン製油店)のおばあさん・グィスンの孫娘で大学生のナムグン・ソルが、彼氏に変な写真をばらまかれて自殺したようだ。
ヘジュは葬式にいく。おばあさんが1人でおり、人は自分以外だれも来ていなかった。孫娘の彼氏は捕まっていないらしい。
夫で国会議員のナム・ジュンドは大物議員を刺激するような不法投棄反対の声明を出した。
ヘジュは中学2年の娘ナム・ユンソと、コネのためにソウル大学教授の論文を手伝うかどうかで口論。
ヘジュはコネは必要ないと言い、ユンソは部屋に閉じこもった。
ヘジュは一緒に住んでいるヨジンと酒を飲む。
ジュンドは帰ってきてベッドにつこうとするが、テセン商店街会長の義母のお通夜で出て行った。
夜中にヘジュは娘ユンソがベッドにいないことに気づいた。警察に駆け込んで捜索してもらう。
翌日になってもユンソは見つからない。警察はユンソが国会議員ナム・ジュンドの娘だと知り、増員して捜索。
夜になり、漢江で死体が発見された。なんとへジュの義理の息子・ジフンだった。
ヘジュとジュンドは涙を流し、悲しむ。ユンソは1日だけ家出をしていただけだった。
ジフンは暴行事件を起こして最近刑務所から出てきたばかりだ。
警察はユンソが違法登録の携帯や覚醒剤を所持しており、事件前は酒を大量に飲んでいたことから泥酔しての溺死と考える。
葬式が終わり、家に若い女性・スビンがやってきて「ジフンの子供を妊娠した」と言うのだった。
ヘジュは驚いた。
エピソード1終わり
第1話の感想・考察
国会議員の妻が日常生活を送っているシーンにどこか影や悲壮感がただよっており見応えがありました。
ヘジュは出所した義理の息子・ジフンに娘のユンソと同じ赤レンガ色のウィンドブレーカーをプレゼントしました。
しかしジフンはへジュのことが大嫌いなので、死亡時にそのウィンドブレーカーを着ていたのがなんかしっくりきません。
2話「事故」ネタバレ『車輪』
スビンは病院の妊娠記録を見せ、ジフンが死ぬ3〜4日前に妊娠したと語る。泊まるところがないので何日か泊めて欲しいと言うのだった。
ヨジンがやってきて、露出の多い服のスビンにジフンとの関係を問い詰める。
子供を産むのかと聞かれたスビンは「さあ、どうしましょうかねえ」と態度悪く言い放った。
死んだジフンが覚醒剤を所持していたことでジョンドはメディアからバッシングを受ける。
さらに警察の捜査で特別待遇を受けたと責められた。
家に帰ったジュンドはへジュからスビンの存在を聞き、家には泊めたくないと言う。
へジュは、親からも見捨てられ頼る人のいないスビンが若い頃の自分のように思えると説得した。
スビンはジュンドが議員だと知り、子供を堕したら大きなニュースになると笑う。
ユンソがやってきてスビンに向かって「クズ!」と罵倒。スビンも悪口を返した。
スビンはジュンドの部屋に泊まることになる。
翌朝、家のまえに記者がきており、ヘジュは「警察の特別待遇は私が頼んだ」と叫んだ。
油屋のおばあさんはそのニュースを見てヘジュが議員夫人だと知り、ジュンドの事務所へ。
大学生がデジタル性暴力で自殺したニュースは放送されないのに、ジュンドの息子のニュースはたくさん流れると、事務所の前でジュンドのことを悪く報道していたレポーターがいる。
おばあさんはレポーターに向かって「孫娘の葬式に来てくれたのは議員さんと夫人だけだ!」とさけんだ。
へジュだけでなく、ジュンドも葬式へ行っていたのだ。
ジュンドはその夜に死亡した息子が覚醒剤を所持していたこと、警察の特別待遇を受けたことを認めて謝罪。
さらにジュンドはデジタル性暴力で加害者がつかまらないことに触れ、全力で関連法を整備すると涙ながらに伝えた。
後日、ジュンドの働きかけで油屋のおばあさんの孫娘ナムグン・ソル(ミン)に動画をばらまくと脅した医学部生チ・スンギュに逮捕状が出る。
警察がスンギュのマンションに押しかけると、彼は飛び降り自殺をした。
エピソード2 終わり
第2話の感想・考察
スビンの数々のクズ発言がすがすがしく、ユンソとの罵倒合戦も見応えありました。
めちゃくちゃドロドロです。
ジュンドはおばあさんとデジタル性暴力を持ち出してピンチを脱したかに見えましたが、ラストは加害者が自殺するという160kmのフォークボールみたいなすごいオチ。
興味深いのはジュンドが議員としてすばらしい人格を持ちながら、おばあさんと孫娘を利用したことをしっかり自認している点。
リアリティがありますし、非常に緻密だと思いました。
加害者が死んだのは事故とはいいつつ、ジュンドがその事件を利用したうしろめたさもあり複雑です。
次回エピソード3でジュンドがどんな感情表現をするのかめちゃくちゃ楽しみすぎます。
3話「自責」ネタバレ『車輪』
自殺した医学生スンギュの机には“人殺しジュンド”と書き置きがあった。
ウジェや事務所の人はジュンドの評判が地に落ちかねないと不安になるが、世間やネット上ではジュンドは加害者を罰した正義の味方だ!という風潮に。
ヘジュはスビンを本の修繕の職場へ連れて行った。スビンはへジュの仕事に興味を持つ。
病院で薬物検査を受けたスビンは、帰り道である男性を見て恐怖にさいなまれる。
ヘジュは油屋のおばあさん・グィスンのところへ。おばあさんは加害者が死んだことに泣いて喜んでおり、ヘジュは戸惑った。
ジュンドはスンギュの両親に卵を投げつけられる。
ジュンドはヘジュの職場へ行き、実の子を失った親を見るのはつらいと涙を流した。
へジュの回想
老人福祉センターで働いていたヘジュは、ボランティアで地域の老人を回る心優しい青年・ジュンドと出会う。
ジュンドが匿名で米と金をセンターに置いていたことも知った。
第3話の感想・考察
今回はジュンドが世間からバッシングを受ける展開かと思いきや、正義の味方扱い。
娘ユンソは友達から「犯罪者が自殺すれば税金が無駄に使われなくて済む、あんたのパパは正義の味方だ」と言われました。
ジュンドの擁護は一見正しい主張のように見えますが、トロッコ問題(死ぬべき人間をどう選択するか?)に悩まず答えを出してしまうような危険な思想です。
ジュンドという個人を発端に法の力を超えたネット上の圧力が発生し、人が死んでいるからです。
世の中がこんな風潮になれば、発信力のある人が人を殺せてしまいます。
そんな中、ジュンドとヘジュだけが問題の深刻さに気づいていたようです。
いずれにせよ世間がジュンドをバッシングせず擁護したことで、より深いストーリーになったと思います。
脚本が緻密でリアリティ抜群です。
また、へジュの回想で若い頃に「おまえのせいで息子が死んだ」と葬式で言われている場面がありました。
空港から龍山区(ヨンサン)の実家へ帰った女性・スンヒと夫のギヨン、そしてスンヒの母・ユシンとへジュの間に何があったのか?
因縁が気になりますね。
4話「訪問」ネタバレ『車輪』
ウジェはスビンを車に乗せ、「死んだように静かに生きろ」と怖い顔で警告。
ウジェは逃げ、リップスティックを落とした。
車でリップを見つけたヘジュは何があったのか不審に思う。
スビンはつわりがひどくなっていた。スビンの脇腹にはJDという入れ墨がある。
スンヒはカナダで3年間の語学留学から帰ってきた。夫のギヨンは母ユシンから嫌われており、もうこの家で暮らすのは耐えきれないと言っている。
ユシンは20年前に息子チン・スンホを亡くしており、いまだに引きずっているのだ。
ユシンはカン議員の義妹で、カン議員から開発地域の情報をもらって事前に土地を購入して儲けていた。
ジュンドの補佐官ビンナがユシンの身辺を調査。
ジュンドは、土地の投棄に関する法案を通そうとカン議員と激しい議論を繰り広げた。
かぎまわられることに嫌気がさしたギヨンは直接ジュンドに連絡して会う。
TVでジュンドと映っているヘジュの姿を見たスンヒは「キム・ジェウンだ…」と言って驚いた。
エピソード4 終わり
第4話の感想
スンヒとギヨンが上手くいかないのはユシンが亡き息子を引きずっているから。
そして亡き息子が20年前に死んだ原因がヘジュということですね。
サスペンスとしてもヒューマンドラマとしてもおもしろくなってきました。
スンヒやギヨンとの三角関係があったのでしょうか。
5話「遭遇」ネタバレ『車輪』
スンヒはヘジュの家を訪ね、旧友としての笑顔を見せながらも「人殺し」と言う。
ヘジュは動揺し、今度ゆっくり話そうというのが精一杯だった。
そんななかジュンドの追及で自殺した医学生・スンギュの母も自殺未遂を起こす。
スンギュの母は一命を取り留めた。ジュンドが見舞いに行くと夫に胸ぐらをつかまれて暴言を吐かれる。
そのかげで一部始終を動画で撮っている人物がいた。補佐官のウジェだった。
殴られたジュンドは脇腹を痛める。
孫娘を自殺に追い込んだ加害者スンギュが自殺したことでジュンドを信奉する油屋のおばあさんグィスンは、ジュンドの地域事務所を一生懸命掃除していた。ジュンドはそれを見て複雑な表情を浮かべる。
スビンは寝込んでしまったヘジュの部屋に食事を持っていく。スマホが鳴っているのを見ていると「勝手に見るな」と言われてしまう。
スビンはヘジュの仕事場でなくしたリップを探していた。油が置いてあるのを見て家へ持って帰ると、ヘジュから勝手に私の空間に立ち入るなと怒られる。
スビンはヨジンの食堂でご飯を食べる。妊婦と子供は無料で、もともとはジュンドの母が経営していたようだ。
ニュースではコ・ジソプ議員の妻が車で人をひき殺してしまい、ジソプ議員も失踪したと流れている。
ヘジュは、自分の過去ば暴露されればそれと同じことが夫にも起きるのではないかと不安だった。
ヘジュはスンヒに呼び出されて夜に故郷のヨンサンへ。
なんとそこにジュンドもいた。ヘジュは動揺する。
ヘジュの過去:20年前
ジェウン(ヘジュの旧名)は高校の頃、親友スンヒの兄・スンホに性的暴行を受けた。
ジェウンは我慢できずスンホの家へ行き、事件を訴える。
スンホの母・ユシンは大学の奨学金が取れるように手配するからなかったことにしてくれと言う。
児童養護施設で育ちお金のないジェウンは一度了承したが、やはり我慢できず警察へ。
スンホは性的暴行の件が広まってバッシングを受け、耐えきれず首吊り自殺した。
ユシンは絶望し、スンヒはジェウンに人殺し!と言うのだった。
ジェウンはヘジュに改名し、逃げるように故郷・ヨンサンを去った。
第5話の感想・考察
第5話からサスペンスとしてさらに面白くなってきました!
ヘジュがヨンサンに行ったらジュンドもいるラストの展開もたまりません。
ヘジュの過去も、油屋のおばあさんの孫娘と同じように男性からの性的な被害が絡んでいたとは…。
加害者はどこまで罰せられるべきか?加害者が自殺に追い込まれた家族はどうすればいいのか?
すごく深い問題が論じられていて見応えがあります。
6話「痛み」ネタバレ『車輪』
ヘジュとスンヒの過去
スンヒはスンホから「ヘジュが金目当てで性的暴行されたとでっちあげた」と聞いていた。
スンホの死後、ヘジュに向かって「人殺し!」と叫ぶ。
現在
ジュンドはスンヒに呼び出されたわけでなかった。
ヨンサンの近くにきたついでにギヨンを食事に誘い、2人は偶然スンヒと会ったのだった。
4人で会話のはずまない夕食を終える。
トイレでヘジュはスンヒから人殺しが家族を作って幸せに生きるのは不公平だと言われてショックを受けた。
翌日、ヘジュの家のまえに「人殺しナム・ジュンド」と書かれたポスターがばらまかれた。
ジュンドは監視カメラを調べ、自殺したスンギュの父親がやったことだと知る。
高校で親友だったはずのヘジュとスンヒの仲が良さそうに見えないと思ったジュンドはウジェに頼んでヘジュの過去を調べさせる。
ウジェはヨンサン児童養護施設のシスターのところへ行き、ヘジュの夫だと偽って当時の話を聞いた。
油屋のグィスンは孫娘の動画がすでにネットに流れているとニュースで聞いて悲しんだ。
ジュンドは出産後にガンで死んだ元妻チョン・スヒョンの墓参りへ。スヒョンはガン治療より子供(ジフン)の出産を優先して死んだのだ。
スヒョンの父は「娘が死んでもう20年になるから縁を切ろう」とジュンドに言った。
いっぽうヘジュはスンヒに呼び出されてヨンサンへ。
スンヒの家につくと母が帰ってきたら過去のことを謝罪しろと言われる。
そのときインターホンがなり、ジュンドが怒った顔でうつっていた。
第6話の感想
まさかヨンサンにいるはずのないジュンドが登場するとは驚きです!
あとはジュンドが元妻の父親から「縁を切ろう」とさらっと言われたシーンが切なすぎました。
『車輪』はジュンドの立ち位置が本当に絶妙で、彼の葛藤につい感情移入してしまいます。
7話「約束」ネタバレ『車輪』
ユシンと一緒にいたギヨンは、スンヒがヘジュを呼んでユシンに謝罪させるつもりだと勘づいて時間に間に合わないように車を遠回りさせた。
ジュンドがヘジュの車に追突し、警報が鳴る。スンヒは仕方なく門を開けた。
ジュンドは建物の中に入り、帰ろうとヘジュに言う。
スンヒはジュンドに向かって、あなたが黙っていれば医学生は死ななかったと言った。
ヘジュは、過去にスンホが死んだ件は私も被害者だと言った。
スンホが自殺したせいで捜査が終了し、ヘジュがウソつき呼ばわりされたからだ。
スンヒは「自分の息子・ジフンが死んでもわからないのか?」と言い放つ。
ヘジュは怒ってスンヒにビンタを喰らわせた。
ヘジュとジュンドはスンヒの家から出ていく。ジュンドは僕が解決すると言った。
ウジェがスンヒの家にやってきてギヨンに、「過去の件をそちらが暴露すればスンホが性犯罪者だったと世間に知れ渡る」と言って脅した。
ウジェは先輩であるニュースキャスターと会っていた。医学生が自殺するまえに動画をネットにアップしていたとの情報を暴露したのはウジェだったのだ。
ヘジュが家に帰ると、油屋のおばあさんグィスンからの手紙があった。
孫娘の動画がネットに投稿され、さらに孫娘が悪いという人まで現れたため自分が死んで医学生・スンギュの悪事を決定的にしてほしいと書いてあった。
ヘジュはジュンドと油屋へ行き、救急隊を呼ぶ。中でグィスンが薬を大量に飲んで倒れていた。
グィスンは一命を取り留めて入院。
スビンはヘジュの家から持ち出した財布を売っていた。うどん屋に来ていた女の子を見かけ、リップを買ってあげた。スビンが隠し持っているスマホにJD(ジョンデ)から電話がかかってくる。
ジュンドは補佐官たちに妻・ヘジュのことを話し、性犯罪の加害者が死んでも被害者がウソつきと言われないように捜査を続行できる改定案を出そうと提案した。
第7話の感想
油屋のおばあさんまで自殺未遂をし、負の連鎖は止まりません。
ジュンドが性犯罪で自殺した人間の捜査ができるようにしようという提案は、被害者の名誉を守れるいっぽう。加害者家族を破滅させかねないので過激な気がします。難しい問題ですね。
スビンがJDのタトゥーを彫っているところを見ると、お腹の子はJD(ジョンデ)の子で、ジョンデが「議員の家へ行って金を引き出せ」と命令しているのかもしれません。
8話「最善」ネタバレ『車輪』
ヘジュはギヨンとカフェで待ち合わせをした。実はヘジュは高校時代にギヨンに告白された過去があった。
ギヨンは「君がウソを言っていないのはわかるが、スンヒとユシンのために謝罪をしてくれないか」と頼む。
ヘジュは戸惑った。
ユンソは学校でトロッコ問題を習ったことをヘジュに告げる。1人対5人だったらどちらの命を優先させる質問に、母娘2人とも答えを出せなかった。
ウジェはヨジンに呼び出されていた。
記者だったウジェが、無理心中をして子供を死なせてしまった親を罰するべきだという論調を広めていたときにジュンドに出会った話などをする。
チェウンの事件についても話が出そうになった。
ヨジンは震えながらウジェに何かを伝えたいようだったが、ついに言い出せなかった。
ヘジュはヨジンに、スンヒの家族に謝罪をすべきか相談。ヨジンは謝罪はしないほうがいいとアドバイスした。
スビンは大雨で本の修繕室の湿度が心配になり、濡れながら除湿機をつけてきた。それを見たヘジュはスビンを抱きしめる。
スビンは先日すでに流産を宣告されていた。胎児がお腹にいるので手術が必要な状態だった。
翌日スビンは病院へ行く。ヨジンは流産の件を知っていたがヘジュに言わないでほしいと口止めされていた。
ジュンドはニュース番組で孫娘が性被害で自殺してしまったおばあさんの話をする。世論は性犯罪者を断罪する方向にかたむいた。
ヘジュはやりすぎだとジュンドに言う。しかしジュンドは被害者が二次被害で苦しまない法改定のための犠牲はつきものだと答えた。
ヘジュは自宅に届いたオレンジの郵便(知らない男が1度その郵便物を取って戻した)で届いたジフンの写真を、彼の祖父母に送るために封筒を探す。
ジュンドの引き出しになんとジフンの赤いスマホがあった。ジュンドは現場からスマホを隠蔽するように持ち去ったのだった。
ヘジュがスマホをのぞくと、スビンに別れを告げられたジフンがメールで死んでやると書いていたのを発見。
ジュンドはスビンがジフンを殺したも当然だと考えていた。
第8話の感想
第8話になって倫理の問題がさらにディープになりましたね。
あとはヨジンも過去に子供を失っていたことが発覚。ウジェとの間にさらに深い話がありそうです。
9話「本心」ネタバレ『車輪』
ヘジュはジフンのスマホのスビンと喧嘩したやり取りを見て、ジフンが事故でなく自殺だったと知って涙を流す。
スビンに話を聞くために部屋へ行くと、彼女はいなくなっていた。
ヘジュはストレスで倒れ、病院へ。ジュンドを問い詰めると、自殺だと知られたくなかったからスマホを隠していたという。
スビンは10年ぶりに再会した化粧品店を営む母に会っていた。10年前にスビンを捨てた母はスビンのことをまったく心配している様子はなかった。
スビンの母にはユンソ(ヘジュの娘と同名)という娘がいる。
スビンが母の店に置いて行った携帯に彼氏だという男から電話があり、母は取りに来た女性に携帯を渡してしまった。
スンヒは性暴行加害者として自殺した大学生スンギュの父母に会い、自殺に追いやったジュンドの家族に復讐しようと協力を持ちかける。
スンギュの父は、息子の相手が売春していたのでもうおおやけにしたくないと言う。
カン議員の補佐官シン・ヒョンテが裏社会に通じる部下に調べさせた結果、自分が買春した女性が自殺した女学生(油屋の孫娘)だと知る。
ヒョンテはジュンドを追い詰めるために女学生が売春をしていたとネット記事を出した。
その記事を見たスンギュの父はスンヒが記事を投稿したと考えて怒り狂い、訴えてやるとスンヒに電話。
ウジェは火消しをするため、ジュンドがスンギュの父に殴られている動画を投稿。ジュンドの指示で、何かに使えると思い動画を撮っていたのだ。
ジュンドが殴られている動画を見た、油屋のおばあさんはジュンドが性暴行加害者の親のところに行っていたことに怒り狂った。
シン・ヒョンテは買春の件で自分を脅してきた人物がスビンと一緒にいたことを思い出す。
スビンは公衆電話から自分の携帯に電話し、携帯を返してくれと言う。電話を受けた男のそばにはヒョンテがいた。
第9話の感想
自殺した女学生が売春していた話まで出てきて、事態がよりいっそう複雑になってきました。
売春していたからといってリベンジポルノの被害者であることには変わりません。ただ世間はそうは見ません。
自殺した女学生も、加害者の家族もさらにバッシングを受けます。
ジュンドが何をやっても裏目に出てしまいます。あちらを立てればこちらが立たず状態です。
死者が出てしまった事件をそうスッパリ解決できないと示唆しているのでしょう。
あとは、実の母に気にもかけてもらえないスビンがかわいそ過ぎます。そりゃああんな風にやさぐれますよ。
スビンの携帯を勝手に回収した相手がジョンデで、詐欺などを働く人物なのでしょう。
10話「本心」ネタバレ『車輪』
ジュンドとウジェは翌朝に油屋のおばあさん・グィスンのところへ行き、朝食を食べた。
グィスンは「ジュンドが加害者の家族の見舞いに行ったことを許したわけではないが、加害者が死んでも調査を続けられる法律を必ず成立させてほしい」と言う。
ヨジンは7年前に死んだ子どもの墓参りへ。ヘジュも一緒だ。
そこへヨジンの元夫がやってくる。7年前に元夫が無理心中をしようとして子どもは死に、ヨジンは生き延びたのだ。
ヨジンは元夫につかみかかり、私も殺せばいいとわめく。ヘジュが止めた。
スビンは自分の携帯を勝手に持ち去った男から携帯を返して欲しければ100万ウォン払えと言われる。
スビンはヨジンのうどん屋へ行き、金を振り込んでもらう。スビンはヨジンに店で働くおばさんが金をくすねていることを伝えた。
ヨジンは店をたたもうと考える。
ヘジュはスビンの携帯から電話を受け、ジフンの友達だったという男とカフェで会う。彼はスビンに盗み癖があると話した。
スンヒはスンギュの父母と会い、被害者が売春をしていたと記事を書いたのは自分でないと説明した。
ギヨンはこのままではスンヒと上手くいかないと考え、問題をすべて終わらせるためにジュンドに義母とカン議員の土地の不正投棄の証拠を話した。
ジュンドは土地問題を追求しない代わりにヘジュの過去を暴露しないでほしいとカン議員と取引。
家に帰ったジュンドはいずれ世間に知れてしまうから過去を先に公開しようとヘジュに相談。法案成立にも有利に働くからだ。
夜、ヘジュはヨジンの店へ。ウジェもいた。彼は記者時代にジュンドを手伝ううちに目指すところが一緒だと思いついていこうと思ったと話す。
ヘジュはヨジンに過去を暴露すべきか相談した。ヨジンはジュンドを信じればいいと言った。
ヘジュはジュンドに過去の公開を了承すると話す。
翌朝、ヘジュが門を開けるとたくさんの記者に囲まれ、「20年前に人を殺したんですか?」と質問されてショックを受ける。
第10話の感想
ヨジンの過去がつらすぎますね。夫が無理心中をはかって子どもを失ってしまうとは…。重いです。
ジフンの友達ジョンデはジフンに恨みを持っていたようでした。やはりジョンデとスビンは恋仲だったのでしょう。
11話「悪夢」ネタバレ『車輪』
ヘジュの過去が明るみになり、家のまえで記者に囲まれるのは夢だった。
ヘジュは翌日、夫の補佐官のミンソクとジャヨン(2人は恋愛関係)と会い、ジュンドが自分の過去をメディアに発表することを相談されるまえに決めていたと知りショックを受ける。
ヘジュはジュンドを問い詰め、ジュンドは謝った。
ユシンは土地投棄に関わっているパク社長の情報が漏れていると義兄のカン議員に電話。カンはジュンドの妻がヘジュだと伝えた。ユシンは驚く。
ギヨンがヘジュの仕事場にやってきて、義母のユシンに謝罪してと頼んだことを謝った。
しかしたまたま車で近くに来ていたユシンがヘジュとギヨンが一緒にいるのを見て、車から降りて怒りをぶちまける。ユシンはギヨンを裏切り者とののしり、ヘジュにビンタした。
ユシンは土地投棄の情報をギヨンが流していると知って、怒りのあまり車で事故を起こし病院に運ばれた。命に別状はないがまだ意識は戻っていない。スンヒが容体を心配する。
ギヨンは土地投棄の証拠をジュンドに渡さないことに決めた。
ウジェがギヨンのまえに現れ、証拠を渡さなければスンヒにわれわれが裏で会っていたことを暴露すると脅した。
ヨジンは精神科に通っていた。同じビルの産婦人科に勤めるダソム(ユンソの友人)の母に、スビンに付き添っていたことは秘密にしてくれと言う。
スビンはジョンデからスマホを返してもらい、別れようと言う。
ジョンデはヘジュから預かった荷物を渡し、ヘジュが怒っていてヘジュの家族は選挙でおまえを利用しようとしていただけだとウソを話した。
スビンはサウナで隣の男性に体を触られる。
ジュンドはヘジュに電話し、ジフンが性的暴行の加害者として訴えられていると話す。なんと訴えたのはスビンだった。
第11話の感想・考察
ジフンがスビンに性的暴行をしていた疑惑!!!
予想はしてましたけど、考えうるなかで1番最悪なパターンですね。スビンの本来の彼氏は今回会った詐欺師の男性(JD=ジョンデ)だということも判明しました。
スビンが暴行を受けていたとすれば、もうヘジュとジュンドも世間的に破滅な気が…。どう収拾をつけるのか気になります!
ジュンドが最近コーヒーを飲むようになったなど、妻・ヘジュの知らない一面を持っているのが妙に怖いですね。夫婦のボタンの掛けちがえが上手く表現されていると思いました。
12話「現実」ネタバレ『車輪』
ジュンドは暴露されるまえにみずから息子・ジフンが女性に性的暴行をしていたと会見を開き謝罪。同時に自殺した加害者を捜査できるナムグン・ソル法(油屋の孫娘の名前)を成立させると誓った。
ヘジュは会見を強行したジュンドに怒りをぶつけた。
ジフンが性暴行の加害者だと報道され、ユンソは親友のダソムと喧嘩。ダソムの母親はヘジュがスビンの写真を持っているのを見て理由をたずねた。
スヒョン(ジュンドの元妻)の親がやってきて今更ジフンを悪く報道したことに怒った。
病院ではユシンが目覚めていた。
ヘジュはスビンと偶然会い、ジフンから暴行を受けていないと聞く。さらにジフンが死ぬ前に最後に会ったのは父親のジュンドだと聞かされた。
真実は、スビンが赤子の中絶手術は性暴行による妊娠でないと適応できないと勘違いしていたスビンが産婦人科でそのように説明してしまった→病院の証言をもとにカン議員から脅されたジュンドがスビンと会って、金を払うからジフンに暴行されたことにしてくれと頼まれたというものだった。
子供もジフンの子ではなく、交際相手のものだった。
ヘジュはジュンドがナムグン・ソルの葬式に言った夜に部屋に議員バッジが忘れられていたことを思い出す。
油屋のおばあさんに聞くと、議員バッジをつけた人物が見舞いに来てくれて、書いてある名前でジュンドだと分かったと言う。
第12話の感想・考察・伏線
ヘジュが母としてスビンより息子・ジフンの無実を信じたいと言っていたのが物語の主題に絡んでくるような難しい問いかけだと感じました。
ストーリーはジュンドが法案を成立させるために息子が暴行したことにし、さらにジフンも殺していたかもしれない…という恐ろしい展開に。
まさか第1話の議員バッジが伏線になっていたとは…!
正義の法案を通すためならなんでもしていいのか!?テーマが色濃くなってきましたね。
13話 「不貞」ネタバレ『車輪』
ヘジュはジュンドに、ジフンが事故死した夜に会っていたか聞く。ジュンドは答えない。
スンヒがネットでヘジュの過去を暴露した。
ナムグン・ソル法は世間で支持されていたが、この暴露のせいでジュンドが身内びいきの法案を通そうとしていると見られる。
ヘジュの家に活動家やマスコミがやってきた。ヘジュは修繕室に逃げる。
ユンソはジフンやヘジュの問題のせいで学校で仲間はずれにされるようになった。
ユンソはヘジュの過去を疑うような発言をした。ヘジュは涙する。
党代表のウ・ジンソクはカン議員と密会し、ナムグン・ソル法を却下すれば、代わりに福祉の法案を10本通すと交渉を持ちかけられた。
スンヒはドライブレコーダーを見てギヨンがヘジュに会っており、母がそれを見て激怒したことを知った。
ギヨンはヘジュは嘘をついていないというが、スンヒは彼に病室から出ていけとさけぶ。
産婦人科医のファン・ジス(ダソムの母)がヘジュを呼び出す。スビンは妊娠8週目で流産したのでジフンの子ではないし、性的暴行も受けていないと言っていたと話す。
スビンはジョンデに会っていた。
スビンは彼の話から、仲間のナ・イェウンが自分のフリをして産婦人科で性暴行を受けたと証言して録音をとり、それを国会に流したと知る。
スビンはジョンデに違法の仕事を押し付けられる。
携帯にヘジュから心配する留守電が入っており、スビンは涙を流した。
ジュンドはヘジュに、事故の日ジフンが酔って問題を起こしたので会いに行って説教をしたと告げる。
夜中、ヘジュは修繕室の湿度管理に行く。外でスビンに会った。
スビンはジュンドとヨジンが不倫をしているであろう会話を事故の日にジフンと家で聞いたこと、その夜にジフンがジュンドに不倫をやめるように言ったことを話した。
ヘジュは愕然とする。
第13話の感想
超衝撃的でした。
まだ確定ではないですが、ジュンドとヨジンが不倫しているとは考えたくないな〜。ヘジュとジュンドは本当にいい夫婦だったのに。
ジフンの死、ヘジュの過去の問題や、自殺した性暴行加害者を捜査できるナム・グンソル法など、かなり深い要素がたくさんあるのに、ここにきてまさかのジュンドとヨジン不倫?
全く想像できてませんでした。どうなるのかなんか怖い!
14話 「否定」ネタバレ『車輪』
スビンはヘジュに、ジフンの死亡当日の話をする。
ジフンはジョンデと別れたいと言ったスビンを家に連れてきた。その件でヘジュに助けを求めたかったのだ。
しかしジフンたちはジュンドとヨジンが不倫について話しているような会話を聞いてしまい、家を出た。
ジフンは中学校の卒業式で、ジュンドとヨジンの不倫現場をのぞいてしまい、吐き気をもよおすほどのショックを受けたという。
ヘジュはジュンドとヨジンに不倫の件が真実か問う。ジュンドは否定するが、ヨジンはそういう関係だと言った。
ヘジュは2人に家から出けと言った。
スビンがジフンから性的暴行を受けておどしたのもジュンドのウソだった。スビンは不倫をネタに金をとろうとしただけだった。
スンヒは母・ユシンにインタービューを受けさせた。そしてヘジュの修繕室へ行き、あなたが不幸になればいいと言い放つ。
ギヨンは不法投棄の証拠をジュンドに送った。
ジュンドはヘジュとの会話でジフンが自分と江南で会ったあと、漢江でウジェに会っていたと知る。
ジュンドはウジェに、お前がジフンを殺したのかと問い詰めた。
ウジェは「ジフンをつけたら覚醒剤を持っていたから説教して捨てさせた。ジフンはいなくなったと思ったが覚醒剤を取りに川に入って溺れたとあとでドライブレコーダーでわかった」と言う。
党代表のウ・ジンソクはナムグン・ソル法を党は支持しないと言った。ジュンドは自分1人でやると言い返す。
ヘジュは考えを変え、ジュンドと一緒にテレビに出演することに。20年前に性的暴行を受けたことは事実だと語る。
ヨジンはウジェに5年前に性的暴行を受けたとウジェに話したことを思い出していた。そして大量の薬を飲む。
第14話の感想と考察
衝撃的すぎる内容でした。ジュンドとヨジンの不倫が本当だったどころか、ヨジンの告白でジュンドから性的暴行を受けていたことが判明。
ヨジンが精神科に通っているっぽかったのも、スビンがヨジンと仲悪かったのも全部伏線だったんですね。
ヨジンの魂が抜けた感じが素晴らしいですね。ソ・ジョンヨンさんの演技が素晴らしい。
あとはウジェの話もまだ本当かどうかわかりません。ウジェは雨にしてはずぶ濡れ過ぎでしたし、川に入ってジュンドを殺した犯人の可能性もあります。どんどん疑心暗鬼プラスドロドロの展開になっています。
15話「真実」ネタバレ『車輪』
ヘジュはジュンドに頼まれ、彼の誠実さをみせてナムグン・ソル法を通すためにジフンが性的暴行をしたことは事実だと会見で話す。
ヘジュが20年前に性的暴行にあっていたことの告白で、法案は世論の支持を集めた。
ヘジュはヨジンが自殺未遂をしたと聞いて急いで病院へ駆けつけた。
ヨジンは病室で目を覚まし、5年前にジュンドにレイプされたと真実を語った。
ヘジュはヨジンがジュンドの書斎に絶対に入らなかったことを思い出し、それが真実だとさとる。
ヘジュは泣いて、気づいてあげられなかったことをヨジンにあやまった。
病室の外でその話を聞いていたスンヒは、「兄をおとしいれたことが本当だとメディアに話さないと、ジュンドがやったことを暴露する」とヘジュをおどす。
ジュンドは「1度の過ちだったから事実を暴露して法案をつぶさないでくれ。法案を通すまで離婚しないでくれ」とヘジュに告げた。
ヘジュは党代表ウ・ジンソクにジュンドの性的暴行の件を相談。ジンソクは、「ジュンドがやったことを許されないが、法案で助かる女性たちのことを考えたら沈黙すべきだ」と言う。
スビンが病室にやってくると、部屋のなかでジュンドがヨジンに5年前の性的暴行の件であやまっているのを聞く。その様子を動画に撮るが、ウジェに見つかって消されてしまった。
スビンはヘジュとヨジンに真実を公表すべきだと話す。
ヘジュは、自分と同じく性被害にあったにもかかわらず、相手の自殺でウソつき呼ばわりされた経験を持つ女性から法案を望む声を聞き、ジュンドの暴行の件は黙っていようかとも考えた。
しかしヘジュは会見を開き、ジフンが性的暴行をしたのは虚偽だということ、夫・ジュンドが5年前に女性に性的暴行を加えたことを話した。
第15話の感想
ジュンドが過去にヨジンをレイプしていたことがわかり、見ているこちらまで裏切られた気分になりました。
重い…重すぎる。ドラマとしては面白いのですが、ジュンドがいいヤツだと思っていたのでショックが大きいです。
トロッコ問題としては、法案を通してより多くの女性を救い世の中を良くするか、夫の性犯罪を暴露するかの最悪な2択になりましたね!果たして最終回はどうなるのか!!!
『車輪』最終回 16話「選択」 ネタバレ
ヘジュがジュンドの性的暴行の件を暴露したきっかけは、娘のユンソにその件を話したときに「真実を隠せばいい」と言われたからだった。
会見でジュンドの卑劣な行為が広まった。
ウジェはジュンドに「性的暴行を否認すれば証拠もないので乗り切れる」と言う。
実はウジェは、溺れていたジフンを見殺しにしたのだった。(ジフンはジョンデのドラッグを使って問題を起こしてジュンドの行いを正させるつもりだった)
ヘジュは電話でジュンドに、「ヨジンへの償い方を自分で決めるな」と言う。
放心状態のジュンドは車で浜辺へやってきて入水自殺しようとする。ヘジュが駆けつけて海に入り、ジュンドの名前を呼んで自殺を止めた。
ヘジュは泣きながら「ジュンドに恥を抱えて生きろ。生きて罰を受けろと言う。」ジュンドも泣いた。
ジュンドは自首した。
ナムグン・ソル法は廃案になり、油屋のおばあさんはジュンドに失望して家に生卵を投げる。
スビンは母・ユシンが「ヘジュは本当に暴行を受けた」と知っててウソをついていたと知りショックを受ける。
ギヨンは海外へ旅立った。スビンはヘジュに謝り、自分たちを訴えてもいいと言う。ヘジュは微笑んだ。
ヘジュの告白に勇気をもらったスビンはジョンデの犯罪を警察に告発。彼は逮捕されることに。
夫を告発したヘジュに勇気づけられた人も多く、修繕室には勇気づけられましたと手紙が届いていた。
ユンソは学校でいじめられるが、「私は性犯罪者の娘だが、それを告発した勇気ある母の娘でもある!」と言い返した。
ユンソはヘジュに今までひどいことを言ってごめんと謝った。ヘジュはユンソを抱きしめる。
5カ月後。ヘジュはジュンドが子供の時に書いた善良な人になって幸せな国を作りたいという日記を修復し、拘置所にいるジュンドに離婚届と一緒に渡す。
ヘジュ、ヨジン、ユンソ、スビンはお互いに支え合って新しい生活をスタートさせていた。
ドラマ『車輪』最終回16話 終わり
『車輪』最終回の感想ネタバレ
どちらを選択しても犠牲が伴うトロッコ問題をテーマにしていることもあって仕方ないのですが、個人的にはモヤモヤが残る最終回でした。
ヘジュがナムグン・ソル法案より真実の告発を選択した意義はよくわかります。
「私は性犯罪者の子供として暮らせない。告発しないで!ヨジンに沈黙をさせて」というユンソの言葉を聞けば、彼女が間違った方向にすすんでしまいそうなのが伝わってくるからです。
ただ、その告発によって失うもの、とくにユンソが失うものが過小評価されていたように思います。
不倫だけで騒動になる韓国なら、有名議員の父が性犯罪者だと世間にバレたら誹謗中傷が半端なさすぎて、思春期の女の子が耐えられるかはかなり疑問です。
ヘジュの告発はユンソの普通の人生をすべて奪う覚悟でやったことだと思いましたが、ユンソが普通に学校行けて友達に反論できているところを見ると、ちょっとご都合主義に感じました。
あとはそもそも、ユンソは父が家族当然のヨジンをレイプしていた事実自体にあまりショックを受けていなかったようなのも気になりました。
普通なら、母ヘジュに「真実を隠そう!」と提案するまえに、ショックで寝込みそうです。
下手したらユンソも一生のトラウマを抱えるくらいの出来事だと思います。泣いたり悩んだりするだけ気持ちが整理できるとは思えません。
非常に嫌な結末だとしても、ドラマ全体のリアリティラインと合わせるなら、ユンソもすべてを知って精神的にしばらく立ち上がれず、今後正常な人生を歩めるか微妙くらいの終わり方にしてもよかったのでは?
まああまり暗すぎる結末にしたくなかったのでしょうけど、妙に希望が浮いてしまっている感じがしました。
OST
最後のまとめ
Netflix『車輪』は、ヒリヒリするような空気感とキャストの演技がすてきなサスペンス。
家庭や政治についてトロッコ問題のように答えが出ない問題をあつかっており、深く考えさせられました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『車輪』レビュー終わり!
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