Netflix韓国ドラマ『終末のフール』残り200日で韓国に小惑星が衝突して地球が滅亡…。
先生と生徒たちは最後の日までどう生きるのか?
作品情報・キャスト
あらすじ
ネタバレなしの感想
全12話ネタバレあらすじ感想
最終回ラスト結末解説・考察
これらを知りたい人向けに内容をまとめました。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。好きな項目からどうぞ。)
これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
Netflix『終末のフール』作品情報
制作国:韓国
話数:全12話
韓国語:『종말의 바보』英題『Goodbye Earth』
ジャンル:SF
年齢制限:16歳以上対象
演出:キム・ジンミン(『人間レッスン』『マイネーム』)
脚本:チョン・ソンジュ(『密会』)
原作:伊坂幸太郎「終末のフール」(2009)
配給:Netflix独占
韓国ドラマ『終末のフール』あらすじ
2025年、地球に小惑星・ディナが衝突することが確実になり全世界がパニックになる。
小惑星の落下予測地点は韓国だ。国外に脱出できる金持ちは韓国から出国した。
小惑星の落下日まで300日を切り、韓国各地で暴動が起こる。治安は最悪になった。
中学校教員のチン・セギョン(アン・ウンジン)は、生徒たちを守るために地球滅亡の日まで地域の悪人を成敗することにした。
韓国ドラマ『終末のフール』キャスト
アン・ウンジン|チン・セギョン役
終末世界になってからは児童青少年所のボランディア。
出演作:『キングダム2』『賢い医師生活』『良くも、悪くも、だって母親』
ユ・アイン|ハ・ユンサン役
出演作:『地獄が呼んでいる』『ソウル・バイブス』『バーニング 劇場版』
キム・ユネ|カン・イナ役
出演作:『ヴィンチェンツォ』『18アゲイン』ドラマ『猟奇的な彼女(ドラマ)』
チョン・ソンウ|ウ・ソンジェ神父 役
出演作:『サバイバー:60日間の大統領』『人生最高の贈り物』『検事ラプソディ』
キャストその他↓
キム・ガンフン(『ラケット少年団』)|ジンソ役(セギョンの生徒)
イ・シフン(『今、私たちの学校は…』)|ジンソの父
キム・ボミン(『カーター』『静かなる海』)|ソミン役(セギョンの生徒)
キム・ドへ(『ボイス2』)|ハユル役(セギョンの生徒)
ペク・ジウォン(『タッカンジョン』『スノードロップ』『ドリーム』)|オ・ゲヒャン役(ソミンの母)
キム・ヨンオク(『海街チャチャチャ』『キング・ザ・ランド』)|教会に通う老婆
パク・ヒョックォン(『Mine』『ロースクール』『いつかの君に』)|チョン・スグン役(ハユルの父)
キム・ヨジン(『ヴィンチェンツォ』)|ヨ・ミリョン役(セギョンの隣人)
キム・ヨンウン(『ヴィンチェンツォ』『ハピネス』)|キム・デハン役(ミリョンの夫)
チャ・ファヨン(『離婚弁護士シン・ソンハン』)|セギョンの隣人
パク・ジュヒ(『明日、キミと』)
Netflix『終末のフール』ネタバレなし感想
原作未読で視聴。
よくある終末モノ、ディザスターモノかと思いきや、パニック要素よりもヒューマンドラマを丁寧に描く異色作です。
普通の女性教員が生徒や治安を守るために悪人を倒すと決意するストーリーが面白い!
日常シーンだけでなく暴動のシーンなど迫力満点で、韓ドラのなかでもいちだんとクオリティが高いと感じました。
ストーリーはややスローテンポですが、終末における人々の心理描写をていねいに感じとれるのが◎!
ただ、全体的には日常系で、終末の中で人々が日々の暮らしをどう生きるのか?というヒューマンドラマです。
世界が終わるとわかっているのに市民たちが意外と冷静なのは変だ!と思うかもしれませんが、
登場人物たちはみんなキリスト教徒なので「最後の審判のあとに新世界が訪れるヨハネの黙示録を信じているから冷静」と考えれば納得できます。
おすすめ度 | 86% |
世界観 | 89% |
ストーリー | 85% |
IMDb(海外レビューサイト) | 4.6(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト)※随時更新 | 批評家 % 一般の視聴者 % |
※以下、Netflix韓国ドラマ『終末のフール』のストーリーネタバレありなので注意してください!
韓国ドラマ『終末のフール』全話あらすじネタバレ
1話「サッカー、そして思いがけない事態」ネタバレ
惑星衝突まで残り300日を切り、韓国の治安は悪化していた。
ヘチャンという少女が建設途中の廃墟ビルで暮らしている。ヘチャンは失踪した母親を探していた。
中学校教員のセギョンは広場で「偽の情報に惑わされるな」と集会を開いていた。
すると生徒のハユルが脱獄した受刑者たちに拉致されてしまう。
広場にいた何人もの子供が連れ去られた。
受刑者たちは港付近で捕まった。ハユルは生きていた。
近所に住むミリョンおばさんの子供・ミノは殺されていた。
残り200日。
セギョンは友人たちと外でサッカーをする。毎週決まった時間に集まっている。
ペク神父が集会を開いてはいけないという国の決まりに背いた罪で逮捕されてしまう。
若い神父のウ・ソンジェ(チョン・ソンウ)が教会を取り仕切ることになった。
ハユルは両親と国外へ脱出する予定だったが、父チョン・スグン(パク・ヒョックォン)が偽造のパスポートをつかまされたせいで出国できず。
ハユルはジンソやソミンの家に泊まることになった。
セギョンはハユルから「家の隣に友だちを殺したペ・ジョンス(脱獄した受刑者)が引っ越してきた」と聞かされておどろく。
セギョンは軍人のカン・イナにそのことを報告するが、「今の軍には何もできない」と言われてしまう。
セギョンは意を決してハユルのペ・ジョンスを殺害しに行くことに。
家に侵入すると、ペ・ジョンスはすでに撃たれて死亡していた。
セギョンはパニックになって逃げ出す。
イ・ジェミンという男がセギョンのことを目撃していた。
エピソード1の感想
先生と生徒たちが「最後の日まで一緒にいよう」と支え合っている姿にほっこりさせられるいっぽう、200日後には全員死亡してしまうという現実が待っています。
少女・へチャンと弟のウチャンは、廃ビルで暮らしているわけではなく、ソミンの母に面倒見てもらっています。ときどき母と来たことのある廃ビルに登って探しているようです。
2話「ラブ・イズ・バック」
スグン(ハユルの父)とミリョンの夫・デハンは怪しいビジネスをはじめようとしている。
セギョンはペ・ジョンスの部屋から銃を持ってきていた。ジョンスの携帯には、脱獄した受刑者仲間の連絡先があった。
イ・ジェミンがセギョンを尾行しながら、イム総務という人物に連絡をとっている。
死んだと思っていた婚約者のユンサンがセギョンのもとへ戻ってきた。2人は泣きながら抱きしめ合う。
エピソード2の感想
みんなどうせ200日後には地球滅亡するからと言って畑仕事とかしているのが面白いですね。案外、終末世界はこんな感じなのかもしれません。
そしてセギョンとユンサンの再会。超感動しましたが、わりとあっさり戻ってきた感もアリ(笑)。
セギョンの周囲で謎のフラッシュがありましたが、イ・ジェミンのカメラかな?
3話「飛び回る蝶」
ユンサンはセギョンに「テロリストに機密情報があると言ってピンチを逃れたあと、日本経由でなんとか韓国に入った」と説明。
ユンサンは1人洗面所で服を脱ぐ、わき腹には大きなキズがあり、小型の機械が埋め込まれている。(セギョンに説明した話は嘘だった)
チョン・スグンとデハン、オ・ゲヒャンは、水上シェルターの説明会へ。
会場に世界は不滅だとさけぶジンソの父のグループが乱入し、乱闘状態になった。
イナ大尉の部下たちは鶏を飼ってたくさん増やすことに。
ユンサンのおかえりパーティーが開催され、ミリョンやソンジェ神父など近所の人たちが参加してもりあがる。
ソミンがカン・ウンジンという不良の先輩に呼び出される。
ウンジンはセギョンを監視している脱獄囚イ・ジェミンともつながっており、ソミンにセギョンを呼ばせた。
セギョンはパーティーを抜けてストリートへ。ウンジンたちに配給券などを渡してソミンを解放させた。
エピソード3の感想と考察
ユンサンのわき腹に一体何が埋め込まれているのか気になりますね。
アメリカかテロリストから何らかのミッションを受けているのかもしれません。
4話「幸なる罪」
イナ大尉は、脱獄囚たちがギャンブル場や売春宿を運営していると突き止めた。パク上士や合同捜査隊も関わっているようだ。
イナ大尉はイ・ジェンミンたちに関わっている兵士のヒョンシクを尋問する。
セギョンは、イ・ジェミンに地下鉄のホームに呼び出された。
もう1人では対抗できないと考えたセギョンは、「自分がペク・ジョンスを殺したとジェミンが勘違いしている」とイナに相談。
セギョンは地下鉄のホームへ。
イナがあとから入り、ジェミンを取り押さえた。
イナはジェミンを水がたまった線路に突き落とす。
セギョンがブレーカーを上げる。ジェミンは感電死した。
イナの指示で軍のチームが脱獄囚たちが運営する売春宿にふみこみ、監禁されていた少女たちを救出。
セギョンは「悪党退治をつづけたい」と言う。イナは危険だからもうやめろと言った。
エピソード4の感想
イナとセギョンがジェミンを殺害する衝撃の展開!面白くなってきました!
5話「ネコを連れた少女」
ホン・ギピョ(かつて韓国の研究室で横領のユンサンのせいにした裏切り者)がやってくる。優秀なユンサンと一緒なら国外へ脱出できると考えたのだ。
ユンサンは過去の仕打ちに怒った。
ギピョは、「行方不明のペク神父が実は国外脱出の準備をしている」と話した。
イナは廃墟のトイレに猫と隠れているチェ・ヨンジを保護する。彼女の体には虐待のあとと思われる傷があった。
ヨンジはセギョンの隣人だった。セギョンの隣の部屋に帰ってくるが家族はそこにいない。
ヨンジの母親は、ペク神父とグルだった。彼女たちはユンサンを利用して国外脱出しようと企てている。
ウヤン修練院院長でヨンジの母でもあるト・ジョンアはヨンジと弟のヨンハンを修練院に入れていたが、ヨンジはそこから脱出したのだ。
6話「から騒ぎ」
広場で犠牲者の追悼ミサが行われるがスピーカーがハッキングされて、「ペク神父が住民から寄付された教会の増築資金を持ち逃げした」との音声が流れる。
チョン・スグンたちが怒って教会へ向かう。なんと教会は火事で燃えていた。消化活動が行われる。
ペク神父の隠し金庫を開けたかったシスター・レジーナが月のウサギというYoutuberに相談したところ、Youtuberが放火したようだ。
スピーカーでペク神父の悪事を流したのもシスター・レジーナだった。
金庫が開けられるが、ペク神父が保管しているはずの金などが一切なくなっていた。
ミリョンは拉致事件で息子を失ったことが辛くなり、酒を飲みまくった。セギョンが慰める。
7話「アリラン:会えなくても忘れない」
セギョンはミリョンと酒を飲み、「ペ・ジョンスを殺したのはミリョンさんね」とつぶやいた。
ミリョンは息子・ミノの死を乗り越えられず、夫・デハンとともに故郷に帰ることにする。
ユンサンは胚の状態で遺伝子異常を治す研究をしており、その研究を完成させたいと思う。しかしセギョンを置いていけない。
ヨンジのところにウヤン修練院にいる母ト・ジョンアから電話がかかってくる。
セギョンとイナは、ヨンジから「修練院では国外脱出ビジネスが行われている」と聞かされる。
ヨンジはまだ修練院にいる弟・ヨンハンを救いたいと話した。
ヨンジは修練院に戻ると母親に話して迎えを来させ、ジンソ、ソミン、ハユルと一緒に修練院に入る。
イナが独断で軍のチームを修練院に突入させる。
セギョンが別の通路からあらかじめ侵入し、軍を誘導した。軍は帰りたいと言った子供たちを保護する。
8話「息をしている限り」
イナの部下/ナ・ヒョンジェは修練院の脱出通路で銃口を向けてきたイム総務を射殺してしまう。軍部で大問題になった。
ト・ジョンア率いる修練院は、政治家や有力者たちから金塊をあつめ、それでアメリカの輸送機で国外脱出する計画を立てていた。
ソンジェはペク神父がみんなを裏切ったのではないかという情報に苦しみ、1人で断食をしていた。
9話「希望の光」
ハユルは軍を除隊したヒョンシクから銃を買い、父・スグンと母の前で自殺しようとした。しかし弾は入っていなかった。
セギョンとユンサンはヨンハンからある施設でペク神父を見たと聞き、その場所へ向かう。
なんとペク神父は生きており、優秀な科学者として利用価値のあるユンサンとセギョンに「一緒に国外脱出しないか」と持ちかけた。
セギョンたちは唖然としてその場を去る。
10話「脱出と日食」
セギョンたちから情報を聞いた市民たちは、修練院のジョンアたちが国外脱出する日程を特定し、滑走路をふさぐ。
セギョンは教会にやってきたペク神父に告解し、「ソミン、ジンソ、ハユルの3人を連れて行って」と頼む。しかし神父はできないとことわった。
ジョンアたちは米軍基地から軍用機で離陸した。間に合わなかったペク神父がソンジェの前で泣き崩れる。
その後、ジョンアたちが乗った軍用機が太平洋沖で墜落したとニュースが流れる。
11話「最後のクリスマス」
残り62日。ペク神父は廃人のようになり、ソンジェやユンサンが身の回りの世話をしていた。
クリスマスになり、ミノの死を乗り越えたミリョンが帰ってくる。
セギョンとユンサンは指輪を交換して婚姻届を提出。正式な夫婦になった。みんながカフェでお祝いをする。
ヨンジの弟・ヨンハンがろくな治療を受けられなかったせいで病気で死亡。
スグンは賭博にハマり、莫大な借金を抱えていた。自分とハユルの身体を担保にさらに借金をして負ける。
スグンは廃ビルから飛び降り自殺をした。
教会にハユルを拉致しようと賭博場の荒くれ者たちがやってきて市民と乱闘になる。
セギョンは懺悔室に隠していた銃で1人の脚を撃ち抜いた。
最終回 第12話「さよなら、地球」ネタバレ
あと52日。ゲヒャンはへチャンとウチャンを海外に養子に出す決心をする。
イナは除隊して、同性愛者の自分を認めなかった母と和解。その後は放浪の旅に出た。
妊娠したジウンはこの場所を去ることに。ミリョンももう1度とどこかへ旅に出ると決めた。
残り10日。セギョンは、ヒョンシクが国外脱出行きの船に乗るためにハユルを拉致しようとしていると知る。
隕石の衝突の直前。
セギョンは国外脱出用の貨物船に侵入。賭博場にいた男2人を撃ち、子供たちの拉致の黒幕であるパク上士に銃を向けた。
しかしパク上士もセギョンに銃を向けていた。
セギョンの計画に勘づいたユンサンが、火炎瓶を持って自転車で貨物船へ向かっている。
真っ赤な小惑星が夜空に輝いていた。賭博場に銃声が響く。
韓国ドラマ『終末のフール』終わり
終末のフール/最終回まで見た感想&ラスト考察
終末を舞台にした人々の日常…そんな矛盾したようなコンセプトを、かなり素晴らしい形で終わらせた秀作だったと思います。
ただ、終わり方がモヤモヤなので、思いっきり賛否分かれるでしょう。(ユンサンがどうやって韓国に来たとかその辺も伏線回収されません…。)
結局、セギョンは船に乗り込んで撃たれて死んでしまうのでしょう。
そして小惑星が空に見えます。
衝突する描写はないにしろ小惑星の衝突が回避できた!という安易な結末は示唆していない気がします。
個人的な解釈では、主人公・セギョンは自分の正義のために小惑星の衝突前に死に、教え子のハユル、ジンソ、ソミンも小惑星で死んでしまったのだと思います。
ユンサンは夢で、蝶がたくさんいる森の中の向こう側にセギョンがいるけど巨大な穴があり向こう側へ渡れない光景を見ます。
登場人物の微妙な感情を追うならば、論理で動かない人間の美しさが光るすばらしい結末だったと思います。
いっぽうで、ジェットコースターのようなストーリーを望んでいた人からすれば、「なんじゃコレ、モヤモヤ!」となったことでしょう。
日本ではなんとNetflixTV部門のTOP10に1度も入りませんでした。Netflixオリジナル韓ドラではなかなかないです。
文学的、詩的な作品でしたが、良くも悪くも2024年に大ヒットするタイプのドラマではなかったです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。レビュー終わり!
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