Netflix韓国ドラマ『マイネーム 偽りと復讐』は、ハン・ソヒ演じる父親を殺された娘が、ヤクザ組織に入り復讐を遂げる過程で、隠されていた残酷な真実を知っていくアクションサスペンス!
サスペンス的な衝撃のどんでん返し、リアルで過激なアクション、重厚なヒューマンドラマと期待を遥かに上回るハイクオリティな傑作ノワールでした。
Netflixで観るべき超面白い韓国ドラマだといえるでしょう。
記事では、キャスト紹介、最終回まで全8話ネタバレあらすじ解説、ぶっちゃけ感想・評価、黒幕の深い目的考察、伏線解説を書いています。
Netflix『マイネーム 偽りと復讐』キャスト・作品情報
原題:마이 네임(マイ・ネーム) 英題:My Name
旧タイトル:アンダーカバー(Undercover)
監督・演出:キム・ジンミン(『終末のフール』)
脚本:キム・バダ
制作会社:スタジオサンタクロース
マイネーム:キャラ相関図(ネタバレなし)
登場キャラ
ユン・ジウ役|ハン・ソヒ
ユン・ジウは、暴力団に所属している父親を何者かに突然殺された女性。復讐のために父の親友チェ・ムジンが率いるヤクザ組織に入り、過去を捨てオ・ヘジンと名前を変えます。
女優ハン・ソヒはNetflixオリジナルの恋愛ドラマ『わかっていても』でもヒロイン・ナビを演じて話題に。『夫婦の世界』でも有名です。
2023年Netflix配信の『京城クリーチャー』(キョンソン・クリーチャー)でヒロインを務めました。
『マイネーム 偽りと復讐』でのハン・ソヒは、今まで演じてきたキャラクター像を破壊する狂気の演技と、脅威のアクションセンスを血みどろで演じてくれました。
チェ・ムジン役|パク・ヒスン
チェ・ムジンは麻薬密売組織トンチョンのボス。ジウの父ドンフンは、組織の右腕であり唯一無二の親友でした。
Netflix作品では『模範家族』『車輪』『ソンサン 弔いの丘』に出演!
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チョン・ピルト役|アン・ボヒョン
チョン・ピルトは麻薬捜査隊のメンバー。新しく配属になったオ・ヘジンのことが気に入りません。
俳優アン・ボヒョンは『梨泰院クラス』のグンウォン役で有名ですね。
2023年はtvNドラマ『生まれ変わってもよろしく』に出演しています。
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チャ・ギホ役|キム・サンホ
チャ・ギホは麻薬捜査隊のチーム長。
俳優キム・サンホの出演作品は、Netflixゾンビモンスターパニック『Sweet home 俺と世界の絶望』(2020)や『あなたに似た人』(2021)のユン・サンホ役など。
ユン・ドンフン役|ユン・ギョンホ
ユン・ドンフンはジウの父。チェ・ムジンの組織の一員で、ムジンとは大きな信頼関係を築いていました。
チョン・テジュ役|イ・ハクジュ
チョン・テジュは、チェ・ムジンの腹心で、組織の理事。ジウの父が殺される前に一緒にいた人物です。
ネタバレなし感想・見どころ
Netflix韓国ドラマ『マイネーム 偽りと復讐』は、復讐サスペンスとして期待を軽く上回った傑作でした。
単純な完成度で言えば、1ヶ月で1億1100万世帯が視聴してNetflix史上世界一の人気となった社会派デスゲームドラマ『イカゲーム』を超えていると思います。
個人的には『愛の不時着』に並ぶか次ぐくらいの面白さ。
どんでん返しや罠の連続!エンタメ性も十分で、個人的には誰にでもオススメしたい神作です。
おすすめ度 | 96% |
驚きサスペンス度 | 90% |
ストーリー完成度 | 95% |
IMDb(海外レビューサイト) | 7.9(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト | 93%(100%中) |
※以下、韓国ドラマ『マイネーム 偽りと復讐』のストーリーネタバレありなので注意してください!
韓国ドラマ『マイネーム 偽りと復讐』ネタバレ感想・評価
これだけ様々な要素が入っていて、全てが高次元でまとまっている復讐サスペンスはなかなかないと思います。
ヒロインを演じた女優ハン・ソヒのアクションもかなり本格的で迫力がすごく、相当訓練を積んで撮影に臨んだのでしょう。
第4話のチーム長チャ・ギホによる、敵味方を2重で騙すトラップや、6話の、主人公ヘジンの父ドンフンが警察(ヤクザに潜入していた)展開など、スマートかつひねりが効いていて素晴らしかったです。
脚本が練りに練られていますね。
似たジャンルの軍人の苦悩を描いた『D.P.脱走兵追跡官』よりも数段面白いでしょう。マフィアものとして大ヒットした『ヴィンチェンツォ』よりも全然好みです。
『マイネーム 偽りと復讐』は、Netflix韓ドラの中でも最高峰ではないでしょうか。
黒幕の正体と目的が深い!
娘に託した復讐とケジメ
父親を殺した黒幕はボスのチェ・ムジンでしたが彼の思想・信念は非常に複雑で、これが作品に重厚なノワールヒューマンドラマに仕上げていた一番の要因だと思います。
チェ・ムジンは単純な“すごっく悪いサイコパス”ではなく、ドンフンを友として愛し、裏切りを知って自らの手で始末した後も、彼の写真をずっと机の上に飾っていました。
さらにチェ・ムジンはエピソード5話で、ジウの父ドンフンと同じように、警察がすぐそこにいると知りながらヘジンを命懸けで助けます。
チェ・ムジンは常に葛藤があり、組織のボスとしての自分と、相手への情で揺れていたのです。いや、対立する二つの感情が彼の中に同時に存在していたと言った方が近いでしょう。
そう考えると彼がなぜヘジン(ジウ)の面倒を見たのか?の目的が明確になってきます。
仁義に厚いチェ・ムジンは、裏切ったドンフンを殺さなくてはなりませんでした。
しかし同時に、親友ドンフンを殺してしまったことに大きな哀しみを抱いています。
そう捉えると、第1話からのヘジンに格闘の訓練を施したり、父を殺した銃を渡したりといったシーンのボスの行動原理がやっと理解できます
最終回8話でチェ・ムジンは死ぬ間際に何かを言ってましたが、最後に「ジウ…」と名前を呼んでいたのではないでしょうか。
二匹の蛇の意味
チェ・ムジンの組織・トンチョル代紋は、2匹の蛇がお互いの尾を飲み込もうとしているものですが、この二匹の蛇は伏線というかストーリーの本質を示しています。
2匹の蛇は争ってお互いの尾を飲み込み、存在が消えていく象徴だと解釈できるでしょう。
これに当てはまるのは、まず警察とヤクザの関係です。
さらに、2匹の蛇とは主人公ヘジンとチェ・ムジンであり、父ドンフンとチェ・ムジンの関係も表しています。
チェ・ムジンは自分の生き方に疑問を感じており、代紋の蛇のように信頼できる相手とお互いにぶつかり合って、人生を終わらせたかったのだと思います。
マイネーム 偽りと復讐:考察
元ネタがある?
ドラマ『マイネーム 偽りと復讐』には、ストーリーが完全に似ている映画があります。(パクリというか元ネタですね。)
暴力団(マフィア?)が警察に潜入するストーリーの元ネタは、香港映画『インファナル・アフェア』(2002)でしょう。
ハリウッドでもマーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン主演で映画『ディパーテッド』としてリメイクされ、アカデミー作品賞を受賞しています。
香港のオリジナル版でいえばアンディ・ラウ演じるマフィアだけど警察に潜入したラウ(ハリウッド版ではマット・デイモン)の役柄が、主人公・ジウ(ヘジン)。
警察だけどマフィアに潜入しているヤン(演トニー・レオン/ハリウッド版ではディカプリオ)のような役柄が、主人公の父・ドンフンとなります。
父娘の関係
『インファナル・アフェア』の主人公2人のキャラを父娘に演じさせたのが『マイネーム 偽りと復讐』だといえるでしょう。
- 娘ヤクザ→警察に潜入
- 父は警察→ヤクザ
親子が対照的なキャラクターだ!と6話で判明しサスペンス的などんでん返しと哀愁のヒューマンドラマが同時に味わえるのです!
ピルトはヘジンの良心
ピルトは、かつてはヘジンと同じように復讐のために生きており、ヘジンと同じように手に傷もあります。
ピルトのキャラクターによって、物語はヘジンが警察で証言してボス・ムジンが逮捕される結末で終わると思わされ、そのピルトが射殺されるという衝撃の展開に、度肝を抜かれました。
マイネームの意味
ドラマタイトルがなぜマイネームなのかというと、自分という存在の象徴である名前を主人公が黒幕であるボスチェ・ムジンに奪われるからでしょう。
父親も偽名を使っており、本作は名前を失った父と娘の物語なのです。
父親の真実を知り復讐にケリをつけることで、ヘジンは最後にジウというマイネームを取り戻します。
伏線解説
父親を殺した銃
第2話で、ボスのチェ・ムジンが、ヘジンの父を殺した銃を「見つけた」と言って持っていたのがちょっと不自然でした。
これがボスが父ドンフンを殺していた伏線であり、同じ銃で自分を殺してほしいという願いを込めてヘジンに渡したのでしょう。
ドンフンは組織にそぐわない
第2話でテジュが、「ドンフンは組織にそぐわなかった」と回りくどい言い方をしていますが、これはドンフンが警察である伏線です。
蝶のタトゥーの女
ヘジンは第2話でドラッグで死にそうだった女性を助けていますが、最終8話でヘジンが病院から逃亡する手引きをしたナースがこの人です。
韓国ドラマ『マイネーム 偽りと復讐』全話ネタバレあらすじ解説
1話「父が殺された誕生日」
2016年
女子高生ユン・ジウ(ハン・ソヒ)、父・ドンフン(ユン・ギョンホ)が警察に追われる暴力団員だということで1日中刑事につきまとわれ、学校ではいじめられています。
ある日、ジウはついに嫌がらせをしてくる女子たちに耐えかね、彼女らを喧嘩でボコボコにして学校を退学しました。
その日はジウの誕生日で、父・ドンフンからおめでとうメールが入ります。アパートのドアの入り口には父からのプレゼントが置いてありました。父から電話がかかって来ますがジウは「父さんは死んだと思うことにする!」と怒鳴りました。
ドンフンは娘をふびんに思い、警察に追われているにも関わらずアパートにやって来てドアベルを鳴らします。
ジウが出ようとしますが、父が外からドアを押さえつけて開きません。銃声が聞こえます。のぞき穴から見ると父ドンフンは黒いフードを被った殺し屋に銃で撃たれ、ジウはドア越しに泣き叫びました。
やっとドアが開きますが、父ドンフンは大量の血を流して倒れています。「辛い想いをさせてごめんな…」と言ってドンフンは死にました。
自分が突き放したせいで父は殺されてしまったという強い後悔が、ジウを襲います。
後日、警察は捜査を打ち切り、それでも犯人を見つけたいと怒り狂うジウ。
ジウは父ドンフンが所属していたヤクザ組織・トンチョンが経営するLIBBR(リベル)ホテル&カジノへ骨壷を持って行き、父の親友だったボスのチェ・ムジン(パク・ヒスン)に「犯人を見つけろ」と怒鳴ります。
チェ・ムジンはジウに平手打ちを喰らわせ、つまみ出せと言いました。
ジウのアパートに黒いフードを被った男がやってきて、ドアをノックします。ジウは恐怖で息を殺しました。男は去っていきます。
ジウはそれでもあきらめず、事件当日防犯カメラに映っていたヘルメットの犯人の写真をチラシにして街中に貼ります。「その男を知っている」と連絡が入り、待ち合わせ場所の路地裏へ行きますが、そこにいたのは3人の半グレ。
情報は嘘で、ヘジンは金を奪われて半グレ3人に殴られ、車のトランクに拉致されます。
半グレが運転する車に偶然ぶつかったチェ・ムジンと部下チョン・テジュ(イ・ハクジュ)が、車から出て彼らを殴り、ジウを助けました。
チェ・ムジンは父を殺した犯人への復讐をあきらめないジウに、組織の格闘訓練所(ジム)「ソンジン船舶」を紹介。
ジウはそのジムで組織の1番下っ端として、雑用やトレーニングをこなしますが、それを見た若い男たちは笑い、侮辱の言葉を投げます。
ボスのチェ・ムジンは夜にジムにやってきて、ジウに「急所を狙え」と格闘技の手ほどきをします。ジウは天性の才能を発揮させました。
後日、ジムで見せ物的なバトルロワイヤルが始まり、訓練中の下っ端構成員たちが金網リング中で殴り合います。
最後に立っていたのはガンジェという青年でした。しかしジウも起き上がります。
第1話 END!
2話「ヤクザから刑事に」
ガンジェとジウの一騎打ちになり、ジウはフェイントからの肘打ちでカンジェをノックアウトして優勝。
イラついたガンジェはジウの飲み物にドラッグを混ぜ、仲間のキム・チョルホと彼女をレイプしようとします。
父の骨壷が落ちて割れ、その破片で手が傷つきかろうじて意識を保ったジウは、チョルホの性器を破片で突き刺し、ガンジェも刺しました。
ボスのチェ・ムジンは怒り、ガンジェの顔面をナイフで大きく切り裂き、組からの除名を言い渡しました。
チェ・ムジンはジウを連れて、ドンフンとよく来ていた料理屋へ行き酒を飲ませます。偽造の証明書を見せ「これからはオ・ヘジンとして生きろ」と言いました。ジウという人間は死んだことになるのです。
さらにムジンは、付近で発見したという父・ドンフンを殺害した拳銃を渡します。その拳銃は警察のものでした。
チェ・ムジンはヘジンに「昔ドンフンに命を助けられた」と思い出を語り、自分のナイフも預けました。
ヘジン(ジウ)はその後も殺しや格闘技のトレーニングを積み、父殺しの犯人に復讐するため警察官になります。
数年後
強力二班に配属になったヘジン(ジウ)は、違法ドラッグの取引がある現場で殺人犯のパク・チャングを逮捕。
しかし、チャングの取引相手は警察の麻薬捜査隊で、チョン・ピルト刑事(アン・ボヒョン)から「麻薬取引の大物を捕まえるための半年かけた計画が台無しになった!」と怒鳴られました。
チェ・ムジンは麻薬捜査隊への移動を決めます。チーム長チャ・ギホ(キム・サンホ)の顔を見たヘジンは、彼が5年前の事件後にアパートに来たフードの男だと気づきました。
ヘジンはピルトの相棒として、マンゴーという違法賭博経営者を逮捕しに向かいます。ピルトはヘジンを試すつもりで1人で乗り込ませますが、彼女が部下たちを全員倒してマンゴーを取り押さえたので驚きました。
第2話 END!
3話「船上の銃弾」
ボスのチェ・ムジンはカン弁護士を日本の山本という人物に会わせ、莫大な金額でのメタンフェタミン(麻薬)売買取引を締結させます。組織の裏切り者ぺ・ジョングが所有していた船でメタンフェタミンを製造することになり、ムジン自ら北港へ船の視察に行きました。
リベルホテルに仕掛けた監視カメラのチェックをしていた麻薬課のゴンピョンがチェ・ムジンの動きを察知。チーム長チャ・ギホはメンバーたちをムジンがいる船に乗り込ませました。ピルトたちが船にいるヤクザらと格闘をはじめます。
突然の作戦で事前にスマホを取り上げられムジンに連絡できなかったヘジンは、船にいる彼を発見し逮捕の危機を知らせるため、こっそり電気系統に発砲して停電させます。ドラッグ製造室から火が上がり、船は大炎上。密造の証拠もすべて燃えてしまいました。
ムジンは停電の隙に逃げましたが、ドラッグの製造場所を失って怒り狂います。
チャ・ギホは発砲して停電させた人物を調べるためメンバーの銃の残弾数を確認しますが、誰の弾も減ってません。ヘジンは父を殺した拳銃を隠し持っており、それで発砲したのでした。船内で見つけたフリをして、その銃を証拠としてギホに渡します。
ピルトたちは、2004年に若い警官ソン・ジュンスがチェ・ムジンの組織に殺されて死んだので、上司だったギホはムジンの逮捕に執念を燃やしているとヘジンに話します。
ヘジンがギホを尾行すると国立科学研究所につき、彼は証拠の銃について話し合っているようでした。
ムジンの組織トンチョンは、ヘジンからの情報で警察がリベルホテル周辺に監視カメラを設置していたことに気付いて、全て取り外します。
トンチョンが警察に監視されて麻薬取引ができなかった期間に、かつてヘジンを襲って組を追放されたガンジェが黒い粒の新型ドラッグ(マンゴーの店にあったもの)を広めようとしていました。
ガンジェは仲間を連れて組織トンチョルの訓練所・ソンジン船舶へ乗り込み、ナイフで構成員たちを次々に殺害。大きなナイフでテジュを斬りつけます。
第3話 END!
4話「チャ・ギホの罠」
ソンジン船舶の惨劇を捜査した警察は、そこにあったメッセージやドラッグの種類から、ガンジェが襲撃したと考え捜査を進めます。
チャ・ギホはトンチョル構成員の葬式へ行き、チェ・ムジンに「絶対逮捕してやる」と言いました。ギホはマンゴーをオトリにするために釈放。
ギホはヘジンに「ヤクザ組織の1人が寝返ったから会いに行く」と言います。
ヘジンはその情報をムジンに伝え、自分はヘルメットで顔を隠してギホを尾行しました。街にいるギホの前にムジンの部下・テジュが現れます。その様子を見ていたヘジンの前に、周囲で張り込んでいたピルトが現れ、格闘の末なんとか逃げました。
全て内通者をあばき出すためにギホが仕組んだ罠だったのです。
ムジンは現場にテジュがいたと知って彼の裏切りを疑います。しかし実際は、テジュの車に“ガンジェの居場所を教えるから来い”という手紙があり、彼はその情報にしたがって待ち合わせ場所に行っただけでした。
ギホは、内通者のあぶり出しと、テジュとムジンを不仲にすることを同時にやってのけたのです。
ヘジンの行動を怪しんでいたピルトは彼女を尾行。ヘジンはマンゴーを尾行していただけでした。2人は車を走らせ、マンゴーを追います。
マンゴーは廃工場に車を止めて、後からやって来たガンジェからドラッグを受け取っていました。突然ガンジェが建物の上にいるこちらを見ます。ガンジェの部下が襲ってきて格闘になりピルトは2階から落ち、ヘジンも捕まってしまいました。
一方、ボスのチェ・ムジンは飲み屋でガンジェの部下に襲われ、腹部を刺されながらも敵を倒します。
第4話 END!
5話「チェ・ムジンの無謀な救出」
ガンジェは警察になったヘジンを見て大笑いします。彼はマンゴーを調べていたヘジンを監視カメラで見て、正体に気付いたのです。ガンジェはナイフでヘジンの足を刺し、チェ・ムジンにその画像を送りつけます。
ムジンはガンジェの部下から彼の居場所を聞き出し、廃工場へ車を走らせました。ムジンや警察がこちらに向かっていると気付いたガンジェは、ヘジンとピルトに手錠をかけて車に乗せ、車体をプレス機に入れて去っていきました。
乗せられた車がどんどん潰れて行きます。ピルトは蹴りでヘジンの手錠がかかっている天井を破壊し、「逃げろ」と言いますが間に合わなそうです。
車体が潰される寸前で、ムジンが車を猛スピードでプレス機の操作部分に突っ込ませて故障させ、ヘジンとピルトはギリギリで助かります。ムジンは歩いて去りました。
ヘジンは重症だったので病院で手術を受けます。ヘジンの行動に感動したピルトは彼女を信じることにしました。
ピルトは目を覚ましたヘジンに、「昔大学に合格した妹がクラブでドラッグを入れられ死亡した」と、麻薬課にいる理由を教えます。
チェ・ムジンはヘジンの身を案じて「海外に潜伏しろ」と言いますが、ヘジンは断りました。
そんな中ヘジンは、チーム長チャ・ギホが話している人物が、昔父ドンフンを追っていたチョ・ジンセ刑事だと気づきます。ジンセはヘジンを見ても正体を言わず、黙っていました。
ジンセはチェ・ムジンと裏で繋がっているドラッグ中毒の刑事で、ムジンの部下に殺されます。
警察はガンジェの公開捜査に踏み切り、まもなくガンジェの密航の情報が入りました。
ガンジェは警察に連絡し、チャ・ギホに取引を持ちかけます。ヘジンはその情報をチェ・ムジンに伝えました。ムジンたちがガンジェを殺すために港にやってきて、ガンジェのグループと大抗争に。
チャ・ギホは周囲に張り込んでいたピルトたちを出動させます。警察にいる内通者に連絡させ、ガンジェとムジンらが鉢合わせしたところを確保する作戦だったのです。
ムジンはガンジェを追い彼をナイフで刺しますが、油断して自分も刺されました。ムジンを守ろうとヘジンが駆けつけ、ピルトやギホも追ってきます。
ヘジンは銃を構えてガンジェを脅し、チェ・ムジンを逃しました。ピルトがやってきますが、ヘジンは自分の秘密をしゃべろうとしたガンジェを撃ち殺します。
ムジンはギホに追われますが、テジュの車に乗り込んで逃げました。
第5話 END!
6話「父ドンフンの正体」
ムジンはかつて世話になった和尚がいるお寺で治療を受けました。
ピルトは、人を殺してしまったヘジンを気づかって家に上がり一緒に酒を飲みます。
翌日ヘジンに郵便が届きます。中には2004年の警察の集合写真があり、なんと父・ドンフンが写っています。父の本名は死んだと言われているソン・ジュンスで、警察だった父はチェ・ムジンの組織で潜入捜査をしていたのです。郵便の送り主はガンジェでした。
ヘジンはチェ・ムジンがいる寺へ行き、理由を聞きます。するとムジンは涙を流し、「ドンフンは警察の手先だったがこちらに寝返ったから、麻薬課のチャ・ギホが怒ってドンフンを殺したのだ」と言います。
チャ・ギホのアパートにテジュがやってきて彼をナイフで滅多刺しに。ギホに2004年当時の話を聞くためにアパートにやってきたヘジンは、血みどろの現場を見て驚きました。ギホは犯人が戻ってきたと思い発砲。ヘジンの左腕をかすめます。
ギホはヘジンが裏切り者だと知って怒り狂いますが、ヘジンの正体が死んだソン・ジュンスの娘だとわかり、ジュンスから託されていた手紙を渡します。ピルトがやってきたので、ギホはヘジンを逃がしました。
ギホは意識不明の重態で、長時間に渡る手術が行われました。
父からの愛が綴られた手紙を読み、ずっとボスのチェ・ムジンに騙されていたと絶望したヘジンは、胸に彫られた代紋を車載ライターで焼きます。
第6話 END!
7話「すべての秘密を暴露」
チャ・ギホの手術は終わりましたが、意識不明のままです。
テジュはヘジンが組織を裏切っていると考えて、部下とアパートを襲撃します。ヘジンは格闘の末、3人の部下を殺しました。テジュは「ボスは裏切り者を自分で殺す」と言います。ヘジンはかつてボスから貰ったナイフをテジュの胸に突き刺し、死体をソンジン船舶に放置して組織に宣戦布告しました。
そんな中、何を考えたかボスのチェ・ムジンが警察へ出頭。ヘジンは自分でボスを殺すために彼を釈放しようと、彼がガンジェを刺した証拠品のナイフを持ち出します。
麻薬課のメンバーは監視カメラの映像からチャ・ギホのアパート付近にヘジンの姿を発見し、彼女が裏切り者だと気づきます。ヘジンは警察署から逃げ、証拠品のナイフを海に投げ捨てました。
チェ・ムジンは「証拠がないなら…」と警察署を後にします。彼はヘジンが証拠品を捨てるか試したのです。しかしすぐにムジンは、「ヘジンは俺を助けたのではなく、殺すために救ったのだ」と悟りました。
逃亡していたヘジンはピルトに追われ、逮捕されます。
第7話 END!
最終回8話「復讐の結末」
チーム長チャ・ギホの意識が戻り、ピルトにヘジンがドンフンの娘であることを告げます。
組織のカン弁護士がチェ・ムジンの依頼で警察署に来て、病院でのヘジンの治療を要求。ヘジンは蝶のタトゥーをした女性看護師(組織の人間)の協力もあり、手錠を解いて病室から逃亡。
チェ・ムジンは「ヘジンが自分のもとに帰ってこず警察に行くなら裏切りだ!」と叫び、怒り狂います。
ピルトはヘジンを追いますがヤクザたちが襲ってきたので、車で遠くへ逃げます。ピルトの友人が借りている海辺のコテージにやってきました。ピルトはヘジンに「君のお父さんの願い通り、すべてを証言してチェ・ムジンを法で裁こう」と説得。ヘジンも決心しました。2人は激しくキスを交わし、体を重ね合わせます。
翌日、警察署へ向かう車の横に黒いヘルメットを被ったバイクの男性が現れました。銃弾が発射され、ピルトの頭部を貫きます。犯人はチェ・ムジンでした。ピルトは即死です。
その夜、ヘジンはチェ・ムジンのいるリベル・ホテルへ行き、銃とナイフで部下を次々に殺していきます。上階のドアを開け、ついにチェ・ムジンと対峙しました。ムジンはなぜか銃を使わず机に置きます。
ヘジンは、落ちて砕けた額の中に、チェ・ムジンと父ドンフンが仲良く映っている写真を見て驚き、それを破きます。
2人はナイフで殺し合い、ヘジンは何ヵ所も刺されながらも、チェ・ムジンを刺し殺しました。ヘジンは途中倒れながらも現場からなんとか逃亡します。
後日、ヘジンは父ドンフンと母が眠っている墓に行き、自分と父が警察の服を着ている写真を並べて飾りました。そのあと、ピルトと彼の妹の墓にお参りをして、どこかへ去ります。
最後のまとめ
韓国ドラマ『マイネーム 偽りと復讐』は、衝撃的なオチ、アクション、深い人間ドラマの3拍子が揃った、韓流問わず近年稀に見るハイクオリティな傑作だったと思います。
正直ここまで凝ったストーリーが作れるなんて感心しっぱなしです。予想を完全に超えられました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『マイネーム 偽りと復讐』レビュー終わり!
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