Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』 はムキムキの軍人たちが、金を強奪するために知能のあるゾンビと激しい戦いを繰り広げるグロアクション!
記事ではネタバレあらすじ解説や、ストーリー酷評、よかったアクションシーン考察などをしています!
ゾンビものなので、グロさやゴア描写、アクションの派手さだけを求めるなら楽しめるだろうけど、全体的なストーリーはつまらなかった…ザック・スナイダー監督の凝った映像だけはゴージャスなB級的作品。
アーミー・オブ・ザ・デッド/キャラ相関図・スタッフキャスト
スタッフ・キャスト
『アーミー・オブ・ザ・デッド』スタッフ・キャスト
監督・脚本・撮影:ザック・スナイダー
主演:デイヴ・バウティスタ/スコット役
出演:ギャレット・ディラハント/マーティン役
出演:真田広之/タナカ役
ゾンビ映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』やDC映画『ジャスティスリーグ』で有名なザック・スナイダー監督。続編のNetflix『アーミー・オブ・ザ・シーブズ』も配信中。
2023・2024年にはザック・スナイダー監督によるSF映画
『REBEL MOON: パート1 炎の子』『REBEL MOON パート2』も公開されました(評判は散々でしたが…)!
『ガーディアンズオブギャラクシー』『大脱出』シリーズ、M・ナイト・シャマラン監督の『ノック 終末の訪問者』などで有名なムキムキ俳優デイヴ・バウティスタが主演。
映画『ノック 終末の訪問者』(ノック アト ザ キャビン)は、森のキャビン(小屋)で休暇中の家族が、ムキムキのデイヴ・バウティスタたちに究極の選択を突きつけられるサスペンススリラー! シネマグ ある意味M・ナイト・シャマラン[…]
あと個人的には『フィアー・ザ・ウォーキング・デッドシーズン5』などに出てる俳優ギャレット・ディラハントが出てたのが嬉しかったです。
アーミー・オブ・ザ・デッド感想・酷評!アクションすごいけどストーリーがつまらん
個人的な評価は78点くらい。
アクションや映像はもの凄いけど、ストーリーがつまらなくて残念。
わりと壮大な物語なのですが、DC映画『バットマンVSスーパーマン』なども微妙だったザック・スナイダー監督の悪い部分が出たといえばいいのかストーリーが微妙すぎでした。
とはいえ、ミラ・ジョヴォヴィッチの実写映画『モンスターハンター』のようにストーリー性がゼロ!なわけではないので、それと比較すると全然楽しめます。
ゾンビものなのでアクションが楽しければ良し!な面もあります。(素晴らしいアクションシーンについては後述)。
本作を好きな人は同じくグロさとキャッチーさを兼ね備えた『スーサイド・スクワッド2』も好きでしょう。
しかし『アーミー・オブ・ザ・デッド』は、親子の絆というヒューマンドラマ要素をガッツリ入れているので、ストーリー面でもう少し感動要素を入れるか、もしくは『ウォーキング・デッド』のような絶望感が欲しかったです。
あとストーリーについては伏線の放置プレイ的なのも多く、あとで詳しく解説します。
それも設定については面白い部分もたくさんあって、『ウォーキング・デッド』のゾンビに比べると知能があってしかも俊敏性が高いというベリーハードモード。
ゾンビが繁殖するという前代未聞のアイデアも奇抜でした。
走って追っかけてくる『ゾンビランド』のゾンビよりも倒すのがむずかしく、実写映画『バイオハザード/Resident Evil』並みに生き残りは困難でしょう。
ラストで感染していたヴァンが飛行機でメキシコシティに向かっていたので、続編『アーミー・オブ・ザ・デッド2』があるとすればメキシコが舞台になるかもしれないですね。
ゾンビトラなど、人以外のゾンビが登場するのも良かったです。ゾンビトラによる頭噛み砕きのシーンも強烈でしたね。
ちなみにゾンビトラはNetflix『キングダム:アシンの物語』にも登場!あと『バイオハザードインフィニットダークネス』にはネズミゾンビも出てきます。
人だけがゾンビになる時代は終わったのかもしれません!
ストーリーの具体的にダメな点
映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』ストーリーで具体的にダメだった点を解説していきます。
雨降れや!
ゾンビは日光に弱いらしく、ザコゾンビ・シャンブラーは普段は干からびていますが、雨が降ると復活するようです。
そんな斬新で素晴らしい設定があったにもかかわらず雨は降らず。
ゾンビが水を吸収して復活する様子が見れずにいたたまれない気持ちになりました!
「設定だけ作ってそのシーンを入れないのはどうなの?」という不満が湧いたよ。
マーティンのこと告げ口しろよ
建物を移動中、前にいるマーティンにドアを閉められてゾンビに襲われたチェンバース。彼女は戦いながら仲間のグーズマンの前に踊り出ます。そこにマーティンもいるのですが、「裏切り者だ!」とは言いません。
まあゾンビに襲われているのでパニックなのはわかるのですが、仲間にマーティンの裏切りを教えてあげなきゃ…と思いました。
嘘はつかずに普通に依頼しろよタナカ!
タナカの目的は金ではなく、アルファと呼ばれる知能のあるゾンビの頭を持ち帰ることでした。
いや…いちいち「金庫に金が!」って嘘をつかずに「首を取ってきて!」でよくないですか?
部下のマーティンに全員を殺させて、成功した場合の報酬を払いたくなかったとも考えられますが、わざわざ金庫を開けずに首だけ取って早く逃げる方が成功確率は断然高いはずです…。不可解。
タナカ(真田広之)を放置するな!
この『アーミー・オブ・ザ・デッド』のストーリーで一番解せなかった点は、真田広之演じる黒幕タナカが、どこか安全な場所で普通にウイスキー飲みながら「みんな死んだっぽいな〜」みたいなシーンを最後に、それ以降出てこないところです。
「普通、殺すでしょ?黒幕!」
最後生きていたヴァンが飛行機でタナカの住居に突っ込むのかと思いましたが、そんなこともなく、タナカは放置プレイ状態。
最後にタナカが日本刀を持って現れて!…そこまでは期待しすぎだとしても、せめてストーリー的に彼を放置しないで欲しかったです。
日本人としてちょっと残念…。
ゾンビの王妃が見回り役
細かいですが、ゾンビ王妃は集団の中で立場が上にもかかわらず見回り役なのが不思議。
なのでマーティンにあっさり殺されてしまいます。「見回りって普通下っ端がやらない?」と疑問が湧きました。
『アーミー・オブ・ザ・デッド』のゾンビの特徴考察
NETFLIX『アーミー・オブ・ザ・デッド』では、ゾンビの設定が斬新だったのでまとめておきます。
- 動きが俊敏すぎ!(人間以上の身体能力?)
- 知能がありコミュニケーション可能
- 繁殖できる
- ザコは普段は干からびてて、雨が降ると復活する
このようにソンビの設定・アイデアは面白かったです。
繁殖って…そもそも死んでるわけではないのでしょうか…?謎です。
見どころのグロいアクションシーン紹介
マリアの首がねじ切れて骨が飛び出す!
マリアという主人公スコットの元恋人の女性がゾンビに首を180度回されて、首の骨がぶしゅっととび出るシーンがインパクト抜群でした!素晴らしい演出!
グロいけど死に方がいちいちキャッチーなのが今作のすごいところ。グロすぎだけどね!
王妃の生首が屋上から落下
コヨーテが王妃の生首を落とし、地上で脳みそが弾けます!ゴア描写注意!
ムキムキのデイヴ・バウティスタかっけえ!
元レスラーで僧帽筋までムキムキのデイヴ・バウティスタ。
カジノのテーブルをゾンビにブン投げたり、飛びかかるゾンビを下から撃ってそこがスローモーションになったり、テーブルの上を走りながらゾンビを撃ち抜いていくさまがめちゃかっこよかったです。
スタローンの『大脱出2』や、マーベルの『ガーディアンズオブギャラクシー』で有名なデイヴ・バウティスタの迫力のアクションが堪能できます。
メイキングについて/背景がボヤける日本製レンズを使用
『アーミー・オブ・ザ・デッド』のメイキングもNetflixで公開されていたので視聴。
1番驚いたのは、日本のメーカー・キャノンが1960年代に作った背景がボヤける「ドリームレンズ」を使用していたこと。
ピントが合っているのに背景がボヤける本作の特徴的な映像の理由がわかりました。ザック・スナイダーの撮影への狂気的なこだわりがみて取れますね。
ラスベガスの街並みについては、実際の街をデジタルデータにして、俳優たちが演技する場所は何十トンもの瓦礫などをトラックで運んで創り上げ、それらをVFXで融合させたようです。
ゾンビのキャストは100人以上!メイクスタッフが芸術的なゾンビに仕上げていく様子も痛快!
これでストーリーが面白ければ傑作になったのに!と感じました。
ただ『アーミー・オブ・ザ・デッド』は映像的な面では映画マニアから支持を得るでしょう。
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