映画『バイオハザードザファイナル』(現代:Resident Evil: The Final Chapter)を観賞。
アクション映画としてかなり楽しめ、最終章にふさわしい作品に仕上がっていた。
6作目で完結篇となる今作はアリスの正体やレッドクイーンの謎が明らかに!
また、アリスがアンデッドを殺しまくり!作品中ほぼずっと危機的状況でひたすら殺しまくり!という気合十分さ。
このずっとピンチな感じは映画『モンスターハンター』(2021)でも同じ。
最終章なのでアンデッドの殺し方にいつも以上に気合が入っておりスタイリッシュ!派手なアクションフルコースでお腹いっぱい!
映画『バイオハザードザファイナル』あらすじ・予告動画ネタバレなし
壊滅したワシントンD.C.の瓦礫の中から、朝普通に起きたかの如く這い出すアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。
突如現れた大型コウモリゾンビ〜を倒し、また性懲りも無く付近の建物を捜索していると、アンブレラ社のAI(人工知能)レッドクイーンが現れ、世界を救う方法を教えるとペラペラ喋り出す、、
映画『バイオハザードザファイナル』見どころ
アクションアクションアクション
巨大コウモリゾンビ〜をあっと驚く方法で倒すアリス。
くるくる吊るされてアンブレラ社の戦闘員を撃ちまくるアリス。アンブレラ社の戦車と戦闘を繰り広げるアリス。
などなど、アクションに全振りしたような構成です。
遂に主人公アリスの正体が判明
アリスって今までスーパーパワーになったり、クローンが何体もいたり、過去の記憶がなかったり、大分謎なミラ・ジョヴォヴィッチですよね。
今作は最終章なので、アリスの正体がはっきり語られます。その場面が結構サスペンスチックでOK!
設定やアイデア、観やすさ
映像も見やすく色んな角度から撮られていて見応え抜群。シリーズ全般にいえるが、レッドクイーン(コンピューター)から見た映像もところどころ差し込まれて、いいアイデアだと感心する。重低音を効かせた音楽もアクションにバッチリハマっている!
アンデッドの見た目はキモいが、それが大丈夫な人であれば、誰でも楽しめる作品。
時間も1時間40分と短いので、そこまで時間がなくてもサクッと観れてスカッとできる!
映画『バイオハザードザファイナル』ネタバレあらすじ解説
1:レッドクイーンの司令
レッドクイーン(人工知能)から「私、最近会社に不満だから、Tウイルスを一掃し、世のアンデッドたちを即殺できる都合良いワクチンをラクーンシティ地下のアンブレラ社要塞から入手し、48時間以内に散布して!」と病んだOLのような口振で話され、他にやる事もなく渋々承諾するアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。
なんでも、48時間以内に散布しないと最後の人類居住地がアンデッドに侵略されるらしい。
盗んだ車で走り出すアリス。しかし道路のマキビシに気づかずタイヤがパンク。
アンブレラ社の武装員と戦闘になり、縄に捕まってクルクル回りながら銃で応戦。
余裕で完封したアリスだが、ピカピカのかっこいいバイクを見つけ、嬉しそうに跨った瞬間ビリビリ電気ショックを喰らう!
やはりこのアンデッドがはびこる世の中、手入れが行き届いたバイクは罠なのだ。
2:アイザックに捕まったアリス
アンブレラ社のアイザック博士(イアン・グレン)が指揮する戦車に収容されたアリスは縛られ、アンデッドをおびき寄せる餌として戦車後部を罰ゲームの如く走らされる。
しかし、見張りがあくびをした瞬間、ダッシュで戦車に駆け上り彼らを突き落とす気の強い女の子アリス。
イヤミを言いまくるオジサン(アイザック博士)の手首を切り落とし、指紋認証のピカピカバイクで戦車の大砲をかいくぐり、猛スピードで走り去る。
ラクーンシティについたアリスだったが、とあるビルをアジトにしている人間の集団”ドグ”一味の罠であっさり捕まる(ローラもその集団の一人)。
そこにクレア(アリ・ラーター)もいたため解放されたアリスは、アイザック博士の戦車団がくると言って急にその場を仕切りだす。
3:VS アイザック、ローラ死亡
大量のガソリンを使った戦法でアイザック集団と、それを追ってきたアンデッドたちに大きなダメージを与えるが、アジト自体も壊滅的被害を受ける。(ローラはアンデッドに首を噛まれ、さりげなく死亡)。
レッドクイーンが再度現れ、クレアたちにTウイルスのワクチンと会社への不満について話す。
一同は犬っころ(ケルベロス)に追いかけられながらも、なんとかアンブレラ社の地下要塞へ潜入。
セキュリティは最新だが電力が不足し、時おり設備ダウンするガバガバ要塞。しかし、巨大換気扇に吸い込まれたり、穴に落ちたりして、何だかんだいい感じの人数に落ち着く。
4:主人公アリスの正体判明!
アリスとドグは、ウェスカーがいる最深部に辿り着くが、そこには外でアンデッドと追いかけっこしてるはずのアイザック博士が。
外にいる元気がいいほうはクローンだったのだ。
老化が進行する病気でおばあちゃん姿のアンブレラ社創設者の娘・アリアシアもそこにいる。
アリスは自分の正体がアリシアのクローンだったと知ってショックを受ける。
Tウィルスは元々、アンブレラ社のトップがアリシアの病気の進行を止めるために開発したものだったのだ。
ドグは裏切り者でアリスはピンチに陥るが、駆けつけたクレアによってアイザック博士を一騎討ちに持ち込むことに成功。
一方、シリーズ通して大ボス扱いのウェスカーはというと、アリス(老婆の方)にリストラ宣告をされ、レッドクイーンによって壁に挟まれ命運尽きるという役立たずぶりを見せつけた。
今作でのウェスカーは解雇されて当然の人材だ。
ラスト結末
地上に登るエレベーターの中でアイザック博士と対峙するアリス。
相手の行動を瞬時に分析する能力のアイザック博士に苦戦するが、まあ何とか倒してワクチンを持って地上へ。
まだ生きていた博士と、アンデッドに追われていたクローンの方が鉢合わせし、現場に気まずい空気が流れるが、クローンの方が本人をナイフでグリグリと殺害。クローンは自己満足の最中アンデッドに喰われ無事解決。
ワクチンを地上に叩きつけたアリスは、自身もTウイルスに感染しているため殉職するかと思われた。
しかし、体全体がウイルスに侵されていたわけではないという理由で生き残り、創設者の娘がコピーしていた幼い頃の記憶も手に入れご満悦。
『バイオハザードザファイナル』END
映画『バイオハザードザファイナル』好きなシーン時系列
クルクルバンバン
毎度の如く、アリスは吊し上げられる罠に引っかかりながらも、そこから脱出するアクションが素晴らしい!
今回は、片足をロープに絡め取られ、回転しながらマシンガンを連射するという曲芸シーンが生まれた。
もはやお約束?レーザーデスマッチ
バイオハザード1からお馴染みのサイコロステーキ製造レーザーは健在。
今回はレーザーをくぐり抜けながらアイザック番長とタイマンという最終章にふさわしいスペシャルマッチ。
ポールアンダーソン監督から嫁をこれでもかというくらいイジメ抜く気概が感じられる。
この夫婦の関係をレッドクイーン(娘)はどう感じとるのか?
非常にスリリングなシーンだが、バイオシリーズを見守ってきたファンからすれば、主人公を分解しようと健気に向かってくるレーザーにどこか愛おしさを感じることだろう。
映画『バイオハザードザファイナル』疑問点考察
48時間で人類最後の居住区が壊滅するということで、アリスはリミットギリギリでワクチンの容器を叩き割るが、風に乗って散布する方法で果たして間に合うのか?
その場所がラクーンシティの近所なのか?近所だとすればドクたちが見つけられなかった理由は何なのか?ドクは裏切り者だから近くにそんな大きな集団があるとみんなに気づかせないようにしていたのか?
どうでもよい連鎖思考をする羽目になった。
映画『バイオハザードザファイナル』作品情報・キャスト
公開年/制作国 | 2016年・アメリカ |
監督・脚本 | ポールWSアンダーソン |
キャスト | ミラ・ジョヴォヴィッチ アリ・ラーター イアン・グレン ローラ |
音楽 | ポール・ハスリンジャー |
興行収入 | 約343億円 |
主演のミラ・ジョヴォヴィッチは『フィフス・エレメント』でブレイクしたハリウッド女優。
監督のポールWSアンダーソンと主演のミラ・ジョヴォヴィッチは夫婦。ちなみにレッドクイーン役は二人の娘のエヴァ・アンダーソンが演じる。そう、バイオハザードはファミリービジネスなのだ。
エヴァ・アンダーソンは2023年の実写映画『ピーターパン&ウェンディ』にウェンディ役で主演!
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ちなみにポールWS監督とミラ・ジョヴォヴィッチ夫婦は2021年公開の人気ゲームの実写化映画『モンスターハンター』でもタッグを組んでいる。
バイオハザードに話を戻そう。
前作の5は中だるみ感があったが、最終章の6は「ファイナルだからちゃんと作ろう!」と家族会議でも気合いを入れただろう出来栄え。興行収入で343億円という大ヒットを記録!彼らの家計もウハウハだ!
アイザック博士役のイアン・グレンは、大ヒット海外ドラマゲーム・オブ・スローンズのジョラー役で有名な俳優。
アビゲイル役の女優ルビー・ローズは巨大サメ映画『MEGザ・モンスター』や、Netflix『SAS:反逆のブラックスワン』に出演しています。
ちなみにローラもクレジットされているが、セリフは2箇所のみで、日本の動員数を上げるために利用された感が否めない。正直出番少なく誰でもいい役だった。いや、でもローラは悪くない、、最初はみんなこんなもんだ!これからも頑張れローラ!OK!
最後に感想まとめ
今回バイオハザードがファイナルを迎え、高校生からシリーズを観てきた僕としては哀愁を感じると共に、スッキリ終わって安心することができた。
スタッフはこの14年間バイオの映画シリーズ本当にお疲れ様!!!
このバイオハザードシリーズの世界観を引き継いで、Netflixが権利を買い取ってドラマ化する話も出ているようだが、くだらない続編にならないで欲しいと祈るばかりだ。
※追記実写リブート『バイオハザード・ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(2022)はゲームに忠実な反面、各方面で酷評されています。
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