映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』ネタバレ感想・評価,つまらない?あらすじ解説

  • 2023年10月13日

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』(2023)!2016年に放送された『ゆとりですがなにか』が映画になって帰ってきた!

シネマグ
ア◯すぎる3人のゆとりは健在爆笑のシーンも多々あり。しかしストーリーは…。

作品情報・キャスト

あらすじ

ネタバレなしの感想

物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説

視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)

これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

これから視聴する方の参考になるよう、『ゆとりですがなにか インターナショナル』についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』おもしろかった?(投票どうぞ)

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映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』作品情報・予告

公開:2023年10月13日(金)
制作国:日本
上映時間:1時間56分
ジャンルコメディ、ヒューマンドラマ
年齢制限:G(制限なし)
監督:水田伸生
脚本宮藤官九郎
主題歌:感覚ピエロの曲「ノンフィクションの僕らよ」
全世界興行収入

2016年にはドラマ本編。2017年にはドラマSPとして『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』が放送されました。

宮藤官九郎

クドカンこと宮藤官九郎。今作でも随所にキレッキレかつ攻めまくりのギャグをぶっ込んでいました。

2023年はクドカンの作品が結構たくさん公開されていますね。

感想を語る犬
Netflixの『離婚しようよ』や、ディズニープラスのドラマ『季節のない街』も最高におもしろかったです。
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『ゆとりですがなにか インターナショナル』 キャスト

キャスト相関図

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』相関図
©︎公式サイト

坂間正和|cast 岡田将生

坂間正和|cast 岡田将生

正和は今回、中国の動画サイトで負け犬と呼ばれて有名になります。

岡田将生さんはイケメンだけどダメ男の演技に説得力があるから凄いですよね。

↓岡田将生 出演作↓

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山路一豊|cast 松坂桃李

山路一豊|cast 松坂桃李

相変わらず童貞をこじらせている1番可哀想な男。とにかく童貞っぽい動きが面白いんですよね。松坂桃李さん最高!

↓松坂桃李 出演作↓

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道上まりぶ|cast 柳楽優弥

道上まりぶ|cast 柳楽優弥

まりぶは今回、中国から帰国して坂間酒造で働きます。裏ではある企みをしている?

柳楽優弥さんは相変わらず演技上手い!ディズニープラスのドラマ『ガンニバル』も最高でしたよね。

↓柳楽優弥 出演作↓

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その他キャスト

役名 キャスト
宮下茜
安藤サクラ
安藤サクラ(『怪物』『ある男』)
佐倉悦子
吉岡里帆
吉岡里帆(『ホリック xxxHOLiC』『ガンニバル』)
麻生厳 吉田鋼太郎
チェ・シネ 木南晴夏
坂間ゆとり 島崎遥香
坂間みどり 青木さやか
山岸ひろむ 仲野太賀(『季節のない街』)
野上 でんでん
望月かおり 上白石萌歌

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』 あらすじ

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』 

坂間正和は頑張って仕事をしていたが、鬼嫁・茜から文句を言われてばかりだった。子供を預けるために2人で市役所に行くが、茜はブチ切れてセックスレスのことを相談してしまう。

山路は相変わらず童貞で、おっさんの麻生に泣き言ばかり言っていた。婚活サイトで知り合った女性とレストランで会う際には麻生にリモートで参加してもらい、フラれる。

まりぶは中国から帰国し、坂間酒造で働くことになった。

そんな中、正和が以前勤めていた会社は韓国企業に買収され、坂間酒造は契約打ち切りの危機に。

韓国から派遣されたチェ・シネが「マッコリを作るか、ノンアルの日本酒を作るか」の2択を迫った。

果たして坂間一家の決断は!?

ネタバレなし感想

シネマグ
ところどころ笑えておもしろかったですが、正直に言ってドラマやTVスペシャルで良かった…と思いました。

映画というよりは、2時間のドラマです。

映画のような緊張感はありませんし、インターナショナルだから話が大きくなっているわけでもありません。

外国人がたくさん日本に来て、多様性も大事にしなきゃいけないね!っていうだけです。

てっきり「ゆとりの3人が海外へ行く話があるのか!」と思っていましたが、そういう大きなスケールの話ではありません。

日本のゆとり世代が中国や韓国の笑い物になる感じですね。プラスコロナ禍のリモート会議ネタ。そしてZ世代の話。

感想を語る犬
コンセプトはいいですが、TVでよくないか?と思ってしまうような作風でした。

下ネタはいつも通り多め。そういう意味では観る人を選ぶでしょう。

おすすめ度 60%
笑い 80%
ストーリー 58%
IMDb(海外レビューサイト)※随時更新 (10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト)※随時更新 批評家 %
一般の視聴者 %
メタスコア(Metacritic)※随時更新 (100点中)

※以下、映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』 のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』 ネタバレあらすじ,ラスト結末解説

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』 のポスター

山路は教育実習生しか好きになれない性癖をおっさん麻生に相談。美人の実習生・望月(上白石萌歌)が来るが、山路の担当は彼女ではなくラガーマンの実習生だった。

山路は体育の授業中にラガーマンの実習生にタックルされて骨折する。茜が入院をサポートしてくれた。

シネマグ
山路と茜が正和に隠れて裏で友達なのが笑えました。

坂間酒造はとうとうノンアルの日本酒を完成させ、契約延長に成功!. 正和はマッコリを飲みまくり、翌日に記憶もパンツも無くした下半身丸出しの状態で目覚めて慌てた。そこは佐倉悦子(吉岡里帆)の家だった。

正和は悦子の家から逃げる。不倫してしまったとパニックになり、まりぶに相談する。

正和はハロウィンの日に自暴自棄になって警察に不倫で自首した。

茜は正和の不倫を知り激怒。悦子の家に行く。

悦子の家はシェアハウスだった。

悦子は店でテイクアウトした時にベロンベロンの正和と会ってシェアハウスに連れて行ったこと。正和はシェアハウスの外国人と一緒に酒を飲み「妻の茜を愛している I Love my wife」と叫んだことを話した。

正和と茜は絆を取り戻す。

坂間家の一連のゴタゴタはまりぶによって中国の動画サイトに配信され、視聴回数数億回の人気コンテンツになっていた。

正和は「坂間家の日常は決して恥ずかしくない!」と開き直る。

シネマグ
現実を見つめず、事態は悪くないと考え方を強引に切り替える。典型的なゆとりの考え方ですね(笑)。

まりぶは消息を消した。坂間家の仏壇に設置されていたカメラの映像が公開される。

坂間家の面々は、亡き父にさまざまな報告をしていた。

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』終わり

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』 ネタバレ感想・評価

良かった点

邦画『ゆとりですがなにか インターナショナル』 の評価は62点。

宮藤官九郎が脚本だけあって笑いあり、感動の人間ドラマありでした。

ギャグは序盤の方がおもしろかったかな。松坂桃李さん演じる山路がデートにおっさんをリモート参加させたくだりとか最高でしたね。

マッチングアプリで知り合って初めて会った女性から「なにか頼もう」と言われると、「今おっさんとしゃべってるでしょうが!」と声を荒げ、無事フラれます。救いようのない童貞であり、ク◯ゆとりです(笑)。

シネマグ
おっさんに「こういう女は〇〇だ!」と持論を語るのも、童貞こじらせすぎって感じで最高です。

山路は教え子たちにも「童貞」って呼ばれてますし、佐倉悦子が運営するゲストハウスの外国人にも童貞ってバレてますし、とことん可哀想なキャラなんですが、そこがまた笑えます。

味わい深くてどうしようもない童貞です。

岡田将生さんが起きたら下半身丸出しで、持っていたバイアグラがなくなっているくだりも笑えました。もっとおかしかったのは、罪悪感からハロウィンの渋谷で「不倫しましたー」と泣き叫ぶ場面。

救いようのないバカですが、彼が騒いだおかげで誤解が解けて妻との愛が復活しました。

笑いの中に人生どう転ぶかわからない!という教訓が込められていて、感動しました。

柳楽優弥さん演じるまりぶは安定のクズ野郎というか、中国語で「おっ◯い、いかがですか」と呼び込みをしていて全く変わってないのが爆笑でした。

クズだけど憎めない!柳楽優弥さんだから成立するキャラだと思いました。

女将が亡き夫に近況報告する動画に「女将のリモートワーク」というタイトルがつけられていたのも爆笑。

確かに仏壇にカメラを置けば、故人への近況報告ってリモート会議みたいに見えなくもないです。

アイデアが素晴らしいですね。

ダメな点:詰め込みすぎ

個々のシーンは笑えるし面白いんですが、映画らしいパワフルなストーリーに欠けていると思いました。

感想を語る犬
悪くいえば、ちょうどドラマを2話ぶん見たくらいの満足感。

作品を貫く壮大なストーリーがないことに加え、ダブルパンチでテーマも詰め込みすぎだった印象。物語に一貫性があるというより、ちょっとチグハグな印象を受けました。

正和と茜の子育てセックスレス夫婦の話、山路の小学校でのLGBTQ教育、ゆとりとZ世代の対立、コロナ禍のリモートワークや働き型改革、韓国企業に買収される日本、セクハラ、シェアハウスの外国人、酒造職人・服部が女将に恋などなど。

すべてひっくるめて多様性のテーマなんですけど、きれいに解決していないテーマもあり、だったら最初から要素を減らせば良かったと思いました。

いろんな問題が出てくるので、ドラマシリーズとして1話1話でそれぞれのストーリーをじっくり解決していく方が良かったと思います。

宮藤官九郎さんはやっぱりドラマの脚本向きだと感じました。

最後に「つづく」と文字が出てきましたし、全体的に非常にドラマ的な作りです。

シネマグ
映画が好評だったらまたドラマ化しようみたいな計画があるのかもしれませんね。

さらに今作は演出からはじけるようなパワーや、ミラクルな感覚が感じられませんでした。全体的に勢いがないというか、もうちょっと間(ま)をどうにかできなかったのか?とか、疑問が湧きました。

あと、私は沖縄・那覇のシネマQという映画館で鑑賞したのですが、韓国語や中国など、外国語を訳すときの字幕の下のほうが画面で見切れていてかなり気になりました。たまたまでしょうか?

最後のまとめ

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』 は、笑える秀逸なセリフやとんでもない展開の連続はすばらしかったですが、映画作品ではなく、ドラマを2時間にまとめたような雰囲気があり、そこが不満でした。

感想を語る犬
同じくクドカン脚本の『1秒先の彼』もめちゃくちゃおもしろかったわけではなかったですし、やっぱりクドカンはドラマだよな〜と再認識した作品でした。

本作でドラマに求められるものと映画に求められるものの違いをよりはっきり知ることができたという点では観て良かったかな。

ここまで読んでいただきありがとうございます。映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』 レビュー終わり!

(記事の画像引用元:https://yutori-movie.jp/index.html)

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