Netflix映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』あらすじネタバレ解説・酷評,つまらん映画のオチ考察・犯人感想

  • 2024年3月24日

NETFLIX映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』は大好きな女優エイミーアダムスや ゲイリー・オールドマンが出るサスペンス!期待して視聴しましたが、超ガッカリ。

酷評になってしまいますが、正直、豪華キャストの演技を楽しみたい人以外は見なくてもいい…つまらない駄作でした。

記事では、ストーリーあらすじネタバレを解説し、なぜサスペンスとして面白くないのか?感想や評価、考察をぶっちゃけてます。

ワイが好きな豪華キャストたちが集まってこの完成度は残念…。

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』基本情報

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』(2021年 Netflix公開)スタッフ・キャスト

監督: ジョー・ライト

脚本:トレイシー・レッツ

原作: A・J・フィン

撮影: ブリュノ・デルボネル

主演: エイミー・アダムス/アナ役

出演: ゲイリー・オールドマン/アステリア役

出演: ジュリアン・ムーア/ラッセル夫人役

出演:フレッド・ヘッキンジャー/イーサン役

出演: アンソニー・マッキー/アナの夫役

女優 エイミー・アダムスは、『キャッチミーイフユーキャン』や『タラデガナイト オーバルの狼』でキャリアを重ね、『 ビッグ・アイズ』『ザ・マスター』『メッセージ』『ノクターナル・アニマルズ』などで超人気女優の地位を築きました。

俳優 ゲイリー・オールドマンは『レオン』『フィフス・エレメント』『裏切りのサーカス』『ダークナイトライジング』『Mank/マンク』で知られる演技派。『 ウィンストン・チャーチル/ ヒトラーから世界を救った男』で アカデミー賞主演男優賞獲得。

女優 ジュリアン・ムーアは『ラブアゲイン/Crazy Stupid Love』などに出演するベテラン。『 アリスのままで』で アカデミー賞主演女優賞を受賞。

アンソニー・マッキーは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』ドラマ『ファルコンアンドウィンターソルジャー』映画『デンジャーゾーン/Outside the Wire』の俳優。

イーサン役フレッド・ヘッキンジャーはNetflix『フィアー・ストリート Part 1: 1994』に出演。

さらにカート ラッセルの息子・ワイアット・ ラッセルがデヴィッド役。

キャストだけ見ると、本当に豪華。

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』酷評・感想

『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』女優エイミーアダムス

点数をつけるとすれば69点評価くらいでしょうか。

いや〜、既視感バリバリの想定内すぎるオチ。期待したぶん、がっかりしました。

エイミー・アダムス演じる主人公のアナが“信頼できない語り手”として、精神的に崩壊していき、「実は家族が死んでるよ」というのも別に驚きませんでしたし、息子のイーサンが異常者というのも、よくあるなあという印象しか受けませんでした。

アルフレッド・ヒッチコック監督の『裏窓』と、ディカプリオの『 シャッターアイランド』を混ぜたようなストーリーですね。

ありがちで映像化しつくされたサスペンスを見せられた印象を受けます。しかし『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』は、映画としての見応えでは上記の2作品より数段劣っているといえるでしょう。

ストーリー展開にほとんど斬新な点がなかったのが致命的で、ぶっちゃけ1950年代から80年代くらいの作品か?と感じるような、悪い意味での古臭さが目立ちました。

父親からDVを受けていると思われていたちょっと変わった息子イーサンが犯人というのもよくあるパターンです。

女性がトラウマと凄惨な事件を克服して最後に立ち直ります!というありがちなラストのまとめ方もよくある展開ですが、死産を克服した女性の映画『私というパズル』などのような斬新さはなく既視感バリバリ

女性の強さと自立の描き方もやっぱり「古いなあ…」という感想になってしまいました。

A・Jフィンによる2018年の原作小説は評判が良かったらしいので、よくあるパターンで映像化して話がシンプルになりすぎてしまったのかもしれませんね。

エイミー・アダムスは好きな女優で演技もうまくて引き込まれるので、傑作SF映画『メッセージ/Arrival』のように表情を見ているだけで序盤は楽しめましたが、それでも後半は持たなくなっていきました。

ゲイリー・オールドマンや ジュリアン・ムーアは出演シーンも格別多いわけではなく、無駄使いだと思います…。

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』あらすじネタバレ解説

映画『The Woman in the Window』 窓から外を眺める主人公アナ・フォックス(エイミー・アダムス)

(原題:The Woman in the Window)

広場恐怖症を抱えるアナ・フォックス( エイミー・アダムス)は、夫・ エド( アンソニー・マッキー)や娘・オリヴィアと別居して、家に閉じこもって外を眺めて生活しています。地下を間借りしている男性・デヴィッドが、買い物などをしてくれていました。

月曜日、向かいの101番地に、アリステリア( ゲイリー・オールドマン)とジェーン( ジュリアン・ムーア)の ラッセル夫妻が引っ越してきます。

ある日 ラッセル夫妻の息子・イーサンが挨拶にやってきました。児童カウンセラーとして長年働いていたアナは、彼が虐待を受けていると勘づきます。

虐待を受けているような、ラッセル夫妻の息子・イーサン

10/31日火曜ハロウィンの日、アナは窓に卵を投げてくる子供たちを注意しようと外に出て、パニックになり倒れてしまいます。ジェーンがやってきてアナを介抱しました。アナは彼女とワインを一緒に飲みました。

ワインを飲むジェーンとアナ

水曜日の夜、向かいの ラッセル家から叫び声が聞こえます。イーサンに電話しましたが、震える声で「何でもない」と言われました。

地下に住むデヴィッドに聞いても「叫び声なんか聞こえない」と言われますが、彼の側で女性がすすり泣く声がします。

アナのもとにイーサンがやってきて涙を流し、彼をなぐさめました。

木曜日の夜、アナがカメラ越しに向かいの家に目をやると、ジェーンが刃物で刺されているのが見えてパニックになります。犯人の姿は窓と窓の間の壁に阻まれて見えません。

アナは警察に通報し、傘をさしてなんとか外へ出ますがやっぱり気絶。

刑事・リトルがやってきますが、ジェーンは生きていると言います。そこに現れたジェーンは、ワインを飲み交わした女性とは別人でアナは唖然とします。

金曜日、アナは SNSで ラッセル夫妻を調べ、彼らがボストンにいた際、旦那のアリステリアの秘書パメラ・ネイザンが高所から落下して死亡したと知りました。

土曜日、ジェーンがしていたイヤリングがデヴィッドがいる地下室にあり、アナは不審に感じます。彼が仮釈放中だということもわかりました。

アナの家にイーサンがやってきたのを見て、父親のアステリアが彼を殴り、「息子に関わるな」とアナを脅しました。

日曜日、アナが起きると自宅に侵入者が入った形跡があります。

PCメールで彼女の寝顔の写真が送られてきて恐怖におののき、刑事リトルを呼びます。しかし侵入のあとはなく、アステリア夫妻も来て、どう考えてもアナが精神薬の副作用で幻覚を話しているとしか思えない状況でした。

エイミーアダムスやゲイリーオールドマンらキャスト

アナが家族の話をすると、刑事から「あなたの家族は死んでいる」と聞かされます。

アナは過去クリスマスの日に、運転をしながら自分の浮気のことで夫 エドと言い争いになり、落ちた携帯を拾おうとして事故を起こして夫も娘も死んでしまったことを思い出して絶望しました。

月曜日、アナは薬で自殺をしようと、遺言のビデオを撮ります。携帯を眺めていると、ジェーンと一緒にワインを飲んだときに飼い猫のパンチを撮影した写真があり、拡大するとグラスにジェーンの顔が写っていました。

アナはそれをデヴィッドに見せると、「彼女はケイティというイーサンの実母で、妊娠してすぐにアステリアから離れ、出産後は刑務所に入れられたらしい。以後息子会いたさに ラッセル夫妻につきまとっていて、水曜日に泣いていたから地下室に入れてやった」と語ります。

話終わったデヴィッドは地下へ行ったと思われましたが、大きな音がします。刺されていました。

包丁を持って現れたのはイーサンでした。彼は笑いながら、パメラやケイティを殺したのは自分だと笑います。イーサンは快楽殺人をする異常者だったのです。

デヴィッドはさらに何ヵ所も刺されて死亡。アナはイーサンを瓶で殴り屋上へ逃げますが、園芸用の鉤爪で頬を刺されます。それでもなんとか隙をついてイーサンを天窓から突き落としました。

後日、病院でリトル警部がアナに謝罪します。 ラッセル夫妻は殺人隠蔽で逮捕され、ケイティの死体は隣の州で見つかったようです。

9ヶ月後、アナは 広場恐怖症を克服し、引っ越しました。

NETFLIX映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』終わり

最後のまとめ

NETFLIXサスペンス映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』は、くさいストーリーに終始する意外性の全くない駄作でした。

豪華キャストもこれでは無駄遣いでしょう。

最近見たNetflixの『闇はささやく/Things Heard and Seen』も、古くさくて見応えのないストーリーだったので、 NETFLIXはなんでも小説を映画化するのはやめたほうがいいと思いました。

小説で面白くても、映画にすると過程や細部が端折られてつまらなくなってしまうパターンが多いからです。

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』感想レビュー終わり。

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