映画フィフス・エレメントを久し振りに観返した。
僕のすごく好きな作品でSFの皮を被った純愛映画!簡単にいうと”スーパーグリーン(笑)”
西暦2214年の街並みや、人の生活にも並々ならぬアイデアが注がれていて魅力的なのだが、未来の舞台で敢えて恋愛についてはシンプルに描くことで、心に突き刺さる作品になっている。
この素晴らしい映画の魅力を具体的に解剖してみよう!合言葉は”スーパーグリーン”
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映画『フィフス・エレメント』キャスト・作品情報
キャスト制作陣の詳細
フィフス・エレメントのキャストや製作陣などの基本情報を紹介。
監督 | キャスト | 公開年 製作国 上映時間 | 世界興行収入(円)![]() | 受賞歴![]() |
リュックベッソン | ブルースウィルス ミラジョヴォヴィッチ ゲイリーオールドマン クリスタッカー | 1997 フランス 2時間6分 | 290億円 | – |
脚本![]() | 撮影 編集 | 音楽![]() | 主題歌 |
リュックベッソン ロバート・マーク・ケイメン | ティエリー・アルボガスト シルヴィ・ランドラ | エリック・セラ | – |
リュックベッソン監督はこの物語を若い頃から温め続けていた。1994年に作った「レオン」は今作を作るための資金集めの手段として作ったところ大ヒットしたらしい(レオンの脚本は2日で書き上げられた)。
フィフス・エレメントも大ヒットしたし、この頃のベッソンはほんと才能丸出しだ。
ちなみにこのフィフス・エレメントは攻殻機動隊にも影響を受けているらしい。
(リュック・ベッソン監督の2017年SF作品の記事はこちら→『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』)
脚本をベッソンと共同制作したロバート・マーク・ケイメンは「ベストキッド」「トランスポーター」「96時間」などアクション系の脚本を多く手がける才人。
あらすじと予告動画
暗黒巨大惑星の襲来でパニクる人類は、モンドシャワン人に助けを求めるが、彼らの宇宙船が敵襲により大破。研究機関は船の残骸からあるものを”再生”する。
冴えないタクシー運転手コーベンはいつもと同じように悪態をつきながら仕事を始めるが、、
映画『フィフス・エレメント』登場人物・キャスト
リールー=ミラ・ジョヴォヴィッチ
人の形をしているが、モンドシャワン人の残骸から作られた最終兵器。つぶらな瞳とオレンジの髪、非常に高い知能指数、戦闘力というパーフェクトな存在だが、意外にか弱いところもある。
ミラ・ジョヴォヴィッチはこのフィフス・エレメントで世界的にブレイクした。
その後は映画『バイオハザード』シリーズで主人公・アリスを演じ、最近では人気ゲームの実写版『モンスターハンター』で主人公を演じている。
コーベン・ダラス=ブルース・ウィルス
”ついてない?”いきなり世界を救う羽目になった冴えないタクシー運転手。元はエリート軍人で射撃や操縦の腕は確か。
妻がいたが離婚しており、本物の愛を探していたところリールーが降ってきた。(この映画の後奥さんと別れ、ミラ・ジョヴォヴィッチと結婚するリュックベッソン監督の心情とピタリと重なる。)
ゾーグ=ゲイリー・オールドマン
片脚が不自由な武器商人で、他人の命を屁とも思わない非常に冷酷な性格。髪の半分を横流しにし、半分に透明の球体を被る変人。部下の失敗にいつも激怒するが、本人が完璧かと言われればそうでもない。
ルービー・ロッド=クリスタッカー
超ハイテンションでなラジオDJ!ラジオのくせに動きがものすごい!”スーパーグリーン(最高)”が合言葉!(この言葉流行らせたい!)
ぶっ飛んだ動きは歌手の”プリンス”を参考にしていると思われる。回転の仕方や声のトーンがそっくりだし、クリスタッカーはプリンスと友達らしい。
フィフス・エレメントの見どころ考察
とにかくアイデアや設定が凄い!
リュックベッソンが攻殻機動隊やその他のコミック、そして自分自身から絞りだしたアイデアがこれでもかと思うくらい詰まっているのがフィフス・エレメント!まさにベッソンの集大成といえる。
リールーが誕生するきっかけ、フィフス・エレメントというロマン、古代宇宙言語など、どれをピックアップしても胸を張って面白いと思えるアイデアが詰まっている!
普遍的なテーマ
アイデアや設定はいい意味でぶっ飛んでるとして、それらを繋ぎ合わせているのがこの作品が掲げる普遍的なテーマ。まだ観てない人は、まず自分で観て考えてみよう。
ジャン=ポール・ゴルチェによる衣装
近未来の衣装はすべて世界的デザイナーのジャン=ポール・ゴルチェによるもの。リールーやゾーグ、そしてルービーの衣装など、どれも超個性的でスーパーグリーン!!見応え十分だ!!
撮影時の衣装監修もゴルチェ自身が行ったらしく、もはやフィフス・エレメントはファッション映画と言ってもよいだろう。
全部で100億円にものぼるフィフス・エレメント制作費の何%が彼のフトコロに入ったのだろうか?気になるところだ。
フィフス・エレメントは何点?観るべき?
フィスエレメントの点数は87点!近未来設定だがストーリーに複雑さはなく誰でも楽しめる!
所々のぶっ飛びアイデアを楽しみながら感動もできる傑作なので、観てない人は絶対観るべき!
評価理由を
フィフス・エレメントの各エレメント(要素)(10点満点中)
ストーリー | キャスト・演技(ハマり役) | テンポ | 演技・シーン |
9 | 8 | 8 | 9 |
セリフ | 映像の見やすさ(構図など) | 音楽・楽曲 | 印象度(記憶に残る) |
8 | 8 | 10 | 9 |
序盤・中盤・ラスト(5点満点)
序盤 | 中盤 | ラスト・結末 | 話の筋が通っているか? |
5 | 5 | 4 | 4 |
映画 フィフス・エレメント/最高のシーン解説
ビルから飛び降りるリールー
高層ビルで追い詰められ飛び降りるリールー。なぜこれほどまでに心を打つのか?映画史上に残る名シーンと言ってもよいだろう!
ルービーの超ハイテンションラジオ
映画の一つの山場となっているルービーロードのラジオコーナー!ハイテンションに”スーパーグリーン”を連発するキレッキレのクリスタッカーに脱帽。
歌姫(DIVA)の歌声
青い異星人がヒップホップオペラを歌うシーンもとても見応えがあるものになっている!やっぱり物理的に後頭部が長ければ声は響くのか?DIVAについては次の項目で詳しく解説!!
歌姫(DIVA)の楽曲「Diva Dance」解説
フィフス・エレメントを観て、ストーリーにあまり関係ない歌姫プラヴァラグナの歌にびっくり仰天、好きになってしまった人は多いのではないか?もちろん僕もぶったまげた!オペラとヒップホップのグルーヴを融合し、キレの良いハイトーンボイスで歌い上げるDIVAはフィフス・エレメントの最大の見どころの一つだろう。
この辺りのクオリティに超マジメになり、最高のシーンと音楽を作り上げているところがこの作品の粋なところだ!
何が凄いって、音の飛び方!!音程差が凄いフレーズをリズムよく歌う彼女はやっぱり人間じゃない(見た目も)!
もう一度聴いてみて欲しい!
歌姫役の女優はマイウェン・ル・ベスコ
Divaプラヴァラグナを演じる女優はマイウェン・ル・ベスコさん。この人はミラ・ジョヴォヴィッチの前のリュックベッソンの奥さん。青色で後頭部が長い変な役をやらされたと思ったらミラ・ジョヴォヴィッチにベッソンを取られるというある意味かわいそうな人。
映画監督や脚本家としても活躍している才女。
歌声はインヴァ・ムラさん
DIVAの歌を歌っているのはアルバニア出身のインヴァ・ムラさん!歌唱力の化け物だね!この人も若干人間じゃないかも。
ちなみに「Diva Dance」を完全に歌い切ったのではなく、80%は生声、20%くらいはサンプリングのようだ。流石に「Diva Dance」を完璧に歌える人間は存在しない。
フィフス・エレメントの残念な点
映画フィフス・エレメントには、基本的にあまりダメな点はないが一言だけ。2時間6分の作品だが、いろんなアイデアを詰め込みすぎていたため、終盤は慌ただしくなってしまった印象を受ける。出来が良い作品なので2時間半くらいにしても良かったのではないか。
ゾーグがコーベンと接触するシーンがなかったので、それも観たかった気もするし、敢えてすれ違いだけで良かったような気もする。
フィフス・エレメントのトリビア・裏話
リールーが話す言葉はベッソンの造語
リールーが話す古代宇宙の偉い人たちが使っていたという言葉は、リュックベッソン監督の造語。ベッソンはラテン語やヘブライ語を参考にこの”古代宇宙語”を作り上げたらしい。作品に彩りを加えるために、新しい言語まで作ってしまう彼の熱意に頭が下がる。
撮影時、周囲を気にせず古代宇宙語で愛の言葉を交わすミラ・ジョヴォヴィッチとベッソン!すごいありそうなシュチュエーションである。
ミラ・ジョヴォヴィッチヒロイン獲得の裏側
ミラ・ジョヴォヴィッチはフィフス・エレメントのオーディションで落ちたが、リュックベッソン監督に直接交渉し出演が決まった。撮影後二人は結婚していることから、周囲は「あ、、察し」となったことだろう。
一説によると、ミラ・ジョヴォヴィッチはリュック・ベッソン監督を寝取ったのではないかといわれている。
結果的にミラ・ジョヴォヴィッチで良かったと思うが。
ジャン・レノが声で出演
暗黒巨大惑星”ミスターシャドー”の声はジャン・レノが担当。声だけなので誰でもいいっちゃいいけど、映画『レオン』に出演していたジャン・レノを、ベッソン監督が出したかったのだろう。
↓映画『フィフス・エレメント』のあらすじラスト結末解説は2ページ目へ↓
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