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Netflix『ブランニュー・チェリー・フレーバー』

Netflix『ブランニュー・チェリー・フレーバー』全話ネタバレあらすじ感想/猫を吐き出す女!怪物の正体や結末考察・評価

Netflixオリジナルドラマ『ブランニュー・チェリー・フレーバー』(Brand New Cherry Flavor)は、ハリウッドでの成功を望む若き女性監督が、魔術師の呪いで惨劇に巻き込まれていくホラーサスペンス。

主人公の女性がなんと猫の赤ちゃんを口から吐き出し、正体不明の化け物が登場など、ショッキングなシーンと奇想天外なストーリーが見どころです!

グロくて意味不明な展開で好き嫌いは別れると思いますが、個人的には楽しめました。

キャスト、ネタバレあらすじ解説ストーリー考察感想・評価メタ的な解釈をしていきます!

ちなみにタイトルの『ブランニュー・チェリー・フレーバー』は、日本語で“新しいチェリーの味”と訳せるけど、チェリー=血のついた目玉の意味でしょう。

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映画『ブランニュー・チェリー・フレーバー』キャスト・作品情報

公開・制作国:2021年8月13日Netflix配信/アメリカ

制作・監督:ニック・アントスカ/レノア・ザイオン

原作:トッド・グリムソン著『Brand New Cherry Flavor』(1997)

主演:ローサ・サラザール/女性監督リサ・ノヴァ役

出演:キャサリン・キーナー/魔術師・ボロ役

出演:エリック・ランジュ/ルー・バーク役

出演:ジェフ・ウォード/ロイ・ハーダウェイ役

出演:マニー・ジャシント/コード役

出演:パトリック・フィッシュラー/アルヴィン役

制作したニック・アントスカは『Channel ZERO/チャンネルゼロ』で有名でそれに出てきた怪物と似たようなのが『ブランニュー・チェリー・フレーバー』にも出てきます。

主演のローサ・サラザールは『アリータ: バトル・エンジェル』『バード・ボックス』『メイズランナー』などに出演。

キャサリン・キーナーは『マルコヴィッチの穴』などで有名。

マニー・ジャシントはNBCドラマ『グッド・プレイス』で知られています。

ネタバレなし感想・あらすじ/見どころ

ファンタジー要素もあるホラーサスペンスで、映画『マルホランド・ドライブ』的な味わい深さがあります。

不条理で抽象的なストーリーが好きな人は楽しめます。

ただ、理屈からあまり逸れた物語が好きじゃない人には向いてないと思います。

そんな人にはNetflixドラマ『忽然と』の方がおすすめです。

※以下、映画『ブランニュー・チェリー・フレーバー』のストーリーネタバレありなので注意してください。

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『ブランニュー・チェリー・フレーバー』全話ネタバレあらすじ

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1話「私はここにいる」

主人公リサと魔術師ボロの出会い

1990年代前半。

数ヶ月前に森で短編映画『ルーシーの瞳』を撮影してある事故に見舞われた女性監督・リサは、ロサンゼルスのハリウッド近郊にやってきました。

元恋人・コードと彼の恋人・クリスティンの部屋に泊めてさせて貰います。

リサは中年の有名俳優ルー・バークにその短編を認められ、会うことに。

ルーはリサの才能を褒め、出資者アルヴィンに映画を売り込もうと言います。

リサはルーを信用し、契約書にサインしました。

リサは自分がブラジル出身で、「自分を産んで出て行った母親がどこかで見ているかもと考えながら映画を作っている」とルーに語ります。

しかしルーはリサに体の関係を断られて怒り、リサの知り合いのジュールズを監督に起用することに決定。

リサは怒りと失望に震え、パーティーで会ったボロという不気味な女性が「誰かを痛めつけたいなら力になる」と言っていたのを思い出し、コルテス通りとマルベル通りの交差点にある白いジャガーの絵が描かれた家に行きました。

リサを出迎えたボロは、相手を破滅させる呪いについて話します。

リサはルーを呪う契約に同意。

直後に吐き気を催し、白い猫の赤ちゃんを口から吐き出します。

ボロは「白い猫は思考の源で、それが報酬だ」と言い、子猫を引き取りました。

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2話「アイツの体毛」

映画を見るルーとロイ『ブランニュー・チェリー・フレーバー』

魔術師・ボロは、大型のネズミを殺して内臓でバルチェ(マヤ文明に伝わる酒/シチュー)を作り、「シチューを全部食べることと、ルーの陰毛が必要だ」と言います。

リサは、ルーの邸宅に忍び込み陰毛を探しますが失敗し、警察に逮捕されました。

留置所でも白い猫を吐き出し、ボロの手下でゾンビのピエールがそれを取りに来ます。

リサの短編映画『ルーシーの瞳』を見た若手有名俳優のロイ・ハーダウェイは、リサに興味を持ち彼女の保釈金を払いました。

ロイはリサに、「14歳の頃に自分のスピード運転で事故を起こして双子の妹が死んでしまった」とトラウマを告白。

ルーは監督のジュールズが使えないので、リサにアドバイザーになってくれと持ちかけます。

呪いの話を聞いて笑って自らチャックを下ろし、「陰毛なら自分で取れ」と言います。

リサは素早く引きちぎりました。

リサはボロに陰毛を渡し、呪いの儀式がスタート。

リサの深層意識がルーとコネクトします。

3話「花火」

リサは、自分に迫る影のような怪物を見るようになります。

ボロからもらった植物が、借りたアパートの床を貫くほど成長。階下の3階の部屋へ行くと、天井にその植物が生い茂っていました。

3階はグリーンの内装です。夢で顔のない女性が故郷のブラジルの森にいるのを見たリサは、その絵を壁に殴り描きました。

植物に花が咲き、リサはボロの言う通りその花粉を採取して(虫も一緒に)、ルーの家のパーティへ。

ルーが吸っているコカインに混ぜて虫ごと吸わせました。

リサはパーティーに来ていたジュールズ(リサの短編の監督をすることになった人物)を見つめます。

するとジュールズは突然炎に包まれ、大火傷を負いました。

4話「オタマジャクシ・スムージー」

リサが住む4階の部屋の床に扉ができ、そこを開けるとハシゴが下へ続いています。

降りてみるとそこは3階ではなく、異空間のようです。

白いジャガーの毛皮で作られたソファーや小さな目玉があり、夢に出てくる顔のない女性がいました。リサは怯えて上へ逃げます。

その後リサは、店である女性がボロのことをジェニファーと呼んでいるのを聞きました。

俳優のロイと一緒に、ボロの過去を知っているかもしれないそのシャウナという女性の家を訪ねます。

シャウナは「ジェニファーは近所に住んでいて10年前に失踪した」と言いました。

そのあとモーテルで、リサの脇腹に大きな裂傷が出現。そこからまた白猫が生まれます。

触っても痛くはありません。それどころか快感を感じ、リサはそのままロイとセックスをしました。

5話「ジェニファー」

シャウナから場所を聞いていたリサは、ジェニファーの旦那マイク・ネイサンズの家を訪問。

ボロの秘密を確かめるため、マイクをボロの家に連れて行きました。

ボロは「面倒なことをしただけ」と言い、マイクの家に行くと彼と子供たちの脳を手術して記憶を消します。(マイクたちは後遺症でお互いに家族と認識できない状態に)

ボロは大昔から生きていて、体を時々取り替えていることをリサに話しました。

一方、息子ジョナサンが蜘蛛に噛まれて入院して行方不明になるなど不幸が続いているルーは、ボロのことを聞き彼女の家を訪ねます。

ルーはボロに丸め込まれてリサの正体を調べろと言われ、短編映画『ルーシーの瞳』を撮影した家を訪問。

すると、右目を失って眼帯をつけている女優のメアリーがいました。

彼女は「映画のラストシーンは監督のリサと2人だけで、ペヨーテというドラッグを服用して撮影した」と言います。

撮影時のリサには化け物が宿っているのが見えたとメアリーは続け、恋愛関係にもあったリサをひどく恨んでいるようです。

ルーはメアリーに短編映画を見せます。

メアリーは自分自身で眼球を手でくり抜いているラストシーンを見て唖然としました。

6話「乳白色の湯」

ルーが雇った殺し屋・ジェームズに殴られて死にかけたリサは、ジョナサン(ボロに忠実なゾンビにされた)に頼んで、ボロの家まで連れて行ってもらいます。

リサはミルク色の湯につからされ、傷はみるみるうちに癒えていきました。

ボロは、「大昔は男性でブラジルに住んでおり、白いジャガーに気に入られてセックスをして権力を得たが、妻を生贄に捧げる約束を破って殺されかけ、森にいた少女に憑依した」と過去を語ります。

その後リサは、部屋にやってきた殺し屋ジェームズの首を噛みちぎって殺害。ロイとクリスティンと、死体を捨てに行きました。

部屋に残ったコードは、クローゼットに潜んでいたメアリーにナイフで右目を刺されて死亡します。

7話「卵」

ルーは映画出資者のアルヴィンと話し合い、リサを監督に戻すことに合意。

リサは敵の位置を知るために、ボロが飼っているカエルの背中を舐めます。

ボロはカエルの皮膚には猛毒があり、性の魔術と血の魔術という2つの儀式をしないと命が助からないと言います。

リサはロイに頼んでセックスをし、性の魔術を終えます。

ボロはリサの部屋で、死んだコードの肉とセックス中に拭き取った汗と卵とを混ぜオムレツを作り「これを食べれば毒は消える」と言います。

その時、ボロが“向こう側のもの”と呼ぶ怪物が現れました。

ボロは怪物に顔を傷つけられ、リサは床の扉を開けてハシゴを逃げ降ります。

白いソファー(ジャガー)に顔がない女性が座っており、ジャガーが過去にボロに裏切られたせいでスペイン人に殺されたことがわかります。

白いジャガーは、ボロとリサを探していたのです。

顔ナシ女性はカエルの毒がなくなったことを伝え「わたしを探しに来て」とリサに言います。

ピンクの扉とホテルのルームキーが出現し、リサはそこから外へ出ました。

リサが殺害した殺し屋ジェームズの叔父・ラルフが部屋にやってきて、外にいるリサを銃で撃ちます。

リサは背中を撃たれますが、偶然やってきたロイのリムジンで逃げました。

最終回8話「乗っ取り」

床下の部屋にあったルームキーは、ルーの部屋のものでした。

リサはボロとの契約を終わらせるためにルーを殺そうとします。

しかし部屋を開けると、息子ジョナサンをゾンビに変えられて失望し、体に激痛を感じて苦しんでいるルーを見てバカらしくなり、殺すのをやめました。

殺し屋ラルフがボロの家にやってきて、メアリーに殺されます。

リサとロイは決着をつけるためにボロの家にやってきました。

ボロは、リサの体を乗っ取ろうとします。

ロイは、ボロのゾンビたちに体を引き裂かれて死んでしまいました。

リサは必死で逃げます。

しばらくあと、ボロはメアリーの体を乗っ取り、ゾンビたちを連れてどこかへ去りました。

今まで体を乗っ取られていたジェニファーが「ここはどこ?」と言います。

リサは、呪いのために死にそうで失明して病院のベッドにいるルーに会いに行きます。

ルーは「グッドラック」と言いました。

リサはアルヴィンとの映画の契約も反故にし、短編のフィルムも部屋に放置して、母を探すため故郷ブラジル・サンパウロ行きの飛行機に乗りました。

Netflixドラマ『ブランニュー・チェリー・フレーバー』終わり!

ストーリー考察・解釈

ボロの計画

魔術師ボロ『ブランニュー・チェリー・フレイバー』

まずボロの計画からです。

ボロは、狂気的な短編映画を撮影中のリサの背後にある白いジャガーの存在に気づき、自分の身が危険だと知ります

そこで、リサが自分のところに来るように誘導したのです。

俳優ルー・バークが偶然リサの短編映画を見たのも、突然裏切ったのも、ボロに操られていたと考えられるでしょう。

リサが吐き出す白い猫は、白いジャガーの一部です。

ボロは報酬と言ってリサを通じて白い猫を奪い、血を飲んでジャガーの力を弱体化させていたのだと思います。

怪物の正体は?

白いジャガーは、遥か昔にボロに魔術を教えた元凶です。

白いジャガーが姿を変えたのが“向こう側の世界の怪物”でしょう。

向こう側の世界の怪物は、線が絡み合ったような異形顔ナシ女性2つの姿を持ちます。

この顔ナシ女性は自分がリサの母だと言っていましたが、なぜ顔がないのか気になりますね。

顔がない理由は、母を知らないリサの潜在意識の影響だと仮定してみましょう。

すると怪物はリサ自身が作り上げたという解釈もできます。

リサがトラウマ意識から作り上げた怪物が、自分自身に迫ってくるのです。

それらを統合すると、床下の扉の中にいるのが母でありジャガーで、外にいてリサに迫ってくる方は彼女自身が生み出した怪物かもしれませんね(いろんな解釈ができます)。

リサが映画撮影中にドラッグ(ペヨーテ)を使用したことで自分の中の魔物が解放され、それを察知して白いジャガー(の意識)がやってきて、ボロもそれに気づいたのでしょう。

撮影中に狂気に染まった主人公リサ

このシーンはもろにデヴィッド・リンチ監督の『ロスト・ハイウェイ』っぽいですね。オマージュでしょうか。

ちなみにペヨーテはサボテンの一種で、インディアンや南アメリカの部族が霊的な力を授かるときに使用されるそうです。

白いジャガーの思惑

白いジャガーのソファー

ブラジルにいた白いジャガーは大昔に自分を裏切ったボロに復讐するために人間の女性に変身したか取り憑いたかして、リサが生まれたのだと思います。

リサを頼りにボロを探して復讐しようというわけです。

床下のハシゴを降りた場所には、白いジャガーのソファーと怪物(母)がいますが、ここはリサの潜在意識とジャガーの意識が混ざった空間ではないでしょうか。

落ちていた目玉はメアリーのもので、これこそがリサの心に引っかかっていたチェリーです。

他にもっと細かい点で言えば、リサが住んでいる部屋は4階のピンクの部屋で、3階は内装がグリーンになっていますが、3階はリサの故郷・ブラジルを表しているのでしょう。

以上が僕の『ブランニュー・チェリー・フレーバー』大まかな解釈になります。

ただ本作はストーリーをそのまま受け取るのではなくて、メタ的な解釈がいくらでもでき、それがの1番の魅力でしょう。

ちなみに『ブランニュー・チェリー・フレイバー』並みに深い考察ができるNetflix映画で『悪夢は苛む』という作品もありますのでぜひ視聴してみてください。

『ブランニュー・チェリー・フレーバー』ネタバレ感想・評価

Netflix『ブランニュー・チェリー・フレーバー』

Netflixオリジナルドラマ『ブランニュー・チェリー・フレーバー』の評価は82点。

さまざまな解釈ができる不条理ホラーサスペンスでありながら、よく考えるとストーリーの筋もしっかりある不思議なドラマでした。

映画で成功する若者が狂っていくさまは、デヴィッド・リンチの『マルホランド・ドライブ』や、『アンダー・ザ・シルバー・レイク』のようなテイストですね。

(『マルホランド・ドライブ』や『ツインピークスザ・リターン』にも出演しているパトリック・フィッシュラーがアルヴィン役で出てますし)

サスペンス的には、リサが監督した短編映画『ルーシーの瞳』のオチが“主演女優メアリーが狂って自分の目を実際にくり抜いて食べていた”だったのが素晴らしかったです。

短編が『ルーシーの瞳』であり、演じたメアリーがくり抜いた目玉がチェリーにかかっているシャレもアート的ですね。

あとは、リサの脇腹に傷(もう一つの性器)が出現する設定もぶっ飛んでました。

ロイがその傷から手を入れて性行為をするシーンは、禁忌的でインパクト抜群。

ラストは、リサが映画も放棄してブラジルに帰郷するという呆気ない幕切れでしたが、リサとボロの戦いはまだ終わってないとも捉えられますね。

ただ本作はNetflixリミテッドシリーズ(1シーズンで完結)なので、続編はないのでしょう。ちょっと残念です。

余談ですが、『ストレンジャーシングス』や『フィアーストリート1994』など、Netflixは1990年台を舞台にしたコンテンツが多い印象です。きっと流行りなのでしょう!

メタ的な考察・解釈

『ブランニュー・チェリー・フレーバー』のストーリーはなんのメタファーだったのか?

そこを考察するのが本作の醍醐味だと思いますので、個人的な意見を書いていきます。

ハリウッドの不条理=ボロ

大きなスケールで考えると、故郷であるブラジルの大地の神?がリサを守ったとも捉えられます。

頑張っても成功できないハリウッドの不条理=ボロという解釈です。

L.A.ハリウッドで映画監督なんかやってもいい人生にならないから戻ってこい!という壮大な親心なのかも。

マザコン+精神異常

母親を知らない女性・リサが、マザーコンプレックスとホームシックと成功できない焦りから精神に異常をきたした物語と捉えるのもありではないでしょうか。

アートの才能と異常性のある人物の頭の中を除いたようなストーリーですよね。

最後のまとめ

ドラマ『ブランニュー・チェリー・フレーバー』は、不条理ホラーと抽象的なメッセージのハーモニーが絶妙な、個性あふれる作品でした。

好き嫌いは別れるかもしれませんが、正解が1つじゃない攻めたストーリーのドラマが今後も作られ続けていくといいなと思いました!

Netflix『ブランニュー・チェリー・フレーバー』レビュー終わり!

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