映画『L.A.コンフィデンシャル』ネタバレ感想 結末の意味を解説・考察 罪を背負う男たち渋すぎ評価

  • 2024年3月24日

映画『L.A.コンフィデンシャル』(L.A.Confidential)はケヴィン・スペイシー、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアースなど超豪華キャストによるクライムサスペンス。

男たちの信念がぶつかりあうハードボイルドな作品です。

あらすじネタバレ解説、感想や評価、ストーリーの結末考察を書いてます。

映画『L.A.コンフィデンシャル』基本情報・キャスト

公開 制作: 1997年 アメリカ

監督: カーティス・ハンソン

脚本: カーティス・ハンソン/ブライアン・ヘルゲランド

原作:ジェイムズ・エルロイ

撮影:ダンテ・スピノッティ

出演:ガイ・ピアース/刑事エド役

出演:ケヴィン・スペイシー/刑事ジャック役

出演:ラッセル・クロウ/刑事バド役

出演:キム・ベイシンガー/娼婦リン役

出演:ダニー・デヴィート/ゴシップ記者シド役

出演:ジェームズ・クロムウェル/上司ダドリー役

出演:デヴィッド・ストラザーン/娼婦元締めパチェット役

ガイ・ピアースはノーラン監督の『メメント』などでも有名。

バットマン』や『ナイン・ハーフ』のキム・ベイシンガーは、本作でアカデミー助演女優賞を獲得しました。

バットマン・リターンズ』などのダニー・デヴィート、『ノマドランド』のデヴィッド・ストラザーンなどなど、本作は『コンテイジョン』や『エクスペンダブルズ』以上にキャストが豪華ですね。

映画L.A.コンフィデンシャル 感想・評価レビュー

『L.A.コンフィデンシャル』の俳優たち

評価は82点くらい。

豪華俳優陣たちの演技と渋さが堪能できましたね。

特徴としては、サスペンスとしてしっかりしたストーリーがありながら、それ以上に刑事同士の愛憎劇という側面が強かったです。

この映画は1997年の作品ですが、2020年代には失われてしまったかのうようなハードボイルドな価値観が残っていますね。組織の中で男たちの愛憎が繰り広げられる様は、名作『フレンチ・コネクション』や『裏切りのサーカス』に通底するものがあり、味わい深いです。

『L.A.コンフィデンシャル』はハリウッド初出演のラッセル・クロウと、ガイ・ピアースの出世作でもあります。現在のこの豪華キャストが集まるのは不可能に近いでしょう。

ケヴィン・スペイシーの目が虚な感じは、本作の2年前に公開された『セブン』や『ユージュアル・サスペクツ』と似た芸風だと思いました。『アメリカン・ビューティー』(1999)の頃の爽やかな印象はまだないですね(もちろん演じ分けているのもあると思いますが)。『L.A.コンフィデンシャル』では悪と善に揺れている感じがよく出ていて感慨深かったです。

ラッセル・クロウは『アオラレ!』(2020)と比較すると若くて全然体型が違います(笑)!まさに純粋で不器用な暴力刑事の役がピッタリでした。彼が脅しのために容疑者を暴行するシーンは迫力がすごかったです。ラッセル・クロウはプライベートでもいつも怒っているらしいので、迫力に関しては天性のものがあるのかもしれません。

ストーリーの結末を深掘り考察

ガイ・ピアース演じるエド

最初の署内暴動の告げ口が伏線となって、最後にエドが取り引きをして事件を揉み消して英雄になる『L.A.コンフィデンシャル』の結末は、意外性があって好きでした。

腐敗したロス市警を皮肉っているとも考えられますし、エドの成長やある種の自己犠牲的な精神が光っていた秀逸な結末だと思います。

エドは刑事だった父を越えようと出世に盲信している自分に嫌気が差し、ダドリーを追い詰め、模範的な刑事のそれとは真逆に彼を射殺しました。

そして事件を揉み消して出世の道を選びます。

拉致レイプ犯とはいえ、銃撃事件の犯人ではない若い黒人3人組を殺してしまった苦悩はあるでしょう。しかし自分の葛藤より、巨悪の根源であるロス市警の腐敗をどうにかしたいと考え、大人の決断をしたのだと思います。

『L.A.コンフィデンシャル』はエドが大人になる物語とも捉えられますね。

エドの行動が正義かはわかりませんし、許されるかもわかりません。ただロス市警を変える!という強い信念があることは間違いないでしょう。

罪を背負った渋い男です。

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