何を隠そうこの『セブン(SEVEN)』は、僕のサスペンス”原体験”映画であります!
最初観たときはまだ小学生でしたが、その時の衝撃が今でも忘れられません!!
凄惨な内容にプラスして、究極の事件解決。子供ながら「サスペンス映画ってスゲぇ」と変な爽快感と感動を覚えました!そんなセブンの魅力を語り尽くします!(ネタバレ有り)
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映画『セブン』キャストや作品情報
監督 | 主要キャスト | 公開年 製作国 | 興行収入(円) | 受賞歴![]() |
デヴィッド・フィンチャー | モーガン・フリーマン ブラッド・ピット グウィネス・パルトロー | 1995年 アメリカ | 360億円 | アカデミー編集賞ノミネート |
脚本![]() | 美術![]() | 音楽![]() | 主題歌 |
アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー | – | ハワード・ショア | オープニング「クローサー」ナイン・インチ・ネイルズ 「ハーツ・フィルシー・レッスン」 デヴィッド・ボウイ |
モーガン・フリーマン、ブラッド・ピット、プラス犯人役の3名は近年稀に観る完璧なキャスト!
この3名については、代役はありえない!と言い切ってよいでしょう!
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セブンのあらすじ(ネタバレなし)予告動画
無情な犯罪が横行する街。退職まであと7日のベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)の元に、若く経験も浅いミルズ(ブラッド・ピット)が赴任してきた。
それから間も無く、山盛りのスパゲッティに顔を突っ込んで、巨漢の男が死んでいるという事件が起こり、手足を縛られている事から他殺と判明。サマセットは現場でスーパーのレシートを見つけ、買い物までしてスパゲッティを食わせた犯人に異常性を感じた。
次の事件被害者は敏腕弁護士で、現場である事務所の床には”血でGREED(強欲)”と書いてあった。そして山盛りスパゲッティの現場でも冷蔵庫裏に”GLUTTONY(暴食)”という文字を発見。キリスト教の7つの大罪をあらわしていると悟ったサマセットは、これは始まりにすぎず、まだ殺人事件が起こると予見。
初心者から映画好きまで誰でも楽しめますが、一部グロい表現などがあるので覚悟して下さいw
超オススメ!!まだ観ていない人は、仕事をサボってでもすぐに見るべきです(笑)!最高にクールな1日になるでしょう!
残酷な描写や、グロい表現も多いですが、そういったシーンが苦手な人も、目を覆いながらでも観ましょう!
サスペンス映画の大傑作です!
※以後ネタバレになりますので、まだ映画を観てない人は絶対に次の項目には行かないでください!
セブンの七つの大罪と殺害方法・犠牲者を全員解説(グロい…)
ジョン・ドゥ(ケビン・スペイシー)はキリスト教の7つの大罪をテーマに、猟奇殺人の範疇も超えている嗚咽モノの犯行を繰り返します。
セブンという映画をよりよく理解するために、7つのそれぞれの罪と被害者、被害状況をまとめてみました!
1.GLUTTONY(暴食)=超肥満の男性
スパゲッティを喰わされ過ぎて死亡。銃で脅され、トイレはその場、ゲロも大きなバケツに吐きながら食わせ続けられるという地獄!
ジョン・ドゥはそれを見ながらせっせと買い物してスパゲッティを作ってた訳だから、やはり狂っている!
食わせなが暴行も加られ、被害者は内臓破裂で死亡。
2.GREED(強欲)=グールド(弁護士)
キッカリ3ポンドになるように自分の肉を切り落とさせられる。出血多量で死亡。ジョン・ドゥ、サディストにも程があります。
3.SLOTH(怠惰)=ヴィクター
1年間ずっとベッドで寝かされ続け、死亡寸前。左手を切断し、舌を切り、食事を与え、苦しみを与え、部屋の掃除や糞便の片付け、果ては家賃の支払いまでジョン・ドゥがやっていたのだから、、、いくら目的達成のためとはいえ、驚きの執念ですね
4.LUST(肉欲)=娼婦
先にナイフの付いた性行道具を使われ死亡(使ったのは銃で脅された男性)!この殺人現場は絶対に想像したくありません。ジョン・ドゥに脅されて行為を強制された男性も完全に精神崩壊コースですね。
5.PRIDE(高慢)=モデルの女性
鼻など、顔の肉を削り取られ、醜いまま生きるか自分で死ぬか選べ→睡眠薬で死亡。ジョンはモデルに邪険に扱われた過去でもあるのでしょうか?
6.ENVY(嫉妬)=ジョン・ドゥ(犯人)
憤怒したミルズに銃で撃たれて死亡。ミルズとトレーシーの生活に嫉妬した罪。
7.WRATH(憤怒)=ミルズ刑事
ミルズはジョンを撃った事で業を背負わされるが、実際に死んでいるのはトレーシー(頭部切断)。
改めてまとめてみると、ジョン・ドゥの行為が恐ろし過ぎます!しかし、ここまでやったから映画としての完成度が高まったのでしょう。
映画セブンの衝撃の別エンディングを紹介
セブンには構想段階で別エンディングがあるのを知っていましたか?
その別エンディングとは。。。!?
サマセットがジョン・ドゥを撃つ!というもの!
ミルズを幾ばくか救うため、業を全てサマセットが被るというものです。
こちらのエンディングも衝撃的ではありますが、ミルズ本人がジョンを撃つという結末の方がインパクト大きいですね!この結末でよかった!
映画セブンの大好きなシーンを解説!
ディテクティーブ!!!(ジョン・ドゥ登場シーン)
ジョン・ドゥが警察署に入り込み「Detective!Detective!!!!!」(Detectiveは刑事の意味)と叫んで、気づかないミルズとサマセットを呼び止める場面があるのですが、階段下にいる服と手が血まみれのジョン・ドゥを見つけるシーンが最高にクールです!敢えて階段を使って高さを出したところも素晴らしい!
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泣きながらジョンに銃口を向けるミルズ
怒りと失望で自分がコントロールできない。ブラッド・ピットの荒々しく感情的な演技が最高です!
セブン(映画)のツッコミたい部分
ジョン・ドゥは図書館通い?
ジョン・ドゥは図書館の貸し出し履歴からサマセットとミルズに家を特定されますが、殺人鬼も図書館を利用するんですね。貸し出し履歴にしても、大きな街ならジョンと借りた本が被っている人も何名かいそうですが、、もしジョン・ドゥが”本を買う派”だったらことの顛末は変わっていたでしょう(笑)
ケビン・スペイシーはこの役でも脚が悪い
ケビン・スペイシーが演じるジョン・ドゥは脚が悪いという設定です。そしてケヴィンは同じ1995年に公開されたユージュアル・サスペクツでも脚が悪いヴァーバル・キント役を演じています。まさか同じ年に脚が悪い役を2つ演じて、2つともヒットするとは!
セブン(映画)のトリビア
サマセット役はアル・パチーノの予定だった?
サマセット役にはアルパチーノも検討されていたようですが、予定が合わずモーガン・フリーマンになったそうです。アルパチーノのサマセット役も観てみたい気持ちもありますが、荒ぶる演技がブラピと被って主張しすぎる気がするので、モーガン・フリーマンで正解だったと思います。
ジョン・ドゥは名無しの権兵衛という意味!
ジョン・ドゥは名前が無い人を指すときに使うもので、日本語で言うところの名無しの権兵衛になります。
ジョン・ドゥはメガネだった
ジョン・ドゥは構想段階ではメガネを掛けてました。メガネを掛けたサイコキラーはステレオタイプ過ぎですよね。ケビン・スペイシーのハゲててメガネを掛けていないジョン・ドゥが最強だと思います。
ケビン・スペイシーのジョン・ドゥを考察/史上最高の悪役?
劇中で言えば、後半にしか姿を現さないジョン・ドゥですが、僕は映画史上でも最高の悪役(ヴィラン)の一人だと思います。ヒース・レジャーのジョーカーもジョン・ドゥには敵わないでしょう(映画のジャンルちがいますが)。
ジョン・ドゥがやった事が恐ろしすぎる
7つの大罪を実践します。先に書いたように、残虐極まり無い上に、タダで殺さず苦しむだけ苦しませるという最悪の方法をとっています。しかもこいつ、ミルズの奥さんを殺して生首を主人公にプレゼント♪とか完全にタガが外れている!
ケビン・スペイシーの怪演
警察署館内に入ってきて、血まみれなのに叫ぶまで誰にも気づかれないジョン・ドゥの奇妙な存在感はケビン・スペイシーならではだと思います。
ジョン・ドゥの目的は!?
ジョン・ドゥの目的は本編でもしっかり語られないのですが、それで終わらせるのはつまらないですよね。彼の真の目的は何なのか!?ちょっと考えてみます。
ジョン・ドゥの発言を挙げてみると、「これからはみんなに従わせる」「歴史に残る」というものである。というものがあるので、アメリカ社会で失望した反動で神格化されようとしたのでしょう。
普通ならこういう反社会的な人はすぐに逮捕されて終わりそうですが、ジョン・ドゥの場合は目的達成に必要な知力や実行力、忍耐力を持ち合わせていたので、世紀の悲劇が起きたのですね。
セブン(映画)の見どころと特徴
オープニングが最高にクール!
インダストリアルロックに合わせ手書きのキャスト名が次々に表示されるオープニングは、今観ても斬新でカッコいいです!こんなミュージックビデオ作りたい!!厨二心をくすぐります!
デヴィッド・フィンチャー流美学炸裂!映像&音響!
ミルズやサマセットが持つ照明の直線的な光や絵的な事件現場など、灰色や霞んだ暗緑に統一された映像美は必見!構図も最高!フィンチャー流美学が炸裂してます!加えて劇中で使われる音響もシーンのドキドキ感とベストマッチ!こだわり抜かれた作品です。
セブンの衝撃のラストはサスペンス映画歴代No.1
ラストの衝撃でいえば、ゼブンは歴代No.1かも知れません。心に強烈な跡を残す劇的な幕引きになっています。攻撃力&暴力性MAX!これでもかというくらいの刺激が味わえます!
セブン(映画)の特徴
ストーリーのアイデアが素晴らしい!脚本家のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーはこの物語に数年かけたそうで、それを売り込んだところからすべてが始まっています。
『セブン』オープニングはナイン・インチ・ネイルズの『クローサー』
オープニングは手書きのクレジットと犯人の”犯行計画ノート”で殺伐と表現されます!担当したのはカイル・クーパーさんという主にオープニング・クレジットをデザインする凄腕!観てください!痺れます!
主題歌はデヴィッド・ボウイの『The Heart’s Filthy Lesson』
この曲のビートに絡みつくようなギターサウンドがスリルを引き立てる!
デヴィッド・ボウイとデヴィッド・フィンチャーのセンスが化学反応起こしてます!
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