映画 『アオラレ/Unhinged』は、怖すぎの ラッセル・クロウが究極の煽(あお)り運転と暴力を見せつける体感パニックサスペンス!
狂気の運転手を演じる ラッセル・クロウに追いかけられて痛めつけられて、お腹いっぱいになれる佳作です。
記事ではぶっちゃけ感想・評価、ストーリーあらすじネタバレ解説、テーマになっていた アメリカのストレス社会について語ります。
ストーリーは正直微妙だが、 ラッセル・クロウに煽られる体験ができるという意味では見る価値アリ!
『アオラレ/Unhinged』ぶっちゃけ感想・評価77点
名作『激突』を現代風にアレンジしたような映画『アオラレ』。
評価は77点くらいでしょう。
序盤は、ストレスMAXの主婦に太った ラッセル・クロウ演じるトム・クーパーが車をぶつけてきていきなり人を轢く!など、かなりシリアスな雰囲気が楽しめたのですが、中盤から後半以降はひどいとまではいかないですが、トムが人を殺しすぎてリアリティが欠けてしまった印象です。
アメリカでも 煽り運転は社会問題になっているらしく、シンプルに過激な 煽り運転とサスペンスにスポットを当てればよかったと思いますが、逃げても撃たれても人を殺しながら追ってくる太った ラッセル・クロウを見ていると、どちらかというとモンスターパニックに近い作品だといえるでしょう。
ただ、アカデミー俳優 ラッセル・クロウの狂気の運転手の演技はガチで身震いしてしまうほと怖くて、それが見られるだけでもおいしいといえばおいしいです。
リアル路線で攻めていれば スピルバーグの映画『激突』のようなサスペンススリラーの傑作になっていかかも!と思うと残念でした。
映画アオラレ登場人物相関図,キャスト・スタッフ
スタッフ・キャスト
『アオラレ』スタッフ・キャスト
監督:デリック・ボルテ
脚本:カール・エルスワース
撮影:ブレンダン・ガルヴィン
主演: ラッセル・クロウ/運転手役
出演:カレン・ピス トリアス/レイチェル役
出演:ジミ・シンプソン/アンディ役
俳優 ラッセル・クロウは『 グラディエーター』で アカデミー賞主演男優賞を獲得した名優。ジミ・シンプソンはHBOドラマ『ウエストワールド』などで有名。
映画『アオラレ』で考える煽り運転とストレス社会
映画『アオラレ/Unhinged』は、後半は ラッセル・クロウによるモンスター・パニックっぽくなったものの、わりと 煽り運転の本質を捉えていた作品でもあります。
煽り運転にはお互い様という側面もあることです。(もちろん一方的な被害者の場合もありますが)
被害者のレイチェルも少なくても“信号で追い越し”という 危険運転をやっているわけですからね。
さらに運転手トムも、最初は謝罪すれば許す感じでした。
どちらかの心に余裕があれば、 煽り運転を回避できた可能性が高いです。
レイチェルは離婚調停中、トムも職を失って怪我の鎮痛薬を飲み、妻と相手を殺して絶望の淵いたわけなので、大惨事に発展してしまいました。
このように、ストレス社会で人々の心に余裕がなくなった結果起こるのが 煽り運転なのだという真っ当なメッセージが伝わってきます。
ラッセル・クロウ演じる運転手トムみたいな怪物が現れることはないかもしれませんが、皆さんも運転では心の余裕を持つように気をつけましょう。
意外とダメ人間なレイチェル
レイチェルを単なる追い詰められる可哀想な女性!ではなく、1人の人間としてリアルに描いていたのも映画『アオラレ』の特徴です。
追い越しもそうですが、レイチェルはわりとダメな一面もあります。
- 離婚調停中に弁護士アダムを食事に誘う(ちょっと好きっぽい)
- ガソリンスタンドで宝くじを5枚買う
- クライアントのデボラによると、仕事にルーズだったらしい
- 自分をクビにしたデボラを“殺していい人物”に選出
まあ、レイチェルはクズとまでいかないですが、ちょっとダメな部分もある普通の人間ですよね。
こういった被害者レイチェルの人間臭さが 煽り運転をするトムの狂気に必然性を持たせている面もあり、設定が巧みだと感じました!
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