映画『バットマン・リターンズ』ネタバレ考察!ラストのペンギン・キャットウーマン,シュレック感想評価/キャスト解説

1992年のDC映画の傑作『バットマン・リターンズ』を改めて鑑賞し直した!

今作は、前作1989年のバットマンと比べ、ティム・バートン節がさらに加速。

”キャット・ウーマン”と”ペンギン”という魅力的なDCヴィランを2人同時に楽しめる!

目次

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映画バットマンリターンズの作品情報・キャスト

監督キャスト公開年
製作国
興行収入(円)受賞歴
ティム・
バートン
マイケル・キートン
(バットマン)
ミシェル・ファイファー
(キャット・ウーマン)
ダニー・デヴィート
(ペンギン)
クリストファー・ウォーケン
(シュレック)
1992
アメリカ
288億円第65回アカデミー賞
メイクアップ賞、視覚効果賞ノミネート
脚本美術音楽主題歌
ダニエル・ウォーターズダニー・エルフマンスージー・アンド・ザ・パーシーズ
「Face to Face」

『バットマン・リターンズ』の関連作品

バットマン・リターンズは『バットマン』(1989)の続編です。バットマンについては以下の記事で詳しく書いてます。

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映画バットマン1989 ジョーカー

映画 バットマンリターンズのあらすじと予告動画

youtu.be

奇形児のため、生後間もなく両親から冬の川に捨てられてしまったペンギン(ダニー・デヴィート)は、サーカス団というギャング集団を率い、下水と廃動物園を拠点として暴れまわっていたが、

下水での生活に満足できず地上での地位を築くことを決め、悪徳実業家シュレック(クリストファー・ウォーケン)を利用する。

一方、冴えない社長秘書のセリーナ(ミシェル・ファイファー)はシュレックの不正を発見してしまい、シュレックにビルから突き落とされ、、

クリスマス、街を我がものにしようとする2人の怪物が、邪魔者バットマン(マイケル・キートン)を陥れる、、

映画バットマンリターンズの登場人物・キャスト解説

バットマン(ブルース・ウェイン)=マイケルキートン

両親を若きジョーカーに殺された過去のせいで、誰にも本当の自分を語れず、大富豪ながら根暗で引き篭もりがち。それでいて美女は好き。

ヒーローのくせにすごい哀愁を漂わせられるマイケルキートンは本当に最高の役者だと思う。『ビートルジュース』など、コミカルな演技もお手のもの!

2014年の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』では存在感を再び世に知らしめた!

マイケルキートンは、マーベルの『スパイダーマン/ホームカミング』でラスボス・ヴァルチャー役に挑戦!

ペンギン=ダニー・デヴィート

小さい頃に川に捨てられそのまま下水でペンギンに育てられたマジで可哀想な奴容姿的にもDC史上最も醜いヴィランと云えるだろう。

軍団という悪党たちを率いて、廃れた動物園の地下をアジトとしているが、人望は微妙。暗鬱な過去から承認欲求が異常に強く、結果シュレックの口車にまんまと乗せられる。意外とエロい。

キャットウーマン(セリーナ・カイル)=ミシェル・ファイファー

 

根暗で要領が悪いシュレックの秘書だったが、シュレックの悪事の証拠を本人の前でベラベラと喋り出すアホさ故ビルから突き落とされ、キャットウーマンとして目覚める。テッカテカの生地をツギハギに縫い合わせた自前の衣装でアフターファイブを過ごす変態。

なんといってもミシェルファイファーが演じるキャットウーマンは最高だ!冴えないメガネ秘書からセクシーなキャットウーマンへの豹変っぷりが凄い!

 

寝転ぶ姿や足技+意味不明な言動で、”狂った曲線美”を目に焼きつけてくれる!

 

あと個人的に、キャットウーマンってスーサイドスクワッドに入らないのかな?とか思った。映えると思うけど。

シュレック=クリストファー・ウォーケン

成り上がるためなら手段は選ばねえ!気に入らねえ秘書は自社ビルから堂々と突き落とす!冷静でワルなナイスガイといえばシュレック!

ペンギンをサーモンで階段下におびき寄せる!みんなの前で生のサーモンに貪りつくペンギン!ティム・バートンムービーにしても、ちょっとアウトな描写だぞ!

バットマン、ペンギン、キャットウーマンという変態3名を引き立てバランスを取る、ゴッサムシティの華麗な名士。

シュレックを演じるクリストファー・ウォーケン出演の名作『ディアハンター』を解説した記事もどうぞ。

スピルバーグ監督とディカプリオの名作『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』にも出ていましたね。

バットマンリターンズ81点評価の理由

映画を楽しむための各要素と、序盤・中盤・ラストの合計を100点満点とし計算しています。

映画『バットマン・リターンズ』の点数は…

81点 Aランク ☆4.1

ストーリー、演技、役柄、雰囲気、どれをとって個性的で、何も考えないで見れます。

ティム・バートン好きも、そうでない人も楽しめる作品!

評価の詳細を

映画の各要素(10点満点中)

ストーリーキャスト(ハマり役)(絵を書く)テンポ
(絵を書く)
演技・シーン
(絵を書く)
8898
セリフ映像の見やすさ(構図など)音楽・音響印象度(記憶に残る)
8978

序盤・中盤・ラスト(5点満点)

序盤中盤ラスト・結末話の筋が通っているか?
4444

映画 バットマンリターンズの見どころ解説

DC史上最も醜いヴィラン?ペンギンの心模様+緑の血

バットマン・リターンズはペンギンの物語りを軸にストーリーが進みます。

普通のヒーロー映画なら、悪役もある程度カッコよかったりしますよね。ペンギンは醜いです。ティム・バートンが渾身の力を込めて醜く創り上げています。

親に捨てられたペンギン、地下道で暮らすペンギン、名声を得たいペンギン、緑のツバや血を吐くペンギンなどなど。

彼の気持ちになって映画を観るのがこの映画を楽しむコツ!

なんで血が緑なんでしょうね?

緑の血で人と人でない者の境目を表現しているのだと思います。

今作のバットマンは史上最高に寂しいヒーロー

バットマンの味方はアルフレッドしかいません。

ゴードン警部ともほぼ絡みなし、映画史上最も寂しいヒーローだと思います。

ペンギンも孤独(手下のペンギンはいるけどw)、

キャットウーマンも孤立(話し相手は猫)

みんなクリスマスの寂しさをひた隠しに奮闘しています!

バットマン・リターンズを2倍楽しむコツ

では、映画を観る前に、バットマン・リターンズを”2倍楽しむコツ”を2つ覚えておいてください!

・ペンギンの醜さだけでなく、過去の苦労や内面を感じ取る

・キャットウーマンは2面性を表現しており、それぞれの性格がどこで切り替わっているか意識する。

この2つのポイントを押さえれば観る準備はバッチリです!

バットマンリターンズのトリビア・裏話

1992年公開当時のキャストの年齢

ティム・バートン:34歳

マイケル・キートン:41歳

ミシェル・ファイファー:34歳

ダニー・デヴィート:48歳

クリストファー・ウォーケン:49歳

前作に引き続き、安定のベテラン勢!

ティム・バートンとミシェル・ファイファーは同年代なんですね!

ペンギンとシュレックは兄弟の設定だった!

脚本家のダニエル・ウォーターズによると、

ペンギンとシュレックはコブルポット家で生まれた兄弟という設定(ペンギンは捨てられ、シュレックはその家で育てられた)があったらしいですが、劇中ではそれを表現する時間がなかったようです。

なんともったいない!その設定の方が絶対面白いだろ!という気がしてならない。

当初まだ珍しいCG技術を採用!

バットマン・リターンズではCGが使われています!どこに使われているかわかりすか?

答えはペンギンです(※動物の方)

利口でかわいいペンギン達だと鑑賞中ずっと感心していたのですが、CGを使っていたところもあるようです。

映画『バットマンリターンズ』時系列で考察(ネタバレ)

仮面舞踏会に素顔で現れる2人

仮面舞踏会に仮面を被らず素顔で現れるブルース・ウェイン(バットマン)とセリーナ(キャット・ウーマン)!

これは、”2人が実社会で生活しているときこそ、心の仮面を被っているのだ”と象徴しているシーンで、

バットマンとキャット・ウーマンのときの方が本心が開放されているというメッセージです。

実社会で生活している一面や人格、そしてお互い惹かれ合う気持ちも捨てきれず、葛藤している2人にジンワリです。

トリビアですが、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト・ライジング』でもブルースとセリーナカイルが舞踏会で踊るオマージュシーンが出て来ます。

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トム・ハーディ演じるベイン

ペンギンは愛されたかった→悲しいラスト

人間の部下達は、落下して瀕死のペンギンをアッサリ見限り去っていきます。

側にいるのはバットマン。そう、結局彼の理解者はバットマンだけなのです。

ペンギンは両親に捨てられ、バットマンは両親を殺され、お互いに心通じるものがあったのでしょう。

彼がアジトの動物園で絶命した後、ペンギン達が水中へ彼を導きます。ペンギン達なりの敬意と埋葬のシーンです。

最後に感想まとめ

バットマン・リターンズの考察や見どころいかがでしたか!?

モノには恵まれているけど、人との関わりが希薄になっている現代人なら、必ず共感できる映画だと思います。

バットマン、キャット・ウーマン、ペンギンは、クリスマスも周囲と幸せを共有できず、変人同士でいちゃもんバトルして傷を舐め合う!

まとめるとそんな映画ですが、キャラにもシーンにも魅力が満載!

良さに共感できた人も、そうでない人も、

この映画についてなにか補足情報や新しいコメント、個人的な意見でもくれたら嬉しいです。

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