映画『ダークナイト』ネタバレ感想・ラスト解説!キャスト評価/ジョーカーのその後を考察

クリストファー・ノーラン監督のダークナイトトリロジー(バットマン3部作)の2作目『ダークナイト』はアメコミ・ヒーロー映画の枠を超えて大成功した。

ジョーカー役のヒース・レジャー、バットマン役のクリスチャン・ベール、ゴードン警部補役のゲイリーオールドマン、アルフレッド役のマイケルケイン、フォックス役のモーガンフリーマンなど、錚々たる顔ぶれでキャストは完璧。

クリストファーノーラン監督による素晴らしいシーンがいくつもあり、この作品がキッカケで”アメコミ”映画は一気にシーンに躍り出ることに!

そこで、このダークナイトの良い部分、悪い部分を忌憚なく分析していこうと思う。(※2019年ホアキン・フェニックス版のJOKER考察もあるよ)

目次

ダークナイトあらすじ(ネタバレなし)

”狂ったピエロ”ジョーカー(ヒース・レジャー)率いる一味が、マフィアの金を銀行から強奪。彼はバットマンをも恐れぬ”ルール無視”のやり方でゴッサム・シティを席巻しつつあった。

一方で、バットマン(クリスチャン・ベール)の暗躍により、ゴッサム・シティの悪は表立たなくなっていたが、バットマンに扮した自警団が後を立たないなど問題が起きていた。

一方ゴッサムの希望と呼ばれ、悪の組織を一掃するために立ち上がった地方検事のハービー・デント(アーロン・エッカート)が大衆の注目を浴びている。彼の恋人レイチェル(マギー・ギレンホール)もハービーを応援している。

 

レイチェルはブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)の幼馴染で元恋人。

ブルースはハービー・デントの活動を経済支援援ながらも、3人の間にはぎこちない雰囲気が漂っている。

ジョーカーはマフィア元締め達の会議に飛び入り、バットマンを殺すので全資金の半分を寄越せと吹っかける。マフィア達は怒り狂うが、誰もジョーカーを止めることはできない。

ハービーとゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)は、地元マフィアの資金洗浄の情報をつかむが、香港の実業家ラウによる裏工作で、捜査は難航。

ダークナイトが76点評価の理由

ダークナイトは何点!?

各要素と、序盤・中盤・ラストの合計を100点満点とし計算しています。

の点数は、

76点 B+ランク ☆3.8

となっております!

圧倒的なスケールの映像は迫力満点ですが、ストーリーの詰め込みすぎで後半がちょっとダレてきた感があります。

評価詳細を

映画の各要素(10点満点中)

ストーリーキャスト(ハマり役)(絵を書く)テンポ
(絵を書く)
演技・シーン
(絵を書く)
51088
セリフ映像の見やすさ(構図など)
(絵を書く)
音楽・音響
(絵を書く)
印象度(記憶に残る)
(絵を書く)
8887

序盤・中盤・ラスト(5点満点)

序盤中盤ラスト・結末
(絵を書く)
話の筋が通っているか?
(絵を書く)
5333

映画 ダークナイトのキャスト・作品情報

最高のキャストが揃っているダークナイトの制作陣や基本情報を押さえておきましょう!

監督主要キャスト公開年
製作国
興行収入(円)
日本円のマーク
受賞歴
賞のトロフィー
クリストファー・ノーランクリスチャン・ベール
ヒース・レジャー
ゲイリー・オールドマン
2008
アメリカ
1102億円アカデミー助演男優賞
アカデミー音響編集賞
脚本
脚本
美術
美術担当
音楽
音楽
主題歌
クリストファー・ノーラン
ジョナサン・ノーラン
ハンス・ジマー
ジェームズ・ニュートン・ハワード

レイチェル役が交代

バットマンとハービーの恋人・レイチェル・ドーズ役を演じた女優は。ビギンズではケイティ・ホームズでしたが、ダークナイトではマギー・ジレンホールがです。

どちらかというと、ケイティ・ホームズのレイチェルが人気があります。ケイティはダークナイトの撮影時に妊娠中だったので、マギーが演じたようです。

前作はバットマンビギンズ

ダークナイトはバットマン・ビギンズの続編です。両方観てない人は必ずビギンズから観ましょう!バットマンビギンズも素晴らしい内容で、個人的にはビギンズの方が好きです!

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映画『バットマンビギンズ』

次作はダークナイトライジング

個人的には3部作で一番面白いダークナイトライジング!いかついトムハーディや、セクシーなアンハサウェイも観れます。

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トム・ハーディ演じるベイン

映画ダークナイトの見どころ!

 

ダークナイトの見どころは、何と言ってもヒース・レジャー演じるジョーカーでしょう。ヒクヒクする引きつり笑いや、話しながらベロを出す仕草など狂人そのもの!!怖いだけじゃなく、絵になる格好良さも兼ね備えています。

役柄で言えば、ゲイリー・オールドマンのゴードン警部補も味があってとても好きです。悪の組織に何度がっかりさせられても、頑なにゴッサム・シティを守り続けるゴードン!家族との絆も泣きどころ!

また、バットマンや、ギャング団による、ロープ銃を利用してのビル間の移動も、迫力があって見ごたえ抜群です。ビルから落ちそうなスリルが味わえます。

バットマンのウイングスーツを上手く利用した飛行法もとても良いアイデアで面白い!

中盤の大型トラックや車を使ったカーチェイスも迫力満点!金掛かってるぞ!

ダークナイトは観るべき?

 

映像が壮大なアクション映画を楽しみたいという人や、ヒース・レージャーのジョーカーを一度は観たい!という人にはオススメですが、ストーリーが割と混み合って整合性がなく、でテーマも暗いので、なんでも良いから映画を観て楽しみたい!という人には向いてないです。女性受けしない映画の代表格として漫画でもディスられてしまった理由もこれでしょう。

※以後ネタバレになるので、まだこの映画を観てない人は絶対に次の項目には行かないでください!

ダークナイト/ジョーカーのその後を考察

 

映画『ダークナイト』では、ジョーカーが逆さ吊りにされた後、どうなったかわからない状態で終わっています。

ジョーカーは最後どうなるんだ?と気になった人もいると思います。

公式には発表されていませんが、コミックスなども含めて考えれば、アーカム・アサイラム(アーカム精神病院)に収容されるという結末だと思います。

もし俳優のヒース・レジャーが生きていれば、続編の『ダークナイト・ライジング』にも、ジョーカー役で出演し、『ダークナイト』あとどう過ごしたかを語っていたでしょう。

ダークナイトトリビア

ゴッサム・シティの人口は1200万人

ゴッサム・シティは人口1200万人らしいです。さすがゴッサム!多過ぎw 市じゃなくて州じゃん。

ダークナイトのゴッサム・シティのモデルはシカゴ

クリストファー・ノーラン監督は、シカゴの街をそのままゴッサム・シティとして撮影しました。そのため、ダークナイトのゴッサムは、アメコミの退廃的な街というより、現実の人々が暮らしているような街になっています。街のリアルさもダークナイトのリアリティーに一役買っているのです。

ダークナイトのヒースレジャージョーカー徹底分析

 

ヒース・レジャーは自分で化粧をしている

本物ジョーカーは化粧を自分でするだろうと考えたヒース・レジャーは化粧を自分でしたそうです。それが功を奏し、映画史上一番リアルなジョーカーが誕生しました!

歴史上一番”カッコいい”ジョーカー

 

ヒース・レジャーがもともとイケメンなことに加え、自分する化粧、ノーラン監督など素晴らしいスタッフたちによる映像美によって、ヒース・レジャーのジョーカーはどこか”芸術的”です。観ているだけで絵になりますね。この”スーパースタイリッシュなジョーカー”にファンが増えるのは当然かもしれません。

ジョーカー日記なるものが存在

 

ヒース・レジャーは役作りのためにホテルに篭り、その時に役作りのために綴った狂気の”ジョーカー日記”なるものが存在するようです!ぜひ読んで見たい!

ジョーカーは”時計じかけのオレンジ”のアレックスが参考になっている

ヒース・レジャーは”時計じかけのオレンジのアレックスを参考にジョーカーの役作りを進めたようです。なるほど!時計じかけのオレンジのぶっ飛び具合を現代版ジョーカーに組み込みたかったんですね!

ちなみにこれがアレックス!時計じかけのオレンジを観たことある人はわかるかもしれませんが、イッちゃってます。

 

ダークナイトではヒース・レジャーの影に隠れてしまったクリスチャン・ベールも『マシニスト』の”ガリガリ体型”に代表されるように、身を削る役作りで有名です。みんな身も心もボロボロにしながら映画に命を賭けてるんですね!

ヒースレジャー の死因は睡眠薬の過剰摂取

ヒース・レジャーの死因は睡眠薬の過剰摂取のようです。ジョーカー役にのめり込み過ぎて死亡したのかと思ってましたが、本人はジョーカーを楽しんで演じていたよう。ただ、その完成度の高さに魅了された死神に招かれた可能性はありますが、、、

ヒースレジャーVSジャックニコルソン

 

ヒース・レジャーのジョーカーが歴代No.1かはさておき、ジャック・ニコルソンのジョーカーに大差をつけて勝つほどだったのかどうか?名優同士のジョーカーを比べて見ましょう。

ヒースのジョーカーを賞賛するときに多いのが、役作りにどれだけこだわったか?というものや、ジャック・ニコルソンのジョーカーとヒースのジョーカーの写真だけ並べたりしているものです。

実際の演技や迫力について、ジャック・ニコルソンとしっかり比較している人は殆どいないと思います。

 

 

ポイントである表情について比較してみると、

ヒースのジョーカーは映画全体を通して、狂気の表情一辺倒なんですよね。

対して、ジャックのジョーカーは怒りと悲しみと可笑しさを同じ場面で一気に表現することで、異なる感情の切り替わりに”狂った”部分を見てとることができます。

僕の個人的な意見を言えば、ヒース・レジャーのジョーカーは、とてもいいけど、歴史的名演と呼べるほどではない!です。好きですけどね。客観的に観た場合の意見です。

作品の公開間近で亡くなったという部分が、観る人にそこまでして役作りしていたという先入観を与えているのだと思います。

ヒース・レジャーは死なくしては歴代No.1ジョーカーには成り得なかったのです。

役作りのエピソードや若くして死亡というドラマを考慮した時はじめて”最高のジョーカー”になるのだと思います。

まとめると、ヒースのジョーカーは名演ですが歴史的ではなく、ジャックニコルソンのジョーカーより優っていると一概に言えないと思います。

他の俳優が演じたものも含めて実写版ジョーカーを徹底比較した記事があるので、興味がある人はそちらもどうぞ。

ティム・バートンのバットマンも宜しく!

バットマンといえばダークナイトという風潮が出来上がってしまい、ティム・バートン版のバットマンが全然注目されなくなってしまったからです。ティム・バートンのバットマンは雰囲気が暗く、現実的でなく、万人受けはしないかも知れませんが、最高レベルの美術スタッフやジャック・ニコルソンの名演など、素晴らしいパーツが組み合わさった傑作です。ぜひ観て良さを体感してください!

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映画バットマン1989 ジョーカー

ダークナイトの好きなシーン徹底解説

序盤のジョーカー登場シーン

ジョーカーが覆面を取り、アップで顔を晒す姿には痺れます!最初の仲間を裏切りながらの銀行強盗のシーンは文句なしに面白いです!

 

ジョーカーの画面越しの笑顔

 

ジョーカーの画面越し歯を剥き出しにした笑顔は、如何にも”狂人”という感じで素敵なシーンになっています。

バットポッド(バイク)がカッコイイ!

 

バットモービルはイマイチだったけど、バイクの方は機動性抜群で実にスタイリッシュな一品!

 

バットマンはどっちを助ける!?

 

幼馴染で元恋人のレイチェルを助けたかったバットマンがジョーカーに騙されハービーのもとへ行き、結果レイチェルは死に、ハービーにも恨まれる。

想像に余りある、ヒーローとしての葛藤が見て取れます。ハービー、レイチェル、バットマンの3者に共感できるとても可哀想だけど素晴らしいシーン!

やっぱジョーカーの病院爆破シーンは最高!

ナース服で病院を爆破するジョーカー!ダークナイトのハイライトだと思います!ナース服、病院、爆破、ジョーカーという最高の4カードが揃った名場面!

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