ひどい…映画『ブラックアダム』ネタバレ感想:アンパンマンみたいなストーリー酷評

DC映画『ブラックアダム』(Black Adam)は5000年の眠りから目覚めたアンチヒーローが暴走するド迫力ヒーローバトル!

DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の11作品目についにドウェイン・ジョンソン(ロック様)が登場!

CineMag
黒いアンパンマンみたいなお話でした。ロック様のPVです。DCはもうユニバースはあきらめて単体の作品に専念してください…。

作品情報・キャスト・あらすじ・見どころ、ぶっちゃけ感想・酷評ストーリーネタバレ結末解説、を知りたい人向けに徹底レビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

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映画『ブラックアダム』作品情報

日本公開・制作国・上映時間:2022/12/02・アメリカ
原題:『Black Adam』
ジャンル:DCヒーロー・アクション
年齢制限:G(年齢制限なし)
監督:ジャウム・コレット=セラ
脚本:アダム・スティキエル/ロリー・ヘインズ/ソーラブ・ノシルヴァーニ
原作オットー・バインダー/C・C・ベック著『ブラックアダム』
撮影:ローレンス・シャー

ジャウム・コレット=セラ監督

傑作ホラー『エスター』や、斬新なサメ映画『ロストバケーション』などすばらしい作品を多数作りあげたジャウム・コレット=セラ。

リーアム・ニーソンと『アンノウン』や『トレインミッション』など良作アクションを多数生み出したのち、リーアムからドウェイン・ジョンソンに乗りかえてディズニーの『ジャングル・クルーズ』(2021)を発表(笑)。

感想を語る犬
好きな監督が完全に売れ線に行っちゃってちょっと悲しいです

『アクアマン』と『ザ・スーサイド・スクワッド2 “極”悪党、集結』以外パッとしないDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)をジャウム・コレット=セラがどう蘇らせるのか!?

ブラックアダム/登場人物・キャスト解説

『ワイルド・スピード』や『ジュマンジ』シリーズのドウェイン・ジョンソンことロック様がDCを破壊し尽くすべく最強のアンチヒーローブラックアダムとして登場!黒いスーツとマントをまとうといつも以上にムキムキな気がします。今作では顔芸も多数披露。さまざまな角度からロック様を楽しめるファンムービーとなっております(笑)。

ロック様はほんと近年大活躍ですね。ライアン・レイノルズと共演したNetflix『レッド・ノーティス』もおもしろかったです。

ヒロインのアドリアナを演じたサラ・シャヒは、Netflixドラマ『セックス/ライフ』で主演を務めガッツリ脱いでいてビビった記憶があります。

あとはなんと5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンがドクター・フェイトとしてDCに初参戦!渋すぎのイケオヤジです。

スーサイド・スクワッドに最悪なミッションを与えるアマンダ・ウォラー役でお馴染みのヴィオラ・デイヴィスも登場し、DCユニバースも作品をまたいで盛り上がってきた感があります。

スーサイドスクワッド2やDCドラマ『ピースメーカー』にも登場するジェニファー・ホランドが同じくエミリア・ハーコート役で登場。

あらすじ

カーンダックの研究者のアドリアナは、弟のカリームや仲間のイシュマエルと5000年前の遺跡に来ていた。

街を占領するインターギャングに不思議なパワーを持つ鉱石・エタニウムで作られた「サバックの冠」が渡らないように先に発掘して隠すためだ。

しかしインターギャングに囲まれて絶体絶命のピンチ。アドリアナは5000年前の英雄・ブラックアダムを眠りから解き放った。

ブラックアダムは敵を次々と撃破。敵の銃弾はまったく効かず、ヘリやミサイルですら破壊した。

ブラックアダムはエタニウムのパワーが込められているミサイルをくらって気絶。アドリアナが彼を家へと運んだ。

アマンダ・ウォラーはブラックアダムを人類の脅威と考え、ホークマン、ドクターフェイト、アトムスマッシャー、サイクロンの4人からなるJSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)に出動命令を出す。

JSAとブラックアダムの戦いの火蓋が切って落とされた…。

ネタバレなし感想・海外評価

ドウェイン・ジョンソン演じるブラックアダムに対抗すべく、『スーサイド・スクワッド』みたいなノリのジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(JSA/1940年に初登場した実はアメリカンコミック史上で1番古いヒーローチーム)が登場します。

バトルシーンだけ見たい人は楽しめるかもしれません。

シネマグ

ただ、少しでもストーリー性を求める人は退屈だと思います。

ぶっちゃけ中身はほとんどないバトルアクションだけの映画です。

海外レビューサイトの評価は微妙で、批評家からは酷評されています。アクションのみで内容がないので当然かもしれません。

『ダークナイト』シリーズ、『JOKER』『ザ・バットマン』みたいな大人向け要素はゼロ。『ジャスティス・リーグ』と比較しても重厚感がないです。

感想を語る犬
ドウェイン・ジョンソンを出して思いっきり子供向けにした感じ。
おすすめ度35%
アクション85%
ストーリー30%
IMDb(海外レビューサイト)6.7(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト)批評家 39%

一般の視聴者 89%

メタスコア(Metacritic)41(100点中)

※以下、『ブラックアダム』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『ブラックアダム』ネタバレ感想・評価

DCエクステンデッド・ユニバース『ブラックアダム』の評価は45点。

最恐のアンチヒーローブラックアダムが目覚め、JSAと戦って、だんだん仲良くなって、ラスボスを倒すだけの話。

ドウェイン・ジョンソン(ロック様)のPV状態です。

バトルシーンがひたすら続き、迫力はあるのに中身が空っぽなためIMAXで眠くなるという…。

子供向けにしたのはわかりますが、いくらなんでもストーリー性が薄すぎます。

シネマグ
強大な敵を倒すためにライバルと共闘。バイキンマンが協力してくれる映画版のアンパンマンとほぼ同じプロットです。

これならアンパンマンのほうが見応えあります。

DCは大人向けの作品が多いイメージでしたが完全にくつがえされました。

ブラックアダムが黒いアンパンマンに見えてきます。

序盤で目覚めたロック様が軍隊相手に無双するシーンがピークで、ずっと似たようなバトルが続くので中だるみがすごかったです。

ブラックアダムは5000年前に死んだ妻子をアドリアナとアモンに重ねているので、そのヒューマンドラマを煮詰めればもっとおもしろい作品になったのでは?

MARVELのアベンジャーズに対抗したいのかJSAなんか出しちゃうからドラマ性を入れ込めなかったのでしょう。

ロック様が遠い過去に息子を失っていることはわかるのですが、葛藤がイマイチリアルに伝わってこなかったのも残念です。

JSAのメンバーも映画は初登場なので思い入れがなく、5代目ボンドのピアース・ブロスナンが自ら犠牲になるシーンでようやく感動できました。

(酷評になってしまいました。本作を楽しめた人はすいません。)

↓映画『ブラックアダム』のラスト結末解説は2ページ目へ↓