映画『余命10年』ネタバレあらすじ感想!ラスト考察,原作小説と結末比較,再生と母性,キャスト演技

  • 2024年3月25日

映画『余命10年』は小松菜奈・坂口健太郎演じる、難病で余命わずかな女性と、生きる希望を失った男の失望と再生を描いた悲哀のラブロマンス

難病を患い38歳でこの世を去った小坂流加さんが、実体験・実話を基に書いた同名小説の映画化であります(ストーリーは大筋以外は別物です)。

CineMag
切なすぎるラブストーリーに加え、桜の花びらなど映像美も満載感動ポルノ的でなく、難病者の人生としっかり向き合っていたのが素晴らしかったです。

キャストや演技の印象ぶっちゃけ感想・評価原作小説との違い比較

2人の心の再生・茉莉の母性愛の考察ラストシーン考察ネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに記事をまとめました。

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです)

映画『余命10年』みんなの感想評判!投票お願いします。

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映画『余命10年』ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ

映画余命10年 抱き合う茉莉(小松菜奈)と和人(坂口健太郎)

©︎「余命10年」製作委員会

あらすじ:難病で余命10年の茉莉(小松菜奈)は、そのことを周囲に告げていませんでした。中学校の同窓会で和人(坂口健太郎)と再会。人生に失望していた坂口がある事件を起こしたことがきっかけで、茉莉との距離が縮まっていきます。

ただ泣ける恋愛映画というだけでなく、生きる意味や命の価値などメッセージ性も強い作品です。

小松菜奈さんはじめ、キャストの演技も素晴らしくて引き込まれます。

CineMag
映像も素晴らしく、劇場で見る価値アリですよ!
おすすめ度 80%
切なさ 86%
メッセージ性 85%
IMDb(海外レビューサイト) 8.4(10点中)

余命10年・キャストと印象

高林茉莉|小松菜奈

高林茉莉を演じる女優小松菜奈

©︎「余命10年」製作委員会

茉莉は20歳で肺と心臓を結ぶ血管がうまく機能しなくなる難病・肺動脈性肺高血圧症を発症した女性。

演じるのは、もはや切ないラブストーリーには欠かせない存在の小松菜奈さん。本作でも余命わずかながら、恋人と少しでも一緒にいたい茉莉を熱演していました。

涙を流すシーンでは鼻水まで垂れていて、普段は冷静ながら心の奥底の熱い想いが伝わってきました。

CineMag
シャワーのシーンでは背中の肋骨が浮き上がっており、難病の役作りのために痩せたのでしょうか。役者魂ですね。

小松菜奈代表作:『糸』『渇き』『溺れるナイフ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など。

真部和人|坂口健太郎

真部和人を演じる俳優坂口健太郎

©︎「余命10年」製作委員会

和人は、上京して生きる希望を失った24歳の男性。茉莉の同級生。勤め先をクビになり無職で引きこもりがち。

坂口健太郎さんがゴリゴリのイケてない青年を熱演。茉莉と出会ってからの心の成長も見どころです!

俳優・坂口健太郎 代表作:『おかえりモネ』『シグナル』『東京タラレバ娘』

その他の登場人物・キャスト

高林明久(茉莉の父)|演 松重豊(『孤独のグルメ』)→何も言わずに主人公・茉莉を見守る演技が最高!

高林百合子(茉莉の母)|演 原日出子(『樹海村』『ボクたちはみんな大人になれなかった』)→もはや日本人みんなのお母さん的存在

高林桔梗(茉莉の姉)|演 黒木華(『孤独のグルメ』)

梶原玄(居酒屋店長)|演 リリー・フランキー (『全裸監督2』、Netflix『ヒヤマケンタロウの妊娠』)→この人がちょっと出るだけで作品がグッと引き締まる!

藤崎沙苗(茉莉の大学の同級生)|演 奈緒(ドラマ『竜の道』)

平田先生(茉莉の担当医)|演 田中哲司(『真犯人フラグ』 Netflix『新聞記者』 映画『新聞記者』)

富田タケル(茉莉の中学の同級生)|演 山田裕貴(『ヒノマルソウル』『東京リベンジャーズ』)

(茉莉の大学の同級生)|演 三浦透子(『ドライブ・マイ・カー』)→本作では脇役

三浦アキラ|演者 井口理(King gnu)

※以下、映画『余命10年』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『余命10年』ネタバレ感想・評価

映画『余命10年』

©︎「余命10年」製作委員会

映画『余命10年』の評価は83点。耽美的かつ抒情的(映像で心情吐露)な、切ないラブストーリー。良作でした
CineMag
邦画のラブストーリーにありがちな薄っぺらさがなく、むしろ全体的に重めのテイストで個人的には好みでした。

小松菜奈さん演じるヒロイン・茉莉の、誰かと心を重ね合わせたい気持ちと病気との間での葛藤がヒシヒシと伝わってきます。達観・薄幸感と、生きたいと泣きじゃくるギャップが素晴らしい。

キャスティングと演技も良かったです。俳優陣に感情爆発みたいな演技があまりない分、かけがえない日常の価値が伝わってきます。

松重豊演じる、寡黙だけど娘が最後まで楽しく生きることを願う父・明久には超感動。

リリー・フランキー演じる居酒屋店長が和人を諭すシーンもヒューマンドラマとして素晴らしかったです。

感動の物語でありながら、肺高血圧症などの難病患者や家族の生き方にもスポットが当たっているのも特徴です(実際本作には、肺高血圧症の団体の協力もあったようです)。

ヒロインだけでなく、家族を中心として周囲の人物も含めて難病とどう向き合うかについて、映像である種の答えを提示していたと思います。

感想を語る犬
ヒューマンドラマと社会派の絶妙なバランス感覚が藤井道人監督らしいですね(Netflix『新聞記者』などもそうでしたが)。

ひたすら感情移入させるだけでなく、一歩引いた目線で難病に生きる人のリアルを突きつけられました。

感動ポルノや完全なメロドラマになっていないのが個人的には良かったです。ただ思いっきり泣きたい!という人からすると、ちょっとイメージと違ったかもしれませんね。

ちなみに、和人が不治の病だと告げられたあと、「茉莉にすぐ会いに行ってやれよ…」と思ったりもしましたが…

リアルに考えると、茉莉は末期症状で苦しむ姿を和人に見せたくなかったのだとわかります。

映像・演出について

桜、線香花火、お祭りなど、日本の文化を抒情的に切り取っていました。ポスターによると、なんと一年かけて日本の四季を取り続けたようです。

CineMag
春一番で桜の花びらが舞い散る瞬間にスローモーションになり、なんとも言えない儚い多幸感が、茉莉と和人と観客を包みます。

茉莉が沈みゆく太陽をつかもうとするシーンも、精一杯の心情吐露のようで素敵な演出でした。

茉莉は感情を爆発させることが少なかったですが、映像を見れば今どんな心情かわかるようになっています

全体的に巧みなライティングのカットが多かったです。

また人物の動きは極力抑え、重厚感もありました。色温度を下げた藤井道人監督らしいブルー寄りの映像も健在。

ただ、ラブストーリーでのフィルムノワール(マフィアや犯罪映画)っぽい色補正は、好き嫌いがわかれるかもしれませんね。

他には、後半に藤井監督らしい重厚感のあるシンメトリーの構図が増え、病気で助からない茉莉と和人、家族や友人との対話が重厚感を増していきます。

また、茉莉の気分が悪くなる時は主観(まぶたが閉じられる動き)とリンクするように、画角の縦幅がどんどん縮まって横長になったり、茉莉のビデオカメラで撮影した映像の時は正方形の画角になるなど、視覚的も飽きさせない工夫が多かったです。

演出については、セリフで過剰に説明するということもなくて良かったです。

考察:2人の心の再生・ラストシーン意味

心の再生の物語

茉莉と和人のキャラクターの対比がコンセプチュアルで素晴らしかったです。

茉莉はもっと生きたい、和人は死にたい。2人に共通しているのは希望を持てていないこと

そんな2人が出会うことで、お互いが生きる希望を見出します。

和人のキャラクターは恋愛映画にしてはナヨナヨしすぎなんですけど、茉莉とだとちょうどパズルのピースのようにピタッとハマるんですよね。

感想を語る犬
少女漫画のような恋愛ではなくても、紛れもない運命の出会いが素敵でした。

プラトニックな恋と母性

茉莉の病気・肺動脈性肺高血圧症は、肺と心臓をつなぐ血管が正常に機能しなくなる病気なので、激しい運動ができません。つまり2人はセックスできないプラトニックな関係のまま終わります。

愛した人と体を重ねられない茉莉の悲哀と絶望は、相当なものでしょう。難病による恋愛の難しさが伝わってきます。

一方で、プラトニックな関係だったとしても難病でも、それを乗り越える想いのような美しさも浮かび上がってきました

多様化の時代ですが、茉莉と和人の関係はそれを象徴するような唯一無二で美しい恋愛だったと思います。

あとは、茉莉の和人に対する愛情には母性も強かったのかなと思いました。茉莉は自分の死を確信しているから、和人を成長させたい、何かを残したいという想いが強かったのではないでしょうか。

大きな視点で考えると、茉莉は恋人と夫、そして息子を同時に得て、命を散らせていったのです。きっと短い期間に人生が圧縮されていたんですね。

この恋愛における強い母性は、余命10年をどう精一杯生きるかの本質を突いているようで、本作の特に優れている点だと思いました。

CineMag
単なる恋愛映画ではありません。『余命10年』からはさまざまなメッセージが伝わってきますね。

ラストシーンの意味

ラストでは和人が、自分と茉莉が一緒に笑い合っている幻を眺めているシーンで終わります。

茉莉は死んでしまったというのはわかると思いますが、もう1つ重要なメッセージが隠されています。

それは、茉莉と和人が愛し合った想いは生き続けるということ。

言葉にしてみると少し安っぽい感じになってしまいますが、茉莉が劇中で「余命10年」という小説を書いていたことも考えると、味わい深くなります。

つまり、小説を読んだ人々の中で茉莉と和人の恋愛は存在し続けるのです。

和人の心にだけでなく、たくさんの人の心の中に2人のストーリーが生き続けることになります。

CineMag
原作者の小坂流加さんのことも考えると、メタ構造的に彼女も誰かの心の中で生きていると伝わってきますね。

映画と原作小説をネタバレ比較

映画が良かったので小坂流加さんによる2017年度発表の原作小説を読んでみました(こちらも感動作なのでぜひ読んでみてください)。

CineMag
茉莉が難病で和人と出会い、恋をし、別れるという大筋以外は、細かい設定やテーマは別物でした。

原作小説だと茉莉はアニメオタクで、退院したあと中学の同級生という設定の沙苗の影響でコスプレイヤーになり、小説でなく漫画を描き始めます。

和人は茶道の家元の跡取りの設定で、それがプレッシャーになりパニック障害を患っているものの、茉莉との出会いで茶道の修行を再会しています。

ストーリーの大きな違いでは、映画では茉莉が死ぬ間際に和人が病室に現れますが、小説では和人は茉莉の死後に葬式にやってくる最後です。

原作小説の方は茉莉の死ぬ間際の闘病生活の心情吐露があり、自らの人生に納得しつつも、理性などを失って寝たきりになる失望により、死がただの綺麗ごとではない、ということまで伝えています。

対して映画ではもう少し抽象的で、限られた時間に人間の人生を同圧縮するかや、茉莉と和人のお互いの心の再生を描いていたと思います。

映画『余命10年』ネタバレあらすじ解説

映画『余命10年』のワンシーン

©︎「余命10年」製作委員会

2011年、高林茉莉(小松菜奈)は20歳の大学3年生のときに、数万人に1人の難病を発症します。病名は肺動脈性肺高血圧症。10年後の生存率がほとんどなく、余命10年だと悟ります。

茉莉と同じ病気で闘病していた女性・礼子が死に、茉莉は葬式で彼女の夫と息子が悲しみに暮れているのを見てショックを受けました。

茉莉はその女性の影響で、ビデオカメラで日常を撮影するようになります。

2年後、茉莉は入院を一旦終え、平田先生(田中哲司)に挨拶。

父・明久(松重豊)、母・百合子(原日出子)姉・桔梗(黒木華)は、家で今まで通り接しますが、茉莉が数年内に死ぬ可能性があると知っているので、どことなく不安げです。

茉莉は大学の同級生・藤崎沙苗(奈緒)たちと会い、久しぶりに楽しい時を過ごします。病気が完治していないことは話しませんでした。

後日、茉莉は以前暮らしていた田舎での中学校の同窓会に出席。富田タケル(山田裕貴)や真部和人(坂口健太郎)と再会し、みんな大人になっているとしみじみ思いました。

同窓会のあとみんなは2次会へ。茉莉は吐いた和人に水をあげます。

和人は「茉莉ちゃんは中学の時にボタンを直してくれた」と言いますが、茉莉は和人のことを覚えていませんでした。

後日、上京組のタケルが、馴染みの店長・梶原玄(演 リリー・フランキー)の居酒屋に茉莉と和人を誘い、3人で一緒に飲みます。

翌日、茉莉はタケルから、和人がアパートから飛び降りたと連絡を受け病院へ。和人は足を骨折していましたが、命に別条はありませんでした。

和人は「親と絶縁状態にあり、仕事もクビになって生きていても仕方ない」と言います。余命数年の茉莉はその言葉に憤って病室を出ていきました。

後日、茉莉は梶原の店でタケルと和人と飲みます。和人はこの前の言葉を茉莉に謝罪しました。和人は病院で茉莉と母・百合子を見かけ、百合子の方が病気だと勘違いしているようです。

茉莉は不器用で鈍感な和人に微笑みかけ、帰り道に桜舞い散る夜道でビデオカメラを回します。春一番が吹きました。そして、和人に生きるように伝えます

茉莉の言葉に感化された和人は、梶原の居酒屋で働き始めました

茉莉はタケルに沙苗を紹介し、和人もまぜて4人は海や花火大会で仲良く楽しく過ごします。タケルと沙苗は付き合いはじめました。

小説コンテストで賞を取ったこともある茉莉は、沙苗が勤める編集者でWEBライターとして働き始めます

時が過ぎ、和人は初詣で茉莉の手を握ろうとしますが茉莉に手を離されました

後日、和人の家で飲み会になり、タケルと沙苗は先に帰りました。

和人は食器を洗ってくれている茉莉の手を握ります。洗剤の泡がついた手がふれあい、和人は茉莉を抱きしめました

感想を語る犬
一連の、手がクローズアップされたシーンに心を揺さぶられました。茉莉の葛藤が伝わってきます。

茉莉は涙を浮かべ、和人の家から出ていきます。

翌日和人は茉莉と会い、好きだ。男として見れないならそう言って欲しいと言います。茉莉は気が動転して動悸が激しくなり、その場で倒れました

和人は病室で付き添い、茉莉が病気だと知ります。茉莉は和人を突き放し、泣きました。

姉・桔梗は退院した茉莉に、「新たな病院に移って肺の移植などを考えてみてはどうか?」と言いますが、「茉莉はどうせ死ぬから」と言って断りました。

茉莉はヤケになり、店で塩分が多いものやアルコールを摂取して吐きます。

居酒屋で梶原は、茉莉の次なんかないと落ち込む和人に「いいこと言うなあ」と返しました。

感想を語る犬
リリー・フランキーの存在感際立つ!素晴らしいシーン!

和人は駅に向かい、偶然いた茉莉を呼び止めました。茉莉は和人に抱きつき、2人は付き合うことになります

茉莉は和人に不治の病だとは告げず、2人はしばらく楽しい時を過ごしました。

茉莉は「余命10年」というタイトルの小説を書き始めます。原稿を見た沙苗は感動し、出版が決まりました。

茉莉は和人に連れられてスノーボード旅行にいきます。夜、2人はロッジで抱き合いますが、茉莉の病気があるのでセックスはできません。

茉莉はシャワーで泣き崩れ、朝1人で出ていきます。

起きた和人が追いついてきました。茉莉はついに余命あとわずかだと告白し、和人に別れを告げて出ていきます。和人はその場に泣き崩れました。

家に帰った茉莉は母・百合子を抱きしめて泣きます。百合子は、「いつも私たちが先に泣くから泣けなかったでしょ」と謝って抱き返しました。

感想を語る犬
このときそばで感情を押し殺して涙を流している父・明久(松重豊)にグッときました。

数ヶ月後、和人は独立し、店の名前を“まつり”にしました。開店では梶原が手伝ってくれ、沙苗、タケル(この2人はもう別れている)がやってきます。

沙苗は茉莉が書いた小説の原稿を和人に渡しました

店が終わって茉莉の小説を読んだ和人は、彼女の想いに気づいて病院へ駆けつけます。茉莉は前日に一度危篤状態になり、意識不明の状態でした。

和人は「がんばったね」と涙を流しながら声をかけました。茉莉が少しだけ目を開けます

後日、和人は桜舞い散る通りでビデオカメラを回しました。

花びらの向こうに、自分と茉莉が微笑みあっている情景が見えます

映画『余命10年』終わり。

映画『余命10年』作品情報・あらすじ見どころ

公開・制作国・上映時間:2022/03/04・日本・124分
監督:藤井道人
英題:『the last 10 years』
脚本:岡田惠和(『今。会いにゆきます』) 渡邉真子
原作:小坂流加「余命10年」
撮影:今村圭佑
製作:「余命10年」製作委員会
制作:ROBOT
制作:ワーナーブラザーズ
音楽:RADWIMPS「うるうびと」

藤井道人監督は、映画『新聞記者』で日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞(賛否両論でしたが)。

米倉涼子主演のNetflix版ドラマ『新聞記者』(こちらも色々問題になりました…)や、映画『ヤクザと家族 The Family』、『アバランチ』など比較的評価やクオリティが高い作品を手がける若手の監督です。

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小坂流加さんは、「余命10年」の文庫本の校正作業を終えた2017年にこの世を去ったそうです…。死後に遺作となる小説「生きてさえいれば」が発売されました。

最後のまとめ

映画『余命10年』は透明感と重厚感あふれる映像、耽美的なストーリーが絡み合った切ないラブストーリーでした。

小松菜奈さんや、松重豊、リリー・フランキーなどキャストの魅力も十分堪能できましたし、藤井道人監督の映像美にもさらに磨きがかかっていたと思います。

CineMag
感動ポルノや安っぽいメロドラマになっておらず、程よい感じのバランス感覚でした!

ここまで読んでいただきありがとうございます。『余命10年』レビュー終わり!

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