映画『クワイエットプレイス2/破られた沈黙』は、音を立てたらモンスターに襲われて即死!緊張感で神経がやられそうになる傑作パニックスリラー!
前作にも増して完成度が高くハラハラドキドキで、ビクっ!と驚いてしまう瞬間が何度もありなかなか楽しめました。
本作のストーリーあらすじネタバレを解説し、ぶっちゃけ感想や評価、なぜ人々がクワイエットプレイスシリーズにハマってしまうかについて考察しています!

映画『クワイエットプレイス2/破られた沈黙』基本情報
公開・制作国:2021年 アメリカ
監督・脚本:ジョン・クラシンスキー(リー・アボット役)
撮影:ポリー・モーガン
音楽:マルコ・ベルトラミ
監督のジョン・クラシンスキーはエヴリンの夫・リー役で出演もしています。
女優エミリー・ブラントは『プラダを着た悪魔』や2021年公開の『ジャングル・クルーズ』などに出演。監督のジョン・クラシンスキーは実の旦那さんで夫婦での共演です!
『バイオハザード』や実写『モンスターハンター』のミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン監督みたいな感じですね。
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クワイエットプレイス2 キャラ・キャスト相関図
エヴリン/演エミリー・ブラント
エヴリンはマーカスとリーガンの母親。
前作パート1では次男・ボーと夫・リーを失い
エミリー・ブラントは、『プラダを着た悪魔』や『オールユーニードイズキル』など、ハリウッドの売れっ子女優。
リーガン/演ミリセント・シモンズ
リーガンはエヴリンの長女。耳が不自由で補聴器をつけています。普段の会話は手話です。
死んだ父・リーのように勇敢な人間でありたいと思っています。
マーカス/演ノア・ジュープ
マーカスはエヴリンの長男。行動的なエヴリンとは正反対の引っ込み思案な性格です。
エメット/演キリアン・マーフィー
エメットは、エヴリンやリーのご近所の友人。怪物のせいで家族を失って生き延びていました。
俳優キリアン・マーフィーは、映画『28日後…』や、ノーラン監督の『インセプション』『バットマン・ビギンズ』『ダンケルク』などで有名な演技派。
クワイエットプレイス2ネタバレ感想・評価86点
映画『クワイエットプレイス2』の評価は86点。
演出が最高で“ビクッ”となる戦慄のシーンが多く、傑作モンスターパニックホラーといってよいでしょう。
個人的には前作よりもぜんぜん完成度が高かったと思います。
オープニングが怪物が現れた前日譚になっている構成も良かったです。
リーガンがエメットに“ダイヴ”の手話を教える伏線もうまく回収されました。
リーガンたち家族は手話を使えるからこそ生き残ったと痛感できましたね。
実社会ではデメリットが多そうな聴覚障害ですが、クワイエット・プレイスではそれが手話ができるメリットになるのも興味深いです。
“音をた立てずにはいられない!”という謳い文句も、補聴器のハウリング音で怪物をやっつけるストーリーにしっかりつながっていましたね。
意外だったのはクワイエットプレイス2の主人公はエミリー・ブラント演じるエヴリンというより、エメットとリーガンだったこと。
それは結果的に上手くいっていて、エヴリンサイドとリーガンサイドで2つのストーリーが交互に展開され、エンタメ性を底上げしていたと思います。
人間の本能・DNAに刻み込まれた恐怖
モンスターがいるから音を立ててはいけないという設定は、映画『ドント・ブリーズ』(2016)や『ウォーキング・デッド』とかもそうですし、パニックスリラーではよく見かけます。
しかしクワイエット・プレイスはその音ダメ設定をどの作品よりも研ぎ澄ませた映画といえるでしょう。
音を立ててはいけない設定って、見ているこっちまでハラハラしますよね。
そんな人間の本能を刺激する恐怖を生み出しているからこそ、見応えがあるのだと思います。
大昔の人類の祖先は捕食動物に狙われていたわけで、そのときに音を立てたら“超即死”だったでしょう。
音を立てたら死ぬ!という根源的な恐怖は今でも人間の本能・DNAに刻み込まれているのかもしれません。
だからこそ人々は映画「クワイエット・プレイス」シリーズの世界観に引き込まれてしまうのでしょう!
音の3パターン考察
『クワイエットプレイス2/破られた沈黙』は“音”がキモとなるストーリーなだけに、サウンドを3パターンに分けてより臨場感を高めていました。
音楽あり・音楽なし・耳を塞いだ静寂の3パターンです。
普通にオーケストラで音楽が入るシーンのほかに、音楽なしで静かになり登場人物たちのかすかな物音がフォーカスされるシーンがあります。
この2つの対比だけでも面白いですが、さらに聴覚障害のリーガンの主観で周囲では音が鳴っているはずなのに耳を塞いだような静寂になるシーンも加わります。
3つのサウンドパターンが交錯して、視聴者に没入感を与えているのです。
演出の面からもクワイエットプレイス2は優れているといえるでしょう!
超即死級の怖すぎシーン
『クワイエットプレイス2/破られた沈黙』の素晴らしかったシーンや恐怖のシーンをいくつか紹介します。
バスに追われてバック!
前日譚で前から怪物に襲われたバスが突っ込んできてエヴリンが慌てて車でバックするシーンがありました。めちゃくちゃ迫力がすごかったです。
罠に挟まれて叫ぶシーン
長男・マーカスが走っている途中で罠に足を挟まれて泣き叫ぶシーンが1番強烈でしたね。
母エヴリンはすぐに手当をしてあげたいはずですが、まず口を塞ぎます。痛すぎて可哀想です。まさに音を立てずにはいられない!
血のついた女の子
女の子が顔を上げると片目が血まみれでエメットを攻撃!めちゃ怖かったです。完全にホラーですね。
映画『ヘレディタリー継承』や『Us/アス』並みに怖かったです。
クワイエットプレイス2/ストーリーのひどい点解説
マーカス勝手に外に出るな!
マーカスは足を怪我していて、さら赤ちゃんを守らなければならないはずなのに、安易に地下から外へ出たのはどうか?と思います。
ちゃんと歩けないなら散策してコケる可能性は高いでしょう。
母・エヴリンが心配だったのかもしれませんが、少しやらかしちゃった感がありましたね。
ラジオ局は他にもあるはず
ラジオ局からハウリングの電波を発信すれば、地域の怪物を倒せるというのがクワイエットプレイス2のストーリーでした。
しかしわざわざ島のラジオ局まで行かなくても、近くに手頃な場ラジオ局はなかったのか?と考えてしまいました。
そもそもパート1でエヴリンたちが暮らしていた場所に無線の設備があった気がするので、そこからハウリングを放送すれば良かったのではないか?という疑問も残ります。
ラジオの曲「ビヨンド・ザ・シー」
ラジオで流れたのは、アメリカの歌手ボビー・ダーリン(bobby darin)のクラシックポップス「ビヨンド・ザ・シー(Beyond the sea)」です。
歌詞の出だしは、
Somewhere beyond the sea
Somewhere waiting for me
My lover stands on golden sands
And watches the ships that go sailing
和訳すると、「どこか海を越えた場所が僕を待っている。金の砂の上に恋人が立っていて、船の航海を見守っている」となります。
リーガンはこれを聞いて「島に平和な集落があるかも」と考えるのもうなづけますね。
It’s far beyond the stars
「星の近くにそれはある」というフレーズもあるので、リーガンの父・リーに対する想いも重ねられているかもしれません。
シリアスで緊張感あるシュチュエーションと、ほっとするようなこの楽曲の対比がよかったですね。
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