映画『ジャングル・クルーズ』ネタバレあらすじ評価感想!考察:フランク船長の正体がひどい/エンタメ振り切り映画

映画『ジャングル・クルーズ』は、ディズニーランドの人気アトラクションをモチーフに作られただけあって、ずっとクルーズ船で冒険しているような臨場感あふれるエンタメ大作でした。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』+『インディ・ジョーンズ』という印象で、テンポもよく終始ワクワクの展開です!

ストーリーが無難な点は否めませんが、夏休みに子供と一緒に行くなら最高の映画でしょう(コロナ禍ですが…)。

そこでキャストネタバレあらすじ解説ぶっちゃけ感想評価深掘り考察などをして見ました。

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映画『ジャングル・クルーズ』キャスト作品情報

スタッフ・キャスト詳細

公開:2021年7月29日・劇場+ディズニープラス

制作:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

監督:ジャウム・コレット=セラ

脚本:ジョン・ノーヴィル/ジョシュ・ゴールドスタイン/グレン・フィカーラ

原作:ディズニーランドアトラクション「ジャングルクルーズ」

撮影:フラビオ・マルティネス・ラビアーノ

主演:ドウェイン・ジョンソン(声:小山力也)/フランク船長役

出演:エミリー・ブラント(声:木村佳乃)/リリー・ホートン役

出演:ジャック・ホワイトホール(声:斉藤慎二)/マクレガー役

出演:ジェシー・プレモンス/ヨアヒム王子役

出演:エドガー・ラミレス/アギーレ役

出演:ポール・ジアマッティ(声:魚建)/ニーロ役

監督のジャウム・コレット=セラは、ホラー映画『エスター』でブレイクし、リーアム・ニーソン主演の『トレインミッション』『アンノウン』などアクションも手がける才能豊かな人物。

登場人物

フランク船長/ドウェインジョンソンリ

フランク船長は、アマゾン川で観光客をクルーズ船に乗せて金を取っている体格のいい男性。

現地の有力者・ニーロにかなりの借金を背負わされていて生活は逼迫していますが、そんなことは気にしていません。

フランク船長を演じたドウェイン・ジョンソン(ジャングルが似合いすぎるロック様)は、『ジュマンジ』や『ワイルドスピード』シリーズなど、今やハリウッドを代表するアクション俳優。

リリー・ホートン博士/エミリー・ブラント

リリー・ホートンは植物学の博士で、父親から万病を直す花・月の涙の秘密を聞かされていた女性。

考えるより先に行動する活発なタイプです。

女優エミリー・ブラントは『プラダを着た悪魔』や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』で有名。最近だと『クワイエット・プレイス2』にも出演していました。

マクレガー・ホートン/ジャック・ホワイトホール

マクレガーはリリーの弟で、怖がりで引っ込み思案。

リリーに文句を彼女を慕っており、彼女に付いてアマゾンへ行きます。

LGBTでゲイです。

マクレガーを演じたジャック・ホワイトホールはコメディアンで、Netflixシリーズ『ジャック・ホワイトホール父子二人旅』で知られています。

マクレガーの吹き替えは、ジャングルポケットの斉藤慎二が務めています。

ヨアヒム王子/ジェシー・プレモンス

ヨアヒムは、ドイツ帝国のために月の涙を手に入れようと目論む王族の軍人です。

手段を選ばず、アマゾン川に潜水艦で攻めてきます。

俳優ジェシー・プレモンスは、『エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE』シリーズやドラマ『FARGO/ファーゴ』、Netflix『パワー・オブ・ザ・ドッグ』で有名。

映画『ジャングル・クルーズ』感想・評価

映画『ジャングル・クルーズ』

引用元:ジャングル・クルーズ|映画|ディズニー公式

映画『ジャングル・クルーズ』の評価は84点。

フランク船長やリリーなど登場人物たちは息つく暇もなくずっとピンチ状態で、アマゾンを冒険しているようなカタルシスが得られます。

アクションは大迫力で、野生動物たちの美しい映像も楽しめました。

エミリー・ブラント演じるリリー博士は予想以上にインディー・ジョーンズっぽかったのも印象深いです。

ドウェイン・ジョンソン演じるフランク船長とリリーはまさに美女と野獣という感じで息ピッタリでした!

同じキャストで続編『ジャングル・クルーズ2』もありそうだね!

ストーリーにも大きな穴がなく、エンタメとして非常にクオリティが高い映画でした。

ドウェイン・ジョンソン出演の『ジュマンジ』シリーズや、同時期公開の『ゴジラvsコング』よりも見応えがありました。

最近のディズニー作品で比較するとエマ・ストーン主演の『クルエラ』よりも数倍面白い。

やはりディズニーは社会的なメッセージを詰め込むより、エンタメに特化した作品に強いですね。

フランク船長とリリーが皮肉を言い合ったり、マクレガーが責任逃れをしたり、クスッと笑えるシーンがたくさんあったのも魅力です。

蛇はもちろんピンクイルカや、ジャガーも登場しましたし、個人的にはワニやアナコンダにも出て欲しかったですが、まあそんなたくさん出られても画面に収まりきらないですねw。

細かい点を挙げるとすれば、リリーの植物学者という設定が全く活かされてないのがちょっと気になりましたが、まあそこはご愛嬌でしょう。

ただやっぱりストーリーはやや王道すぎる印象で、個人的にはジャンルは違いますがひねりの効いた『スーサイドスクワッド2』などの方が好みです。

フランク船長の正体がひどい!?

映画『ジャングル・クルーズ』ネタバレ フランク船長の正体

引用元:ジャングル・クルーズ|映画|ディズニー公式

映画『ジャングル・クルーズ』は全体的に素晴らしいエンタメ大作でしたが、残念だったのがフランク船長が呪いをかけられて不死身だという設定

サスペンス的に考えるなら案内していた船長が実は伝説側だったというのはアリかもしれないですが、アドベンチャーだとちょっとシラけてしまいます。

だってどんなピンチでもどうせ死なないんでしょう。

死なない体なので冒険のスリリングさがなくなってしまいました

フランク船長はなぜアマゾンに来た?

フランク船長はずっと死ねずに400年ほど寂しく生きていたわけで、月の涙が手に入ったら死にたいと考えていました。

ただ、全体的に重い雰囲気にしたくなかったのか、哀愁が足りなかった気がします。

400年前にフランクがアギーレの親友で地図係だったことはわかりますが、昔どんな人間だったかもっと説明したほうが、作品全体として感動できたと思いました

部族をアギーレから守ったので優しいやつなのだとわかりますが、過去にどんな生活を送っていたのかさらっとでも流してほしかったです。

素晴らしい演出の数々!

映画撮影機

1900年代初頭の映画撮影機で撮影した、古っぽい白黒映像を織り交ぜている演出が素晴らしかったです。

本作のようなCG使いまくりのアドベンチャーだとどうしても薄っぺらい感じが出てしまいますが、古い白黒映像を加えてノスタルジーやリアリティを演出するアイデアがすごいと思います。

ヤドクガエル

アマゾンのジャングルで恐れられる生物は、ワニや蛇だけではありません。

そう、皮膚に猛毒をもったヤドクガエルも忘れてはならないでしょう。

細かい点ではありますが『ジャングル・クルーズ』は動物・生き物好きの欲求をしっかり満たしてくれたと思います。

ジャウム・コレット=セラ監督は、サメ映画『ロストバケーション』でも色鮮やかなクラゲを登場させていましたし、ディティールまで映像美にとことんこだわっていました。

神は細部に宿るといいますし、こういったこだわりが映画全体のクオリティを底上げしていたといえるでしょう!

滝壺の水位が下がって洞窟に入る

断崖に囲まれた滝壺の水位が下がって、洞窟が現れる!

個人的にこの設定にワクワクしました。

ザ・冒険!という感じですよね!

『ジャングル・クルーズ』は冒険のシュチュエーションについてしっかり練られていたと思いました。

エンタメ超大作は正義か?

『エスター』など、ジャウム・コレット=セラ監督の過去作を見るとエンタメ性がありながら、しっかり作家性も持ち合わせています。

そして本作『ジャングル・クルーズ』では、とことんエンタメに舵を切っていましたね。

ストーリーもまとまっていたので、実写映画『モンスターハンター』のようにアクションだけが見どころということもありません。

ディズニー制作でもあるので、たくさんのクリエーターが関わってストーリーや映像を作り上げていき、しっかり万人受けする作品になったのだと思います。

それだけにストーリーに特別な感動やオリジナリティはありませんでしたが、設定やシュチュエーションが素晴らしかったので全体的に満足度が非常に高くなったと思います。

個人的には監督の思想やストーリーに個性のある映画が好きですが、最近は映画がビジネス上の理由で大作化してきているので、残念ながらそんな作品が減ってしまいました。

本作『ジャングル・クルーズ』のように、無難なストーリーが増えてしまったといえばわかりやすいでしょう。

ただ一方で、監督など作り手の意向を反映しすぎると、メッセージが大衆が求めるものと乖離して失敗する例も多々あります。

最近だと邦画では、監督の嗜好を反映しすぎて失敗した『竜とそばかすの姫』など…。

バランスが難しいですね。

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