Netflix配信の韓国ドラマ『君は私の春』はトラウマ女性と精神科医が知り合い、オシャレなビル付近でさまざまな事件が巻き起こる衝撃の恋愛サスペンスドラマ。
大人の恋愛を描きつつ『君は私の春』というラブストーリーっぽいタイトルからは想像もつかない背筋が凍るハイクオリティな心の闇まで堪能できます。
記事では、本作のキャスト相関図、感想・評価レビューや全話ネタバレあらすじなどをわかりやすく解説。
ちなみにタイトルの『君は私の春』の意味は“君という春が来たなら、季節外れでもいつでも咲いていい”という詩的なメッセージ。
韓ドラ『君は私の春』作品情報・キャスト相関図
原題:너는 나의 봄
監督:チョン・ジヒョン
脚本:イ・ミナ
制作:Hwa&Dam Pictures(スタジオドラゴン系列会社)
放送:tvN
キャラ相関図
カン・ダジョン役/ソ・ヒョンジン
ダジョンは本作のヒロインで、グランドハイアットホテルの主任コンシェルジュ(マネージャー)です。
恋愛してきたのはダメ男ばっかり。
7歳の頃に見たアル中の父の姿がトラウマになっています。
古い映画が好きで、よく引用します。
女優ソ・ヒョンジンは元アイドルグループ「MILK」のメンバー。
女優としても『帝王の娘 スベクヒャン』や『愛の温度』など数々のドラマに出演。
チュ・ヨンド役/キム・ドンウク
ヨンドは99ビルに移店してきた精神科医。「なんと…」が口癖。
子供の頃に兄ヨンジェが死亡し、そのあと母親に無視された悲惨な過去あり。
有名女優のアン・ガヨンと結婚し、離婚しましたが友人としてよく会っています。
ある事件で死んだ刑事のジョンボムから心臓の臓器提供を受け、恩義を感じています。
意図せず女性を口説くようなセリフを言うことから別名“口説きのヨンド”。
俳優キム・ドンウクは『コーヒープリンス1号店』などで有名。
チェ・ジョンミン(ジュン役)/ユン・バク
チェ・ジョンミンは投資会社チャイト・インベストメントの代表で、ダジョンに一目惚れした男性。
自分の名前をジュンと偽っていました。
その正体は、反社会性パーソナリティ障害のソシオパスです。
過去にある事件を起こしています。
俳優ユン・バクは『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』
イアン・ノーマン・チェイス
イアン・チェイスは、チェ・ジョンミンと瓜二つの男性。
正体は、チェ・ジョンミンの双子の兄です。
アメリカで医師になり、チェ・ジョンミンが自殺したあと仕事の都合で韓国に戻ってきました。
幼少期にナヌムジェイル祈祷院に売られた辛い過去を持ちます。
アン・ガヨン役/ナム・ギュリ
ガヨンは女優で、ヨンドの元妻。
今はパトリックというアイドルに恋をしています。
女優ナム・ギュリは元アイドルグループ「SeeYa」のメンバー。
パク・ウナ役/キム・イェウォン
パク・ウナはダジョンの友人で、99ビル1階でカフェを営んでいます。
チョルドは双子の兄です。
パク・チョルド役/ハンミン
チョルドはヨンドの友人で、双子の妹ウナとビルでカフェを営んでいます。
韓国ドラマ『君は私の春』感想・評価・見どころ
『君は私の春』は、過去にトラウマを持つヒロイン・ダジョンと精神科医で自らも悲惨な過去を背負っているヨンドの恋愛物語。
最近の韓ドラだと『このエリアのクレイジーX』っぽい設定かと思いきや、コメディ要素もありつつサスペンス色が結構強いです。
ハイセンスなマンション・99ビルで出会ったヒロインと精神科医がお互いに惹かれ合う様子を描きつつ、周りで起こった悲惨な事件や、過去のトラウマに焦点が当てられていきます。
ドロドロの裏切り物語だった『Mine』的な感じもあり、ゾクゾクする恐ろしい演出の恋愛+サスペンスです(同じスタジオドラゴン制作)。
サスペンスとしても心理描写がとてもリアルで、ヒロイン・ダジョンに感情移入すると精神的にやられます(笑)。
ただ中盤以降はサスペンス要素が薄まり、恋愛ドラマが強くなっていきます。
あと『君は私の春』の大きな特徴は、精神科医のヨンドの分析が本気モードなところ。
第1話からダジョンに対して「過去の父親と同じようなダメ男を選んで不幸を再現し、克服した気分になって現実逃避している」という、鋭い分析をしていたのがとても印象的でした。
女性がダメ男に引っかかる理由としてこれほど的確な意見を初めて聞いた気がします。
反社会性パーソナリティ障害・ソシオパス、ミュンヒハウゼン症候群などの用語も出てくるので、本格的な精神分析サスペンスになってくれるのではないかと期待大!
本格的な法学が楽しめた『ロースクール』のように、やや専門性が強いドラマです。
あとはセリフが詩的で小説っぽく、表現が非常に豊かなのもポイント。
ストーリーだけでなく会話も楽しめるドラマです。
ちなみにスタジオドラゴンの次回作はラブコメ女王シン・ミナ主演のtvN『海街チャチャチャ』になります。
1話「99ビルの3人」
ある人物が高所からBMW(車)に落下して死亡。
「あの人は最初からいなかった」と独白が入ります。
1994年12月(ダジョンの過去)
7歳の少女カン・ダジョンと弟のテジョンは、父が母ミランに毎日暴力を振るっている姿を見て怯えていました。
母ミランは、ダジョンとテジョンを連れて夜逃げします。
2020年12月ソウル(現在)
34歳になったダジョンは、グランドハイアットホテルでコンシェルジュとして働いていました。
ダジョンは過去のダメ男たちを忘れるために、友人ウナが1階でカフェを経営するプンジン洞の99ビルの4階に引っ越すことに決めます。
しかし転居直前に、99ビルの3階でチョ・グァンフンという人物が殺される殺人遺棄事件が起こりました。
ダジョンは動揺しつつも引っ越しを終え、99ビル3階に移店してきた精神科医チュ・ヨンドと知り合います。
初対面にも関わらず、ヨンドから幼い頃の家族とのトラウマを見抜かれて指摘され、ダジョンは不機嫌になりました。
ダジョンに一目惚れしたチェ・ジュンが毎日のように99ビルにやってきます。ダジョンは彼をあしらっていましたが、次第に打ち解けてきました。
ヨンドは警察の顧問精神科医として暇さえあれば署に顔を出し、殺された刑事ジョンボムの事件のファイルを見ています。
ヨンドはジョンボから、心臓の臓器提供を受けた過去があるのです。
ある日、ヨンドの前にチェ・ジュンが現れ、彼は「ダジョンに近づくな」と言いました。
ヨンドは彼が反社会性パーソナリティ障害のソシオパスだと考え、ダジョンに忠告します。
『君は私の春』第1話終わり。
第1話の感想レビュー
舞台の99ビルもとってもオシャレだし、サスペンスとしても雰囲気がものすごくいいですね。
ダジョンの中に“眠りたがっている7歳の私”がいるという表現も詩的ですし、トラウマのディープさが伝わってきます。
ヨンドの独白にしても表現が多彩で小説を読んでいるような雰囲気が味わえます。
これからサスペンスな感じで続いていくのか、ラブロマンス色が強まるのか楽しみですね。
あとは、1994年から現代に話が映るとき、バスの中の映像で画面の幅が狭まっていくのが画期的でしたね。映像的にもかなり見応えがあるドラマです。
2話「ジュンが突然自殺」
ダジョンはチェ・ジュンに「付き合えば同じ失敗をする」と言います。
ジュンは99ビルのカフェに来なくなりました。弟テジョンからダジョンに「ジュンが自分の店に来ている」と連絡が入ります。
ダジョンはジュンの一途な行動に心を許し、デートするようになりました。
しかしある日、カフェでジュンが自分のスマホを勝手に見ているのを発見。ダジョンは悪寒を覚え、トイレから出られません。
やっと席に戻るとジュンはいなくなっており、紙ナプキンで作られた花が置かれていました。
次の日にその花を開いてみると、赤いペンで“龍山駅99-7641”と書いてあります。
ダジョンは龍山駅のロッカーの前に行き、7641と押すと99番が開きます。
ロッカーの中には、ジュンとデートした店にあったオルゴールが。音楽が終わると中の板が回転して、ダジョンが7歳当時に近所の人たちと映った写真があります。
“ずっと探していた”と紙に書かれていました。ジュンの正体は幼い頃の友達だったのです。
一方ヨンドは、18年前に居酒屋のトイレで血のついた服を洗っていた青年とジュンの目が似ていると思い出しました。
コ・ジンボク刑事から電話があり、「以前99ビルであった殺人事件の犯人がチェ・ジュンだと通報があって、自宅に凶器のナイフも発見された」と聞きます。
ヨンドはダジョンの身を案じて電話しますが、つながりません。
99ビルの前に来ていたジュンが車を出したので、ヨンドは車で彼を追って廃墟となったドームに着きます。
ドームの真ん中にBMWがあり、そこへジュンが飛び降りて死亡しました。彼の瞳には涙が浮かんでいます。
『君は私の春』第2話END!
第2話の感想・考察
2話からソシオパスだと思っていたジュンが飛び降りて死ぬ超衝撃展開!
サスペンス好きからすると最高でした。1話オープニングで死んだのはチェ・ジュンだったんですね…。
そしてダジョンの、ナプキンの花→駅のロッカー→オルゴール→昔の写真!の演出は、背筋がゾクッとする完璧な流れだったと思います。
もしかすると『Mine/マイン』のクオリティを超えるのでは?
3話「真犯人は他に?」
ダジョンが自殺したジュンの遺書を警察に渡します。
そこには2003年3月13日のキム・ミョンジャ殺害、
2018年6月3日のイ・ジョンボム刑事殺害、
2020年12月18日の99ビルでのチョ・グァンフン殺害
について、それぞれ自分の犯行だという自白が書かれていました。
ダジョンはショックを受けますが、全て忘れて前に進もうと決心。
99ビルにはヨンドの親友ソ・ハヌルが引っ越してきました。
ダジョンはヨンドと一緒にカンヌンにいる母・ミランに会いに行き、「ジュンが悪人だったので彼のために悲しむこともできない」と涙を流しました。
ジンボク刑事は、後輩・ジョンボムを殺した犯人があっさり自殺したことに葛藤。
駅の監視カメラを見て、ロッカーにジュンが荷物を入れた後に遺言の封筒を入れた男に話を聞くと、「金を渡されて頼まれた」と証言されます。
ヨンドは、遺書の文章や自白に違和感があると意見を述べ、ジンボクは真犯人を探す決意をしました。
ダジョンはホテルで、11階の8号室から出てくる男性を見て凍りつきました。
自殺したジュンと瓜二つだったからです。
〜1994年の回想〜
ナヌムジェイル教会に来ていた少女ダジョンは、自分の頭を撫でた男の子(ジュン)のところに行くと、「僕は頭なんか撫でてない」と言われます。
『君は私の春』第3話 終わり!
君は私の春 第3話の感想・考察
良さげな男性が自殺し、凶悪な殺人犯だとわかり、同じ顔の人間が現れる。
ダジョンからしてみると気が狂いそうな展開…。
『君は私の春』は精神にボディブローを連続で打たれるようなサスペンスですね。
苦しみが蓄積し、ダジョンの心が今にも音を立てて崩れそう。
ジュンは双子なのでしょうか?気になりますねー。
4話「チェイス医師の謎」
ダジョンがホテルであった人物は、マジン病院の経営者問題で来韓したイアン・ノーマン・チェイス医師であると判明。
ジンボクは、ダジョンからジュンにそっくりなチェイス医師のことを聞き、ジュンがダジョンに残した写真の場所・ナヌムジェイル教会へ行きます。
教会関係者は「当時の教会は悪徳集団で、ナヌムジェイル祈祷院という孤児院を運営していた」と話しました。
当時のキム牧師は養子縁組を繰り返し、子供たちをホンという苗字にして裏の取引に使っていたようです。
ヨンドはダジョンにもらったドクターホローのフィギュアを元妻ガヨンに持ち帰られ、夜1人で一生懸命ガチャガチャを回しています。
ダジョンがやってきて2人はなんとかまたドクターホローを当て喜びました。
ヨンドはビル2階で動物病院を開いた親友ハヌルと、チョン・スウォンを屋上に連れ、ダジョンと一緒に食事をします。
ダジョンは弟・テジョンのバーでチェイスに会い「そんな目で見るな」と言われます。
夜、ヨンドはジュンの自殺現場へ足を運びます。
そこにいたのはジュンと同じ顔をした人物でした。
4話の感想
チェイスはパク・ホ刑事に尾行されていたはずなので、ヨンドがジュンの自殺現場で見たのは別人?もしや三つ子?
4話は頭がパニックになる驚愕ラストで締め括られました。
あとはダジョンがなんでも知っている母を“監視カメラのような人”、なんでも見透かすヨンドを“サイドミラーのような人”と表現していた素敵でした。
詩的な比喩ですね。
サスペンスとしてはもちろん、セリフの一言一言を味わえるのが『君は私の春』の魅力です!
5話「晩春の雪」
〜2003年〜
チェ・ジョンミンは暴力を振るうチェイスの父親を殺害していました。
〜現在〜
チェイスはヨンドを横目にチェ・ジェンミンの自殺現場から去ります。
ホ刑事はチェイスを尾行していましたが、何者かによって腹部を刺されていました。
一方、ジンボク刑事は2003年に殺害されたミョンジャの夫に会い、彼女が1994年頃にナヌムジェイル祈祷院に通っていたことを知ります。
ヨンドはスンウォンの頼みでいつもラジオに出演し、流れで「蝶が飛びました」をリクエスト。
スンウォンが勝手に“一緒にカンヌンへ行った優しい恋人に贈る”というメッセージを入れて放送し、家でそれを聞いたダジョンは顔を赤くしました。
ダジョンの母ミランもそのラジオを聴いており、ヨンドにイカを送ります。母ミランはホン社長という人物からミカンやスリッパなどの贈り物をたくさんもらって気持ちが傾いているようでした。
〜1994年〜
ヨンドは幼い頃、兄・ヨンジェを亡くし落ち込んでいました。病院のタンポポの周りにタバコの吸い殻が円形に並べてあります。ヨンドはタンポポの周りに石を円形に並べました。
吸い殻で囲んだタンポポの周りに石が並んでいるのを見た幼いダジョンは、土に飴を挿しました。
〜現在〜
晩春にもかかわらず夜に粉雪が降ります。何かのメッセージだと感じたヨンドはビルの屋上へ走り、ダジョンと見つめ合いました。
5話の感想
ヨンドが春を待たず季節外れの冬に咲いたモクレンについてダジョンに話したことから、タイトル『君は私の春』の意味がわかってきました。
君という春が来たなら、いつでも咲いていいと言う意味でしょう。
詩的でロマンチックですね。
さらにヨンドとダンジョンが幼い頃に病院ですれ違っていたことも判明。
『キム秘書はいったいなぜ?』みたいな少女漫画系の恋愛ではなく、ダジョンとヨンドのお互い遠慮しがちな大人っぽい恋愛も楽しくなってきました。
一方、ホ刑事は刺されたけど、チェイスにやられたのか?
チェ・ジェンミンとチェイスは双子だろうという感じですが、まだまだ秘密がある気がします。
6話「イカれたモクレン」
〜ヨンドの過去〜
兄ヨンジェが病気で倒れて腎臓が必要になり、母が臓器提供するようにヨンドに詰め寄ります。
父が心配してヨンドを一時的にある施設に預けました。
兄のヨンジェは死亡し、ヨンドは母親に無視されるようになります。
〜現在〜
ヨンドはダジョンを自分の母校に連れて行き、冬に咲く“イカれたモクレン”を見せました。
2人は何か変わったことをしようと韓服をレンタルし、奇異な目で見られながら街を歩きます。
翌日、ガヨンは恋人でアイドルのパトリックに迷惑がかかると考えて彼から逃げます。ダジョンを見つけて車に乗せてもらい、ガヨンは彼女の家に泊まることになりました。
物音を立てるとすぐガヨンが起きるので、ダジョンはヨンドのオフィスを借りて作業します。ヨンドが昨晩校庭で拾ったレンギョウの花とドクター・ホローの人形を飾っているのを見て微笑みました。
一方、刺されたパク・ホ刑事はチェイスに見つけられて病院に運ばれ、彼が執刀して一命を取り留めました。
ジンボクはチェイスが怪しいと睨みますが、街の監視カメラの映像を見てもチェイスが刺したとは考えられません。
チェイスは自分と瓜二つのチェ・ジョンミンが殺人を犯した現場をめぐって99ビルでダジョンと会いました。
チェイスはホテルで、幼少期にチャンビ洞のミドゥメ教会で身売りされそうになったことを思い出し薬を飲んで寝ますが、ジョンミンが自殺する悪夢を見ます。
朝、ダジョンが眠ったまま微動だにしないチェイスを起こそうとします。彼は飛び起きて気が動転し、ダジョンの首を絞めました。
6話感想
チェイスの回想なんですが、顔が同じなのでジョンミンとチェイスどっちがどっちかわからなくてモヤモヤします。
ヨンドの過去も結構悲惨でしたね。小さい頃に預けられた場所はもしかするとチェイスがいた教会なのでは?
7話「ヨンドの告白」
チェイスは正気に戻り、ダジョンから手を離します。
ダジョンはチェイスを訴えることはしませんでした。
ビルで、ヨンドがダジョンの手や首に痕が残っているのを見て心配し、軟膏を塗ってあげました。
99ビルに居候しているガヨンは、ダジョンに2015年にヨンドが自殺から救ってくれたことを話します。
それを聞いたダジョンは慰めの言葉をかけて涙を流し、それを見たガヨンも泣きました。
チェイスは、小さい頃に母親から弟と同じチェ・ジョンミンの名で呼ばれ、ナヌムジェイル祈祷院に売られた辛い過去を思い出していました。
ダジョンに会って、誤って首を締めてしまったことを謝罪し、チェックアウトします。
ヨンドはジンボク刑事から、2003年にチェ・ジョンミンに殺害されたキム・ミョンジャの夫から送られてきた、ナヌムジェイル祈祷院の児童の集合写真を見せられます。
ジンボクたちは、ミョンジャが祈祷院で虐待を働いていて、チェイスがそれを恨んでいる可能性を考えました。
ヨンドはその中に自分も写っているのを発見。父親が「兄のために腎臓を提供しろと迫る」母親から引き離すために、一時的に預けられていたのです。
ヨンドは過労で39度の熱を出し、病院で点滴を受けたあと家に帰ります。それを知ったダジョンはなぜ知らせてくれないのかと電話で怒りました。
ヨンドはダジョンを部屋に呼び、心臓を移植したことなどを話します。
そしてダジョンに好意を伝えたあと、心臓移植したから長生きできない可能性があると言い、ダジョンに「友達になろう」と言いました。
ダジョンは悲しみ、一旦外へでますが、戻ってきてヨンドを抱きしめます。
7話感想
ヨンドがずっと一緒に入れないから好きだと言えずに「友達になろう」というシーンが泣けました。
その後2人が抱き合うシーンでは、部屋から玄関を移すのですが構図がアーティスティックで素晴らしかったです。
『君は私の春』では長方形を意識させるようなシーンが多いですね。
ガヨンが過去を話してダジョンと2人で泣くシーンも感動的でしたし、第7話は個人的に満足度がとても高かったです。
ただ、1話や2話のようなゴリゴリのサスペンスではなく、恋愛ドラマにシフトしてきていてちょっと寂しい気もします。
あとは、チェイスが幼い頃に名前がなかったのが衝撃ですね。かわいそすぎです。
ダジョンが住む屋上では夜にお酒も飲めるので『梨泰院クラス』を思い出しますねー。めっちゃ素敵なマンション!
8話「友達でもいい?」
ダジョンはヨンドがゲスト出演するラジオに、“友達になろうと言われました”と投函します。
読まれたのがダジョンの文章だと気づき、ヨンドは「その男性には友達でもいいからそばに居たいという想いがあるのかも」と話します。
ダジョンはラジオでヨンドの言葉を聞き涙を流しました。
ヨンドはダジョンの部屋で、自分の名前とダジョンの名前が書かれた人形型のクッキーを見つけます。
ダジョンは「ガヨンがやった!」と弁解しました。
一方、獣医のハヌルはジノのジムへ行き元ボクシング韓国の腕前を見せつけました。
場面は変わり、プンジ公園ではあるホームレスが瓶で殴られて重態となる事件が発生。
ヨンドは病院で偶然チェイスに会い、ナヌムジェイル祈祷院のことを尋ねます。
チェイスはペンを落とし、「不愉快だ」と言いました。
ヨンドはその反応を見て彼にミュンヒハウゼン症候群の傾向があると考えます。
チェイスは病院経営の会長マ・ジェグクの執刀をすることになりますが、会長の娘マ・ジョンアから「失敗しろ」と脅されました。
チェイスは99ビルのカフェにダジョンを呼び出します。コーヒーを受け取って席に戻るとナプキンで作られた花が置かれているのを発見して不審に思いました。
入り口でそれを見たダジョンは、チェ・ジョンミンと同じだと思い怯えます。ヨンドがやってきました。
8話感想
過去からの一連の殺人事件の犯人はチェイスなのか!?最高にゾクっとする展開で終わりましたね!
ただ、ナプキンの花はチェイスが作ったような感じではなかったので、彼の周りにいるファン・ジェシクが関与しているのかもしれません。
まだ、双子でなく多重人格という線もあると思います。面白くなってきました!
ちなみにミュンヒハウゼン症候群は、病気であるなどと嘘をついて周りの関心を引く精神疾患のようです。
9話「謎の男」
ダジョンはチェイスに「話は今度にしてほしい」と言います。
チェイスが車に戻るとボンネットの上にまた紙ナプキンの花が置かれており“お前が…”と文字が書かれていました。
ダジョンはヨンドに7歳のときに母が父に殴られているのを見て、ドアを閉めてしまったトラウマを告白して泣き叫びます。
後日、ジンボクやヨンドは監視カメラの映像を見て、99ビルのカフェに花を置いた黒い服を着た男性ファン・ジェシクが、パク・ホ刑事を刺したのと同一人物だと突き止めました。
パク・ホはその人物に殴られて重傷を負ったホームレスから「手の皮が剥がれていてなかった」と聞きます。
その人物は「俺は18歳に騙されたことになる」と呟いていたそうです。
チェ・ジョンミンの遺書を駅のロッカーに入れた人物と特徴が類似していました。
チェイスはドライブレコーダーで、手の皮が剥がれた人物が紙ナプキンの花を置くのを見てゾッとしました。
ダジョンを待って屋上で少し寝ていたヨンドは夕暮れにダジョンに起こされ、「行かないでくれ」と言います。
2人は激しいキスを交わし合いました。
9話感想
手の皮が剥がれている男性を騙した18歳がチェ・ジョンミン、もしくはチェイスなのでしょう。
ヨンドとダジョンの恋心が燃え上がっているのと対照的に、サスペンス展開は凍てついてきましたね!
10話「チェイスの闇」
ダジョンは釜山に研修に行き戻ってくると、ヨンドからシャツのお礼にとネックレスをプレゼントされます。
2人は一緒に過ごすつもりでしたが、ガヨンやウナがやってきてみんなでキャンプに行くことに。
なぜかハヌルやスンウォンもついてきましたが、みんなキャンプを楽しみました。
ミランは娘ダジョンの結婚運を占ってもらいます。
占い師は「背後に死神、前には逆さの刃物を持つ男がいて、彼女は血を浴びて春かぜを受けて楽しそうだ」と不吉なことを言います。
ミランは「ヨンドをどう思うか?」と問うと、占い師は「まだ生きているのか?」と驚きました。
ホテルにナイフを持った男が現れ、チェイスがナイフを素手で掴んで場を収めます。
署では手の皮がない男性ファン・ジェシクが捕まりジンボクが尋問しますが、弁護士が来て証拠不十分で釈放になってしまいました。
弁護士クォン・ジュンヒョンは病院の会長の娘マ・ジョンアが雇った人物でした。
ジェシクはクォン弁護士に忠告を受けたあと、男たち(マジン)にボコボコにされます。
ジェシクは「純潔なる殺人」という本の中から何やらドラッグを取り出しました。
チェイスは会長の娘マ・ジョンアと食事をし、「約束(ジェシク殺害?)を忘れるな」と言います。
チェイスは夜自宅(弟・チェ・ジョンミンの家)でウィスキーを飲み、その場に倒れました。起き上がると、ノ秘書が死んでいます。
10話感想
チェイスの闇があらわになってきましたね。
占い師の発言も怖すぎです!ヨンドにもまだ闇があるということでしょうか?
あと、キャンプにガヨンのコーチのジノも呼んであげればよかったのにと思いました。
11話「父の影」
チェイスがジンボク刑事に電話し、ノ・ヒョンジュ秘書の殺害の捜査が始まります。
チェイスの部屋の本棚の中に監視カメラが仕掛けられてありました。
チェイスは取り調べでヨンドを呼びます。そして1994年のナヌムジェイル祈祷院にいたことや、そこでヨンドに会ったことを覚えていると話しました。
さらに、18年前(キム・ミョンジャ殺害の日?)にトイレで血のついた服を洗っていたのはチェイスだとわかります。
ダジョンの父カン・ユンチャンが死に、彼の借金の執行文が母ミランや弟テジョンに届きます。ダジョンはテジョンと実家のカンヌンへ行きました。
ミランは借金を返す必要はないと言って、トイレで1人泣きます。
ヨンドはダジョンに会いにカンヌンへ来ましたが、メールで来ないでと言われ、ミランにだけ会って帰ります。
翌日、ヨンドは具合が悪くなって意識朦朧とし、事故る寸前で車を止めました。
11話感想
チェイスがキム・ミンジャを殺したということでしょうか?ヨンドを覚えていたのも驚きですね!
ヨンドは心臓が悪化したのか?ダジョンとの恋の行方が心配です。
12話「2人の失望」
スンウォンはヨンドの誕生日が明後日の5月9日なので、99ビルのカフェでプレゼント用の動画を撮っていました。するとウナとアリから、ダジョンの誕生日も同じだと聞かされます。
ヨンドは移植した心臓の悪化ではなくウィルス性の肺炎でした。ハヌルにダジョンに黙っていて欲しいと頼みます。
ガヨンはパトリックとの関係がばれ、記者たちにガセネタだと説明し、パトリックに会いに来るなと言いました。
一方、チェイスは部屋の監視カメラをジンボクに提出。
動画を見てみると、チェイスの証言通りウイスキーを飲んで倒れています。
カメラの存在を知っていたらしいノ秘書が入ってきて倒れているチェイスを見て驚き、弁護士クォン・ジュンヒョン(会長の娘マ・ジョンアが雇った人物)に電話。
しかし、手の指紋がない男ファン・ジェシクが入ってきてノ秘書の首をナイフで指し、凶器のナイフをチェイスに持たせていました。
動画を見終わって、警察はファン・ジェシクを指名手配します。
チェイスは会長の娘マ・ジョンアから、彼女がカメラを仕掛けさせていたと聞き、ジョンミンが死亡した当日のカメラの映像を渡されます。
夜、ファン・ジェシクは何者かに車で轢かれて連れ去られました。
ダジョンはヨンドが入院していると知って、知らせてもらえなかったことに悲しみます。
ヨンドは退院してダジョンと会いますが、お互い本心とは裏腹の突き放すような態度を取ってしまいました。
ダジョンは、母ミランがヨンドに病気になるな!と言っていたことを知り、母に電話で泣き叫びます。
ダジョンを心配したミランが99ビルにやってきました。
部屋で泣いているヨンドに父から電話が入ります。
12話感想
ダジョンとヨンドはお互い轢かれあっているのに、どんな結論を下せば良いのかわからず、見ているこちらまで胸がしめつけられるようです。
13話「ファン・ジェシクの手記」
ジンボク刑事はファン・ジェシクの部屋から、チェイスが飲まされたドラッグを発見。さらにファンが書いた手記がありました。
2003年のキム・ミョンジャ殺害や、2018年6月3日のイ・ジョンボムの殺害はファンがある青年(若いチェイス)に依頼されて実行したと書いてあります。
2020年の99ビルで死んだチョ・グァンフンは、ファンを殺そうとチェイスが依頼した殺し屋で、逆に殺されてしまったようです。
一方チェイスは、会長の娘マ・ジョンアから渡された弟・ジョンミンが死ぬ前の映像を再生し、彼がファン・ジェシクに「お前が死なないとダジョンを殺す」と脅されているのを見ました。
ダジョンは、スンウォンが隠し撮りした動画でヨンドの本心を見て、「来てくれませんか?」と電話。
ヨンドはダジョンを迎えにいき、2人はキスして付き合うことにしました。
13話 解説・考察
2003年のキム・ミョンジャ殺害や2018年6月3日のイ・ジョンボム殺害は、チェイスが依頼してファンが実行した。
そしてチェイスは証拠を消すためにファンを殺そうとして恨みをかった。
ファンは弟ジョンミンの存在を知らず、彼をチェイスだと思って自殺させた。
という流れのようですね。
ジョンミンがなぜ涙を流していたのかわかりました。
彼はダジョンのために死んだのです。切ないですね
14話「初恋の人」
〜チェイスの回想〜
少年チェイスがいるナヌムジェイル祈祷院に弟ジョンミンが母とやってきます。
ジョンミンは、ダジョンという少女のの頭をなでた話をしました。
ジョンミンも施設入れられる予定でしたが2人は隠れます。
クリスマスツリーの下に隠れていたジョンミンは見つからず韓国に残り、チェイスは見つかってアメリカに養子に出されたのです。
〜現在〜
ジンボクは2001年のオン・ジチョル事件とファン・ジェシクの殺害方法が類似していると気づきます。
ヨンドがファン・ジェシクの手記を鑑定し、ジョンミンの遺書はファンが書いたものだとわかります。
スンウォン企画のTVの恋愛バラエティで、ジノはハヌルに告白しますが、断られました。
ハヌルが好きなウナはテジョンと付き合っています。
ヨンドは、黄色い花の周りに石を並べているダジョンを見て、彼女が幼い頃に病院で見た初恋の女性だと気づきました。
花のそばに丸い飴を刺したヨンドを見て、ダジョンもヨンドに幼い頃同じ場所にいたと気づきました。
14話感想
ヨンドとダジョンが幼い頃にお互い会っていたと同時に気づくシーンがとってもロマンチックでしたね。
ドラマ全体の中でも見せ場だったと思います!
15話「チェイスの告白」
ヨンドとダジョンはラブラブで母ミランが住む江陵にデートに行きます。ガヨンもやってきて、ミランは彼女がヨンドの元妻だと聞いて驚きます。
チェイスは病院の会長マ・ジェグクの手術を成功させ、娘ジョンアの約束を破り怒りを買いました。
チェイスはジンボク刑事に「マ・ジョンアがジェシクをかくまっていると思う」と言い、ジンボクはジェシクを見つけ出して逮捕。
チェイスは若い頃、弟・ジョンミンを見に韓国に来て、彼にすり替わって母親を虐待で死なせた男(児童売買祈祷院の経営者)を事故に見せかけて殺し、ジョンミンになりすまして警察に証言したと告白します。
その後、小説「純潔なる殺人」の著者ファン・ジェシクをそそのかして、多数の殺人を引き起こしたのはチェイスで、アメリカにいるときもジョンミンと連絡を取り合っていたようです。
最初にジョンミンのフリをして、狂気の表情でヨンドの医院に来たのも実はチェイスでした(弟・ジョンミンとダジョンを引き離す目的があった)。
殺し屋を雇って99ビルでジェシクを殺させようとしたのはジョンミンで、それが失敗したため、彼はジェシクに復讐されることになったのです。
ダジョンの前でジョンミンが怪しい行動を取っていたのもジェシクからメッセージを受け取ったせいでした。
15話感想
ジョンミンは殺人を隠蔽したのはダメですが、サイコパスじゃなかったようですね。チェイスだと思われてジェシクに自殺に追い込まれた…可哀想な人生です。
最終回16話「あなたは私の春」あらすじネタバレ
パトリックは兵役に行くことになり、ガヨンと車の中で悲しみます。
ヨンドとダジョンは周囲から見ればバカップル状態で、カフェの店員アリは見ていて呆れました。
ハヌルは、ウナとテジョンがデートしているのを見て落ち込みます。
ダジョンはウナの携帯電話を何気なく取るとテジョンからで、2人が付き合っていることを知って驚愕しました。
チェイスはアメリカ国籍のため、韓国の法律では罪を問えずに帰国。育った環境が違えばヨンドやダジョンと仲良くできたのかもと考えながら、精神科で治療を受けます。
屋上で、ヨンドは「あなたは私の春」とダジョンに言います。ダジョンは「私はあなたの春」と返しました。
韓ドラ『君は私の春』終わり。
16話感想
ヨンドとダジョンが幸せになれたのは嬉しかったです。
一方で、恋敗れたハヌルとジノはどうなるのか?なども見たかったですね。
ジョンドはアリと接近するのでしょうか?その辺も曖昧でした。
個人的にはチェイスに感情移入してしまいました。彼がしたことは許されませんが、育った環境が違えば、仲間と楽しく過ごしていたでしょう。
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