Amazonプライムで独占配信・韓国ドラマ『ある日 真実のベール』は、ある大学生がワンナイトラブ直後に相手女性の死体を発見して殺人容疑で捕まり、クセのある護士と無罪を求めて奮闘する法廷サスペンス!
俳優キム・スヒョン(『サイコだけど大丈夫』)とチャ・スンウォン(『花遊記』)が、殺人容疑者の青年と、ズボラな弁護士としてタッグを組みます。
キャスト・登場人物、ぶっちゃけ感想・評価、全8話ネタバレあらすじ最終回の解説を知りたい人向けに記事をまとめました。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです)
韓国ドラマ『ある日 真実のベール』キャスト・作品情報
原題:어느 날/One Ordinary Day
監督:イ・ミョンウ(『コンビニのセッピョル』)
脚本:クォン・スンギュ(『火の女神ジョンイ』)
原作:英BBC『クリミナル・ジャスティス』(2008)
配信:Amazonプライム独占
『ある日 真実のベール』はイギリスBBCドラマ『クリミナル・ジャスティス』の韓国版リメイクです。
キム・ヒョンス役|キム・スヒョン
キム・ヒョンスはごく普通の大学生。ぜんそく持ち。
ある日の夜、偶然知り合った女性グクファの家で酒を飲み一夜を共に。翌日、なぜか彼女がベッドで死亡しており殺人容疑者として逮捕される。
家族は円満で、タクシー運転手の父と専業主婦の母、高校生の妹・ジスと実家暮らし。
俳優キム・スヒョンは『星から来たあなた』、KBS2ドラマ『プロデューサー』や、tvN『サイコだけど大丈夫』で有名。
本作の撮影時33歳なのに大学生役で違和感ないのがすごい…。
シン・ジュンハン弁護士|チャ・スンウォン
ジュンハンは、格安の3万ウォンで小さな事件を引き受ける三流弁護士。離婚した嫁との間に娘がおり、養育費を支払っている。
ヒョンスが本当に殺人を犯していないのか一切聞かず、「司法に正義はない」がモットー。
アトピーを患っている。
俳優チャ・スンウォンはドラマ『最高の愛 恋はドゥグンドゥグン』 や『花遊記』で有名。Netflix韓国映画『毒戦 BELIEVER 2』にも出演しています。
パク・サンボム刑事|キム・ホンパ
パク・サンボム刑事は警察のチーム長。定年まであと3ヶ月だが、ヒョンスの犯行の証拠を熱心に調べている。
俳優キム・ホンパ代表作『GO,Stop殺人』
アン・テヒ検事|キム・シンロク
アン・テヒは検察の部長検事。ヒョンスの殺人事件を担当。
女優キム・シンロクはNetflixで世界的なヒットとなったヨン・サンホ監督『地獄が呼んでいる』のシングルマザーパク・ジョンジャ役で話題に!『君は私の春』(2021)にも出演。
カン・ダギョン記者|ムン・イェウォン
カン・ダギョンは警察から情報をすっぱ抜き、勝手にヒョンスの殺人事件を取り上げた記者。
ジュンハン弁護士の知り合い。
パク・ドゥシク役|ヤン・ギョンウォン
パク・ドゥシクはヒョンスと同じ刑務所の陽気で不気味な罪人。
個性派俳優ヤン・ギョンウォンは『愛の不時着』の北朝鮮兵士ピョ・チス役や、『ヴィンチェンツォ』のチョルウク役で有名。
ト・ジテ|キム・ソンギュ
ト・ジテは、刑務所でタバコ・携帯・ドラッグの売買を仕切る受刑者。
主人公ヒョンスに優しくしますが…。
俳優キム・ソンギュは、映画『悪人伝』やNetflixオリジナル『キングダム』のヨンシン役で有名。
その他
パク・ミギョン(ローファームの代表弁護士)|ソ・ジェヒ
ソ・スジン(弁護士でミギョンの部下)|イ・ソル(『D.P.脱走兵追跡官』)
ジョンア(科捜研に勤めるジュンハンの元妻)|キム・ヨンア(Netflix『再婚ゲーム』)
ホン・グクファ(死亡した女性)役|ファン・セオン
接骨師(囚人でト・ジテの部下)|ユ・ヒジェ
ハ・ノソク(目撃者の老人)
ユ・スンフン(目撃者男性)
最終回に拘置所に入れられていた女性:女優キム・ユジョン(特別出演)
OST
ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ
あらすじ:大学生のキム・ヒョンスは偶然、謎の美女グクファと出会い一夜を共に。翌日グクファがベッドで死んでいたことで、ヒョンスは覚えがないまま殺人事件の容疑者になります。クセのある三流弁護士のシン・ジュンハンが弁護することになり…。
殺人から逮捕、裁判までの流れが非常に丁寧に描かれているのが見どころ。
やや暗い演出で臨場感がすごく、登場人物の悲劇がヒシヒシと伝わってきて面白いです。
同じ韓国法廷ものでは、Netflix『未成年裁判』と比較しても断然本作の方が楽しめます。
おすすめ度 | 85% |
臨場感 | 90% |
ストーリー | 80% |
IMDb(海外レビューサイト) | 9.1(10点中) |
※以下、韓国ドラマ『ある日 真実のベール』のストーリーネタバレありなので注意してください!
韓国ドラマ『ある日 真実のベール』ネタバレ感想・評価
『ある日 真実のベール』全8話ネタバレあらすじ解説
第1話「ある日」
大学生キム・ヒョンスは友人にパーティーに誘われ、夜に父親のタクシーに勝手に乗って現地へ向かいます。信号待ちのときタクシーのドアが開けられ、美女(ホン・グクファ)が乗ってきました。
ヒョンスは仕方なく、彼女の要望通りコンビニで酒を買い、家まで送ります。
駐車する際にユ・スンフンという男性が乗っていた車にぶつかりそうになりました。
グクファは非常に大きな家に住んでおり、留学していたが母の病気で帰国したあと母が死んで、今は1人暮らしのようです。
ヒョンスはグクファとテキーラを何杯も飲み、錠剤ドラッグも使用。ナイフで指の間を刺す度胸試しゲームをして、グクファの手に刺し傷を負わせてしまいました。
2人は興奮し、セックスをします。
翌日朝早く、下のソファで寝ていたヒョンスが起きて2階のベッドへ行くとグクファが大量の血を流して死んでいました。
ヒョンスはパニックになってその場から逃げ、タクシーの鍵を忘れてしまったことを思い出し、ドアのガラスを割ってもう1度家に入ります(その際に手にキズを負う)。
ヒョンスがグクファの家から逃げる様子を、老人ハ・ノソクが目撃し、通報。
ヒョンスはタクシーで逃げましたが検問に引っかかり、警察署へ。
グクファの殺人現場から戻ったチーム長パク・サンボムは、署にいるヒョンスを怪しみます。身体検査で血のついた果物ナイフが出てきて、ヒョンスは殺人容疑で逮捕されました。
ヒョンスの体には死んだグクファの血液が付着しています。
別件で署に来たズボラな弁護士シン・ジュンハンは、ヒョンスに興味を持ち弁護すると言いました。
そして容疑を晴らそうとあれこれ喋ろうとするヒョンスに「全てわかりません」で通せとアドバイス。
第1話 END
第2話「容疑者」
ヒョンスの父ジョンジェと母が警察署にやってきて息子を心配します。
担当のパクチーム長は、グクファの義父に死体を確認させました。そしてヒョンスを目撃したユ・スンフンやノ・ハソクに話を聞き、さらにヒョンスの実家を家宅捜索。検察への送致を決めました。
護送車の中で、ヒョンスは、陽気な罪人パク・ドゥシクに喋りかけられます。
検察側の担当は部長検事アン・テヒで、ジュンハン弁護士は友人である彼女に挨拶します。
勾留質問が始まり、ヒョンスの自白はなく犯行の目撃者はいないものの、状況証拠が多数揃っていることで勾留が確定。
ヒョンスは刑務所に連れて行かれました。
第2話 END!
第3話「弁護士」
ジュンハン弁護士はヒョンスの両親に会い、5千万ウォンの弁護料で契約しようと持ちかけました。
事件に興味を持ったローファーム・ボムハン法務法人の代表弁護士パク・ミギョンは、新しく雇ったソ・スジン弁護士にヒョンスの両親を呼んでこさせ、無料(プロボノ)で弁護すると言いました。両親は喜びます。
ジュンハンは、弁護士が変わることを面会でヒョンスから聞かされ落ち込みました。
刑務所のヒョンスは雑居房に入れられ、落ち着いた初老の男性と、パニック症の男性と一緒になります。
新入りのヒョンスは暴力団・白虎派(ペクホ)に属する受刑者パク・ドゥシクらに目をつけられました。しかしなぜか対抗組織のト・ジテに気に入られ、力になると言われます。
そんな中、ヒョンスはタバコの売買を目撃。数時間後、ト・ジテは、自分の許可なくタバコの売買をしているのが誰か教えろと言いますが、ヒョンスは相手に悪いと考え口を割りません。
夜中、ヒョンスが悪夢で目覚めると、パニック症の男性が目の前で首吊りをして死亡していました。
死体を片付けるために雑居房の扉が開くと恐怖でパニックになったヒョンスは飛び出して逃げ出そうとし、刑務官たちに棒で殴られます。
第3話 終わり!
第4話「自白」
逃げたヒョンスは独房に入れられ、とばっちりで独房に入れられたドゥシクから恨みを抱かれます。
検事アン・テヒは動機のなさをカバーするために、ヒョンスにポリグラフ検査(ウソ発見器)を使用。
ぜんそく呼吸器が使えないうえに誘導尋問で、ヒョンスはグクファ殺人についての質問で大きく反応してしまいます。
検査を知ったジュンハンは科捜研(国立科学捜査研究所)へ行き、研究員である元妻ジョンアに中に入れてもらって現場に来ていたソ・スジン弁護士にウソ発見器は被告の意思で止められるとアドバイス。検査を途中で終了させました。
勾留適否審査が始まり、パク・ミギョン弁護士はヒョンスが刑務所でリンチされていると言いますが、アン・テヒ検事がヒョンスの傷は逃げたときに負ったものと返します。
ヒョンスの刑務所での勾留は続くことに。
ジュンハンは殺されたグクファが通っていた安らぎ病院が彼女に長期間・麻薬フェンタニルを処方していたことを知り、証拠をパク・ミギョンに売りつけます。
ミギョンは、「グクファがドラッグ中毒でヒョンスに与えたのも彼女だとわかれば動機の立証が困難になる」とアン・テヒに交渉し、自白を引き出せれば10年の量刑でOKだと取引。
ミギョンは量刑取引をヒョンスに承諾させます。
しかしヒョンスは判事の「殺しましたか?」の質問に対して「いいえ」と答え、場は騒然となりました。
第4話 終わり
第5話「生存」
ミギョンはヒョンスが取引通り自白しなかったことに怒り、弁護士を辞退。
スジンが代わりに担当することになり、ジュンハンに共同で弁護してほしいと申し出ます。
スジンは国民参与裁判(選ばれた12人の陪審員が判決)を提案し、ジュンハンは一か八かそれにかけることに。
ジュンハンは、元妻で科捜研に勤めるジョンアに現場検証や証拠確認を手伝ってもらいます。
ジョンアは、ヒョンスが当日摂取したドラッグの量なら記憶がないのは本当だろうと指摘。ジュンハンとジョンアは久しぶりに会話をしたあとで、情事に励みました。
一方、ヒョンスは刑務所の中でドゥシクにタバコを持ってこいと言われ、ト・ジテに金を払って手に入れます。
ドゥシクにタバコを渡しますが殴られ、手をバーナーであぶられました。ジテがそれを止めます。
ジテは部下の接骨師にドゥシクをボコボコにさせ、熱湯をかけてヒョンスに謝罪させました。
ジテはお使いをしてくれと言い、接骨師にヒョンスの肩を脱臼させます。ヒョンスは叫び、病院で治療を受けました。刑務所に戻るとジテの部下が包帯を回収して煮出し、ジテはドラッグ成分を吸います。
ついに公判が始まり、検察アン・テヒと弁護士ジュンハンが交互に陪審員に説明していきます。
ジュンハンは、被告ヒョンスが現場に残した証拠が多すぎるので、計画的な犯行でなくただパニックで逃げただけだと指摘。
アン・テヒ検事の友人の法医学者は、ヒョンスが事故当時手に負った傷は犯行時に刃物が滑った傷の可能性が高いと主張。
ジュンハンは、ドラッグの量からヒョンスが心身喪失の状態で嘘の証言をしていないと強調します。
アン・テヒは陪審員にショックを与えようと、全員での現場検証を提案しました。
多くの報道陣、陪審員、検察とともに再び、被害者・グクファの家にやってきたヒョンスは、雨の中で不安な表情を浮かべます。ジュンハンが傘をさしました。
第5話 END!
第6話「仮面」
現場検証が始まり、犯人役の警官がマネキンに乱暴を働いてナイフを刺す演技を大勢で眺めます。
ヒョンスは死体を見たときのトラウマがフラッシュバックして気絶してしまいました。ジュンハンが抱きかかえます。
パク・サンボム刑事は病院でヒョンスに「演技だろ?」と語りかけました。
後日の公判で、ジュンハンは肌荒れの症状が重くなったためスジンが弁論を担当。ヒョンスを犯人に仕立て上げようとする警官側の言動に対して、彼らが法をおかしてヒョンスを連行したことや、勤務態度の映像を突きつけてしっかり反論します。
アン・テヒ検事は、ヒョンスが高校のころに友人を階段から突き落として気絶しているのに暴行し、転校させられたと説明。ヒョンスは父親を馬鹿にされ、執拗ないじりを受けていたと明かします。
その後、刑務所に麻薬科のチームが現れました。先日ヒョンスが肩脱臼で診療を受けた包帯に麻薬が染み込んでいたとわかり、大物であるト・ジテを罪に問うつもりだったのです。
女性刑事がヒョンスに、「ト・ジテについて話せ。黙っていたら罪を被って裁判で不利になる」と言います。しかし、ヒョンスは証言を拒否。
ヒョンスを見直したト・ジテは、彼に家族と連絡できるよう携帯をプレゼント。ヒョンスは父に電話します。父のタクシーはト・ジテの根回しで科捜研から返却されたようです。
ジュンハンは、陪審員の現場検証のときに家の外にいた被害者グクファの同居人ユン・ヒョジョンに会いました。
彼女の証言でグクファに麻薬を売っていた肉屋の若者オム・ギジョンに会いに行き、彼が焦ってヒョジョンに電話を証拠の会話を録音。
さらにジュンハンは事件当日ヒョンスの行動範囲の監視カメラデータをすべて視聴し、宅配業者に勤めていてグクファの家にも配達に行ったことがあるイ・チョルホがグクファ尾行していたと確認。彼に会いに行きました。
チョルホには性犯罪歴(強姦)があり、それが原因で宅配業者をクビになって廃材所に住んでいます。ジュンハンが殺したのはお前か?と尋ねると、チョルホはなんと斧を投げてきました。
一方、後半ではパク・サンボム刑事がヒョンスには自首して真実を話すチャンスが3回もあったのに、逃げようとしたと証言。
ヒョンスは動揺し、「殺していない!」と反論。アン・テヒ検事から証言台に立つことを勧められ承諾してしまいます。
アン・テヒの執拗な質問ぜめにヒョンスはパニックになって涙を流し、「殺したのですか?」という質問に「もうわかりません」と答えました。
エピソード第6話 終わり
第7話「変身」
ジュンハンはチョルホに鎌で襲われそうになりますが、警察が駆けつけチョルホを逮捕。彼には性犯罪歴がありますが、電子足輪のGPSで当日グクファの家に行った履歴がないということで、パク・サンボム刑事がすぐに釈放してしまいます。
スジンは、「殺したかわからない」というヒョンスの法廷での証言を止められなかったことに強く後悔。
ニュースでは、“事実上の自白”と扱われ、刑務所内で他の囚人によるヒョンスの扱いが酷くなり、同室のおじさんはドゥシクに脅されてヒョンスの携帯を勝手に渡します。
ドゥシクにまた殴られたヒョンスは、ト・ジテから自分が変わらないと何も変えられないと言われ、筋トレやボクシングに打ち込みました。
ヒョンスはト・ジテからまた携帯をもらい、妹ジスに連絡。ジスから「家は売りに出され、自分は転校になり、母は仕事を辞めさせられた」と聞かされました。
ドゥシクに呼び出されたヒョンスは、電気を消して不意をついて彼をボコボコにしました。
公判では、ドラッグ売人・ギジョンが被害者グクファに麻薬を売っていたことや、彼女と寝たことがあると証言。
ギジョンの元彼女だった同居人のヒョジョンは、グクファと大喧嘩をしたことを認めますが、「事件当日に電話をかけたのは仲直りしようとしたからだ」と付け加えます。
ヒョンスは、2人の堂々とした態度に、犯人ではないと確信を持ちました。
ジュンハンはチョルホを証言台に呼び、事件当日にガソリンスタンドや漢江公園でヒョンスとグクファの周囲を彼がうろつく映像を見せます。
チョルホは偶然だと言いますが、犯行時刻にGPSの電源が切れていたことも判明。
ジュンハンの元妻ジョンアは、グクファの右手の傷にティッシュで止血の痕があることから、ナイフゲームでのものだと証言。
また、グクファの死体の傷は刃先が上になって刺されたものであることから、ヒョンスの右手の裂傷は犯行時でなく、再度侵入でガラスを割った際にできた可能性があると言います。
さらにジョンアは、傷跡から真犯人は右利きの可能性が高く、ヒョンスが左利きだということにも言及しました。
ヒョンスは刑務所でジテの仲間の接骨師に、“疑わしきは罰せず”推定無罪を意味するラテン語の刺青を掘ってもらいます。
そしてジテに「兄貴は俺が殺してないと思いますか?」と真剣に問いかけました。
第7話終わり!
最終回8話「結末」
ト・ジテは「お前が犯人かに興味はない。俺が知っているのはここにいるお前だけだ」と言います。
ヒョンスはドゥシクの兄貴分ソン・ベクホに呼び出されて指を切られそうになりますが、ト・ジテに助けられました。
裁判では、事件当日グクファの家の前に駐車していた会ったユ・スンフンが証言台に立ちます。ジュンハンが質問攻めにすると、スンフンはグクファの同居人・ヒョジョンのストーカーだったことが判明。
ジュンハンは当てが外れ、思わずチクショウと口にしました。
ジュンハンは在廷証人としてパク・サンボム刑事を証言台に立たせ、現場に会った吸入器をイメージ操作のために隠蔽したことや、ヒョンス以外の関係者を容疑者として調べなかった愚を追求。
それでも検察アン・テヒはヒョンスに死刑を求刑しました。明日が判決です。
刑務所でト・ジテはヒョンスに新しいスマホをプレゼントし、もう戻ってくるなと言いました。
ついに判決。陪審員の意見が割れ、多数決で有罪4人・無罪5人となりました。裁判官は陪審員の結果を加味しつつも、最終判決でヒョンスに無期懲役を言い渡します。ヒョンスは絶望しました。
刑務所でヒョンスは控訴する気力も失いました。刑務所の庭でヒョンスがタバコを吸っていると、隣にいたト・ジテは「耐えていれば俺みたいにならない」と言います。
突然ト・ジテの首から血が吹き出します。ドゥシクが後ろからカミソリで切ったのです。
ト・ジテはヒョンスに何かを言いかけて死亡。ドゥシクは刑務官にボコボコにされて拘束されます。
一方ジュンハンは、スンフンが事件当日撮影して破棄された証拠写真を、仲の良い刑事から受け取ります。写真にはグクファに麻薬を提供していた安らぎ病院の医院長パク・チャンヨルが写っていました。
ジュンハンは、功労賞を授与され引退したパク・サンボム刑事にその写真を渡します。パク・サンボムは真犯人がヒョンスでなかったと悟り、昇進していたアン・テヒ部長検事に相談。
警察と検察は再捜査でパク・チャンヨルを逮捕し、自白により彼が真犯人だと判明しました。
アン・テヒ検事は、「ヒョンスと一緒に裏でチャンヨルも捜査していた」と記者会見で虚偽の発表をします。
ジュンハンはヒョンスに「真犯人が捕まったからお前は出られる」と話し、握手をします。ヒョンスは「お世話になりました」と言いました。
出所したヒョンスは、久しぶりの一家団欒に少し戸惑います。コンビニでタバコを買い、ビルの屋上の縁に立ちました。そこからタバコを落とします。
ジュンハンは相変わらず軽犯罪ばかり扱っていましたが、留置場で絶望していながらもまっすぐな瞳を持つ女性を見つけ、ヒョンスの姿を重ねて名刺を渡します。
『ある日 真実のベール』最終回第8話 終わり!
最後のまとめ・最終回考察
韓ドラ『ある日 真実のベール』は、突然殺人事件の容疑者になった青年と、個性的な弁護士が化学反応を起こした傑作でした。
キム・スヒョン演じる冤罪だったヒョンスが負った心の傷はすぐには癒えません。自らの境遇を重ねてヒョンスを助け続けた刑務所のト・ジテは、結局ヒョンスのトラブルに巻き込まれる形で命を落とします。最後は自殺したくなるような心境もあったのでしょう。しかし思いとどまりました。
そして軽犯罪専門だったチャ・スンウォン演じるジュンハン弁護士が、容疑者にされてしまった人々の淡い希望となるようなラストシーンもヒューマンドラマとして素敵。
キャストの演技も素晴らしいですし、最終回まで目が離せない法廷劇が素晴らしかったです。
日本でももっとこの作品が広まるといいですね!
ここまで読んでいただきありがとうございます。『ある日 真実のベール』レビュー終わり!
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