Netflix実写映画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』。ブラック企業に勤める社畜がゾンビパンデミックで人生を見つめ直し、やりたい放題のホラーコメディ！
作品情報・キャスト
あらすじ・ネタバレなしの感想
ぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)
物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説
これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます！
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
Loading ...実写映画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』作品情報・予告
制作国：日本
英題：Zom 100 Bucket List of the Dead
上映時間：129分
ジャンル：ゾンビホラー、アクション、コメディ
年齢制限：16+(グロテスクなシーンあり)
監督：石田雄介
脚本：三嶋龍朗
原作：麻生羽呂(原案)/高田康太郎(作画)「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」
撮影：河津太郎
プロデューサー：森井輝
制作会社：ROBOT
原作者の麻生羽呂さんは『今際の国のアリス』の作者でもあり、製作の森井輝さんと制作会社ROBOTはNetflixの実写版『今際の国のアリス』を手掛けています。
映画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』実写化キャスト
アキラ｜赤楚衛二
赤楚衛二さんは『仮面ライダービルド』や『チェリまほ THE MOVIE〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』で有名。2023年はドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』や『こっち向いてよ向井くん』に出演しています。
シズカ｜白石麻衣
元乃木坂46のセンター・白石麻衣さんは映画では『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』『嘘喰い』などに出演。
ケンチョ｜栁俊太郎
栁俊太郎さんはネトフリ作品では『今際の国のアリス』のラスボス役が印象的でした。
その他キャスト
| 役名 | キャスト |
| 小杉リーダー(小杉権蔵。アキラの会社のチームリーダー) | 北村一輝 |
| 鳳沙織(おおとりさおり。アキラの憧れの先輩) | 市川由衣 |
| 社長(アキラの会社の社長) | 川崎麻世 |
| マキ(ドンキに来たCA) | 筧美和子 |
| レイカ(ドンキに来たCA) | 中田クルミ |
| 香坂三喜男(アキラの近所に住む男性) | 高橋洋 |
| 香坂すみれ(三喜男の妻。妊婦) | 早見あかり |
| 管理人香坂三喜男(アキラのアパートの管理人) | 佐戸井けん太 |
| 山口(小杉の部下) | 中村無何有 |
| 吉田(小杉の部下) | 谷口翔太 |
| バスの運転手 | ドロンズ石本 |
実写映画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』あらすじ
大学を卒業してブラックなCM制作会社に勤めて3年目のアキラ(赤楚衛二)、徹夜のサービス残業で生きる意味を見失い、地下鉄に飛び込みたくなるほど落ち込んでいた。
ある朝アキラは、管理人がゾンビになって女性を喰い殺しているのを目撃。街はゾンビの大群であふれかえっていた。
大量のゾンビから逃げ切ったアキラは、屋上でガッツポーズ、「もう会社へ行かなくて済む！これからは今までできなかったことをひとつずつ叶えていこう！」。
アキラはゾンビになるまでにしたいこと100のリストを作った。
大学アメフト部の頃からの親友・ケンチョ(栁俊太郎)や、クールなお姉さんシズカ(白石麻衣)と3人でチームを組み、ゾンビから逃げながらベランピング、サップヨガ、温泉など自由を満喫していたが…。
ネタバレなし感想・海外評価
『ゾン100』のアニメも人気が爆発している最高のタイミングで実写化映画が配信されました。
ゾンビパンデミックよりも社畜から解放された喜びが大きく、ビールや焼肉のタレ欲しさに危険を冒す展開がおもしろすぎます。
いっぽうでゾンビはかなりグロテスク。ゾンビ映画としてもある程度の楽しさはあります。原作漫画もけっこうグロテスクですが、実写はさらに強烈ですね。
ストーリーは漫画やアニメをベースにしつつ、細部は変更されているところも多いです。水族館が舞台となるなどオリジナル要素もあります。
すでにコミックを読んでいる人も楽しめると思います。
いっぽうでリアリティを求める人にとってはツッコミどころ満載で、そのあたりで賛否両論になりそうです。
少なくとも『ウォーキング・デッド』や韓国の『キングダム』など、海外のクオリティが非常に高いゾンビ作品が好きな人には向かないと思います。
最近だと韓国のリアリティ番組『ゾンビバース』が配信されましたが、そちらのゾンビアクションのほうが完成度高いです…。
海外レビューサイトロッテントマトズでは批評家の評価はそこまで低くないものの、一般視聴者の支持率は27%と残念な結果になっています。
| おすすめ度 | 76% |
| アクション | 70% |
| ストーリー | 75% |
| IMDb(海外レビューサイト) | 5.9(10点中) |
| Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家 67% 一般の視聴者 27% |
| メタスコア(Metacritic)※随時更新 | (100点中) |
※以下、ネトフリ実写映画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』のストーリーネタバレありなので注意してください！
映画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』ネタバレあらすじ解説
親友ケンチョとの再会
アキラは会社の憧れの先輩・鳳沙織(おおとりさおり/市川由衣)を助けるために彼女のマンションへ。
鳳は下着姿だった。すでに噛まれた傷がある。部屋にはゾンビになった社長がいる。鳳は社長の愛人だったのだ。アキラはタックルで社長ゾンビを倒した。
アキラは目の前でゾンビになった鳳に「ずっと好きだった」と告白して逃げる。
アキラはコンビニでシズカ(白石麻衣)という用心深い女性と出会う。LINEを交換しようというが相手にしてもらえなかった。
アキラは大学のアメフト部時代の親友・ケンチョに連絡。
ケンチョは「歌舞伎町のラブホに閉じ込められている」と言った。拘束された女ゾンビがそばでわめいている。
アキラはアメフトの防具を来て、バイクに乗って歌舞伎町のホテルへ。ゾンビを回避しながらどうにかケンチョを助けた。そして、前の飲み会で「大会でおまえがビビらずにパスをくれれば優勝できた」と責めてしまったことを謝罪した。
アキラは本当にやりたいことは何かを考えたすえ、“人々を救うスーパーヒーローになりたい”とリストに追加。子供の頃の夢だった。
水族館(茨城マリンパラダイス)にシャークスーツがあると知ったアキラは、それを着ればゾンビに噛まれても大丈夫だと考える。
ドンキでコンパ
アキラとケンチョは物資調達のためにドンキホーテのシャッターを開ける。そのとき通りでバスが事故を起こし、出てきた人々がゾンビから逃げまわっていた。シズカもいる。
アキラはシズカに向かって「こっちに来い」と叫んだ。他に2人の女性とバスの運転手も店内に入ってきたところでシャッターを下ろす。
アキラとケンチョは2人の女性レイカとマキがCA(キャビンアテンダント)だと聞いてテンション爆上がり。4人は酒を飲みながら合コンのような雰囲気になった。
しかし、すでに噛まれていたバスの運転手がゾンビになりレイカとマキを喰い殺す。レイカたちもゾンビになって襲いかかってきた。
アキラとケンチョは花火でゾンビを誘導し、追い詰められたシズカを助ける。
3人は通りにあったキャンピングカーに乗りこんだ。シズカに話を聞くと、食料があって安全だと噂の茨城マリンパラダイスへ行く途中だったようだ。偶然にも行き先は同じだ。
アキラたちは旅をしながらサップヨガ、パラグライダー、温泉など、ゾンビになるまでにしたい100のことリストを次々にクリアしていく。
ラスト結末：水族館とサメゾンビ！
茨城マリンパラダイスが見えてきたところでタイヤがパンク。キャンピングカーは路肩に突っ込み、アキラたちは気絶した。
アキラが目覚めると目の前に小杉リーダーがいる。小杉リーダーは「茨城マリンパラダイスでロケハン中にパンデミックになり、ここを拠点にすると決めた」と語る。
小杉を頂点とした数名の社員が水族館へやってきた人々をこき使っている。アキラは小杉から「もう1度部下になれ」と言われた。
ケンチョやシズカは「こんな場所出ていく！」と言う。しかし社畜根性を発揮したアキラは、小杉の命令に逆らえない。
シズカはゾンビになるまでにしたい100のことリストに“3人で日本一周したい”と書いてアキラを説得。
アキラは「辞めます」と小杉に言った。そのとき、外からゾンビの大群がなだれ込んでくる。水族館の人々は大混乱におちいった。
小杉は部下を犠牲にして逃げようとする。ゾンビを食べた水族館の巨大サメがゾンビ化し、足をはやして走って襲ってくる。
アキラはシャークスーツを身にまとうがサメゾンビに噛まれてピンチ。シズカは、サメの鼻にある急所に電流を流す作戦を思いついた。
ケンチョはサメゾンビに追いかけられながらも、勇気を振りしぼってアキラに電池をパス。アキラはサメゾンビの鼻を殴って倒した。
茨城マリンパラダイスから人々が去っていく。小杉はひとりぼっちになった。彼はまだ制作会社のスタッフジャケットを手放せない。
アキラ、ケンチョ、シズカの3人はキャンピングカーで旅を続ける。
シズカとケンチョもゾンビになるまでにしたい100のことリストに自分の願いを書き込んでいった。
アキラは「スーパーヒーローを仕事にする」と書いた。
ネトフリ映画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』終わり！
実写『ゾン100』ネタバレ感想・評価レビュー
良い点
ゾンビのビジュアルはグロテスクかつシュールですごく良かったです。
管理人ゾンビ、SMプレイゾンビ、人力車ゾンビ、スーパーの店員ゾンビ、農家ゾンビなどなど、街中にいろんなファッションのゾンビであふれていて「ゾンビのファッションショー！ゾンビのフラッシュモブ！」ともいえるような見応えがありました。
アキラが屋上で柵越しに大量のゾンビを尻目にガッツポーズをしたり、バーベキューをしたりなどシュールなシーンが盛りだくさん。普通のゾンビ映画にはない独特な雰囲気をかもしだしていました。
予想の右斜め上をいくサメゾンビはアイデアとしてはおもしろかったです。
ダメな点
ゾン100はアニメ版も大人気です。私はアニメを見て「このコンテンツは絶対に実写化向きだ！」と思っていました。
しかしフタを開けてみると、アクション、演出、ストーリーやテーマの回収などの要素が期待していたほどではなかった印象。
まずアクションについては、序盤はかなり頑張っていたのですが中盤のドンキホーテ籠城、後半の水族館からどんどんリアリティライン(現実味)が下がっていきました。
例えば、白石麻衣さんがドンキホーテの手前でわざわざゾンビに向かっていくように見えるシーン(あきらかにゾンビを避けて逃げたほうがいい)など、臨場感に欠ける場面が多くなっていきます。
後半の水族館では巨大なサメゾンビが登場しましたが、サメゾンビはケンチョや小杉リーダーを喰えるタイミングで喰いつきません。
さらに、サメゾンビの腹から喰った人間の足が出てきます(サメゾンビが陸上を歩くため)。
百歩ゆずって足が生えてくるのはよしとしましょう。
ただ映像をみると数百キロはあるであろうサメの重みが生えてきた足にのっている感じがしません。サメが浮いているように見えて不自然です。
細かいと思うかもしれませんが、ゾンビ作品ではこういうディティールが大事だと思ってます。じゃないとハラハラドキドキできませんから。
ぶっちゃけ本作はアクションがメインだったかは不明ですが、例えば海外ドラマ『ウォーキング・デッド』,韓国映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』など他のゾンビ作品と比較すると、演出や臨場感にけっこうな差があると思いました。
実写『ゾン100』が1〜10までコメディならアクション演出のリアリティなんか気にしません。しかし、リアルな表現がたくさんある中でリアリティに欠けるシーンがあると気になってきます。
一定のリアリティ・残酷さと、アキラのポジティブさの対比が『ゾン100』というコンテンツのおもしろさだと思いますが、実写版はリアリティの部分が足りていなかったです。
あとは尺の問題もあって仕方ないかもですが、アキラがケンチョやシズカと出会って旅をして、水族館で小杉リーダーと再会して水族館がゾンビで崩壊するまでが駆け足に見えました。
また、アキラは「アメフト部時代にケンチョがビビってパスしなかったことで優勝できなかった」と文句を言い、そのテーマがサメゾンビ対決でのケンチョからの電池のパスで解消されます。しかし、これもなんかとってつけたようですね。
アキラが小杉リーダーを精神的に乗り越える過程も、実写だと「ゾンビパンデミックでそれどころじゃないだろ感」が増していて、うまくマッチしていなかったです。
原作者と制作会社が『今際の国のアリス』と一緒なので比べてしまいますが、『今際の国のアリス』のほうが完成度はぜんぜん上だった印象。
Netflixで漫画を実写化した2023年の作品では『御手洗家、炎上する』がありましたが、そちらの方がクオリティはやや高かったと思います。
Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン2。やばすぎる殺人げぇむにハラハラドキドキ！ショッキングな展開も盛りだくさんでおもしろすぎます！世界視聴時間ランキングでは3位を獲得！87カ国以上でTOP10入りと大ヒット中です。 […]
Netflix実写ドラマ『御手洗家、炎上する』(みたらいけ炎上する)。13年前の火事は、母の親友のシングルマザーの放火だった！？母の人生を奪った火事の真相を知るため、家政婦のフリをして豪邸に侵入する復讐サスペンス！ CineM[…]
最後のまとめ
ネットフリックス映画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』は、原作漫画やアニメの良さを忠実に再現し、ゾンビのビジュアルなどのクオリティも高かったです。
いっぽうで実写化によってリアリティの欠如が露呈し、ストーリーに入り込めなかった感は否めません。
本作の場合はゾンビに追いかけられるシーンひとつひとつをもっと丁寧に作っていれば笑いと緊張感の対比で良い作品になったと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。実写化映画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』レビュー終わり！
Netflix邦画・日本ドラマ関連レビュー記事
2023年12月14日公開予定のNetflix実写版『幽遊白書』のキャストがやばすぎたので感想を正直に語ります。キャラクター画像と紹介動画もアリ！ とにかく戸愚呂兄弟は笑いました。戸愚呂100%形態の画像もアリ！ ドラマ本編を見[…]
Netflix映画『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う』橋本環奈さんがキュートな赤ずきんに、新木優子さんが美しいシンデレラに。そして岩田剛典さんが王子に扮し、殺人事件の謎を解き明かすコメディ・ミステリー！ シネマグ すいません[…]
Netflix実写映画『ちひろさん』有村架純が元風俗嬢のお弁当売りになり、孤独を抱える人たちをつなげていくハートフルなヒューマンドラマ！ シネマグ 心がお弁当のようにほっかほかになる！かと思えば登場人物の葛藤や切なさに打ちひ[…]
Netflix×TBS新ドラマ『離婚しようよ』は、松坂桃李×仲里依紗主演で有名人の離婚をテーマにしたラブコメ！ 宮藤官九郎(クドカン)が脚本を務め、爆笑のシーン盛りだくさんです！ CineMag セリフや展開がいちいち[…]
一ノ瀬ワタルさんが相撲界で痛快にのし上がるさまを描いたNetflixオリジナルの日本ドラマ『サンクチュアリ -聖域-』！ 日本ではネトフリTV番組の週間ランキングで1位を獲得し、グローバルランキングでも10位に食い込むなど大ヒット中で[…]
2023年公開の邦画・ホラー作品
ホラー映画『ミンナのウタ』。『呪怨』などで知られるJホラー界の巨匠・清水崇監督がGENERATIONSとタッグを組みました！ 不思議なメロディで呪いを拡散させる少女の怨霊と対決します！ シネマグ アイドルのホラー映画だ[…]
ネトフリホラー映画
Netflixホラー映画『キラー・ブック・クラブ』(2023)。大学の読書クラブのメンバーが創作小説の筋書き通りに殺されていくスペインの作品です！ シネマグ 読書クラブのメンバーの中に殺人ピエロが潜んでいる！？設定は目を引き[…]
目次