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『VIVANT ヴィヴァン』2話の考察ネタバレ
乃木がテロ組織・テントのリーダー?
乃木(堺雅人)はやっぱり二重人格っぽいですね。誤送金の件を野崎に詰められていきなりブチ切れたりしてました。
乃木が夢でうなされていた件から、彼の正体はかつて砂漠で救助を求めていた3人家族の息子だと判明(父親が林遣都)。
テロ組織に襲われ、父は捕まり、母は射殺されたようです。幼い乃木はイスラム系のテロ組織に連れ去られたっぽい回想でした。
(自分を連れ去ったテロ組織でのし上がった、もしくは自分を連れ去った組織を潰すために別の組織を作った。)
丸菱商事のほうの乃木はテロ組織を止めようとする。しかし別人格はテロ組織のリーダー!
映画『ファイトクラブ』の展開になりそうですね。
しかしまだ物語序盤なので断定はできません。他の可能性への伏線もたくさん張られています。
商事の乃木も「ラクダは目が良くて落石を避けてくれる」と、その道に詳しくないと知らないようなことをサラッと言っているんですよね。
野崎に「あなたはどこでそんな情報を得ているんですか?」といろいろ聞き出そうとしていたのも怪しいですし、そもそもサラリーマンの友人がCIAなんて普通じゃないです。
口の悪い別人格の乃木がスパイかテロ組織の関係者と見せかけて、商事の乃木も何も知らないフリをしたスパイの可能性もあります。
別班は乃木の父親の過去、VIVANTではない
乃木の父がテロ組織のリーダーになっているパターンもありそうだと思いました。
乃木の父が元自衛隊の別班(政府非公認の秘密諜報部隊)で、バルカ国で任務について家族で住んでいた。正体がバレてピンチになったけど日本は助けてくれなかった(第1話のヘリ)。そんなバックストーリーがあるのかもしれません。
別班についてですが、少なくともVIVANTの意味が別班というのはミスリードだと思います。
まだ第2話ですし、阿部寛の変な推理ですんなり正解に辿りつかせるはずがありません。
自衛隊の闇の諜報組織・別班は出てくるかもしれませんが、VIVANTには他の意味が用意されているのでしょう。
ザイールも別班を相手に自爆はしないと思います。別班は自衛隊なので、重要課題は自国の防衛です。他国の組織を積極的に攻撃するとも思えません。
やはりVIVANTはテロ組織のリーダーなどの個人を指しているのではないでしょうか(ケヴィンスペイシー主演の映画『ユージュアル・サスペクツ』に出てくる存在するかしないかわからない超大物カイザー・ソゼみたいなイメージ)。
薫に何が起こったか
第2話のラストでは薫が最後にいなくなってましたが、落馬したわけではないのでしょう。
砂漠に他の人間が来るのは難しいので、やったのは乃木の別人格、もしくは薫自身が嘘をついているかのどちらかだと思います。
薫はアディエルと結婚していたと言っていましたが、1話でアディエルが死亡したときのリアクションはそこまで絶望的ではなかった気がします。真剣な面持ちでしたが涙も流さず「ジャミーンはどこ?」と言ってましたから。薫にも別の顔があるのかも。
他には、別人格の乃木が実は正義の側で、夜の間に薫に逃げるよう話したのかもしれません。いろいろ考えられますね。
細かい描写では、乃木がジャミーンを治療する薫に賛同して「治療のためにここに残ろう」と野崎を説得したのは、自分の幼少期の経験と重なったからでしょう。
ディティールもしっかり練り込まれていて、登場人物の表情までしっかり確認しないと見逃していることが多そうです。
『VIVANTヴィヴァン』2話ネタバレあらすじ解説
2話副題「裏切りと別れ…明かされるヴィヴァンの意味」
バルカ国の首都クーダンにある日本大使館についた乃木(堺雅人)、野崎(阿部寛)、薫(二階堂ふみ)。
現地の警察・チンギスの部隊が大使館の周囲で待ち構えているため、建物から出られない。
バルカ外務大臣がチンギスと一緒に大使館内にやってきて、西岡大使に「日本人を渡せ」と交渉した。
西岡は「大事な国民を渡せない!」とその要求を突っぱねた。
野崎は乃木から誤送金の話を聞き、「丸菱商事の中にテロ組織のモニターをしている人物(スパイ)がいる」と確信。
野崎は「丸菱商事から流れた金は、先日自爆したザイールを通じてテロ組織・テントに流れた」と話しを続けた。野崎たちもその組織を追っていたらしく、CIAのサムもマークしているようだ。
テロ組織・テントは思想も犯行声明もなく、宗教なども不明。テロを起こして旗に描かれたマークだけを残していく謎の集団だった。
野崎は乃木に共同戦線を持ちかけた。乃木の誤送金問題を解決してやるから、テロ組織の捜査にも協力しろということらしい。乃木はその要求をのむしかなかった。
野崎は乃木と薫に日本食を振る舞った。乃木のもう1人の人格が「野崎はお前を好きなんじゃないか?」と心の中で忠告してきた。
野崎は、大使館職員のナジム(ナジーム)が明日のパーティーの警備計画を話しているのを聞き、ヴィカァンという言葉を耳にして立ち止まる。
ヴィカァンは別館をローマ字にしたBEKKANを現地の発音にしたものだ。そうするとヴィヴァンはBEBBANを現地発音にしたもの…。
考えた末、野崎はザイールがBEBBANでなく「BEPPAN」と言っていたと考える。日本語にすると「別班」。自衛隊の非公式の諜報組織のことだ。
野崎は西岡大使から非常用のトンネルの存在を聞き、そこから脱出する作戦を立てる。
3人は暗いトンネルを進んだ。
トンネルに入って1km進むが、出口にチンギスたちが張り込んでいることに気づいた。
乃木たちは大使館へ戻った。ナジムを尋問し、裏切ったのは彼でなく西岡大使だと判明。
乃木たちはドラムの用意した馬護送用のトラックに乗り、警備の薄くなった門から脱出した。
野崎は「警備が薄く、警察も追いつかないモンゴルの国境を突破する」と話す。
トラックの中で薫は務めていた病院のスタッフ・イリアに電話をかける。すると父・アディエルの死を知ったジャミーンが病院からいなくなったと聞かされる。
薫は野崎を説得し、トラックをジャミーンの家へ向かわせた。
心臓の病を患うジャミーンは脱水症状も併発して倒れていた。薫が必死に看病する。野崎は早く出発しようというが、乃木もこの場に残ると言う。
薫は「アディエルと結婚予定だった」と話した。
野崎は仕方なくドラムに食料を調達させ、全員で砂漠付近の洞窟へ隠れた。
薫が必死にジャミーンを看病し、乃木が補助をする。
夜、寝ていた乃木は、砂漠で捕まった父と、撃ち殺された母、そして組織に連れ去られた幼い頃の自分の過去にうなされていた。
ジャミーンは回復し、イリアが彼女を連れていくことに。ジャミーンと薫は別れ際に抱き合った。
ドラムの調べで、国外へ出るにはアド砂漠を渡らなければならないと判明。アド砂漠は気候の厳しい通称・死の砂漠だ。
乃木、野崎、薫、ドラムの4人はラクダで何日も砂漠を旅する。
崖の間の道を移動する際、乃木たちは寝ながらラクダに歩みを進めさせる。朝になり、乃木と野崎はラクダに薫の姿がないことに気づいて驚いた。
『VIVANT ヴィヴァン』エピソード2 終わり
『VIVANT ヴィヴァン』第2話の感想・評価レビュー
第1話のようなコッテコテのアクションがなくなると、圧力のすごい会話劇、VIVANTの謎などサスペンス要素が際立ち、圧倒的におもしろくなってきました。
第2話の後半は10分くらい砂漠のシーンが続きましたが、本当に美しい景観にため息がもれました。砂漠自体がもう芸術的な美しさ。登場人物が蜃気楼ににじんでいるシーンはアートそのものと言ってよいでしょう。
大使館の地下トンネル入り口が廊下のじゅうたんの下にあって「掃除のおばちゃんが絶対気づくだろ」とか、ドラムが国境周辺の警備状況を的確に把握していて有能すぎる件とか、そもそもドラムとかイリアとかはマークされてないのか?などいろいろツッコミどころはありますが、第2話を見て「この辺はもう許容範囲にしていいかな」という、自分なりのリアリティライン設定ができました。
第3話からは日本編に入るようで、登場キャラも一気に増えるでしょうし超楽しみです。私の大好きな濱田岳さんも登場するみたいです。松坂桃李さんも早く観たいなあ!