Netflix『悩める失恋の処方箋』ネタバレあらすじ感想/評価!歌手がリゾートで結婚式をあげる元カレに遭遇してピンチ!

Netflix映画『悩める失恋の処方箋』(原題:Resort to Love)は、失恋した歌手がインド洋モーリシャスで元カレに偶然出会ってしまうラブコメ。

恋愛要素はもちろん、ギャグも笑えるしメッセージ性もあってかなり見応えがある作品でした。

キャストや見どころ、ネタバレあらすじ解説、感想・評価、テーマなどを深掘り考察しています。

Netflix映画『悩める失恋の処方箋』作品情報・キャスト

youtu.be

公開・制作国:2021年7月29日 Netflixアメリカ

上映時間:1時間41分

監督:スティーヴン・ツチダ

脚本:ダビ・マッカートニー/ダナ・シュマーレンバーグ

主演:クリスティーナ・ミリアン/エリカ役

出演:ジェイ・フェイロー/ジェイソン役

出演:シンカ・ウォールズ/ケイレブ役

出演:T・J・パワー/バーリントン役

出演:クリスティアニ・ピッツ/ビバリー役

出演:ジェリル・プレスコット/キング夫人役

出演:カレン・オビロム/アンバー役

主人公・エリカを演じた女優クリスティーナ・ミリアンの歌唱は抜群でした。彼女は歌手としても活動しています。

また、超有名歌手アリシア・キーズがプロデューサーとして参加しているのも特徴。

あと『ウォーキング・デッド』シーズン1ジャッキー役だったジェリル・プレスコットが出ていたのが個人的に嬉しかったです。

本作の見どころ

完成度も割と高く個人的な評価は82点。

テンポもよく、感動でき、笑えるシーンもあると3拍子揃ったラブコメです。

ガラパゴス諸島付近のモーリシャスという観光島が舞台で、青い海も堪能できます。

ミュージカルではないですが、ヒロインを演じたクリスティーナ・ミリアン実際に歌手であり、映画内でも随所で抜群の歌を聞かせてくれるのもポイントです。

『ハング・オーバー』のような作品が好きな人におすすめ。

ぜひNetflixで視聴してみましょう。

※以下ネタバレあり

『悩める失恋の処方箋』評価・感想

『悩める失恋の処方箋』ヒロインと登場人物2名

Netflix映画『悩める失恋の処方箋』の評価は82点。

ドタバタ劇だけで終わる感じかと思いきや、登場人物らが抱えるパーソナルな悩みがしっかり反映されており、とても見応えがありました

モーリシャスの青い海などの絶景や優雅なホテルを舞台に、勘違いや葛藤がテンポよく描かれていき、中だるみもありません。

同時期公開のNetflix作品だと『愛しい人から最後の手紙』にはちょっと劣る印象。『パリピ的アフターライフの始めた方』と同じくらいの面白さです。

本作は1時間41分でしたが、欲を言えば2時間くらいに尺を伸ばしてよりヒューマンドラマ要素を丁寧に描けば、さらに良作になっていた気もします。

強いて微妙な点を述べるならマネージャーのアンバーが、なぜエリカとジェイソンがモーリシャスで出会うように仕組んだのかが謎でした(結果的に上手く収まりはしましたが)。

ジェイソンの結婚式に参加させるというトラウマの荒療治でしょうか(笑)

シュールで笑えるシーン多し

冒頭でエリカは「ジェイソンが炊飯器まで持って行ったからお米が食べれない」と泣きます。

このシーンだけでもシュールで笑えましたが、物語の中盤でジェイソンの結婚相手・ビバリーが「彼が炊飯器を大切にしている」とエリカに言ったシーンで大爆笑。

まさかの炊飯器の伏線が回収された!

あとは、どこにでもいるバーリントンや、ビバリーの妹・ジャネルが激怒してエリカを追いかけるシーンも面白かったですね。

ちなみにアリシア・キーズがプロデューサーだったので、挙式の曲はリアーナの「ダイアモンド」よりも「No One」(アリシア・キーズの曲)がいい!という流れになったのでしょうw

映画を使ってライバル歌手を下げてますねw(そういう意図があったかはわかりませんが。)

ギャグセンスも2021年公開のネトフリコメディ映画『ファザーフッド』や『グッド・オン・ペーパー』などよりずっと良かったと感じました。

有能すぎる脇役バーリントン!

映画『悩める失恋の処方箋』で1番好きなキャラだったのがバーリントン。

島で恋人に家を建ててあげるために、何でも屋として健気に働く彼の活躍がとても印象に残りました!

ギタリストのバーリントン↓

ギターを弾くバーリントン

運転手のバーリントン↓

バンを運転するバーリントン

掃除夫のバーリントン↓

ホテルの掃除をするバーリントンと主人公エリカ

ハイクガイドとして頑張るバーリントン↓

ハイクガイドとして頑張るバーリントン

神父として結婚式を進行するバーリントン↓

神父として結婚式を取り仕切るバーリントン

脇役として有能すぎですね。

いろんな場面で出てくるだけで笑えますし、俳優にかける予算も抑えられます(笑)。

ヒロイン・エリカを支える妖精のような役回りで笑えました(Netflix『パーフェクトフィット』の、アンドラもそんな感じでしたね)

劣等感の対比を考察

『悩める失恋の処方箋』 ではジェイソンがなぜエリカのもとを離れたのか、その理由が明確に描かれていたのが良かったです。

もし仮に、エリカと別れた理由が曖昧なら、ジェイソンはただのクズ野郎なだけだもんね。

劇中では、ジェイソンは夢を優先するエリカを見て劣等感を抱いたとはっきりわかります。

さらに、ジェイソンが出来の良い兄・ケイレブと自分を比較してしまったり、幼い頃のトラウマがあるせいで急にパニックになったりする設定もリアリティを与えていました。

彼の自己肯定感が低いとわかり、夢を追いかけるエリカと結婚することに不安になる気持ちがしっかり伝わってきます(ストーリー・脚本の巧みな部分ですね)。

そしてジェイソンは、兄・ケイレブにも劣等感を抱いていたわけです。

2つの劣等感を抱くジェイソンが、ちゃんとそれを克服してビバリーと結婚する結末には感慨深いものがありました。

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