Netflix映画『パーフェクト・フィット』ネタバレあらすじ感想・評価!インドネシア文化が色濃い靴のラブロマンス考察

  • 2022年12月14日

Netflix『パーフェクト・フィット』作品情報・キャスト

youtu.be

公開・制作国:2021年7月15日 Netflix インドネシア

監督:ハドラ・デーン・ラトゥ

英題:『A Perfect Fit』

主演:/サスキ役

出演:ナディヤ・アリナ/役

出演:レファル・ハディ/リオ役

映画『パーフェクト・フィット』感想と評価

映画『パーフェクト・フィット』の登場キャスト

映画『パーフェクト・フィット』の評価は76点。

大まかなストーリーはひねりのないラブロマンスの王道で、2人の恋愛自体はぶっちゃけつまらなかったです。

ただ、インドネシア・バリの文化や宗教が全体に色濃く反映されており、それ込みだと結構楽しめました。

異国の恋愛体験ができた!という面では見る価値がありでしょう。

バリの美しい棚田などの景色が楽しめるのもメリットです。

ちなみにヒロイン・サスキや地域住民が信仰しているのは「バリ・ヒンドゥー」という伝統宗教のようです。

日本とインドネシアの恋愛感の違い

Netflix映画『パーフェクト・フィット』

『パーフェクト・フィット』の恋愛は、日本の映画と展開がまったく違うと感じました。

まず、ヒロイン・サスキとリオは出会ってすぐお互いに好意を持ちます。そして最後までお互いの想いがブレることはありません。

日本や欧米の作品の場合、もっと時間をかけて相手をやっと好きになる展開が多いですよね。恋人同士だったらお互いの想いに葛藤する展開もありがち。

『パーフェクト・フィット』では恋人や婚約者同士の婚前交渉がない点も気になりました。それ普通なのでしょうか?キスまではOKなのか?

あとは、バリ・ヒンドゥーの宗教柄か占いでの相性が結婚に重要なんですね。

他に印象的だったのは、財閥の代表であるデニの父が、息子よりもサスキの人生を尊重してあげたこと。

インドネシアには道徳的に優れた人でないと人の上に立てないという考えがあるのかもしれませんね。

BGMまで歌ってくれる親友・アンドラ

リオとサスキを支えるアンドラ

サスキの親友でカフェの歌い手でもあるアンドラは、ここぞという時にさりげなくサスキの気持ちを代弁した曲を歌ってくれます。

この演出もちょっと笑えました。

BGMで恋を盛り上げてくれるアンドラは本当にいい奴ですね。

しかも、婚約者・デニの買春まで知らせてくれます。

親友というより、妖精に近い印象でした。

インドネシアの恋愛映画はアンドラのようにヒロインの応援しかしない無害でいい奴がよく登場するのでしょうか。

いきなり儀式の始まるインドネシア

例えばインドでは映画の途中で歌って踊ってが始まりますが、インドネシア映画『パーフェクト・フィット』の場合はいきなり儀式が始まります

中でも面白かったのが、

リラとデニが男性同士で火花をばちばちさせていると、いきなり近所で“メパンティガンの儀式”が始まり、リラとデニは参列して上半身裸で泥川に入り、相撲で闘います

爆笑してしまいました。この演出は最高でしたねー。

インドネシア映画では劇中に儀式を挟むのが普通なのでしょうか?

新しい発見ができたようで嬉しいです。

ちなみにメパンティガンはバリ島の泥相撲のこと。

ロンタール文書とは?

ロンタール文書(貝葉)

https://ja.wikipedia.org/wiki/貝葉

映画『パーフェクト・フィット』ではロンタール文書というのが頻繁に出てきて、なんのことやら?と思ったので調べてみました。

ロンタールとは貝葉(ばいよう)のことで、ヤシなどの葉っぱを加工して文字を書いたものです。(貝葉は東南アジアの各地にあるようです。)

つまり映画でのロンタールとは、バリの伝統・宗教などの重要事項が書かれた古い貴重な記録となります。

昔の文字なので、バリ・ヒンドゥーの司祭や学者など偉い人や学がある人しか読めないのでしょう。

古文が読める人が大々的に尊敬される文化ってなんだか素晴らしいですね。

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