Netflix台湾映画『君が最後の初恋』は、心優しい借金取りのチンピラが、借金を背負う人の娘に一目惚れする恋愛+ヒューマンドラマ。
ありきたりで泣かせようとする設定が目に付く部分もありますが、ラストには理屈では測れない微かな光のようなものが残ります。
ネタバレあらすじ解説、率直な感想・評価を書いてきます。
映画『君が最後の初恋』キャスト・作品情報
公開・制作国:2021年8月22日Netflix配信・台湾
監督:イン・チェンハオ
主演:ロイ・チウ/チャン・モンチェン役
出演:ティファニー・シュー/ウー・ハオティン役
出演:ツァイ・チェンナン/チャンの父親役
俳優ロイ・チウはドラマ『ハッピーメーカー』、映画『第九分局』、Netflix『先に愛した人』などで有名で、最近では妻夫木聡も出演した映画『唐人街探偵 東京MISSION』(2021)にも出ています。
女優ティファニー・シューは映画『The Tag-Along』などに出演しています。
ネタバレなし感想・見どころ
心優しいチンピラと純粋な女性が恋に落ちるベタベタな設定が大丈夫で、泣ける展開を楽しみたい人におすすめですが、映画に斬新さを求める人には向かないかもしれません。
『君が最後の初恋』ネタバレ感想・評価
Netflix映画『君が最後の初恋』の評価は75点。
超ド直球な悲劇のラブロマンス佳作でした。
それなりに恋愛のドキドキや泣けるシーンもあってラストはよかったのです。
ただ悪い言い方をすればストーリー・設定が王道過ぎな印象。
完成度が低いということではないのですが、2021年公開ではなく一昔前の映画を観ているようです。
特に終盤は典型的な泣かせる設定が押し寄せてきて、“既視感”が感動を抑えてしまいました。
登場キャラ設定などもオリジナリティがほとんど感じられなかったのも少し残念。
韓国映画『甘酸っぱい』ほどではなくとも、少しの意外性が欲しかったです。
ラストシーン考察
ただ、ラストシーンで主人公チャンのボケてしまった父と恋人・ウーが一緒にいるシーンは感動しました。
ラストで、チャンの父親がウーの職場に来ています。
父親はボケていて、なぜ来たかわかっていません。しかし生前のチャンの「親父がウーの父親になれ」という言葉に突き動かされたのでしょう。
ウーの方も、父親の姿からチャンの優しさを感じ取っているようです。
父親が死んだ息子の代わりにその恋人を気に掛けるのも、恋人・ウーが死んだ恋人の家族を気に掛けるのも、冷静に考えると不思議な関係ではありますが、理屈を超えた感動が垣間見えました。
※以下、映画『君が最後の初恋』のストーリーネタバレありなので注意してください。
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