近年のサメ映画の中でもとりわけ評価の高い『ロストバケーション』(原題:The Shallows)
この作品を簡単に説明すると、ピチピチのねーちゃんがサメに絡まれるだけの映画だ。
しかし、綺麗なメキシコの海+サメと戦う美女という感じの作りで、結構満足できた。
映画『ロストバケーション』あらすじと予告動画
セクシー医大生のナンシー(ブレイク・ライブリー)は、旅行でメキシコの素敵なビーチに寄り、一人優雅にサーフィンを楽しんでいた。
クールに波乗りしている最中、ボードに”何か”が当たり、彼女はバランスを崩す。。
映画『ロストバケーション』見どころ解説
美しいメキシコのビーチ(とグラビア)
サメ映画なのに、大自然の美しさや、映像美にとてもこだわっていて、眺めているだけで、自分も休暇でこのビーチに来たような錯覚に陥る。
こんな綺麗なビーチなら一生に一度は行ってみたい。サメは御免だけど。
また、あまり大きな声では言えないが、男性諸君は期待通り、ヒロイン役ブレイク・ライブリーのグラビア的な観賞も可能。
ヒロインのナンシーが危機を乗り越える方法
サメから逃げたり、どうにか戦うために、彼女はいろいろな手段を考えるワケだが、予想外に上手い行動をとる彼女に結構感心してしまう。
土壇場の女性は強い!
1時間20分くらいでサクッと観れて、美しい大自然も堪能できる。サメ映画としては革命的だが、ストーリーがすごい面白いか?と言われるとそうでもない。
何も考えないで、セクシーなお姉さんがパニックになっているところを観たい人にはオススメ。
※以後ネタバレあり!
映画『ロストバケーション』ネタバレあらすじ結末解説
1:美しいビーチにサメの脅威
プリップリの美人医大生ナンシー(ブレイク・ライブリー)は二日酔いのゲロった友人を宿に置き、メキシコの美しい海で一人、セクシーにサーフィンを楽しんでいた。
その湾は病気で死んだ彼女の母親が好きだった秘密のビーチでもあったのだ。
夕刻、2人組の現地男性がもう帰った方がいいという中、あと少しと波に乗るナンシー。
波乗り中、何かにぶつかり、近くに大きなクジラの死体を発見。
そして、何かに海に引き摺り込まれ絶叫するナンシー。
なんとかクジラの死体に這い上がるが、脚には大きな切り傷が! そう、サメです!
この大型のサメにより、クジラの死体が沖に運ばれそうになったため、ナンシーはなんとかタイミングを見計らって泳いで近くの岩場へ。
そこには翼を脱臼した飛べないカモメもおり、無理やり話し相手にして夜を過ごす。
ナンシーは医大生でもあるので、脚の傷を叫びながら自ら縫合!
2:潰えた希望
朝方、浜辺の酔っ払い男性に向かって叫んで助けを求めるが、彼はナンシーの荷物を盗った挙句、浜に浮かぶサーフボードに手をつけようとしたところ、サメが来てガブリ。男性は死亡した。
昼頃になると昨日の二人組みの男性がまたサーフィンを始める。
ナンシーは大声でサメがいるからだめと叫ぶが、サメはこの湾にいないと泳いでこちらに寄って来る二人。二人ともガブリ!
ナンシーがいる岩場が満潮で沈む前にカモメの脱臼を治しサーフボードに浮かべてあげた。
そして意を決し、二人組みの男性が持っていたヘッドカメラに家族へのメッセージを残す。
3:ナンシーの決断
ナンシーは、タイミングを見計らって大量のクラゲが浮かぶ海に入り、刺されながら大型のブイ(航路標識)まで泳ぐ。
途中サメが向かってくるが、サメはクラゲに阻まれて白目を剥く。
なんとかブイに辿り着き、保管されていた信号弾を通りかかる船に向かって撃つが、サビれた銃からの弾はナンシーが期待していた角度と勢いはなくガッカリ。
一方、サメの勢いは止まらず、ブイが破壊され絶体絶命に。
海底に長く尖った鉄の棒を見つけたナンシーは、オモリを使いそこへ向かって一気に潜る。
彼女を追いかけてきたサメは勢い余って鉄の棒に串刺しになり、ジ・エンド。
砂浜に流れ着いたヘッドカメラを現地の少年が発見。ナンシーは救助された。
1年後、地元アメリカの海で、懲りずに妹とサーフィンをしている彼女の姿があった。
映画『ロストバケーション』終わり。
映画『ロストバケーション』と他のサメ映画の違い考察
大自然を綺麗に撮ることにフォーカス
ロストバケーションが今までのサメ映画と決定的に違うところは、海などの風景を綺麗にとる!ということに大きな比重を乗せているという点。
サメ映画を観ているはずが、あたかも大自然ドキュメンタリーと錯覚するほどだ。
自然の美しさ≧サメの怖さという公式を作ることで、程よいスリリングさと爽快感を演出している。
最初の避難場所はクジラの上
ナンシーがサメに追われ、最初に避難した場所はなんとクジラの死体の上!
そりゃ大きなクジラは丘のような感じかも知れないがその発想はなかった!
窮地に追い込まれ、やむなくクジラに登るアイデアに天晴れ!
ヒロインが一人でサメと対峙
アニマルパニック系の映画ではガテン系の男がいて、加えて襲われるシーンを多くするため登場人物も多い傾向があるが、ロストバケーションでは、
美しいビキニのねーちゃんが一人で最後まで諦めずにサメを倒す!という今までのサメ映画のセオリーと全く違う作りになっている。
主人公ナンシーが、母親が死んだことによるショックや葛藤を抱える医大生という設定も、作品に説得力を与えていて素晴らしい!
映画『ロストバケーション』キャスト・作品情報
公開年/制作国 | 2016年・アメリカ |
監督 | ジャウム・コレット=セラ |
脚本 | アンソニー・ジャスウィンスキー |
キャスト | ブレイク・ライブリー |
音楽 | マルコ・ベルトラミ |
興行収入 | 約131億円 |
ジャウム・コレット=セラは、僕が大好きなホラーサスペンス映画「エスター」やリーアム・ニーソン主演の「アンノウン」『トレイン・ミッション』、ディズニー映画『ジャングル・クルーズ』などでも監督を担当。近年大活躍しているスペインのおじさん。
主演のブレイク・ライブリーはゴシップガールへの出演で有名。「デッドプールシリーズ」主演のライアンレイノルズの奥さんでもある。
音楽のマルコ・ベルトラミは「スクリーム」「クワイエットプレイス」「LOGAN/ローガン」ホラー系の作品やアクション系の作品の名作を数多く担当するイタリアのすごいおじさん。
最後に感想まとめ
ロストバケーションはただのパニック系の映画ではなく、大自然の美しさや女性の強さを堪能できる傑作だとおわかりいただけたと思う。
こういう今までのセオリーとは違う作風で楽しませてくれるって観る側にとっては嬉しいよね♪
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