DC映画『ブラックアダム』(Black Adam)は5000年の眠りから目覚めたアンチヒーローが暴走するド迫力ヒーローバトル!
DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の11作品目についにドウェイン・ジョンソン(ロック様)が登場!
作品情報・キャスト・あらすじ・見どころ、ぶっちゃけ感想・酷評、ストーリーネタバレ結末解説、を知りたい人向けに徹底レビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
作品についての視聴者・口コミアンケートも投票お願いします↓
映画『ブラックアダム』作品情報
原題:『Black Adam』
ジャンル:DCヒーロー・アクション
年齢制限:G(年齢制限なし)
監督:ジャウム・コレット=セラ
脚本:アダム・スティキエル/ロリー・ヘインズ/ソーラブ・ノシルヴァーニ
原作:オットー・バインダー/C・C・ベック著『ブラックアダム』
撮影:ローレンス・シャー
ジャウム・コレット=セラ監督
傑作ホラー『エスター』や、斬新なサメ映画『ロストバケーション』などすばらしい作品を多数作りあげたジャウム・コレット=セラ。
リーアム・ニーソンと『アンノウン』や『トレインミッション』など良作アクションを多数生み出したのち、リーアムからドウェイン・ジョンソンに乗りかえてディズニーの『ジャングル・クルーズ』(2021)を発表(笑)。
『アクアマン』と『ザ・スーサイド・スクワッド2 “極”悪党、集結』以外パッとしないDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)をジャウム・コレット=セラがどう蘇らせるのか!?
ブラックアダム/登場人物・キャスト解説
『ワイルド・スピード』や『ジュマンジ』シリーズのドウェイン・ジョンソンことロック様がDCを破壊し尽くすべく最強のアンチヒーローブラックアダムとして登場!黒いスーツとマントをまとうといつも以上にムキムキな気がします。今作では顔芸も多数披露。さまざまな角度からロック様を楽しめるファンムービーとなっております(笑)。
ロック様はほんと近年大活躍ですね。ライアン・レイノルズと共演したNetflix『レッド・ノーティス』もおもしろかったです。
ヒロインのアドリアナを演じたサラ・シャヒは、Netflixドラマ『セックス/ライフ』で主演を務めガッツリ脱いでいてビビった記憶があります。
あとはなんと5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンがドクター・フェイトとしてDCに初参戦!渋すぎのイケオヤジです。
スーサイド・スクワッドに最悪なミッションを与えるアマンダ・ウォラー役でお馴染みのヴィオラ・デイヴィスも登場し、DCユニバースも作品をまたいで盛り上がってきた感があります。
スーサイドスクワッド2やDCドラマ『ピースメーカー』にも登場するジェニファー・ホランドが同じくエミリア・ハーコート役で登場。
あらすじ
カーンダックの研究者のアドリアナは、弟のカリームや仲間のイシュマエルと5000年前の遺跡に来ていた。
街を占領するインターギャングに不思議なパワーを持つ鉱石・エタニウムで作られた「サバックの冠」が渡らないように先に発掘して隠すためだ。
しかしインターギャングに囲まれて絶体絶命のピンチ。アドリアナは5000年前の英雄・ブラックアダムを眠りから解き放った。
ブラックアダムは敵を次々と撃破。敵の銃弾はまったく効かず、ヘリやミサイルですら破壊した。
ブラックアダムはエタニウムのパワーが込められているミサイルをくらって気絶。アドリアナが彼を家へと運んだ。
アマンダ・ウォラーはブラックアダムを人類の脅威と考え、ホークマン、ドクターフェイト、アトムスマッシャー、サイクロンの4人からなるJSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)に出動命令を出す。
JSAとブラックアダムの戦いの火蓋が切って落とされた…。
ネタバレなし感想・海外評価
ドウェイン・ジョンソン演じるブラックアダムに対抗すべく、『スーサイド・スクワッド』みたいなノリのジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(JSA/1940年に初登場した実はアメリカンコミック史上で1番古いヒーローチーム)が登場します。
バトルシーンだけ見たい人は楽しめるかもしれません。
ただ、少しでもストーリー性を求める人は退屈だと思います。
ぶっちゃけ中身はほとんどないバトルアクションだけの映画です。
海外レビューサイトの評価は微妙で、批評家からは酷評されています。アクションのみで内容がないので当然かもしれません。
『ダークナイト』シリーズ、『JOKER』『ザ・バットマン』みたいな大人向け要素はゼロ。『ジャスティス・リーグ』と比較しても重厚感がないです。
おすすめ度 | 35% |
アクション | 85% |
ストーリー | 30% |
IMDb(海外レビューサイト) | 6.7(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家 39% 一般の視聴者 89% |
メタスコア(Metacritic) | 41(100点中) |
※以下、『ブラックアダム』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『ブラックアダム』ネタバレ感想・評価
最恐のアンチヒーローブラックアダムが目覚め、JSAと戦って、だんだん仲良くなって、ラスボスを倒すだけの話。
ドウェイン・ジョンソン(ロック様)のPV状態です。
バトルシーンがひたすら続き、迫力はあるのに中身が空っぽなためIMAXで眠くなるという…。
子供向けにしたのはわかりますが、いくらなんでもストーリー性が薄すぎます。
これならアンパンマンのほうが見応えあります。
DCは大人向けの作品が多いイメージでしたが完全にくつがえされました。
ブラックアダムが黒いアンパンマンに見えてきます。
序盤で目覚めたロック様が軍隊相手に無双するシーンがピークで、ずっと似たようなバトルが続くので中だるみがすごかったです。
ブラックアダムは5000年前に死んだ妻子をアドリアナとアモンに重ねているので、そのヒューマンドラマを煮詰めればもっとおもしろい作品になったのでは?
MARVELのアベンジャーズに対抗したいのかJSAなんか出しちゃうからドラマ性を入れ込めなかったのでしょう。
ロック様が遠い過去に息子を失っていることはわかるのですが、葛藤がイマイチリアルに伝わってこなかったのも残念です。
JSAのメンバーも映画は初登場なので思い入れがなく、5代目ボンドのピアース・ブロスナンが自ら犠牲になるシーンでようやく感動できました。
(酷評になってしまいました。本作を楽しめた人はすいません。)
映画『ブラックアダム』ネタバレあらすじ解説
ブラックアダム VS JSA
ブラックアダムはアドリアナのアパートで目覚め、彼女の息子・アモンと少しだけ仲良くなる。
カーンダックの街にやってきたホークマン、ドクターフェイト、アトムスマッシャー、サイクロンがブラックアダムに戦いを挑む。
しかし雷、超スピード、超怪力の能力を持つブラックアダムは強く、4人は彼を抑えこむことができなかった。
予知能力のあるドクターフェイトはアドリアナが「サバックの冠」を持っていることに気づき渡すように言う。
しかしアドリアナは、インターギャングに街が支配されているのにヒーローたちは誰も来てくれなかったと不信感をあらわにした。彼女には蘇ったカーンダックの英雄・ブラックアダムのほうが信用できるように思えたのだ。
ドクターフェイトはブラックアダムが5000年前に復讐心で暴れ、独裁者の王だけでなく街も破壊しそうだったのでシャザムたちに封印されたと話す。
5000年前の真実
アドリアナは宮殿の遺跡にいるブラックアダムを訪ね、JSAと話し合ってほしいと言う。
リーダーのホークマンがブラックアダムと平和的な道はないか話し合うが平行線だった。
そんな中、実はインターギャングのリーダーだったイシュマエルがカリームを銃で撃ち、サバックの冠を持っているアモンを追う。
ブラックアダムはインターギャングと戦うが、アモンはイシュマエルにさらわれてしまった。ギャングを空から突き落としイシュマエルのアジトを聞き出す。
ドクターフェイトがカリームを治療した。
アドリアナは息子アモンのためにJSAと協力してほしいとブラックアダムにお願いする。
ブラックアダムは5000年前の回想をしている。奴隷たちを鼓舞して処刑されそうになった息子フルートがシャザムにヒーローとして選ばれた。しかし妻は殺され自分は瀕死の重傷をおい、息子からヒーローのパワーをゆずりうけて傷を回復させた。しかし息子のフルートは兵士に矢で射抜かれて死んでしまった。
ブラックアダムとなったテスは宮殿を破壊し尽くして暴れ回り、シャザムら魔術師たちに封印されたのだ。
JSAとブラックアダムはイシュマエルのアジトへ。ブラックアダムはなんとかアモンを救い出した。イシュマエルはサバックの冠をかぶるがまるこげになる。
ブラックアダムは「シャザム」と唱え、湖の下にある政府組織 A.R.G.U.S.の施設に封印される道を選んだ。
ラスト結末
一度死んだイシュマエルは圧倒的な力をもったヴィラン・サバックとしてよみがえる。
JSAはサバックを倒そうとするが歯が立たない。
ドクターフェイトはホークマンが死ぬ未来を見て自分が代わりに犠牲になろうと考える。バリアでサバックを閉じ込め、分身して追い詰めた。しかしサバックの強力なパンチで死んでしまう。
息子のフルートとうり二つのアモンの願いを聞きつけたテスは再びブラックアダムとして復活。
ブラックアダムはサバックと互角の戦いを繰り広げる。ホークマンがドクターフェイトの妖術を使ってサバックを惑わせ、鉄の棒で彼の体を貫いた。
ブラックアダムとJSAはなんとかサバックに勝利する。
エンドロール
アマンダ・ウォラーはテレビ電話でブラックアダムに降伏を呼びかける。
ブラックアダムが「俺はこの星で最強だ」というと、ウォラーは「異星人でも連れてくることができる」と返す。
ブラックアダムの前にスーパーマンがやってきた。
映画『ブラックアダム』(Black Adam) END
最後のまとめ
DC映画『ブラックアダム』は、売れ線に走ってしまった必殺仕事人ジャウム・コレット=セラ監督によってロック様のプロモーションビデオと化してしまった個人的には非常に残念な作品でした。
DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の迷走は止まりません。
DCにはホアキン・フェニックスの『JOKER』とかロバート・パティンソンの『ザ・バットマン』とかすばらしい作品もたくさんあるので、アベンジャーズのような最強チーム結成はもうあきらめてヒーローやヴィラン単体にスポットを当てた作品にフォーカスしてほしいです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『ブラックアダム』(Black Adam)レビュー終わり!
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