韓国映画『毒戦 BELIEVER 2』ネタバレ感想「キャスト変更と改変がひどい」ラスト結末の解説!あらすじ評価,最後にどっちが死んだが判明

  • 2024年3月2日

Netflix韓国映画『毒戦 BELIEVER 2』。刑事が巨大な麻薬組織の黒幕を追う骨太アクションノワールの第二弾!

シネマグ
まさかの1作目の解釈をねじ曲げるストーリー!なぜ毒戦の2作目をつくってしまったのか

作品情報・キャスト

ネタバレなしの感想

物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説・どっちが死んだか判明…

視聴後のぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)

これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓

映画『毒戦 BELIEVER 2』おもしろかった?(投票どうぞ)

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映画『毒戦 BELIEVER 2』作品情報
公開
:2023/11/17(Netflix配信)

制作国:韓国
上映時間:116分
原題:『독전/トクチョン』
ジャンル:クライムアクション、マフィア、ノワール
年齢制限:16歳以上推奨
監督:ペク
脚本キム・ヒジン

『毒戦 BELIEVER 2』キャスト

チョ・ウォノ役|cast チョ・ジヌン(『最後まで行く』)

チョ・ウォノ役|cast チョ・ジヌン

ソ・ヨンナク役|cast オ・スンフン←毒戦1のリュ・ジュンヨルから変更(理由はスケジュールの都合)

ソ・ヨンナク役|cast オ・スンフン

ブライアン・リー役|cast チャ・スンウォン(『ある日~真実のベール』)

ブライアン・リー役|cast チャ・スンウォン

ソプ・ソチョン理事役|cast ハン・ヒョジュ

ソプ・ソチョン理事役|cast ハン・ヒョジュ

ハリム|cast ピョン・ヨハン (毒戦1のキム・ジュヒョクさんが交通事故で亡くなられたため変更)

ドンヨン|cast キム・ドンヨン(『D.P.脱走兵追跡官』)

ジュヨン役|cast イ・ジュヨン

ジェイ|cast チョ・ハンチョル(『ヴィンチェンツォ』『海街チャチャチャ』『京城クリーチャー』『ロギワン』)

ドクチョン|cast チョン・ジュンウォン(『模範家族』)

ドクチョン刑事の妻|cast イ・サンヒ(『今日もあなたに太陽を』)

麻薬工場をクビになったウさん|cast ヤン・イクチュン(『地獄が呼んでいる』)

パク・ソンチャン|cast パク・ヘジュン(『ベイビー・ブローカー』)

謎の老人役|cast ツィ・マー

映画『毒戦 BELIEVER 2』あらすじ

『毒戦 BELIEVER 1』でヨンナクとドンヨン・ジュヨン兄妹がターミナルから逃げたところからストーリーが始まる。(1作目のラストは一旦なかったことに)。

ヨンナクはライカ(超強度の麻薬)をドンヨンたちと製造。自身の復讐のために本物のイ先生を探すべく、サンプルをイ先生とつながる中国のソプ理事に送りつけた。

イ先生だと自白したブライアンは警察に捕まるが、チョ・ウォノ刑事は本物のイ先生は別にいると考えて独自に捜査を続ける。

そんな中、ブライアンは武装した彼の部下たちによって病院から脱出。

ブライアンはソプ理事を韓国に呼び、「私はまだ麻薬の原材料を確保しているから、それで警察に押収されたライカの穴埋めをする」と交渉した。

チョ・ウォノはヨンナクたちがいる麻薬製造現場を発見して踏み込むが…。

ウォノ刑事、ヨンナク、ブライアン、ソプ理事の四つ巴の戦いがスタートする!

映画『毒戦 BELIEVER 2』

©︎Netflix

ネタバレなし感想・海外評価

グロテスクな殺害シーン!迫力満点の爆破シーンやライフルでの銃殺などなど、相変わらずアクションは見応えバツグン!

シネマグ
ただ、ストーリーが改変されすぎていてビックリしました。

『毒戦 BELIEVER 1』(2018)の余韻のある物語が完全に書き換えられていて、かなり困惑。

単なるマフィアアクションとして楽しむならいいですが、続編と考えると引っかかる点が多過ぎました。

ヨンナク役も前作のリュ・ジュンヨルのほうがよかったな。なぜオ・スンフンに変更されていたのも疑問です。

スケジュールの都合で変更になったようですが、続編の脚本見て降板したとかもありそうですね。

おすすめ度 65%
 バイオレンスとアクション 90%
ストーリー 55%
IMDb(海外レビューサイト) 6.0(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 批評家 66%
一般の視聴者 44%

※以下、ネトフリ韓国映画『毒戦 BELIEVER 2』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『毒戦 BELIEVER 2』ネタバレあらすじ解説

血みどろの抗争、タイへ

ソプ理事は部下を連れて麻薬製造場に乗り込み、ヨンナクとドンヨン・ジュヨン兄妹を捕まえる。

チョ・ウォノ刑事もその現場に乗り込むが、部下のドクチョンがソプ理事の手下にライフルで撃たれて死亡した。

シネマグ
大型ライフルでドクチョンが撃たれて吹っ飛ぶシーンはめちゃくちゃ迫力あってすごかった!

ヨンナクは「自分たちはライカ(超密度の麻薬)を作れる」と言い、ソプ理事と交渉する。

ソプ理事は、ヨンナクたちとブライランを船に乗せてタイへ向かった。

タイに着いたブライアンは、部下たちに車を襲撃させて逃亡する(ソプ理事に殺されると先読みしていた)。

チョ・ウォノはブライアンの脱走やドクチョンの死亡を受け、停職処分となった。それでもあきらめず独自に調査を続け、韓国の中国人街で働いていたイ先生の手がかりをつかむためにタイへ入国。

ウォノはイ先生を知っているというジェイと会う。しかし彼や武装した男たちに捕まって殺されそうになった。そこへブライアンたちの部下がやってきてジェイたちを殺害。

ブライアンはウォノを捕らえた。

ブライアンに囚われたウォノ

ラスト結末:まさかの…

タイの麻薬製造所に着いたソプ理事は、ヨンナクたちにライカを製造させていた。

ソプは、イ先生から「私を巻き込むな」と電話を受け、見捨てられて絶望する。

ヨンナクとソプは殺し合いをはじめた。

ヨンナクはボコボコにされながらもガラスでソプの首を突き刺す。ウォノがやってきてソプを銃で撃ち殺した

部下に麻薬製造所を制圧させたブライアンがヨンナクのまえに現れる。

捕まったドンヨンがガスバーナーで脚を焼かれた。ジュヨンは薬品で失明させられる。

ブライアンはヨンナクに「おまえがイ先生を殺さなければ、ドンヨンとジュヨンを殺す」と言った。

数日後、ヨンナクはソプが持っていた情報からノルウェーにいるイ先生の居場所を突き止めて自宅に侵入。

感想を語る犬
「イ先生は本当にいるのか?イ先生は登場人物の誰かなのか?」というサスペンスだったはずが、突然本物のイ先生が登場して困惑。

ヨンナクは「コンテナに乗った両親を麻薬で殺した復讐だ」と言い、イ先生を殺害(ヨンナクはイ先生の娘一家も事前に殺害していた)。

その後、雪景色の中で暮らすヨンナクのまえにウォノが現れる。2人はコーヒーを飲んだ。

シネマグ
ここでパート1のラストに繋がるんですね…。

銃声が響く。ウォノがヨンナクを撃ち殺した

ウォノは涙を流し、小屋の外に出る。ウォノはドンヨンに撃ち殺された

感想を語る犬
ラストは完全に蛇足でした。

終わり

Netflix映画『毒戦 BELIEVER 2』ネタバレ感想・評価

良かった点

韓国映画『毒戦 BELIEVER 2』の評価は68点。
シネマグ
人の頭がまるで物のように弾け飛んでいくハードボイルドなアクションシーンは素晴らしかったです。

ハン・ヒョジュが相手を斬首するグロテスクな場面や、キム・ドンヨンがチャ・スンウォンにバーナーで脚を焼かれる凄惨な箇所など、激ヤバシーン多数。

韓国ノワールのグロアクションの表現はやっぱりすごいですね。やり切っている感があります。

エンドロールでは、キャストたちが物語で死亡したときの状態(頭に風穴・血ダラダラ)で次々に出てきて挨拶しているのが斬新で面白かったです。

ダメな点:前作ラストを改変、蛇足…

なぜ前作の設定を改変してパート2を作ろうと思ったのかは大いに疑問でした。

感想を語る犬
『毒戦 BELIEVER 2』には蛇足という言葉がぴったりだと思います。

第1作目はノワールアクションながら、すごく美しい余韻を残した結末でした。

1作目はイ先生の正体はヨンナクだったという衝撃のどんでん返しで、雪景色のロッジでウォノ刑事とヨンナクが撃ち合って「どっちが死んだかわからない」という最後

しかし今作では、1作目のロッジのシーンのまえにごちゃごちゃした物語が詰め込まれ結末もヨンナク死亡→ウォノも死亡という具体的で面白味がないものに

情緒もへったくれもありません(笑)。

あとは、正体不明の麻薬組織の大物・イ先生を追う物語だったはずが、終盤に本物のイ先生が登場しちゃう展開も非常に微妙でした。

これなら1作目の、「イ先生の正体はヨンナクだった?」みたいなフワッとした感じのほうが断然よかったです。

監督と脚本は1作目のイ・ヘヨンとチョン・ソギョンから、ペク監督とキム・ヒジン脚本に変わっています。

ペクとキム・ヒジンってだれ?調べても出てこないんですけど…。

シネマグ

途中でなんかのトラブルで監督らが降板して、ペクとキム・ヒジンって表記された感じですかね?

感想を語る犬
キレイに終わっている作品に続編を作るのはやめましょう!そんな当たり前の学びがありました。

『毒戦 2』考察(ネタバレ):次に死ぬのは?

『毒戦 BELIEVER 2』のコンセプトは、業(カルマ)の連鎖だと考えます。

イ先生を追うものは殺されるという1作目からの流れを引き継ぎつつ、2作目ではヨンナクがイ先生を殺し、そのヨンナクがウォノ刑事に殺され、ウォノ刑事はドンヨンに殺されます。

イ先生のカルマをヨンナクが引き継いでしまい…以下つづく、みたいな感じですね。

イ先生を殺したヨンナクは次に殺される人間となり、ヨンナクを撃ったウォノがドンヨンに撃たれます。

ウォノは業(カルマ)は連鎖すると悟って最後に涙を流していたのかもしれませんね。

そう考えると、ドンヨンもウォノを殺害したことで業(カルマ)の連鎖に組み込まれ、誰かに撃たれて死んでしまうのでしょう。

残されたジュヨンは盲目・聾唖の状態でひとり生きていかなければならないのでしょうか。

最後のまとめ

『毒戦 BELIEVER 2』は、第1作目のアクションの迫力はそのままに、ストーリーをねじ込んで改変する荒技で視聴者を驚かせたヘンテコな作品でした。

シネマグ
1作目がキレイに終わっているのだから、似た内容の別作品を作ったほうが絶対に良かったと思います。
感想を語る犬
ネットフリックスに続編の権利を買われ、よくわからない状態で制作が進んでいったとしか思えませんでした。

ここまで読んでいただきありがとうございます。『毒戦 BELIEVER 2』レビュー終わり!

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