韓国映画『最後まで行く』ネタバレ感想・原作ラスト考察と評価,あらすじ伏線解説,キャスト

  • 2023年11月19日

韓国映画『最後まで行く』刑事が最悪な事件に巻き込まれ、事件の隠蔽のために奮闘するストーリー!イ・ソンギュンチョ・ジヌン出演です。

シネマグ
日本でも藤井道人監督・岡田准一×綾野剛でリメイクされた傑作サスペンス。その魅力や特徴をたっぷり解説していきます!

作品情報・キャスト

物語あらすじ

視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)

ラスト結末や伏線の考察

これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

↓藤井道人監督・岡田准一・綾野剛出演の日本リメイク版のレビューはコチラ↓

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邦画『最後まで行く』

韓国映画『最後まで行く』作品情報・予告

公開:2014年5月29日
制作国:韓国
上映時間:119分
韓国語タイトル:『끝까지 간다』英題:『A Hard Day』
ジャンル:サスペンス・クライム
監督・脚本:キム・ソンフン
原作:原作な。映画オリジナル
撮影:キム・テソン
音楽:モク・ヨンジン
全世界興行収入

中国では『ピースブレーカー』(2017)、フランスでは『レストレス』(2022)としてリメイクされている韓国サスペンス映画の名作です。

日本では藤井道人監督がリメイクした作品(岡田准一と綾野剛が主演)が2023年5月19日に公開されます。

キム・ソンフン監督は『トンネル 闇に鎖された男』(2016)でも有名。Netflix人気ゾンビ韓国ドラマ『キングダム』『キングダム:アシンの物語』の演出も務めています。

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Netflix『キングダム:アシンの物語』

韓国映画『最後まで行く』キャスト

イ・ソンギュン

主演のイ・ソンギュン

殺人課の刑事コ・ゴンスを演じるのは俳優イ・ソンギュン。シリアスなシチュエーションながらひょうきんな面も見せる演技は絶品でした。

『パラサイト 半地下の家族』の富豪のパパ役、最近ではAmazon Primeで配信のドラマ『ペイバック 金と権力』(2023)で主演を務めていました。

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チョ・ジヌン

悪役のチョ・ジヌン

パク・チャンミン刑事を演じるのはチョ・ジヌン。迫力とすごみのある役柄は彼ならではでしょう。狂気がすごいんですよね。

ドラマ『シグナル』(2016)、映画『暗殺』(2015),『お嬢さん』(2016)、『毒戦 BELIEVER』(2018)などで有名です。2023年には『毒戦 BELIEVER 2』がNetflixで公開されました。

韓国映画『最後まで行く』あらすじ

韓国映画『最後まで行く』車で男性をはねてしまった主人公(イ・ソンギュン)

殺人課刑事コ・ゴンス(イ・ソンギュン)は母の葬式中に課に内部監査が入ると聞いて、焦って警察署へ向かう。自分の引き出しには受け取った賄賂の札束が入っているからだ。

ゴンスはその途中の暗い夜道であせって男性をはねてしまう。車から出て倒れている男性に声をかけるが、すでに死んでいた

パニックになったゴンスは死体をトランクに入れて、おどろく方法で隠蔽しようと試みる

死体の隠蔽は成功したかに思えた。しかし匿名の目撃者から「言う通りにしないとお前がやったことを全部バラす」と電話がかかってくる…。

※以下、韓国映画『最後まで行く』のストーリーネタバレありなので注意してください!

韓国映画『最後まで行く』ネタバレ感想・評価

韓国映画『最後まで行く』

韓国映画『最後まで行く』の評価は92点。

脚本が緻密なサスペンスとしてはたくさんの名作がある韓国映画の中でも上位にくると思いました。予想外の展開の連続でおどろかされっぱなしです。

シネマグ
これほどの作品にはそうそう巡り会えません。サスペンス好きとしてうれしい限りです。

さらに「本気でピンチになった人間の行動・言動って笑えるよね!」という感じの絶妙に緊張感のないシーンも織り交ぜてあるのがすごい。緩急があり中だるみは一切ありませんでした

感想を語る犬
よく考えるとシチュエーションがすごくシュールでクスッとくるんですよ。シリアスさと間抜け加減がいいお湯加減でした。

中盤まではイ・ソンギュンが窮地に立たされる→頭を使ってなんとか切り抜けていくの連続なんですけど、ワンシーンワンシーンの演出が考え抜かれています。

さらに大小さまざまな伏線・ミスリードで視聴者を惹きつけ続けるのです

特に好きだったのはイ・ソンギュンが同僚の刑事に死体を掘り起こしているところを見つかってすべて白状したあと、犯人(チョ・ジヌン)が電話をかけてイ・ソンギュンを車の外に誘導→車に鉄の塊が落ちて同僚の刑事が死亡の場面!

このシーンも最高とひとことで片付けてしまえばそうなんですけど、演出がすごく巧みだと思いました。

まず、車を出てどんどん画面の前のほうに歩いてくるイ・ソンギュンに視聴者の目は釘付けにされます

「イ・ソンギュンに何か危険が起きるのでは?」と思わせておいて、後ろの車が鉄の塊でぶっつぶされるのだから意外性がすごいです。

感想を語る犬
視聴者の目線を読んで誘導し、想定外の展開を見せつける!これぞサスペンスの醍醐味ですね。

こんな感じでどのシーンも計算され尽くされています。ストーリーがわかっていても、何度見ても新たな発見ができておもしろい映画です。

私も映画レビュー以外に趣味で小説書いたり脚本書いたりしてますけど、当たり前ですけどアイデアや緻密さなどのレベルが違いを思い知らされました。感服です。

シネマグの評価 92点
ストーリー 90点
IMDb(海外レビューサイト) 7.2(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 批評家 83%
一般の視聴者 78%
メタスコア(Metacritic) 76(100点中)

韓国映画『最後まで行く』ラストや伏線の考察

ラストの意味は?

イ・ソンギュンがチョ・ジヌンを殺し、上層部が一連の事件をすべてチョ・ジヌンのせいにして一件落着。

イ・ソンギュンは警察を辞めて移動ファストフード販売というまっとうな仕事につこうかと思ったら、チョ・ジヌンの金庫の鍵を娘が見つけ、大金を手にしてしまうのがラスト結末です!

解釈は視聴者に委ねられますが、個人的にはイ・ソンギュンは大金に手をつけチョ・ジヌンのような裏社会の仕事にずっぷり浸ってしまうのではないかと思います。

含みのある良いラストでした。

伏線まとめ

伏線はわりと短いスパンで機能しているものも多かったですね。(伏線というより小道具の使い方が上手いと言い換えることもできます)

まずは軍人の人形。安置室へ死体を引っ張るひもを換気口からたぐりよせるために、イ・ソンギュンは娘が持っているリモコン稼働の軍人の人形を使います。

軍人の人形から途中で銃声が出てしまうシーンは笑えました。やっている本人は大真面目なんですけどね。

終盤でイ・ソンギュンが部屋の棚に銃を入れて、あらわれたチョ・ジヌンがその棚を倒すのも効果的な演出だったと思います。

警察署で爆弾の実演→イ・ソンギュンが警察の保管庫から爆弾を奪って死体に仕掛ける流れもおもしろかったです。

もっと大きなスパンで言えば、最初にイ・ソンギュンが男性をはねたときに近くでそれをみていた犬。

首輪をしており、死んだ男性であり殺人犯のイ・グァンミンの飼い犬だとわかります。

チョ・ジヌンがイ・グァンミンが盗んだ鍵を奪うために彼を撃ち→イ・ソンギュンが車で来たところで死体を道路に投げたというのは確かです。

イ・グァンミンがチョ・ジヌンから逃げてたまたまひかれたとも考えられますが、可能性としてはチョ・ジヌンが犬を道路に放ち、イ・ソンギュンの注意をそらせて死体を投げ入れた線もあるでしょう。

道路に出てきた首輪付きの犬は、第三者が事件を仕組んだことの示唆だったのです。

死体を持ち逃げされてしまったチョ・ジヌンは、あとからイ・ソンギュンを脅迫しました。

チョ・ジヌンがどこまでコントロールしていたかはいくつかのパターンが考えられますが、もしかすると内部監査を仕向けたのも彼なのかもしれませんね。

最後のまとめ

韓国映画『最後まで行く』は、緻密な脚本と俳優陣の気迫あふれる演技がシンクロした傑作サスペンス。

いや〜本当におもしろいサスペンスに巡り会えてうれしかったです。

シネマグ
自分の想定がどんどん裏切られていくカタルシスがありました。

ここまで読んでいただきありがとうございます。韓国映画『最後まで行く』レビュー終わり!

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