2023年8月21日放送の日曜劇場『VIVANTヴィヴァン』第6話「愛する父は悪魔か!?F誕生の秘密」をネタバレありで徹底考察!
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『VIVANT』6話の考察ネタバレ
6話のあらすじまとめ解説
ノゴーン・ベキが運用資金を横領していた部下を刀で斬り殺す。
野崎は乃木の父・卓(ノゴーン・ベキ)が元公安だったと知る。
乃木憂助がFに「父さん(ベキ)に会ってみたい」と主張。Fは「おまえはアイツを殺すんだ」と言い返した。
ジャミーンの手術がなんとか終わり命は助かった。乃木の家に薫がやってきてお互いに好きだと告白し合う。
別班が太田梨歩の保釈金を払う。黒須がは太田に乃木がアリからもらった暗号を解析させる。
太田は暗号からテントが使っているサーバーを特定。太田は「用済みになったら自分を殺すんでしょ?」とパニックになるが乃木と、黒須から悪いようにはしないと言われる。
太田のアパートに公安の新庄たちが突入してきたが乃木がうまくかわす。
大規模事業の入札の説明会に別班の新メンバー4名と乃木・黒須を含めた6人が集合。
怖すぎる組織・テント
乃木の父ノゴーン・ベキ(役所広司)率いる組織・テント。
その実態が怖すぎました。
組織の主な収益は誤送金と投資のようで、日本の丸菱商事以外ではブラジルの企業からも誤送金をさせていました。
幹部・ギリアムが資金でゴールドを売買して差額を得ていたと判明。ノゴーン・ベキは乃木家の家紋が入った刀でギリアムを斬殺しました。
さらにギリアムと共謀していたエンゾ・パウロという人物はベキの息子(二宮和也)とその部下に拷問されて殺され、手と耳だけ切り取られています。
アリもテントは裏切り者は必ず消すと言っていました。完全にマフィア…ゴッドファーザーの世界です。
会議中に幹部を殺すシーンは映画『アンタッチャブル』。刀で殺すのはダース・ベイダー的ですね。アルカポネ+ベイダー。キャラ立ちすぎです。
この制裁シーンにもVIVANTのストーリーにおいて大きな意味があると思います。
ノゴーン・ベキが組織の裏切り者を許せないのは、かつて自分が所属していた組織に裏切り者がいたせいで家族を失ったからではないでしょうか。
また、テントはダルバン共和国でテロを起こし、7人が死亡しました。テロの爆破現場では頭にガラスの破片が刺さった女の子が泣いています。悲惨すぎる光景です。
ただダルバン共和国のテロを本当にテントが行ったのかはまだ定かでありません。他の組織が旗だけおいて見せかけたのかも。
ノゴーン・ベキは険しい表情でテロのTV報道を見つめていました。自分がやったテロの成果を見つめているようには見えないんですよね。
そもそも、乃木一家も内乱で引き裂かれました。
乃木の父ノゴーン・ベキが、孤児を量産するようなテロ活動をするでしょうか? そこに大義はありません。
ノゴーン・ベキの目的:バルカ独立と孤児支援
第6話ではノゴーン・ベキ=乃木卓(憂助の父)が警視庁の第三機動隊に所属したのちに退職したと見せかけて、公安所属だったことが判明。
乃木卓は公安としてバルカ共和国で潜入捜査をしていたようです。そのときにバルカ内乱に巻き込まれました。
別班じゃなくて公安だったんですね。
テントの最終標的が日本だということから、バルカの内乱で公安に見捨てられて日本への恨みを持っていると考えられます。
日本転覆を企んでいるのか?ただテントのメンバーはほとんどバルカ人ですし、いくらなんでも日本転覆は非現実的な気もします。
また、乃木の母・明美が40年前のバルカ内乱以降もしばらく生きていたとすれば、二宮和也演じるベキの息子は乃木の実の弟ということになります。
ノゴーン・ベキは息子も大義のための活動に巻き込んでいます。
もしかすると乃木家のように潜入捜査のために家族で海外へ行き、日本政府に見捨てられた家族が大勢いるのでは。
ノゴーン・ベキは政府に見捨てられた潜入捜査員の家族を支援していたのかもしれません。ありそうですね。
F誕生の秘密
Fは乃木憂助が児童養護施設にいたときに憂助を生かすために出現した人格でした。
「アメリカのミリタリースクールへ行け」と言ったのもFです。
第1話で出てきたCIAのサムはミリタリースクール時代の同期だと判明。
2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が起き、サムが愛する人を守るために軍隊に入ったのを見て、乃木憂助も愛とは何かを知りたくなって愛する祖国を守るために自衛隊に入隊→優秀だったのですぐに別班へ。という経緯です。
第5話で幼少期の乃木は記憶喪失だったという証言があったので、憂助は記憶喪失だけどFは記憶を保持しているのでは?と予想していました。
6話の説明によると、Fは憂助から派生した人格だということ。Fの目的は憂助を生かすことのようです。
これまではFが優秀で憂助は結構おっちょこちょい…という感じなのかと思いきや、ミリタリースクールを主席で卒業したのも憂助のようです。
となると、なぜそこまで優秀であるにもかかわらず第1話でタクシー運転手に荷物を持ち逃げされたのか疑問が湧きます。
また、子供の頃にFが憂助に「ミリタリースクールへ行け」と人生の選択肢を限定したことも不自然です。
あとは第6話で不思議だったのは、憂助とFがホテルの部屋で向かい合って喋っているときにティーカップがFの側にあったこと。
もちろん憂助がテーブルからベッド側に移っただけとも考えられますが、もしかするとFが憂助の体をコントロールできることの証明かもしれません。
戦場ジャーナリスト・飯田の正体
バルカで物乞いをしていた幼少期の乃木を救った戦場ジャーナリスト・飯田の存在も気になりますね。
では戦場ジャーナリスト・飯田の正体は誰なのか!?怪しいのは2年間の空白の経歴を持つ長野専務です。
薬物依存で施設に2年間入っていた経歴は偽装な気がします。
バルカの内乱は1984年。長野の経歴の空白期間は1985〜1987年。内乱後に人身売買された乃木が日本に戻ったタイミングとピッタリです。
そうすると長野専務が第3話でのバルカの情報に異様な興味を持っていた理由もわかります。数十年前にバルカにいたからです。
1番スッキリするのは、長野が国防の任務でバルカへ→逆にテントに洗脳されてメンバーになる→テントの命令で乃木を日本へ連れて帰ったというもの。
推測も含みますが、このとき長野はノゴーン・ベキから「憂助が軍人としてスペシャリストになるよう仕向けろ」と命令を受けていたのでは?
Fが何の脈絡もなく「強くなるならアメリカのミリタリースクールへ行け」と言ったことに繋がります。
公安部長・佐野とベキの関係
野崎の上司である公安の部長・佐野雄太郎(坂東彌十郎)は、乃木卓の経歴に書いてある“バルカ内乱に巻き込まれて死亡”を見て何かピンときたように「写真はあるか!?」と聞きました。
佐野の反応から察するに、40年前のバルカ内乱について何かを知っているようです。
佐野の「(乃木卓とは)昔1度だけあったことがある。警官としてかなり優秀だったはずだ」というセリフからも、乃木卓と間接的にでも関係があったことが示唆されます。
もしかして佐野は、バルカで乃木家を見捨てたヘリに乗っていた人物では?
佐野は乃木卓と家族を見捨てた側の人間なのかもしれません。
もしくは佐野も当時バルカに潜入しており、佐野は助かったけど乃木家は見捨てられたなどの過去があるのかも。
テントはテロ行為で乃木家の家紋を掲げていますが、これは公安に向けたもの!とも考えられますね。
新庄は別班なのか
公安の新庄は第4話で太田梨歩にメールを送っていた人物(長野専務)をおびきよせるための場所に神社を指定していた時点で怪しいと思っていました。
別班も連絡場所として神社を利用するからです。
あとは乃木を尾行するときも距離が近すぎて不自然です。さらに尾行に失敗しまくって別班に有利な行動をとっています。
今回の6話では、新庄は太田のアパートに踏み込みを強行して失敗しました(壁に穴をあけた隣の部屋で作業をしていた)。
もっと詳しく調べたら壁に穴が空いているのもわかりそうですし、いくら令状がないと言っても隣の部屋を調べるくらいはできそうですが。
あとは仮に新庄が別班だとすると、ストーリー的には別班に紛れ込んでいる公安メンバーもいそうな気がします。
二宮和也はテントを裏切る
黄色を身につけている人物=組織を裏切る説が盛り上がっていますが、黄色の帯を巻いている二宮和也はテントを裏切るのでしょうか?
ストーリーとしては、息子(二宮和也)が「ノゴーン・ベキのやり方は時代遅れだ」と言って暴走するパターンはありそうです。
服以外の怪しい要素としては、裏切り者を部下に拷問させるときにスマホをいじっていた描写があります。
何かの連絡をしていたとも考えられますが、シンプルにテントの裏切り者を見つけるという活動にぜんぜん熱心じゃないですよね。
あとはずっと黄色い服を身につけているドラムはどうなんでしょう。
私は序盤からずっとドラムが怪しいと思っていますが、癒し系のドラムがテントのスパイだった…みたいな展開は慎重にやらないと冷めてしまう可能性があります。
怪しすぎる薫、やはりテントか…
ジャミーンは手術後に危険な状態になりましたが奇跡的に目を覚まします。そばにいた乃木は感極まって柚木薫を抱きしめました。
その後、薫は乃木の家にやってきてお互いに正座で告白しあいます。
接近の仕方が小悪魔的で不自然です。薫がテントのメンバーというフラグは消えるどころかますます強まりました。
乃木と父の因縁の対決が終わったあと、乃木と恋仲だった薫が暴走してラスボスのような存在になるのかもしれません。
またノゴーン・ベキがアディエルとジャミーンと親交がある時点で、ジャミーンを大切に思っている薫もテントのメンバーの可能性は高いです。
もしくは逆パターンで、薫はテントからジャミーンを救おうとしているのかもしれません。
ちなみに薫は乃木の妹説もあるそうですが、近親恋愛みたいなことを地上波でやるとは思えないので、私は妹ではないと思います。
6人の別班メンバー
資源エネルギー庁関係で入札したそれぞれの企業と司会含めた6名で会議になり、全員別班だと判明します。
丸菱商事の乃木の他に、JKT資源開発の黒須の姿も。黒須も表向きは企業に勤めていたんですね。
そのほかに市川笑三郎さん、珠城りょうさん、平山祐介さん、西山潤さんも新たな別班メンバーだということが判明。
司令の櫻井が「日本の危機を救うためにあなたたち6人を選んだ」と言っていました。
第7話ではテロ組織・テントへの潜入捜査がスタートするのでしょう。
(↓『VIVANTヴィヴァン』過去回の解説記事はこちら↓)
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『VIVANT ヴィヴァン』7話以降の展望を考察
未回収の伏線はまだまだ多いです。
- 長野専務とブルーウォーカー太田は本当に不倫関係なのか。長野はシロなのかクロなのか。
- 別班と神社の関係。
- Fは憂助の別人格というだけの存在なのか。
- テロ行為を繰り返しているテントの具体的な目的はなんなのか。
- 薫の目的や、奇跡の少女・ジャミーンとテントの関係。
などなど、謎が残っています。
第6話で思ったよりもこれらの伏線が回収されなかったことから、今後はシンプルに別班 VS テントで話が進んでいく可能性もあります。
第7話の予告では別班の乃木たちがバルカに潜入し、覆面をつけた乃木が二宮和也の頭に銃を突きつけている映像がありました。
乃木は乃木の息子(二宮和也)からテントの目的や、日本による非道な活動や決断を聞かされて衝撃を受け、別班を抜ける!
そんな展開もありそうな気がします。
また個別に見ていくと、さすがに長野専務が本当にシロでミスリードのためだけの存在ということはないでしょう。
簡単に謎が回収されないあたり、長野専務はストーリーにおいてかなり重要な人物ということになります。
VIVANTは意外とシンプルな内容になる可能性もありますが、想像がつかないほどの緻密なストーリーで全部の伏線を回収してくれるかもしれません。
7話以降も期待して見ていきましょう!