映画『シン・仮面ライダー』庵野秀明シン・ユニバースの第4弾です!仮面ライダー1号と緑川ルリ子がショッカーのたくらみを防ぐために葛藤!おなじみの怪人たちとバトルを繰り広げます。
作品情報・キャスト・怪人紹介
ネタバレなしの感想
視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)
物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説
これらの情報を知りたい人向けに徹底的にレビュー!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
これから『シン・仮面ライダー』を見る方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートをポチッと投票お願いします↓
↓『シン・仮面ライダー』の深掘り考察については下記記事をご覧ください↓
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『シン・仮面ライダー』作品情報・予告
上映時間:2時間1分
英題:『Shin Kamen Rider』
ジャンル:ヒーロー・SFアクション・ヒューマンドラマ
年齢制限:PG12(12歳未満は親の指導が必要,グロテスクなシーンあり)
監督・脚本:庵野秀明
原作:石ノ森章太郎の漫画「仮面ライダー」
音楽:岩崎琢
本作は庵野監督のシン・バースであるいっぽう、『仮面ライダーBLACK SUN』などとならぶ仮面ライダー生誕50周年企画作品でもあります。
Amazonオリジナルドラマ『仮面ライダーBLACK SUN/ブラックサン』。左翼団体と差別問題を取り入れた社会派で見応えある作品に仕上がっていました。 仮面ライダー生誕50周年記念企画に、なんと『ドライブ・マイ・カー』の西島秀俊が主[…]
関連作として庵野秀明が監修したスピンオフ漫画『真の安らぎはこの世になく シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE』があります。
ルリ子の兄でショッカーの緑川イチローが主人公で、映画のストーリーに深く関わってきます。これから劇場で見る人は絶対に内容は知っておいたほうがいいです。
映画『シン・仮面ライダー』のスピンオフ漫画『真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE』の1巻のストーリーあらすじ解説・ネタバレ考察の記事です。 シネマグ 『シン・仮面ライダー』をショッカー側か[…]
庵野秀明
映画やアニメが好きならエヴァンゲリオンを世に送り込んだ庵野秀明を知らない人はいないでしょう。
宮崎駿のもとで『風の谷のナウシカ』のアニメーターとして活躍。そして90年代はエヴァンゲリオンで日本中を熱狂の渦に巻き込んだ鬼才です。
2016年にゴジラシリーズを再解釈した『シン・ゴジラ』が大ヒットし、シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース(SJHU)が展開されました。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021)、『シン・ウルトラマン』(2022,脚本と監修)も大ヒットさせ、庵野ユニバースは確固たるものに!
庵野さんが監督も務めている『シン・エヴァ』と『シン・ゴジラ』は大好きなので『シン・仮面ライダー』も期待していましたが…!
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『シン・仮面ライダー』あらすじ
頭脳明晰・スポーツ万能だがコミュ障の無職だった本郷猛(池松壮亮)はショッカーにさらわれて改造手術を受けるが、ショッカー団員で緑川博士の娘・ルリ子(浜辺美波)に助けられた。
本郷たちはショッカーの戦闘員やクモオーグに追われる。道でバイクが吹き飛ばされ、本郷はベルトに風圧を受けて仮面ライダーに変身した。
本郷は殴っただけで戦闘員を殺せるパワーと、バッタと融合した気色悪い体に葛藤した。ルリ子は赤いマフラーを本郷に巻いた。
ルリ子と緑川博士はショッカーによる人類の支配を止めるために協力してほしいと言う。
そこへクモオーグが現れて…。
『シン・仮面ライダー』登場人物・キャスト
本郷猛/仮面ライダー1号|池松壮亮
本作で本郷猛を演じた池松壮亮さんは、藤岡弘の初代ライダーとまったく違う雰囲気にしたい意図で庵野監督がキャスティングしたようです。
トム・クルーズの『ラスト・サムライ』に子役で登場して以降、第一線で活躍しています。2018年の『宮本から君へ』の演技が高く評価されました。2022年にはアマプラオリジナルドラマ『モダンラブ・東京』にも出演していました。
2023年の宮藤官九郎ドラマ『季節のない街』でも主演を務めました。
ディズニープラスドラマ『季節のない街』。宮藤官九郎(クドカン)が企画・監督・脚本を務めます。「ナニ」と呼ばれる大災害から12年。被災者や流れ者が暮らす仮設住宅にやってきた青年が、クセの強すぎる住民たちと触れ合うことで忘れていた大切な何かを取[…]
緑川ルリ子|浜辺美波
浜辺美波さんの透明感100%のルリ子はさすが!実写版の綾波レイでした。
浜辺美波さんは『君の膵臓をたべたい』が評価されているいっぽう、実写『賭ケグルイ』実写『約束のネバーランド』などわりと微妙な作品にもたくさん出ている印象。
『ゴジラ-1.0マイナスワン』は最高でした!
2024年には恋愛映画『サイレントラブ』のヒロインを演じたことでも話題に(こちらは微妙でしたけど)。
2号役の柄本佑さんとはドラマ『ドクターホワイト』でも共演していました。2023年はNHKの連続テレビ小説『らんまん』で主要人物を演じます。
一文字隼人/仮面ライダー2号|柄本佑
2号ライダー/一文字隼人を演じたのは柄本佑。名優・柄本明の息子です。
柄本さんはどことなく漂う昭和感が最高でした。
近年は『真夜中乙女戦争』『ハケンアニメ』でクセのあるキャラを好演しています。
緑川弘博士|塚本晋也
塚本晋也さんは『シン・ゴジラ』にも出演していましたね。庵野ユニバースの住人です。
緑川イチロー|森山未來
森山未來さんは映画『世界の中心で、愛をさけぶ』やドラマ『WATER BOYS』でブレイク。最近はNetflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』(2021)が大好きでした。
ハチ・オーグ|西野七瀬
西野さんはアイドルグループ・乃木坂46の元メンバーです。ビジュアル的にぴったりでしたね。
コウモリオーグ|手塚とおる
手塚とおるさんは『シン・ゴジラ』にも大臣役で登場してました。ドラマ『半沢直樹』(古里則夫役)にも出てましたね。
松尾スズキ
ショッカーの創設者役。松尾さんも『シン・ゴジラ』組ですね。
ネタバレなし感想・海外評価
映像やアクションはこだわり抜かれていて度肝を抜かれます。
途中でiPhoneの粗い画質に切りかわることも多いですが、画質よりも勢いや雰囲気を優先しており、個人的にはそこが好感触でした(画質についても好き嫌いが分かれるかも)。
ストーリーは映画単体として評価するとかなり微妙。物語性重視の人には向かないかもしれません。
『仮面ライダー』の初期シリーズと、石ノ森章太郎の原作漫画をどれだけ好きかで賛否がはっきり分かれると思います。
TVシリーズ、スピンオフ漫画の内容は絶対に予習してたほうがいいです。全部は見れなくてもできれば流れは把握してから劇場へ向かいましょう。
おすすめ度 | 75% |
映像や世界観 | 95% |
ストーリー | 58% |
IMDb(海外レビューサイト) | 5.8(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト)※随時更新 | 批評家 % 一般の視聴者 % |
メタスコア(Metacritic)※随時更新 | (100点中) |
※以下、映画『シン・仮面ライダー』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『シン・仮面ライダー』ネタバレ感想・評価
最高の映像、賛否・がっかりの内容
戦闘シーンは迫力がすごすぎて目玉が飛び出るかと思いました。スマホカメラも使ってさまざまなアングルを切り取り、最高のバトルアクションが楽しめます。
バイクやトラックの車輪を映した臨場感のある超ローアングルから、エヴァを思わせる俯瞰(ふかん)ショットまで自由自在。庵野監督による最上級の映像美が堪能できました。
特に好きだったのは仮面ライダーと戦闘員の闘い。リアル路線で血が飛び散り、スプラッターになってます(笑)。でもそれがいい!
「本当に仮面ライダーのパワーあったら戦闘員の顔つぶれるよね!」というのが映像で痛快に表現されていました。
スマホで撮影した粗い映像や微妙なCG、速すぎて何やってるかわからないアクションも多々ありましたが、一貫して庵野監督のアングルや構図へのこだわりと美意識が感じられ、見ていて飽きませんでした。映像の美術館に来てるみたいです。
「アクションひどい…」っていう感想もSNSでは多かったですが、乱雑さ込みで庵野監督の“ライダーらしいアクションの再構築”だと感じました。
後半のショッカーライダーとの戦闘シーンはトンネルで暗くて見えにくく、映像で引っかかったのはそれくらいですね。
ただ映像自体も好みが大きく分かれます。画質やカット割の多さが気になる人は酷評しており、映像すら賛否分かれている状況です。
そして正直、ストーリーは否定派が多いのでは? 私は映像の構図や戦闘シーンには興奮しつつ、1本の映画としてストーリーにがっかりしました。
『シン・ウルトラマン』と同じくテレビシリーズを映画に無理やり圧縮したようなダイジェスト感が強い編集は好き嫌いがハッキリ分かれるでしょう。
内容詰め込みのため、移動など途中の過程は編集ですっ飛ばされています。基本的に①バイクをかっ飛ばす②しゃべる③戦う、この3パターンしかありません。
ぶつ切りしてつなげた感じは失敗ではなく確実に意図されたもので、仮面ライダーのTVシリーズの不穏かつシュールな空気感を演出しています。
キャラを知らない初見さんお断りな映画だと思いました。パンフレットに書かれてる「観客を大事にする庵野監督!」とぜんぜん違います(笑)
サプライズキャラの意味は?
竹野内豊が『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』と同じく政府の男(名前は立花。おやっさん・立花藤兵衛からの引用?)として現れ、なんとシン・ウルトラマンを演じた斎藤工も情報機関の男・滝(テレビシリーズのFBI捜査官・滝和也)として登場。これには驚きました!
さらに長澤まさみがセクシーなサソリオーグで登場!→しかし、サソリオーグは死亡シーンも見せずにあっさり殺されます。(スピンオフ漫画の主要キャラでもあるサソリオーグもっと見たかった…)
庵野ユニバースの他作品からのキャラ登場にすごい興奮したのですが、それでストーリーに推進力が出たかと言われると微妙です。今後ユニバースを展開するための布石(ふせき)として出てるだけに見えます。
そのほかに仲村トオルさんが通り魔に殺された本郷猛の父親役、安田顕さんが通り魔役でカメオ出演してたらしいですが鑑賞中は気づきませんでした。
観客は置いてけぼり
いろいろと庵野ユニバースの関連作品を見てない人は門前払いの箇所が多いです(笑)。「みんなシン・シリーズはもちろん全部見てるよね?」という暗黙の前提があります。
私は特に初期の仮面ライダーは子供の頃に再放送を見て衝撃を受けた思い入れがあるので、全体的にそこまで退屈しませんでした。(ライダーのソフビの手触りが懐かしい。)
しかしところどころ観客置いてけぼりのハイテンポで進むため疑問を感じることも多かったです。感情移入するまえにハチオーグもルリ子も死んでいきます。
あとはショッカーライダーとの戦闘も、ラストのイチローのくだりも、事前にキャラ知識がないと完全に置いてけぼりだと思います。
特にラスボス・イチローの流れは、スピンオフ漫画「真の安らぎはこの世になく シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE」の内容を知らないとぜったい面白くないでしょ!
イチローがいじめられっ子で、母が通り魔に殺されて(本郷の父と似た死に様)、クモやサソリと仲良しで…などのバックボーンがない状態で映画本編を見ても共感できないのでは!?
庵野監督の愛はしっかり伝わってきますが、仮面ライダーにノスタルジーを感じない人が本作を見たら「何このストーリー…。つまんない。がっかりした…」となってしまうのも無理はありません。
設定が活かしきれてない
設定も細かい割にストーリーに貢献していたかは微妙でした。
SHOCKER(ショッカー)という組織は「Sustainable Hapiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodeling/計算機知識を組み込んだ再造形による持続可能な幸福組織」という回りくどいネーミングです。
イチローやハチオーグもそうですが、それぞれが幸せについて考え実現しようとしています。
個人個人が幸せを追求したら社会はどうなるかというテーマがあるのでしょう。
深いテーマですが、一般人が全く出てこないのでテーマについての回収は非常にモヤっとした状態で終わりました。
イチローは全人類を魂だけにしてウソがつけない空間で共存させるエヴァの人類補完計画っぽいことをやろうとしてましたが、これも具体的なヴィジョンは提示されていません。
人類を新たな次元へ導くショッカーのAI・アイや、アイに情報を送るためにみんなを監視する自立型ロボ・ケイ(なんと松坂桃李が声)との対決は完全に先送りになってしまいました。
全体的に初期ライダーや関連作の予習にくわえ、考察によって脳内補完しなければ楽しめないつくりだと思いました。
あとは池松壮亮さんの棒読みっぽい演技・演出も少し気になりました。ただこれは本郷猛のコミュ障というキャラ設定に加え、仮面ライダーに改造されて人の心を失いかけていることを表現していたのでしょう。
ラストは原作漫画オマージュ
ラストは石ノ森章太郎の原作マンガ『仮面ライダー』(1971)のオマージュです。
原作では本郷猛がショッカーライダーに殺されて脳みそだけの状態になり、意思はあるので一文字に通信で語りかけ、2人で作戦を立てながらショッカーと戦います。
映画ではショッカーライダーに本郷が囲まれる、漫画とシンクロするシーンがあります。そこでは本郷は死にませんでしたが、ラストではイチローとの戦いで力尽きて死亡。
脳みそにはなりませんでしたが、プラーナで魂が固定された状態で一文字に語りかける原作と同じ内容でしめくくられました。
石ノ森章太郎の原作漫画『仮面ライダー』:ストーリー全話のネタバレあらすじラスト結末と最終回考察の記事です。 シネマグ 庵野秀明監督の映画『シン・仮面ライダー』を見るまえに、映画の物語に大きく影響している原作コミック全3巻のス[…]
怪人のデザインは最高!
仮面ライダーももちろんかっこいいのですが、個人的にはクモオーグのデザインが1番好きでした。ドレッドヘアもツボだし、ジッパーを開けて腕が出てくるアイデアも至高。もはや芸術作品です。
ハチオーグも良かったなあ。戦闘員も今風でスタイリッシュ(仮面ライダーに惨殺されるけど…)。
全体的にデザインは最高でした!
映画『シン・仮面ライダー』ネタバレあらすじ解説
コウモリオーグ、ハチオーグ
クモオーグは小型のクモロボットでルリ子を気絶させ、緑川博士を締め殺す。
本郷は仮面ライダーに変身してクモオーグと戦い、ライダーキックで勝利。クモオーグは消滅した。
ルリ子は「自分は緑川博士の子供だが正確には人口子宮実験の生き残り。つくられた存在だ」と自らの境遇を話す。
本郷とルリ子の前に政府の男・立花(竹野内豊)と情報機関の男・滝(タキ/斎藤工)が現れる。2人は「創設者が不在で幹部が好き勝手やっているショッカーを討伐する作戦に参加してほしい」と言った。ルリ子は仕方なく協力することに。
立花の依頼でルリ子はコウモリオーグのアジトへ行く。しかしコウモリオーグのビールス(ウィルス)で洗脳されてしまった。
心優しい本郷はショッカーの怪人たちを殺すことに葛藤し、仮面ライダーに変身することを拒絶していた。しかしルリ子を助けるために変身してアジトへ。
コウモリオーグはビールスで操った人間たちを大量に殺害して見せる。
本郷の体は生命エネルギー・プラーナで満たされていたためウィルスは効かなかった。同じくルリ子も操られてフリをしているだけだった。
仮面ライダーは逃げたコウモリオーグを追い、ライダーキックで胴体を潰(つぶ)して勝利。
ライダーキックで敵を殺す=胴体に足をめり込ませる!エヴァ的なグロテスクな描写でした。
いっぽう、立花と滝は特殊部隊を使ってサソリ女(長澤まさみ)の暗殺に成功。
立花は本郷とルリ子にハチオーグを倒すよう指示。
ハチオーグはもともとヒロミという名で、ルリ子の親友だった。
ハチオーグは幸せを実現する理想的な社会を作るためにたくさんの人間を洗脳し、集落ごと操っていた。
ルリ子と本郷はハチオーグのアジトへ乗り込んで和平交渉をするが決裂。本郷たちはいったん逃げる。
その後、ルリ子が単体で乗り込んでハチオーグをひきつけ、飛行機から飛び降りた仮面ライダーがキックで人々を操るサーバーを爆破させた。
仮面ライダーがハチオーグと日本刀で対決。本郷は勝利目前でキックをわざと外した。ルリ子の友達を殺したくなかったのだ。ルリ子もハチオーグの死を望んでいない。
そこへ滝が現れ、サソリ女の毒を混入した銃弾でハチオーグを撃ち殺した。
ルリ子は本郷の胸で悲しむ。
イチローと2号ライダー登場
ルリ子は兄・イチローのもとへ出向き、「全人類から魂のプラーナを抽出して、肉体やウソのないディストピア・ハビタット空間へ送り込む計画を中止しろ!」と言う。しかしイチローは聞き入れない。
イチローは強化手術を施した仮面ライダー2号(第2バッタオーグ)に1号ライダーを殺せと命令。
本郷とルリ子はバイクで逃げる。しかしライダー2号が追ってきた。
1号と2号が激闘を繰り広げる。1号の左足は2号のキックを受けて複雑にねじれてしまった。
ルリ子がプラーナで2号の洗脳を上書きする。2号は一文字隼人の人格を取り戻した。
洗脳により多幸感を得ていた一文字は、洗脳が解けて絶望する。ルリ子は一文字にマフラーを巻いた。
そこへカマキリ・カメレオン(K・Kオーグ/本郷奏多)が現れ、ルリ子をナイフで突き刺した。
正義に目覚めたライダー2号がカマキリ・カメレオンを倒す。
ルリ子は本郷にイチローを止めてほしいと頼んで死亡。
傷が回復した本郷は、立花と滝に警官だった父親が通り魔に目の前で殺されたときのことを話し、父のような優しい男になりたいと誓った。
ラスト結末
本郷は単身でイチローのアジトへ乗り込んだ。しかし11人のショッカーライダー(大量発生型相変異バッタオーグ)に襲われ、囲まれて銃撃を受ける大ピンチ。
そこへ2号に変身した一文字がやってくる。2人はショッカーライダーたちを倒した。
2人はサイクロンでイチローが作る仮想空間とつながる玉座を破壊。
イチローがチョウオーグ(蝶)=仮面ライダー0(ゼロ)に変身。大量のプラーナを秘めるイチローに、1号と2号は歯が立たない。
2号は腕を折られながらも、頭突きでイチローの仮面を割った。
本郷がルリ子のプラーナが固定されている自分の仮面をイチローにかぶせる。
イチローはルリ子と会話して、自分の行いが間違いだと悟った。
本郷はプラーナを使い果たし死のうとしている。イチローはルリ子の意志を継ぐために命をかけた本郷と共鳴する。
本郷とイチローは死亡。
その後、立花と滝が本郷のヘルメットを修復して一文字に託す。一文字隼人は本郷やルリ子の意志を継承すると決意した。
一文字がサイクロンに乗って変身すると、仮面に固定された本郷の魂が語りかけてくる。2人はこれからも共に戦い続けるのだ。
映画『シン・仮面ライダー』終わり。
最後のまとめ
映画『シン・仮面ライダー』は、キャラクターデザインやアクションは100点満点でしたが、ダイジェスト感が強いストーリーは賛否分かれそうです。
物語は壮絶なようで、脈絡のないぶつ切りのような気もします。映画体験としては大満足でしたが、自分も記事を書きながらもまだ消化しきれていません。
Twitterではかなり否定的な意見も多いです。
1本の映画として観た場合、キャラクターに感情移入できないほど場面が飛び飛びに切り替わる本作が否定的な評価を受けるのも仕方ないでしょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。レビュー終わり!