原作漫画『仮面ライダー』全話ネタバレ最終回考察,グロい?石ノ森章太郎の脳みそ展開,シン・仮面ライダーの予習

  • 2023年7月12日

石ノ森章太郎の原作漫画『仮面ライダー』:ストーリー全話のネタバレあらすじラスト結末と最終回考察の記事です。

シネマグ
庵野秀明監督の映画『シン・仮面ライダー』を見るまえに、映画の物語に大きく影響している原作コミック全3巻のストーリーは絶対に押さえておきたい!内容を復習しておきましょう!

↓映画『シン・仮面ライダー』本編の物語あらすじ結末・ネタバレ感想が知りたい人はコチラ↓

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映画『シン・仮面ライダー』

原作漫画『仮面ライダー』1巻ネタバレ

本郷家の跡取りで城北大学生物学研究員の本郷猛がショッカーに事故にあわされ、肉体を改造されて超パワーをえる。

本郷は脳の改造をされる直前で、半年前行方不明になりショッカーのもとで働かされていた恩師・緑川博士に助けられ、基地からサイクロン(緑川博士が改造した)で脱出。

蜘蛛男に追われる。崖から落ちた本郷は仮面ライダーに変身。博士と逃げる。

肉体が人工筋肉や臓器で強化された本郷は、気を抜くと湯呑みを簡単に握りつぶしてしまうパワーに「もう人間ではなくなってしまった…」とがくぜんとした

緑川博士が蜘蛛男に殺される。緑川博士の娘・ルリ子は、本郷が父を殺したと勘違いした。

蝙蝠男(こうもり男)がルリ子の友達・ヒロミを噛んでバット・ウィルスで操り、殺害。

ルリ子と立花藤兵衛(たちばなとうべえ/本郷家の執事)もバット・ウィルスにおかされる。

仮面ライダーが蝙蝠男の羽を引きちぎって殺し、羽についていた血清でルリ子と藤兵衛を助けた。

原作漫画『仮面ライダー』2巻ネタバレ

石ノ森章太郎の原作漫画『仮面ライダー』2巻

仮面ライダーは水俣の工場の抗議活動をしている人々を殺しているコブラ男とメドウサを倒した。コブラ男とメドウサは元恋人同士だった。

本郷はルリ子といい雰囲気になるが、自分はもう人間でないと距離をおく。

12人のショッカーライダーが登場。そのうちの1人、一文字隼人(いちもんじはやと)が頭を銃で撃たれショッカーの洗脳が解ける

本郷猛はショッカーライダーに囲まれてレーザー銃で撃たれまくり死亡

一文字隼人がショッカーライダーを倒し、本郷の死体を屋敷の研究室に運ぶ。

本郷は脳みそだけになったが、研究者によって意識のある状態で保管され、隼人の意識とリンクする(本郷が隼人に常に話しかけられる状態)。

隼人は生まれ故郷の水底村(みなそこむら)に戻る。村はカニ男たちによってショッカーによる人間の支配の実験場にされていた。

隼人は、操られて向かってきた父を殺してしまった。

原作漫画『仮面ライダー』3巻ネタバレ

石ノ森章太郎の原作漫画『仮面ライダー』完結第3巻

隼人は仮面ライダーに変身してショッカーの海底基地でカニ男やエビ男、イソギンチャク男(イソギン)と戦う。

遠隔にいるゴッドショッカー(総統?)の命令でカニ男が基地を自爆。仮面ライダーはクジラの腹の中に入って助かった。

隼人が前からよく見舞いに行っている白血病の少年・浩二と、姉・順子に会いに行く。浩二は広島の原爆を受けた両親の子供で、白血病になってしまったのだ。

隼人は毒蛾の怪人によって眠らされるが、日の下電子の令嬢・礼奈(レナ)とその友人の暴走族に助けられる。

礼奈は、社長である父たちの様子が以前と変わったと話した。

日の下電子で働く順子もマインドコントロール下にあり、隼人にプレゼントとして爆弾を送る。隼人は直前に仮面ライダーに変身して助かった。

日の下電子でヒョウ男(ジャガーマン)と戦い、FBIの滝二郎に助けられた。

隼人は滝二郎とショッカーのオクトーバー・プロジェクト(10月計画)について調べる。

ショッカーは富士山の地下にある巨大コンピューターと、市販されたテレビ・腕時計を連動させて日本国民の全員を操ろうとしていたのだ。

隼人はライダーに変身して地下基地へ潜入。

怪人・ビッグマシンは「10月計画(国民のコンピューター化計画)はもともと政府主導だった」と告げる。隼人はショックを受けた。

隼人はビッグマシンの催眠術で追い詰められる。そこへ体を完全に機械化した本郷猛(脳による遠隔操作?)が助太刀にやってきた

巨大電子頭脳はビッグマシンの超音波で狂って暴走し、地下の巨大基地ごと大爆発。

隼人がショッカーの研究者を1人連れて帰るのを忘れたため、浩二は死亡。

順子は「人類の科学文明は戦う相手を間違えた」と嘆く。

石ノ森章太郎の漫画『仮面ライダー』完結!

『仮面ライダー』原作コミック感想・ネタバレ

シネマグ
テレビシリーズとは違い、かなり大人向けのストーリー。

漫画版では中盤で本郷猛が脳みそになっちゃうんですね…。いくらなんでも悲惨すぎます。

石ノ森章太郎の漫画だと私は『原始少年リュウ』を小学生のときに読んで、母親がわりの猿人が恐竜に食われるシーンがトラウマですけども、やはり仮面ライダー原作もえげつない展開です。

ショッカーの怪人たちも元は人間、かわいそうな存在として描かれています(最近でいうと『鬼滅の刃』みたいです)。

ビジュアルに関しては本郷猛の感情がたかぶると顔に手術の傷が浮かび上がるのがテレビシリーズとの大きな違いです。

「自分は本郷猛の顔だが改造人間だ。本郷猛の顔こそが仮面だ」と悟るかなり深いシーンが1巻でありました。

つまり仮面ライダーに変身した姿が本当の自分であり、本郷猛という人間は死んでしまったと解釈できます。この表現はよく考えるとゾッとしました。

ラストで一文字が守りたかった白血病の少年・浩二は結局死んでしまい、順子の「文明は戦う相手を間違えた」という結末も悲惨です。

ショッカー、日本政府、日の下電子の科学技術は本来は浩二のような人間を救うために使われるべきでしょう。

しかし科学は人の上に立って支配したいという欲望の道具になっています。

石ノ森章太郎の原作漫画は現在にも通じる普遍的なテーマをあつかっているとわかりました。

原作コミック考察、シン・仮面ライダーの内容に影響!

1号ライダーの謎

脳みそだけになった本郷猛が最終3巻のラストで登場します。

機械の体に脳みそが入っているかと思いきや、怪人・ビッグマシンが「頭脳だけは本物のロボット…」と言っていたので、脳みそは屋敷の研究所にある状態で意識だけインストールした状態で戦っているのでしょうか。

ラストは予言か?

国民の自由な心を奪って機械的に統治する計画は、もともと日本政府が考案したことだというのも驚きでした。

ビッグマシンは「国民1人1人を番号で管理する議論は10月計画の一部だ」と言ってましたが、これってマイナンバーじゃないですか。

TVと腕時計と巨大コンピューターで国民を支配する…というのも、スマホ依存症の現代の予言にみえます。

感想を語る犬
石ノ森章太郎先生の先見の明がすごすぎますね。

シン・仮面ライダーの内容は石ノ森章太郎の原作に近い内容だと噂されているので、庵野秀明監督は人間の心が抑圧されているというテーマを引き継いでシリアスにするのだと予想。

庵野監督のことだから1号脳みそ化もやりそうです。

※追記) 脳みそ化はなかったですが、展開は思いっきり漫画版とかぶってました。

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