Netflix韓国ドラマ『不可殺 永遠を生きる者』(プルガサル)は、不老不死の男が呪いを解くために、600年間転生し続ける女性を追いかける異色のストーリー。
『梨泰院クラス』クォン・ナラと『Sweet Home 俺と世界の絶望』イ・ジヌクが主演。2人は恋人ではなく、骨肉の怨恨関係です…。
韓ドラファン待望の不老不死ファンタジーは、第2の『トッケビ』となるのか？と思いきや、サスペンスホラーの要素強め。ただ手塚治虫の傑作マンガ『火の鳥』と通底する壮大なテーマがあり、クオリティは非常に高いです。
キャスト・キャラ、感想・評価、全16話ネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに記事をまとめました。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです)
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原題：불가살(プルガサル) 英題：Bulgasal:Immortal Souls
監督：チャン・ヨンウ(『D-DAY』)
脚本：クォン・ソラ/ソ・ジェウォン(『ジャングルフィッシュ』)
配信・放送：Netflix/tvN
制作：スタジオドラゴン/ショーランナーズ
タン・ファル役｜イ・ジヌク
©︎Netflix/tvN
タン・ファルは600年前に不可殺・プルガサルに呪われて生まれた忌子。プルガサルの女性に魂を奪われたことで、自分がプルガサルになってしまい不老不死に。
俳優イ・ジヌク代表作『ボイス2』ガンウ役、『Sweet Home 俺と世界の絶望』サンウク役。
制作段階では俳優ウォンビンがこの役を演じて復帰作になる予定だったようです。
ミン・サンウン役｜クォン・ナラ
©︎Netflix/tvN
ミン・サンウンは、600年前に人々を恐怖に陥れた鬼・プルガサルだった存在ミン・サンヨンの双子の妹。(サンウンの下の妹はシホ)。
子供の頃、姉・サンヨンからファルとの過去の因縁を聞かされ、身を隠すような生活を送っている。
前世ではファヨンという女性だった。
クォン・ナラは2019年解散のアイドルグループ・HELLOVENUSの元メンバーで、『梨泰院クラス』オ・スア役で有名。
シホ/タン・ソル役｜コン・スンヨン
©︎Netflix/tvN
シホは、サンウンの妹。元カレとの間の子供を妊娠している。
600年前はタン・ソルという女性で、ファルの妻だった。ファルがプルガサルから受けた呪いのせいで、息子・アチャンは目から血を流す病に。娘は死産。
オク・ウルテ役｜イ・ジュン
©︎Netflix/tvN
オク・ウルテは韓国の権力者で、政治家たちを裏で操る存在。謎おおき人物で裏の顔は1000年前から生きている鬼物・プルガサル。
俳優イ・ジュンはNetflixのSFアクション『静かなる海』にも出演。
クォン・ホヨル/タン・グク｜チョン・ジニョン
©︎Netflix/tvN
クォン・ホヨルは元刑事の探偵。幼い頃に妹をプルガサルに殺された過去あり。
前世ではタン・グクという名前で、ファルの義父で将軍だった。
ナム・ドユン役｜キム・ウソク
©︎Netflix/tvN
ナム・ドユンは、鬼物が転生した殺人鬼チェ・ジェヨンに殺されそうなところをファルに助けられた学生。
シホとすぐに仲良くなったことから、前世ではソルとファルの息子・アチャンだったと思われる。
巫女/ヘソク役｜パク・ミョンシン
©︎Netflix/tvN
ヘソクは、600年前の巫女が転生してファルの協力者になった初老の女性。サンウンの転生前の人物・ファヨンの家に下宿していた。
精肉店を営み、ファルに動物の血を届けてくれる。復讐のため怪我をするファルのことが心配。
その他のキャスト・登場人物
グボン役(ファルを迫害する村人)｜ハン・ドンギュ
OST・テーマ曲 紹介
ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ
あらすじ：遡ること600年前。プルガサルという鬼に呪われて生まれた子供・ファルは、村人に殺されそうなところを、謎の美女(クォン・ナラ)に助けられます。大人になったファル(イ・ジヌク)は、その女性こそがプルガサルだと知り、さらなる悲劇に見舞われるのでした。
現代と過去を交互するようなストーリーはやや複雑ですが、謎が多く引き込まれます。
本場韓国のNetflixランキングでも2位という人気っぷり。なぜか日本ではそこまで流行っていませんが、絶対見るべきオススメ韓ドラ。同時期放送の『スノードロップ』より全然面白いです。
韓国土着の妖怪などに興味がある人にもうってつけ！
| おすすめ度 | 85% |
| グロホラー度 | 90% |
| ストーリー | 84% |
| IMDb(海外レビューサイト) | 8.0(10点中) |
| Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 一般視聴者85% |
※以下、韓ドラ『不可殺 永遠を生きる者』のストーリーネタバレありなので注意してください！
韓国ドラマ『不可殺 永遠を生きる者』ネタバレ感想・評価
600年前〜2021年現在にかけての因縁を描く、サスペンスホラー。(ドラマ『悪霊狩猟団：カウンターズ』に似たテイストですね。)
現在と過去を行き来する構成に加え、クォン・ナラ演じる転生して追われる女性・サンウンがもともとプルガサルだったという複雑な設定が面白いです。
イ・ジヌク演じるファルが、死に別れた父の転生・クォンや妻が転生したシホと現代で出会う過程や瞬間に涙します。
謎として残された600年前のさらに昔の1000年前の出来事も徐々に明らかに。
血が滴るグロいシーンも多く、第1話では首吊り死体から男児(ファル)が生まれてくるシーンなど、繊細な人には耐えられないおぞましい展開もある意味で見どころです。
ややこしいストーリー考察
- なぜファルはプルガサルに呪われて生まれた？
- 600年前にプルガサルはなぜ幼少期のファルを1度助けた？
という最大の謎を抱えながら鑑賞することになります。
第11話では、もう1人のプルガサルであるウルテが「1000年前にファルがプルガサルにしてくれと頼んできた」など衝撃事実が明かされます。
1000年前にもともとプルガサルだったのはファルの方で、サンウン(転生前)の家族を殺害したどんでん返しの回想シーンがありました。
韓ドラ『不可殺』最終回のレビュー・相関図
最終回はどうなることかと思いましたが、最高のひと言でした。
時代をまたがる因縁や愛を血みどろに描き切り、手塚治虫の神作漫画『火の鳥』を読み終わったあとのような感動を覚えました。
現代ではファルは呪いを解くため自ら死を選び、サンウンも死にますが、50年後に再び出逢います。
話の情報量が多いので物語の本質だけ語りますが、1000年前は妖怪と人間の恨み合いだった関係が、現代で家族になれた本作のストーリーは、とても美しいと思いました。
よく「憎しみは憎しみしか生まない」と言いますが、仏教の輪廻転生というコンセプトを取り入れて、時を超えて関係が変化できると教えてくれた壮大なドラマでした。
『愛の不時着』とまではいきませんが、『梨泰院クラス』よりは全然好みでした。
伏線がめちゃくちゃ多く、1000年前・600年前・現在で登場キャラがみんな転生しているので、整理するために三つの時代にまたがるキャラ相関図を作ってみました。
キャラクターの過去と現在をちゃんと理解するだけでもちょっと苦労しますね。
逆にそこまで想像できれば視聴後の感動がグッと広がるでしょう。
『不可殺』は設定が複雑な分、何度も見返すとその度に新たな感動が得られるドラマだと思いました。
『不可殺 永遠を生きる者』1話〜8話ネタバレあらすじ解説
第1話
現代
ファルは因縁の相手を見つけて戦いますが、用水路に落ちて致命傷を負います。しかし、死なず、池で立ち上がりました。
ファルは呪いを解くため、600年前に自分をプルガサルにした女性・ミンを追い求めているのです。
600年前：高麗末期
鬼物(クィムル)と呼ばれる、人でない怪物がたくさんいた時代。
人々が雪の中飢饉で移動中、喬馬古(チョマグ/三つ目で死体を食うゾンビのような鬼物)を見つけ、怯えます。
ある女性が、子供が呪われているからと喬馬古に近づき、子供と共に食われようとしました。しかし喬馬古は逃げていきます。
翌朝、その女性は首を吊って死んでいました。夫は絶望します。死体から子供が生まれ落ちてきました。右手の甲には切り傷があります。
プルガサルに呪われて生まれた赤子ファル ©︎Netflix/tvN
村の巫女は、その男の子が不可殺・プルガサルに前世で恨まれて呪いを受けており、禍(わざわい)をもたらすと言います。
10年後、父親に捨てられたその男の子は、迫害されて村はずれの洞窟で住んでいました。
呪われた男の子(ファル) ©︎Netflix/tvN
ある日、パルボンという村人が森でプルガサルに殺され、次の日彼の家族も皆殺しに。パルボンの弟・クボンは怒り、呪われている男子を殺そうと追いかけます。
その男の子は湖の上に逃げますが氷が割れて落ち、意識を失いました。目を覚ますと洞窟で、助けてくれたのは美しい女性(クォン・ナラ)でした。
©︎Netflix/tvN
その女性は村人から男の子をかばって剣で刺されて死亡。男の子も殺される寸前でしたが、タン・グク将軍が通りかかり、男の子にファルと名付けて馬に乗せ、養子にしました。
17年後：朝鮮建国初期
タン・グク将軍は長年に渡って多くの鬼物(クィムル)を、息子ファルと討伐してきました。タン・グクは左腕を失っていますが、その代わりにファルが屈強に育ち、多くの鬼を葬ってきました。
©︎Netflix/tvN
タン・グクの軍は、最後の鬼物である頭抑神(トゥオクシニ)の討伐に向かいます。兵士たちは少女の姿をした頭抑神に幻影を見せられ、殺し合いを始めました。
©︎Netflix/tvN
ファルが槍で頭抑神を刺すと、本来の醜い大鬼の姿になり襲ってきます。ファルは頭抑神を斬り殺しました。
家に戻るとタン・グクの娘でファルの妻・ソルが女の子を死産し、赤子の死体を抱いて半狂乱になっていました。ソルは「お前のせいだ」と、呪いを持つファルを責めます。
ファルは湖畔に死んだ娘の墓を作りました。
呪いのせいで目が見えない長男・アチャンがよってきますが、ファルは自分の呪いをこれ以上受けて欲しくないという想いから、手を握ったこともありません。
ソルが刀で斬りかかってきました。ファルは手で刀を受け止めて血を流します。ソルは「愛がないのになぜ一緒になったのか？」と尋ねました。ファルは「お前も怪物だから」と言います。
©︎Netflix/tvN
ソルには見えないものを見る力があり、幼い頃ファルを助けた美女の映像が見えると言いました。
ファルは呪いを解くため、妻・ソルとアチャン、兵士たちを連れて自分が育った村へ。
かつてファルを迫害したクボンたちは落ちぶれ、子供をプルガサルの生贄にする儀式を行っていました。巫女がやってきて、ファルを見て「こやつが禍を呼ぶ」と叫びます。
ファルたちは森でプルガサルを探していると、面をかぶった村人が面を襲いかかってきて戦いになります。そんな中ファルは、かつて会った赤い着物の美女を発見。
赤い着物を着たプルガサル ©︎Netflix/tvN
ファルは彼女を追い、草原で対峙します。17年前に刺されて死んだはずが生きていることから、彼女がプルガサルだと確信しました。プルガサルはファルの部下に射られ、次の瞬間消えていました。
夜になり、ファルはプルガサルを探すため、かつての洞窟を探索。しかし彼女は見つかりません。
野営地は赤い着物のプルガサルに襲われ、兵士たちは殺されて首から血を吸われて死んで行きます。
ファルが野営地近くの森へ戻ると、妻・ソルが死んでいました。息子・アチャンも首を噛み割かれて倒れています。アチャンはファルの顔に手を触れようとしますが、力尽きて死亡。
息子に触れれば良かったと激しく後悔したファルを、プルガサルが後ろから剣で突き刺します。
©︎Netflix/tvN
日が登り、ファルの魂(曲玉)が血を伝ってプルガサルの手へ吸い込まれ、彼女は鬼物としての力を失いました。
代わりにファルがプルガサルに変貌します。
©︎Netflix/tvN
第1話 終わり
第2話
©︎Netflix/tvN
プルガサルとなったファルは、妻子を殺したその女を刺します。女は「別の果報を作り出し、再び果報を生んだ。お前が憎い。私は肩の傷とともに生まれ変わる」と言って塵と化して死亡。
鬼物になったファルは、息子・アチョンが流す血を見てすすりたい感情を抑えます。ファルを見た部下は、彼を剣で刺しますが死にません。
部下たちは屋敷に帰り、タン・グクに報告。娘と孫の死を知ったグクは怒りに震えました。ファルを殺せと王命も下ります。
タン・グクの軍は森を捜索。ふもとに1人でいたグクの前にファルが現れました。ファルは死ねなくなったと言い、首を差し出しますが、グクは斬れません。
ファルを斬らないグクを、部下が刺しました。
ファルはグクを担いで逃げます。グクは死に間際、「絶対に人間の血を吸うな。心は鬼になるな」と言い残しました。
1593年：壬辰倭乱
ファルは洞窟で何枚も、女(ミン)の絵を描いてあちこちに貼り、転生した彼女の行方を探していました。
ファルは難民の母娘を襲おうとした兵士を殺し、彼女たちを助けます。死んでいた馬の血を飲み、飢えを満たしました。
ファルは、探し求める女そっくりの絵を描いた老人と出会います。老人はその女を殺したと言いました。ファルは、その老人が過去に自分が殺した鬼物・喬馬古(チョマグ/三つ目のゾンビ)の生まれ変わりだと気づきます。
©︎Netflix/tvN
喬馬古はファルに恨みを持って死にましたが、ファルの魂が女に移ったので、転生した女を“ファルの魂を持つ者”と感じて殺したのです。
老人は「前に黒い空虚を持つ男もお前と同じことを尋ねた」と言います。
老人が襲ってきたので、ファルは彼を殺しました。
2006年：サンヨンとサンウン姉妹
©︎Netflix/tvN
プルガサルだった女としてファルの魂を持って転生したサンヨンは、ファルや鬼物の影に怯えながら引きこもって暮らしていました。同じ顔の妹サンウンから、黒いフードの男に尾行されたと聞きます。
サンヨンはプルガサルの襲撃を恐れ、サンウンとバスで逃げました。バスの運転手は鬼物の生まれ変わりで、サンヨンたちを襲おうとして他の人に止められます。
サンヨンは、転生する前に妹だったキム・ゴブン(今はおばあさん)のところへ行き、サンウンをかくまうように頼み、「プルガサルを殺せる剣を捜す」と言って1人で出かけました。
サンウンは心細くなって夜母親に電話し、迎えにきてもらいます。アパートに帰るとそこにサンヨンもいました。
部屋のドアを鬼物がバンバンと叩きます。サンヨンはサンウンをクローゼットに隠し、ある秘密を言って扉を閉めました。
クローゼットの外で、鬼物に母が殺されます。サンウンはクローゼットを出ました。黒いフードを被った鬼物がいます。サンウンは落ちていたナイフを取りました。
数時間後、サンウンは部屋で警察に発見され、病院に運ばれました。サンヨンと母親は死にました。
©︎Netflix/tvN
サンウンは、友達の家にあずけられていた末妹のシホを連れ、おばあさんキム・ゴブン(サンヨンの転生前の妹)の家で暮らすことにします。
2021年
15年後、ファルはサンウンたちが暮らしていた家を突き止めますが、すでにそこにはいません。
サンウンは、とある洗濯工場で働いています。サンヨンと母の命日に昔住んでいたアパートに行き、姉の言葉を信じてあげられなかったと涙を流しました。
©︎Netflix/tvN
ドアを叩く音が聞こえます。扉の前にファルがやってきたのです。
©︎Netflix/tvN
第2話終わり。
第3話
サンウンは昔姉があけた壁の穴からアパートの外へ逃げます。ドアを壊して中に入ったファルは逃げられて悔しがりました。
ファルはチェ・ジェヨンという連続殺人鬼を見つけ、サンウンが住んでいたアパートで尋問し。彼は昔ファルが殺した鬼物の生まれ変わりの老人でした。
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ジェヨンは、プルガサルの魂(女に入ったファルの魂)の匂いがわかると言います。ファルは鼻は利きますが、魂の匂いがわからないと残念に思いました。ファルはジェヨンに腹を刺されながらも彼をたおします。
ファルは壁際に落ちていたゴムバンドの匂いを嗅ぎ、女が洗剤を使う職場に勤めていると考え、協力者である探偵・ク社長にホテルや洗濯工場を操作しろと指示。
ク・社長は元刑事のクォンに(ファルの父タン・グクの生まれ変わり)捜査を依頼。クォンは幼い頃に妹をプルガサルに殺され、さらに15年前にサンウンからプルガサルについて聞いていた人物です。
ファルがジェヨンの車のトランクを開けると、彼に暴行されて殺されそうだった金髪の青年ナム・ドユンが出てきて驚きます。
©︎Netflix/tvN
サンウンが洗濯工場で夜勤で働いていると、昔サンヨンと一緒の時に襲ってきた鬼物が転生したバス運転手に見つかり、追いかけられます。
倒されたサンウンは強靭な力を発揮し、ナイフでバス運転手を切りつけました。
ファルがやってきてサンウンを助け、バス運転手を倒します。運転手は逃げました。
©︎Netflix/tvN
ファルはサンウンの顔を見てついに復讐を果たせると思いました。しかしサンウンの手に触れられて昔の女の映像を見て、彼女が何者かわからなくなります。
そのとき「お姉ちゃん」と呼ぶ声が聞こえます。サンウンの妹のシホがきていたのです。
©︎Netflix/tvN
ファルはシホの顔が妻タン・ソルと瓜二つなのを見て、彼女が転生した存在だと気づきました。ファルは動揺して立ち尽くします。
第3話終わり。
第4話
シホは自分を見つめるファルの狂気を感じ、姉サンウンとアパートへ帰宅。
シホは妊娠したけど、彼氏とは別れたと話しました。サンウンは2人で育てようと言います。
ファルは自暴自棄になって車で事故を起こし、巫女が転生したおばあさん・ヘソクに助けられます。そのおばあさんは50年前からファルに動物の血を配達していた旧知の仲で、ファルは「サンウンをプルガサルに戻して古井戸に封印するから、見張って欲しい」と頼みました。
鬼物グスンセが転生したバス運転手の前に黒い穴と呼ばれる人物がやってきて、「サンウンを必ず捉えろ」と命令。
グスンセはアパートにいるシホを狙いますが、ファルが先回りしてシホを助け、グスンセを追います。
ファルの家を突き止めたクォンは、ファルに付きまとって家に監禁されていた金髪青年ナム・ドユンと出会います。2人で車に乗りサンウンのアパートへ向かっていると、ファルが走っているのを目撃。
ファルはグスンセの罠に引っかかって首を吊られながらも、逆転して彼の首を締め、黒い穴がバックにいることを知りました。
バス運転手の転生前の妖怪グスンセ ©︎Netflix/tvN
そこへクォンがやってきます。
ファルは、クォンが父タン・グクの生まれ変わりだと悟り、動揺して逃げました。
一方、サンウンは認知症で施設にいる育ててくれたおばあさんキム・ゴブンに会い、彼女が「プルガサルはプルガサルで殺せ」と呟いているのを聞いて、姉からの言葉を思い出しかけます。
サンウンが外に出ると、胸に傷跡のある男(別のプルガサル)に追われました。ファルが車でその男に突っ込み、たおします。
©︎Netflix/tvN
ファルは逃げたサンウンを追い、トンネルへ。サンウンは胸に傷のある男が持っていた刀でファルを刺し、「なぜ姉と母を殺した！？」と叫びます。
ファルは15年前に「自分がアパートの部屋に入ったときには母とサンヨンが何者かに殺害されていた」と真実を語りました。サンウンを不憫に思ったファルは、そのとき彼女に復讐することをためらったのです。
クォンとドユンは、グスンセを乗せて走っていました。突然グスンセがクォンの首をしめ、前の車に突っ込みます。
別のプルガサルが現れ、グスンセの血を吸っていました。車から出たクォンはプルガサルの妖気で鼻血を出して倒れます。
ファルはサンウンに反対方向に逃げろと言いました。600年前よりさらに前から生きている別のプルガサルが現れ、「サンウンに因縁がある」と話します。
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ファルはそのプルガサルと戦って敗れ、剣を刺されました。
プルガサルはサンウンに追いつきますが、サンヨンのパワーで魂を取ることができず苦しみます。
追ってきたファルが剣でプルガサルを刺し、サンウンを抱きかかえました。プルガサルは逃げます。
サンウンは「姉が右手に傷のある男を探せと言っていた。助けて…」と言って気絶。プルガサルを殺せる剣とはファルのことだったのです。
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第4話終わり！
第5話
ファルはサンウンを車に乗せ、倒れているクォンを発見して救急車を呼びます。
ファルはサンウンを自分の家に監禁し、ナム・ドユンに見張らせました。サンウンは、なぜファルが自分を監禁するのか理解できません。
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オク・ウルテはファルをホテルのレストランに呼び出しました。そして自分たちが敵でないと話し、「600年前にプルガサルだったサンウンに呪いをかけられて、ずっと治癒せずに苦痛を伴う胸の黒い穴を開けられた」と話します。
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魂は8回破壊されるともう転生できず、8回目となる今世でサンウンの魂を破壊すれば黒い穴が治癒するらしいですが、サンヨンが何かしたせいで、自分でサンウンを殺そうとすると黒い穴から血が溢れて手を出せないようです。
ウルテは、「代わりにサンウンの魂を破壊してほしい」とファルに頼み、ファルの手の甲にナイフを突き刺して脅して去ました。
シホは、ファルの仲間の巫女が転生したおばさん・ヘソクが経営する肉屋に連れて行かれ、幼い少女(ヘソク)がファルと写っている写真を見つけます。
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ファルは山の上の井戸にサンウンを連れ出しました。サンウンに「お前が転生前に俺の家族を惨殺した」と話し、ナイフで殺して魂を取り戻してプルガサルにして、永久に井戸に閉じ込めると言いました。
そこへ、ヘソクがやってきてシホがさらわれたと言います。
サンウンがシホに電話をかけると毛手(トロクソン)の転生である男・カンが出て、貯水池に来いと呼び出しました。
池に着きサンウンがシホに電話をかけると、浮かんでいるボートから着信が聞こえ、サンウンは池に飛び込みます。しかしカンに引っ張られて溺れてしまい、ファルに助けられました。
ファルは、サンウンに協力しろと言い、彼女を殺す前にまずウルテをたおすと決意します。
第6話
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ファルは貯水池から出たカン(毛手の生まれ変わり)を追いますが、車で逃げられました。
クォンは元部下のハム刑事から、タルミョン貯水池で溺死者の足が脱臼していた怪しい事件があったと聞きます。
クォンからその話を聞いたファルは、貯水池に併設されたダイビング場へ。クォンも彼らの後を追って中に入りました。
クォンはカンに水の中に引きずり込まれそうになり、かつてタン・グクだったときに毛手だった彼に腕を引きちぎられたことを思い出してパニックに。
サンウンは監禁されたシホを助けます。
ファルが水中でカンと戦い、なんとか彼を殺します。水の中にはカンが殺したたくさんの死体が沈んでいました。ファルも溺れ、サンウンが潜って助けました。
クォンはシホを見て、何かを思い出しかけます。
サンウンはファルを家に連れて帰り、人工呼吸をしました。
ハム刑事はクォンから連続殺人鬼・カンを殺したのは誰かと聞き出そうとしましたが、署長命令でなぜか打ち切りに。権力者であるオク・ウルテが市長を通じて手を回していました。
ファルは、目が真っ赤のサンウンに首を絞められる夢を見て目を覚まします。
ヘソクが食材を持って家にやってきて、みんなで焼肉パーティーになります。
シホとナム・ドユンは、なぜかすぐに打ち解けました。
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クォンはシホを病院へ連れて行きます。
ファルは足を怪我したサンウンに包帯を巻いてあげました。
サンウンは「ウルテが死んだら自分がプルガサルになって井戸に入る」と言います。ファルはサンウンの左肩に傷がないことを知り、「何者だ？」と尋ねました。
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エピソード6終わり。
第7話
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ファルはサンウンの記憶を取り戻すため、50年前に彼女の前世キム・ファヨンが暮らしていた村へ連れ出します。
ファヨンはキム・ゴブンの姉で、引きこもって生活しており、家に放火して逃げたようです。
一方、クォンはシホを病院へ連れて行き、帰りにシングルマザーは大変だと小言を言いました。シホはクォンに感謝を伝えます。
シホはヘソクから、彼女が6歳のときに火事でファルに助けられたと聞きます。本当かどうか確かめるためヘソクに触れると、確かに火事の映像が浮かびました。
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ヘソクは、キム・ファヨンに間借りしていた一家の娘だったのです。
シホが記憶をのぞいていると、幼いヘソクから語りかけられて驚きます。
オク・ウルテの屋敷にナム・ドユンが現れます。ドユンは孤児院時代からウルテに世話になり、病気の兄の治療もしてもらっていることから、ウルテの頼みとしてファルの監視をしていたのです。
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ファルは村人からこの地域で頻繁に火事が起こっていると聞いて甲山怪(カブサングェ)の生まれ変わりがいると気づき、その家に向かいます。50年前にファヨンの家に火をつけたのも甲山怪でした。
甲山怪の生まれ変わりは寝たきりの老婆で、息子にファヨンが転生した女性を殺すように命じたと言います。ファルは民泊で火をつけようとしている老婆の息子を捕まえました。
サンウンは甲山怪から、「オク・ウルテがファヨンに剣を刺すと、彼自身も苦しんだ」と聞きました。甲山怪は飛びかかりサンウンの首を締めます。ファルが戻ってきて甲山怪を投げて殺しました。
ファルは甲山怪の息子の証言から池のほとりにファヨンの死体が埋まっていると知り、掘り返してサンウンに見せます。
サンウンは何も思い出しませんでしたが、家族を見捨てて逃げた前世のファヨンは自分とは違うと思いたい気持ちでいっぱいでした。
帰りの長い道でファルはサンウンを背負い、サンウンは彼をギュッと抱きしめます。
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第7話終わり。
第8話
サンウンが魂を取り戻したらどうするのか聞き、ファルは「死ぬ」と答えました。サンウンは前世の自分がしてきたことを謝ります。
家に戻るとヘソクの突然目の色が突然変わり、「記憶を失っている者が記憶を取り戻したらみんな死ぬ」と予言。クォンもやってきました。サンウンは自分のことだと思い落ち込みます。直後にヘソクは普通の状態に戻り、予言のことを覚えていません。
サンウンは、前世でプルガサルだったとシホに話しました。
サンウンは育ててくれたキム・ゴブンに会いに行き、自分の前世ファヨンが家族を見捨てたわけでなく、逃げろと言っても信じてもらえなかったこと、600年前にファルの家族を殺したのは黒い穴オク・ウルテだったことを聞き出し、驚きます。
クォンはファルを居酒屋に連れ出し「15年前にサンヨンたちが殺された事件で、でっちあげの被疑者を問い詰めると彼は自殺してしまった」と語ります。
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クォンの部下のイ・スギョンは被疑者の遺族に会いに行き、なぜか首吊り自殺をしたようです。
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ファルはスギョンとその夫の写真を見て、600年前に首を吊って死んだ実母と自分を捨てた実父の生まれ変わりだと気づきました。スギョンの夫に会いに行き、アル中の彼が子供に暴言を吐くのをやめさせます。
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クォンは1人でオク・ウルテを尾行。山の上で気づかれますが、ウルテは対話の姿勢です。クォンは「昔、毒物連続殺人事件を起こしたクォン・スンイン(父)がプルガサルに殺され妹も死んだが、やったのはお前か？」と聞きました。
ウルテは「プルガサルはお前のそばにもいる」と不敵に笑います。
ウルテはクォンに何もせずそのまま帰ります。しかし彼の部下(キム秘書)で頭抑神(トゥオクシニ)の生まれ変わりの女性が勝手にクォンを拉致し、ファルとサンウンに電話をして呼び出しました。
ファルは山上で首を吊られそうになっているクォンを助けようとしますが、キム秘書(頭抑神)に毒の注射を打たれて倒れました。オク・ウルテがやってきて勝手な真似をしたキム秘書の首を噛み、彼女は逃げます。
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クォンはファルの傷が治るのを見て彼もプルガサルだと気づいて愕然とし、その場をさりました。
ウルテは「共通の敵はサンウンだろ？」とファルを懐柔しようとします。そこへサンウンがやってきて、「600年前にファルの家族を殺して私のせいにしたのはお前だ」と言いました。
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ファルは愕然とします。
第8話終わり。
↓『不可殺 永遠を生きる者』の9話〜最終16話の結末解説は2ページ目へ↓
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