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映画『夏への扉/キミのいる未来へ』

映画『夏への扉/キミのいる未来へ』ネタバレあらすじ感想評価/タイムトラベル+コールドスリープ考察

2021年6月25日公開の映画『夏への扉/キミのいる未来へ』は、

タイムトラベルとコールドスリープ(冷凍睡眠)を組み合わせたストーリーと、研究者の純愛が見どころのSF恋愛作品。

記事では

  • ネタバレあらすじ解説
  • 感想・評価レビュー
  • タイムトラベル+コールドスリープ考察

など、本作を徹底深掘りしています!

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『夏への扉/キミのいる未来へ』作品情報

監督:三木孝浩

脚本:菅野友恵

原作:ロバート・A・ハインライン『夏への扉』(英題:The Door into Summer)1956年出版

撮影/編集:小宮山充/和田剛

主演:山﨑賢人/高倉宗一郎役

出演:清原果耶/璃子役

出演:夏菜/白石鈴役

出演:眞島秀和/松下和人役

出演:藤木直人/ピート役

出演:浜野謙太/坪井剛太役

出演:原田泰造/佐藤太郎役

出演:高梨臨/みどり役

出演:濱津隆之/冷凍睡眠会社担当役

主題歌:LiSA『サプライズ』

キャストの演技について

『夏への扉/キミのいる未来へ』は映画『キャラクター』ほどではないですが、俳優人も豪華ですね。

映画『キングダム』やNetflixドラマ『今際の国のアリス』などにも出演している主演・山﨑賢人は透明感あり、

それでいて感情を爆発させられるのがすごいと思いました。

『カメラを止めるな』や『ヒノマルソウル舞台裏の英雄たち』にも出てる濱津隆之が、コールドスリープの会社の担当のチョイ役でしたが、いい味出してましたね。

他にも個性派キャストが集結。原田泰造は『キネマの神様』(2021)にもちょい役で登場していました。

歌手のLiSAさんは映画『地獄の花園』などでも主題歌を担当していました。

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『夏への扉/キミのいる未来へ』ネタバレあらすじ解説

主人公宗一郎とヒロイン璃子

両親と死別した高倉宗一郎(山﨑賢人)は、父親の知り合いの研究者・松下に預けられて育ちました。

その後、松下が死去。27歳になった宗一郎は1995年に自宅兼研究所で、A.I.ロボットA1やプラズマ電池の開発に明け暮れています。

雪が降ると部屋中のドアを開けてとねだる愛猫・ピートと暮らしていました。

猫のピート

義理の妹で高校生の璃子(りこ/清原果耶)がよく家にやってきて、家事や料理をしてくれます。璃子は宗一郎のことが好きでした。

ある日宗一郎の彼女で同僚の白石鈴(夏菜)が家にやってきます。璃子は白石に嫉妬して帰りました。

1995年3月8日。宗一郎は会社F&Wを共同経営している叔父・松下和人(眞島秀和)に呼ばれ、白石もやってきて役員会議が開かれます。

和人はA1ロボットを増産するからと、大手企業マニックスへの会社売却を提案。

宗一郎は怒りますが、白石も賛成し、持株比率が2/3ということで可決されてしまいました。

白石はこのために宗一郎の彼女になったのです。

自宅にあった研究の成果や開発機器までを全て奪われた宗一郎。

途方にくれてコールドスリープの会社へ行き、担当(濱津隆之)に30年間の冷凍睡眠したいと契約を交わしました。

しかし璃子から告白されたこともあり、前向きに研究を続けようと決心します。

和人と白石は肉体関係にありました。叔父・和人と暮らしていた璃子はその現場を目撃し、宗一郎に伝えようと走りますが、途中で何者かに待ち伏せされます。

宗一郎は白石に呼ばれ和人の家にやってきますが、薬を打たれて朦朧とし、

そのまま30年間のコールドスリープ(冷凍睡眠)装置に入れられてしまいました。

目覚めると2025年。パニックになった宗一郎は病院から逃げ出します。

世話係のヒューマノイドロボット・ピート(藤木直人)が追ってきて、

2025年の無人タクシーやスマホなどについて教えてくれました。

ピートは自らを欠陥品と呼び、宗一郎を平気でアホ呼ばわりします。

コールドスリープの会社から、いつ目覚めるのかと何度も璃子から電話が来ていたと聞き、宗一郎は璃子の住所へ向かいます。

汚い部屋に住んでいたのは、太って老けた白石でした(宗一郎を訪ねさせるために璃子の名前で電話を何度もかけていた)。

白石は、宗一郎がコールドスリープに入ったあと、何者かにより彼女の罪が暴露されて服役し、さらに和人は病気で死んだと語ります。

さらに宗一郎は、コールドスリープした1995年3月8日に、璃子が自分の家で火事に巻き込まれて死んだと聞かされ、絶望します。

その後、宗一郎がF&Wの株がどうなったか調べていると大手ロボット産業の社長・坪井剛太(浜野謙太)のことを知り、会いに行きます。

坪井はとてもうれしそうな表情で「あなたに会ったことがある」と宗一郎に言いました。

宗一郎は昔、坪井の親がやっていた定食屋にやってきて、彼に「きっと偉い開発者になる」と言ったようですが覚えていません。

坪井の調べで、宗一郎の株がアラジンという大手ロボット開発会社の佐藤太郎や佐藤璃子という人物に渡っていると判明。

さらに、昔横領事件で捕まった物理博士・遠井( 田口トモロヲ)も関わっているとわかり、彼に会いに行きます。

ボロい建物へ行くと遠井は「お前を待っていた!」といい、物質の瞬間移動装置からタイムマシンを生み出したと語ります。

遠井は、「過去で宗一郎が、未来の宗一郎がやってくることを教えてくれていた」と話しました。

裏で全てを操っていた黒幕は宗一郎本人でした。

ヒューマノイドロボットピートの初期型も、プラズマ蓄電池も宗一郎が完成させていたのです。

遠井は、パラレルワールドはなく、未来と過去は繋がっていてループしていると言います。

1995年へタイムトラベルしたら、また同じ状態で2025年に戻ってくる必要があるため、宗一郎はもう1度コールドスリープすることを考えつきました。

宗一郎たちは1995年にタイムワープし、弁護士・佐藤太郎(原田泰造)と出会います。

ピートのプラズマ蓄電池を見た佐藤と半身不随の妻・みどり(高梨臨)は、疑問は感じつつも宗一郎の話を信じました。

宗一郎は佐藤に「アラジンという会社を作り、ピート初期型とプラズマ蓄電池の特許を取ってくれ」と頼みます。

少年坪井の店にいた遠井に未来について話して通帳を渡し、研究資金にしろと言いました。

宗一郎は、1995年3月8日に間に合うように、ピート初期型とプラズマ蓄電池の開発設計を徹夜で頑張ります。

ついに3月8日。設計をなんとか終えた宗一郎は和人の家に忍びこみ、過去の自分が倒れているのを尻目に、猫のピートをおびき出して車で自宅へ向かいました。

自宅にやってきた璃子を抱きしめ、宗一郎は自宅に火を放ちます。

宗一郎は璃子に、未来からやってきたことなどを話します。璃子は宗一郎に告白しました。

璃子を佐藤夫妻に託し、宗一郎はコールドスリープに入ります。ピート(ロボ)も30年間スリープモードに入って宗一郎の目覚めを待つといいました。

30年後の2025年、目覚めた宗一郎はピート(ロボ)から「璃子も20年前からコールドスリープしており、もうすぐ目覚める」と聞いて歓喜します。

『夏への扉/キミのいる未来へ』ラストネタバレ

璃子は研究者としてピート初期型やプラズマ蓄電池の改良に貢献し、開発を終えてから宗一郎を待つためにコールドスリープに入ったのです。

宗一郎と目覚めた璃子は見つめ合います。

映画『夏への扉/キミのいる未来へ』終わり!

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『夏への扉/キミのいる未来へ』評価・感想レビュー

『夏への扉/キミのいる未来へ』猫のピート

映画『夏への扉/キミのいる未来へ』の評価は80点。

SF原作小説を基にしていることもあり、“猫のピートが夏への扉”を求めて家中のドアを開けてとお願いする”など、SFでありながら文学的な表現が楽しめたのがGoodでした。

冒頭は小説版の和訳をそのまま用いて独白をしており、文語体ならではの甘酸っぱい雰囲気が、純愛ストーリーにマッチしています。

猫ピートが“家の中に夏へ続く扉がある”と考えているというのも、とっても素敵ですね。

SFプラス猫ってある意味最高にキャッチーな組み合わせではないだろうか!?

あと原作が名作SFということもあって、タイムトラベルの設定やストーリー展開も割と良かったです(次の項目で考察など詳しく書きます)。

ただ、ちょっとストーリーが素直すぎる感想も持ちました。

ひどいとまではいかないのですが、刺激のあるSFを求める人はつまらないと感じてしまうかもしれません。

1番意外だったのは、30年後に璃子の住所に行ったら夏菜演じる白石が汚部屋にいてめっちゃ太っていたところ。

そこ以外は、黒幕が主人公・宗一郎本人であるとか、璃子もコールドスリープしているとかはある程度読めてしまいました。

『夏への扉/キミのいる未来へ』の全体的な感想としては、SF純愛映画の佳作という感じでしょう。

宗一郎がカセットテープで聞いていた、Mr.Childrenの「CROSS ROAD(クロスロード)」も、映画のストーリーとマッチしていて純愛の雰囲気を盛り上げていましたね。

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コールドスリープ+タイムトラベル/原作と比較

コールドスリープ(冷凍睡眠)+タイムトラベルの組み合わせは今見ても斬新ですね。

主人公・宗一郎からすれば、

  1. コールドスリープで現在(1995)から未来へ
  2. タイムバックでまた現在に戻ってくる

となります。

結構トリッキーだね!

映画視聴したあとに原作小説を読んでみましたが、ストーリーの大筋は映画と変わりません。

60年以上前にこんな画期的なタイムトラベルを思いつくなんて原作者のロバート・A・ハインライン天才ですね。

1956年に発表された原作小説が、後続のタイムトラベル作品の元ネタになっているというのわかります。

『夏への扉』は、年下の恋人もコールドスリープすることにより2025年で2人同じ年齢で目覚めるというのもロマンチック!

SFに恋愛ファンタジーがプラスされたような独特な雰囲気があり、恋愛面でも計算され尽くされているのがわかります。

ちなみに映画『夏への扉/キミのいる未来へ』で脚色された主なオリジナル要素としては、

  1. 1995年で宗一郎に会って開発者を志した坪井の存在
  2. ロボピートの存在
  3. 遠井が1995年で宗一郎に会っている(小説は過去で会ってない)

があります。

夏への扉/タイムループ考察

映画『夏への扉/キミのいる未来へ』のタイムループをちょっと考察してみます。

まず冒頭で、“過去は未来同様に不確かである”物理学者スティーブン ホーキング博士の言葉があります。

物語でタイムトラベルを発明した遠井博士は、

「パラレルワールドは存在せず、過去と未来は影響し合っている」と言っていました。

未来によって過去が変わってしまう可能性があるということでしょう。

これを受け宗一郎は2025年から1995年に戻ったあと、また2025年に戻ってこなければならない制約が発生しましたが、詳しくは説明されませんでしたね。

推測になりますが、過去と未来はジェンガのように支え合っていて、1ピースでもかけたら書き変わってしまうのだと思います。

2025年にいた宗一郎が突然欠けたので、彼というピースを戻さなければならないのです。

老化した状態で2025年に来られてもそのピースは埋まりませんし、

1995年のコールドスリープ以降の世界に宗一郎が存在していたら、未来に何らかの影響を及ぼしてしまうでしょう。

その前提があってコールドスリープで肉体がほぼ同じ状態で戻ればOKなルールが出てきたのだと思います。

また、遠井教授は過去(1995年)で宗一郎に会ったとき、彼がもう1度コールドスリープすることも聞いていたはずです。

なので宗一郎は、パラドックスを起こさないためにコールドスリープに入るのが必然だったともいえます。

ただ、別に1995年3月8日にリミットを設定する必要はなかったのではという疑問も残ります。

ダラダラ3月10日まで研究してそこから、コールドスリープに入ってもあまり変わらないような気がしますね…。

もともと3月8日にコールドスリープを予約していたので、それに合わせる意味もあったのでしょう。

ちなみにロバート・A・ハインラインの原作では、未来で主人公がロボの特許や立ち上げさせた会社(アラディン)の申請日付を見ていて、

それと同じ日付にするために過去に戻ってから頑張って開発を間に合わせた感じでした。

小さなタイムパラドックス(過去が未来と違う)を起こさないためですね。

しかし原作では2回目のコールドスリープについて、

「もう1日かそこら待ってもよかったのだが、僕は待てなかった」

ロバート・A・ハインライン(著),福島正実(訳)

とあるので、別にいつ冷凍睡眠に入ってもよかったような印象を受けます。

この疑問点を解決するために話をもう少し深掘りしてみましょう。

厳密にいうとタイムトラベルをした時点で過去に影響を及ぼしてしまいますよね。

そこで出てくるのが遠井博士の「宗一郎自体がループしている」発言です。

この発言自体捉え方がいくつかありそうですが私の解釈では、

もともとある絶対的な時間の流れの中に、宗一郎が過去に戻るループが含まれているということ。

よって宗一郎の過去の行動が厳密だった理由をまとめると、

予め決められているループの軌跡を正しく再現しないと世界にどんな影響を及ぼすかわからないリスクがあるからとなります。

ループ自体が過去と未来の時間の流れに含まれているという解釈です。

この結論自体がパラドックスになっていてややこしいですね。

夏の扉のタイムトラベルはノーラン監督の『テネット/TENET』よりは難しくないとしても、色々考えてしまいます。

本当はこうだよ!という考察あったらコメントお願いします。

最後のまとめ

映画『夏への扉/キミのいる未来へ』の終盤のシーン

映画『夏への扉/キミのいる未来へ』は、傑作SF小説を基にした緻密なストーリーと、宗一郎と璃子のプラトニックな純愛がブレンドされたSF恋愛映画の佳作といえるでしょう。

欲をいえばもう少し捻りやオリジナリティが欲しかったですが、タイムトラベルについては色々考察を張り巡らせることもできました!

『夏への扉/キミのいる未来へ』感想・考察レビュー終わり!

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