映画『夏への扉/キミのいる未来へ』ネタバレあらすじ感想評価/タイムトラベル+コールドスリープ考察

  • 2022年12月14日

映画『夏への扉/キミのいる未来へ』ネタバレあらすじ解説

主人公宗一郎とヒロイン璃子

両親と死別した高倉宗一郎(山﨑賢人)は、父親の知り合いの研究者・松下に預けられて育ちました。

その後、松下が死去。27歳になった宗一郎は1995年に自宅兼研究所で、A.I.ロボットA1やプラズマ電池の開発に明け暮れています。

雪が降ると部屋中のドアを開けてとねだる愛猫・ピートと暮らしていました。

猫のピート

義理の妹で高校生の璃子(りこ/清原果耶)がよく家にやってきて、家事や料理をしてくれます。璃子は宗一郎のことが好きでした。

ある日宗一郎の彼女で同僚の白石鈴(夏菜)が家にやってきます。璃子は白石に嫉妬して帰りました。

1995年3月8日。宗一郎は会社F&Wを共同経営している叔父・松下和人(眞島秀和)に呼ばれ、白石もやってきて役員会議が開かれます。

和人はA1ロボットを増産するからと、大手企業マニックスへの会社売却を提案。

宗一郎は怒りますが、白石も賛成し、持株比率が2/3ということで可決されてしまいました。

白石はこのために宗一郎の彼女になったのです。

自宅にあった研究の成果や開発機器までを全て奪われた宗一郎。

途方にくれてコールドスリープの会社へ行き、担当(濱津隆之)に30年間の冷凍睡眠したいと契約を交わしました。

しかし璃子から告白されたこともあり、前向きに研究を続けようと決心します。

和人と白石は肉体関係にありました。叔父・和人と暮らしていた璃子はその現場を目撃し、宗一郎に伝えようと走りますが、途中で何者かに待ち伏せされます。

宗一郎は白石に呼ばれ和人の家にやってきますが、薬を打たれて朦朧とし、

そのまま30年間のコールドスリープ(冷凍睡眠)装置に入れられてしまいました。

目覚めると2025年。パニックになった宗一郎は病院から逃げ出します。

世話係のヒューマノイドロボット・ピート(藤木直人)が追ってきて、

2025年の無人タクシーやスマホなどについて教えてくれました。

ピートは自らを欠陥品と呼び、宗一郎を平気でアホ呼ばわりします。

コールドスリープの会社から、いつ目覚めるのかと何度も璃子から電話が来ていたと聞き、宗一郎は璃子の住所へ向かいます。

汚い部屋に住んでいたのは、太って老けた白石でした(宗一郎を訪ねさせるために璃子の名前で電話を何度もかけていた)。

白石は、宗一郎がコールドスリープに入ったあと、何者かにより彼女の罪が暴露されて服役し、さらに和人は病気で死んだと語ります。

さらに宗一郎は、コールドスリープした1995年3月8日に、璃子が自分の家で火事に巻き込まれて死んだと聞かされ、絶望します。

その後、宗一郎がF&Wの株がどうなったか調べていると大手ロボット産業の社長・坪井剛太(浜野謙太)のことを知り、会いに行きます。

坪井はとてもうれしそうな表情で「あなたに会ったことがある」と宗一郎に言いました。

宗一郎は昔、坪井の親がやっていた定食屋にやってきて、彼に「きっと偉い開発者になる」と言ったようですが覚えていません。

坪井の調べで、宗一郎の株がアラジンという大手ロボット開発会社の佐藤太郎や佐藤璃子という人物に渡っていると判明。

さらに、昔横領事件で捕まった物理博士・遠井( 田口トモロヲ)も関わっているとわかり、彼に会いに行きます。

ボロい建物へ行くと遠井は「お前を待っていた!」といい、物質の瞬間移動装置からタイムマシンを生み出したと語ります。

遠井は、「過去で宗一郎が、未来の宗一郎がやってくることを教えてくれていた」と話しました。

裏で全てを操っていた黒幕は宗一郎本人でした。

ヒューマノイドロボットピートの初期型も、プラズマ蓄電池も宗一郎が完成させていたのです。

遠井は、パラレルワールドはなく、未来と過去は繋がっていてループしていると言います。

1995年へタイムトラベルしたら、また同じ状態で2025年に戻ってくる必要があるため、宗一郎はもう1度コールドスリープすることを考えつきました。

宗一郎たちは1995年にタイムワープし、弁護士・佐藤太郎(原田泰造)と出会います。

ピートのプラズマ蓄電池を見た佐藤と半身不随の妻・みどり(高梨臨)は、疑問は感じつつも宗一郎の話を信じました。

宗一郎は佐藤に「アラジンという会社を作り、ピート初期型とプラズマ蓄電池の特許を取ってくれ」と頼みます。

少年坪井の店にいた遠井に未来について話して通帳を渡し、研究資金にしろと言いました。

宗一郎は、1995年3月8日に間に合うように、ピート初期型とプラズマ蓄電池の開発設計を徹夜で頑張ります。

ついに3月8日。設計をなんとか終えた宗一郎は和人の家に忍びこみ、過去の自分が倒れているのを尻目に、猫のピートをおびき出して車で自宅へ向かいました。

自宅にやってきた璃子を抱きしめ、宗一郎は自宅に火を放ちます。

宗一郎は璃子に、未来からやってきたことなどを話します。璃子は宗一郎に告白しました。

璃子を佐藤夫妻に託し、宗一郎はコールドスリープに入ります。ピート(ロボ)も30年間スリープモードに入って宗一郎の目覚めを待つといいました。

30年後の2025年、目覚めた宗一郎はピート(ロボ)から「璃子も20年前からコールドスリープしており、もうすぐ目覚める」と聞いて歓喜します。

『夏への扉/キミのいる未来へ』ラストネタバレ

璃子は研究者としてピート初期型やプラズマ蓄電池の改良に貢献し、開発を終えてから宗一郎を待つためにコールドスリープに入ったのです。

宗一郎と目覚めた璃子は見つめ合います。

映画『夏への扉/キミのいる未来へ』終わり!

最後のまとめ

映画『夏への扉/キミのいる未来へ』の終盤のシーン

映画『夏への扉/キミのいる未来へ』は、傑作SF小説を基にした緻密なストーリーと、宗一郎と璃子のプラトニックな純愛がブレンドされたSF恋愛映画の佳作といえるでしょう。

欲をいえばもう少し捻りやオリジナリティが欲しかったですが、タイムトラベルについては色々考察を張り巡らせることもできました!

『夏への扉/キミのいる未来へ』感想・考察レビュー終わり!

2021年公開邦画ネタバレ感想・評価レビュー

関連記事

映画『東京リベンジャーズ』はクズ人間・タケミチがタイムリープして10年前の高校時代に戻り、元カノの死を回避するべく根性を見せつけるSFヤンキー物語! ポスト『鬼滅の刃』と謳われている話題作です。 格闘シーンに迫力がありテンポもよ[…]

映画『東京リベンジャーズ』
関連記事

2021年6月25日公開の映画『Arc/アーク』は、人類で初めて不老不死になった女性を描いたSFヒューマンドラマ大作! アートと生命がテーマになっていて、見応えのあるシーンも多かったですが、ストーリーにはがっかりしました。 […]

がっかり!映画『Arc/アーク』