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カイジとイカゲーム

『イカゲーム』『カイジ』パクリ疑惑検証!共通点と違い,ストーリーあらすじ比較した結果,韓ドラと日本の特徴

全世界で大ヒット中のNetflix韓国ドラマ『イカゲーム』は、韓国版カイジと言われていますが、ネット上で「パクリ?」と噂されていることも多いので、検証してみました。

原作漫画の設定や、藤原竜也や香川照之が出演した映画『カイジ人生逆転ゲーム』(2009)と『イカゲーム』を比較考察してみましょう。

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2作品の共通点や違い、そもそもパクリとは何か?から、料理に例えるとどうなるか、日本と韓国のコンテンツの違いまでわかりやすく解説。記事下のコメントでの議論もわりと盛り上がっているので、ご意見あればお願いします。

質問:イカゲームはカイジのパクリだと思う!?(投票どうぞ)

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『イカゲーム』と『カイジ』の共通点を解説

韓国ドラマ『イカゲーム』と『カイジ』には共通点も多いです。(共通点については、カイジの原作漫画と漫画で設定が同じ主だったものを挙げていきます)

まず、イカゲームの主人公ギフンは、カイジと同じようにギャンブル好きなダメ人間で、借金が増えて生活が立ち行かなくなったのも基本的に楽観的かつ自堕落な性格のためです。

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ギフンとカイジは、2人とも人情に厚いところも似ていますね。

デスゲーム比較では、『カイジ』の鉄骨渡りと、『イカゲーム』の2択ガラス橋渡りが絵的にかなり似ていると思いました。

やはり『イカゲーム』は『カイジ』をパクったのでしょうか…?

読者の皆様の投票結果も、2021/10/12時点で500件以上頂き「パクリだと思う」81%、「パクリだと思わない」19%で、『イカゲーム』が『カイジ』をパクってると考えている人の方が圧倒的に多いという結果になりました!

『イカゲーム』は『カイジ』のパクリ?

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モチーフとパクリは違う

『イカゲーム』のファン・ドンヒョク監督は、『カイジ』や『バトルロワイヤル』『LIAR GAME』など日本の漫画作品を好きでそれが『イカゲーム』のモチーフになっているとはっきり公言されているようです。

(ちなみにモチーフは、着想やヒントを得たという意味)

つまりカイジと似ているいくつかの要素は、実際に監督自身がカイジを参考にしていると認めているわけですね。

しかしだからと言って、パクリとはいえないでしょう。

一般的な話になりますが、昔から映画やドラマ、小説、漫画などのストーリーは完全にゼロから作ることはあまりなく、モチーフとして他の作品が参考にされることが非常に多いです。

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そもそも、アイデアや大まかなストーリーに著作権は働きません

日本でも世界でも何万というコンテンツが生み出されてきたので、実際は過去作に似ている要素がない作品の方が珍しく、完全にオリジナルアイデアの作品しかダメ!というなら、誰も何も作れなくなります

大ヒットしたジェームズ・キャメロンの映画『タイタニック』も、家柄的に許されない恋愛をして、悲劇的な結末を迎えるという意味では『ロミオとジュリエット』に似ているとも言えますが、パクリとは言われていません。

ならばギャンブル好きの主人公がデスゲームするイカゲームも、ストーリーは違うので単純にパクリと非難されるのはどうかと思います。

パクリ元と言われるカイジにしても、それ以前の作品と似ていたり参考にしていたりという可能性は十分あり、創作ではべつに悪いことではなくそれが普通です。

ドラマや映画がパクリといえるのは、オリジナルの要素がなく、ストーリーの細かい表現までほぼ一緒という状態

具体的なストーリー自体はまったく違いオリジナルの要素もあるので、『イカゲーム』は『カイジ』のパクリ作品ではないと結論づけてよいでしょう

モチーフやアイデアは共通する作品が多く、似ているのはよくある話。『イカゲーム』と『カイジ』との類似性は、パクリ認定されるレベルではないでしょう。

確かに『イカゲーム』と『カイジ』の設定のいくつかは似ています。

ただこれは料理に例えると、玉ねぎ・ニンジン・ピーマン・挽肉で誰かが野菜炒めをつくり、もう一方が同じ材料でカレーを作っても別に“野菜炒めのパクリ”認定はされないのと近いでしょう。

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ストーリーにおいても料理においても、材料以外の要素がとても大事ということですね。

補足になりますが、映画やドラマの場合はシーン単位で見て明確に似ている場合についても、普通はパクリではなくオーマジュという扱われ方になります。

“ヒッチコックの『サイコ』のシャワーシーンや、キューブリックの『シャイニング』の斧シーンなどに似た場面を作り、有名シーンと似せる遊び心的な演出です。さまざまな要素を考慮すると、コンテンツのパクリ認定のハードルは非常に高いといえるでしょう。

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映画『神様の言うとおり』との類似性

ちなみに三池崇史監督による高校生デスゲーム映画『神様の言うとおり』(2014)にも、『イカゲーム』と同じくだるまさんがころんだのシーンが出てきます。

しかし『イカゲーム』のファン・ドンヒョク監督はインタビューで「神様の言うとおりが発表されるもっと前にイカゲームの脚本は出来ていた」と言っているようなので、こちらも別にパクったわけではなさそうです。

ただ、もし仮にファン・ドンヒョク監督が『神様の言うとおり』から着想を得ていたとしても、高校の教室で超常現象的にダルマの怪物が現れる『神様の言うとおり』と、大人たちが大きな少女ロボと大きなホールでだるまさんがころんだをやる『イカゲーム』ではシュチュエーション自体が全然違うので、先程説明した理由から一般的に“コンテンツのパクリ”にはあたりません

パクリ問題については以上です。ご意見があれば記事下でコメントをお願いします。

以下はパクリの議論から派生した内容になりますので、興味がある方はぜひどうぞ。

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カイジとイカゲームのクオリティ比較

ではドラマ『イカゲーム』と映画『カイジ人生逆転ゲーム』はどちらのクオリティの方が高いでしょうか。

(※カイジの原作漫画とイカゲームではテイストが全く異なるのでクオリティ比較はできません)

好みもありますし、白黒つけてもしょうがないと言う人もいそうですが、あえて比較するなら僕は『イカゲーム』のクオリティの方が圧倒的に高いと思います

理由を考察していきます。

論理性の違い

前提として『イカゲーム』も『カイジ』も大勢が一箇所に集められてデスゲームをする浮世離れなストーリーなので、理屈で考えておかしいところが、どうしてもいくつか出てきます。

こういうジャンルは、どれだけ違和感を見せないようにするかが大事です。中でもメインのゲーム展開について、違和感を消し去ることが鍵でしょう。

このゲーム展開の論理性については、『イカゲーム』はかなり良い出来で、『カイジ』はボロボロだった印象です。

『イカゲーム』はゲーム内容も誰もが知る子供の遊びで、切り抜けるアイデアもスマートかつわかりやすいものでした。

対して映画版『カイジ人生逆転ゲーム』は、限定ジャンケンでカードをシャッフルする流れなど、ゲーム展開にツッコミどころが多っかったのに加えて、登場キャラの行動原理の破綻がものすごいです。

まず、カイジは限定ジャンケンで俳優の光石研演じるおっさん石田とチームを組み、自分はルール上勝利していたにもかかわらず、「チームなんで俺も負けです」みたいな感じでわざわざ自ら申告をして地下施設に送られます。

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人生を賭けたゲームで、初対面の人に対する義理で「負けにして下さい」と言う心情に、流石についていけません…。

あとは、鉄骨渡りで、おっさん石田がビビり出してカイジに「ゲームをクリアして娘に金を渡してくれ」と叫び出します。

そしておっさんは自分が渡れる可能性は放棄して、自ら落ちます(実写『進撃の巨人』と似たようなボロボロ感ですね)。

石田はちゃんと喋れていて、パニックで頭がおかしくなった風にも見えないですし、どう考えても「もっと頑張れよ…」という感想しか出てきません。

あとは、天海祐希演じる遠藤凛子がカイジに金と人生を預ける流れも違和感丸出しです。今までクズ呼ばわりして、唯一鉄骨渡りだけ成功した相手に人生を託すでしょうか?

例えば原作小説をさらにブラッシュアップしていた木村拓哉主演の『マスカレード・ナイト』などと違って、映画版『カイジ』は脚本にやや問題があると感じました。

社会的テーマのアリ・ナシ

ドラマ『イカゲーム』がなぜ世界的にヒットしているかの大きな理由の1つが、ストーリーに社会問題をわかりやすく入れ込んでいることだと思います。

『イカゲーム』のシステム自体が社会の不平等を表現していると伝わってきて、感情移入できるのです。

対して『カイジ』では、主人公の家族関係や、登場キャラの背景などが一切描かれていないので、社会性は皆無だと言わざるを得ないでしょう。

ちなみにファンタジー要素の強い『神様の言うとおり』にも、特に社会的なテーマはありません。

ヒューマンドラマ要素の有無

説明したように映画版『カイジ』では登場人物のバックグラウンドが語られていないので、ヒューマンドラマ要素も薄めです。

対して、『イカゲーム』は、主人公ギフンの家族関係や登場キャラの挫折が丁寧に説明されており、ヒューマンドラマとしても見応えがあります。

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『イカゲーム』と『カイジ』の作品としての1番の違いはこのヒューマンドラマ要素の有無ではないでしょうか。

まとめ:見えてくる日本と韓国の違い

ドラマ『イカゲーム』が大ヒットしているので、パクリ元と言われている『カイジ』と比較し、パクリではないという結論を出しました。

この論理性や社会的テーマの入れ込みについては、『イカゲーム』と『カイジ』だけでなく、近年の韓国作品と日本作品の多くに共通すると思います。

アカデミー作品賞を受賞したポン・ジュノ監督の『パラサイト半地下の家族』もエンタメ性と社会格差のテーマをバランスよく盛り込んで評価されました。

韓国と日本のコンテンツどちらが優れているとかそういった議論に意味はなく双方に優れた作品がありますが、強いていうなら近年はマーケットの違いでコンテンツの作り方の違いを説明できるでしょう。

韓国の場合は世界でのシェアを前提にしているからか、基本的にわかりやすい設定や展開・エンタメ性を優先し、見る人が感情移入できるように社会的なテーマも盛り込み、論理破綻が少ない作品が多い気がします。

対して、日本の作品の場合は論理を超えた何かを重要視しているからか、日本人の中では通じる義理人情根性論で押し通してしまう展開も多く、それが観客に上手く機能しなかった場合は完全に裏目に出て視聴者をおいてけぼりにすることがあります。

大きな視点で考えると漫画『鬼滅の刃』のように感情論や精神性に特化してものすごいパワーの傑作が生まれることももちろんありますが、世界のどんな人が見てもわかるように作られておらず、作品によっては結果論理や行動原理が破綻したハズレが生まれる可能性も少なからず孕んでいるでしょう。

個人的には、日本にも素晴らしい作り手がたくさんいると思うので、世界での評価を考えた作品づくりを考えてもいいと思いました。

韓国ドラマ『イカゲーム』と邦画『カイジ』の比較考察終わり。

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