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Netflix『真夜中のミサ』

Netflix『真夜中のミサ』ネタバレあらすじ感想!聖書のグロさを吸血鬼で映像化・キリスト教の考察・評価

Netflixオリジナルドラマ『真夜中のミサ』(原題:Midnight Mass)は、人口127人の廃れた島に謎の神父と吸血鬼が現れてパニックになる胸糞グロホラー。

キリスト教の聖書の記述がもとになっており宗教的なメッセージも強く、見る人を選ぶドロドロ作品です。

ドラマ全話のストーリーネタバレあらすじ解説をし、キリスト教徒ではない僕なりにですが聖書の内容と照らし合わせた考察をしていきたいと思います。

CineMag
聖書に詳しい人がいたら、『真夜中のミサ』の解釈をぜひ記事下のコメントで残していただけると幸いです。

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映画『真夜中のミサ』キャスト・作品情報

公開・制作国:2021年9月24日/Netflix・アメリカ
監督・原作・制作:マイク・フラナガン
主演:ケイト・シーゲル
出演:ザック・ギルフォード
出演:ハミッシュ・リンクレーター
本作『真夜中のミサ』の舞台はクロケット島という架空の土地で、撮影場所はカナダのバンクーバー郊外です。
監督のマイク・フラナガンはホラー界隈で有名で、Netflix『ホーンティング』シリーズや、『シャイニング』の続編『ドクタースリープ』の監督も務めています。主演のケイト・シーゲルは妻で、彼女とは『サイレンス』でもタッグを組んでいました。

ネタバレなし感想・見どころ

ドラマ『真夜中のミサ』は、キリスト教の聖書の内容の一部をホラー的に解釈した作品です。各エピソードのサブタイトルも聖書の見出しから取られています。

架空のクロケット島の集落が舞台になるのですが、廃れた雰囲気が最高。日本でいうと軍艦島の風景を眺めている感覚に近く、ノスタルジックな雰囲気が味わえます。

ストーリーの内容的には宗教に興味がある人や、胸糞グロ作品が好きな人には向いているでしょう。

一方で、エンタメホラーを求める一般の視聴者にはあまり向かないのでは?と感じました。

海外ではキリスト教が浸透していることもあって評価が軒並み高いですね。

おすすめ度 55%
世界観 88%
ストーリー 70%
IMDb(海外レビューサイト) 8.1(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト 94%(100%中)

※以下、ドラマ『真夜中のミサ』のストーリーネタバレありなので注意してください!

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『真夜中のミサ』全話ネタバレあらすじ解説

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第1話「第1章:創世記」

ライリーが飲酒運転で轢いてしまった少女

ライリーは飲酒運転で事故を起こし、ある少女を即死させて4年間刑務所へ。毎晩、ベッドに横になるとその頭割れたその少女が現れ、その後自分が灰色の海でボートを漕いでいる夢を見ます。

4年後、ライリーは釈放され故郷のクロケット島に帰ってきました。母アニーが出迎えてくれます。父エドや弟ウォーレンとは食事で気まずい雰囲気になりました。

ライリーのティーン時代の彼女エリン・グリーンも、妊娠して教師としてこの島に戻ってきています。

ウォーレンは夜、友達のオーカーやアリとアッパーズという離れ島へ行き、マリファナなどを吸っていました。

巡教の旅に出ていたプルーイット神父が病気で本土で治療中ということで、代理でポール・ヒルという若い神父が教会にやってきてミサを開きます。

ポール神父は大きな木箱に吸血鬼を入れて家に運んでいました。

クロケット島に嵐が襲来し、大雨と風の中ライリーは砂浜に佇むプルーイット神父を目撃しました。

嵐が過ぎた翌日、大量の猫が死んで流れついており、カモメが死体をつっついています。

Netflix『真夜中のミサ』第1話 猫の死体とカモメ

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第2話「第2章:詩篇」

ポール神父は、教会のミサに出席できない痴呆症の老婆ミリーを訪ね聖体拝領をします。ポールはミリーを見て涙を浮かべました。

集落の祭りで、アル中ジョーが買っている犬・パイクが毒を盛られて死にます。新しく赴任してきた保安官ハッサン(イスラム教徒)は、教師で教会補佐のベヴァリー・キーンが学校に置いてネズミの駆除用に使っている1080という毒が使われたのではないかと考えました。

ポール神父はライリーのために公民館で禁酒会を開きます。

ミサでは町長夫妻ウェイドとドリーの娘で、半身不随のリーザ(過去にジョーの誤射によって)が突然立って歩けるようになり、ベヴァリーら住民は奇跡だと驚きました。

第3話「第3章:箴言」

第3話 吸血鬼に襲われる神父

リーザはアル中ジョーのところへ行き、彼を赦すと言いました。ジョーは泣き、禁酒会に出席するようになります。

〜ポール神父の聖地エルサレムの旅回想〜

プルーイット神父は認知症が進んでいて砂漠でさまよいました。洞窟の中にある遺跡に入って天使(悪魔みたいな風貌)に首を噛まれて血を吸われ、手首の血を与えられて若い姿のまま復活したのです。

ポールの正体は、プルーイット神父だったのです。

〜現在〜

プルーイットは、ウェイド(町長)やスタージ(船の修理工)の前で倒れて死にます。しかしすぐに生き返りました。

第3話 生き返ったプルーイット神父

第4話「第4章:哀歌」

医者のサラがエリンの胎内をレントゲンで見て、赤ちゃんが消えていることに驚きます。エリンは流産したと考え、絶望しました。ライリーが慰めます。

プルーイット神父(ポール)は、家にやってきたジョーを衝動的に押して頭をかち割り、血を貪っていました。

神父を信奉するベヴァリーは、ウェイドとスタージにジョーの死体を隠すように言います。プルーイットは太陽に当たると火傷する体になっていました。

ライリーは禁酒会にジョーがいないことを言うと、プルーイットは「本土の姉に会いに行った」と言います。ジョーの姉が既に死んでいることを知っていたライリーは怪しんで公民館に戻りました。

すると、プルーイットのそばに羽の生えたモンスターがおり、ライリーは首を噛まれて血を吸われます。

第5話「第5章:福音」

医者のサラの母ミリーの痴呆症が治り、急に若返ります。

集落ではボウルというドラッグディーラーが行方不明です。

神父は教会で神の軍隊について語ります。ミリーはこの教会はおかしいとサラに言いました。

公民館で死から目覚めたライリーは、血を吸ったのが天使だとプルーイット神父から聞かされます。ライリーは信じませんでした。

ライリーは夜エリンの家に行き、一緒に海でボートに乗ります。そしてプルーイット神父や吸血鬼の話をしました。

エリンは信じませんでしたが、朝日でライリーの体が燃えていくのを見て、彼の話が事実だと知り泣き崩れました。

第6話「第6章:使徒言行録」

エリンは医者サラに神父や吸血鬼話をします。サラは「あなたから採取した血液が燃えるので島民全体に感染が広がっているかもしれないと」言います。

サラはハッサン保安官にその話をしますが、完全に信じてはもらえません。

エリンとサラと母ミリーは定期船で本土へ逃げようとしますが、ウェイド町長が船を修理に出したようです。

教会では復活徹夜祭の準備が始まります。プルーイット神父を信奉するスタージらは、夜に街の電気や携帯の電波塔を使えなくしました。

ついに真夜中のミサが始まり、多くの島民が教会に集まりました。

神父は自分が若返ったプルーイットだと告白します。そして恐ろしい姿をした天使を招き入れました。

さらに、ベヴァリーが毒薬1080を入れたコップをみんなに配りました。ハッサン保安官が止めようとする中、それを飲んだ人々が一旦死亡し、数分後に生き返ります。

ミリーがプルーイットの頭を撃ち抜き、そばにいた天使の怪物に襲われました。

生き返った人々(吸血鬼化)は血を求めて、死んでない人たちを襲って血を吸い殺しました。殺された人たちも蘇ります。

最終回 第7話「第7章:黙示録」

エリンやサラは、子供のウォーレンやリーザにボートに乗って逃げるよう言います。

集落は吸血鬼になった人々に襲われ、壊滅状態です。

ベヴァリーは「教会はノアの方舟で、炎は大洪水だ」と言い、スタージたちに火を付けて回るように言います。

サラは教会に火をつけようとして撃たれました。

起き上がったプルーイット神父は「私が父親だ」と言って彼女を抱きかかえます。サラはプルーイットが手首から流した血を飲まず、母ミリー(生き返った)に見守られて死亡。

プルーイットは「自分はミリーを若返らせてとサラと一緒に3人で暮らしたかっただけだが、間違っていた」と語ります。ミリーと2人で、サラが好きだった沼地へ彼女を遺体を運びました。

ハッサン保安官がベヴァリーに撃たれます。毒を飲んで生き返った保安官の息子・アリはベヴァリーの行為が間違っていると感じ、唯一太陽の光を防げる公民館に火をつけました。

エリンは天使の怪物に襲われて血を吸われています。怪物の羽にナイフで切り込みを入れていきました。

ついに日の出になり、島民たちが皆聖歌を歌う中、太陽の光で燃えて死んでいきます。

『真夜中のミサ』最終回9話で燃える住民たち

天使の怪物は他の島へ飛んで逃げようとしますが間に合わずに光を浴びて消滅するでしょう。

ボートに乗って生き残ったウォーレンとリーザは、燃える島を眺めます。

リーザは「足の感覚がなくなった」と言いました。

Netflixオリジナルドラマ『真夜中のミサ』終わり。

『真夜中のミサ』ネタバレ感想・評価

Netflix『真夜中のミサ』

『真夜中のミサ』の評価は74点。
クロケット島という隔離された集落が舞台なので『ツインピークス』っぽい話かと思ったら全然違うテイストでした。
ジェニファー・ローレンス主演の賛否両論映画『マザー!』に近いコンセプトで、キリスト教の旧約聖書・新約聖書を現代に当てはめてホラー的な解釈を与えた作品です。
神は6日で世界を創造して7日目に休んだ
(旧約聖書「創世記」)
この言葉通りに『真夜中のミサ』も7話構成で、聖書の目次から各話のサブタイトルを拝借しています。
ところどころかなりグロいですし、キリスト教にそこまで馴染みがない僕からすると、ヒューマンドラマから急に不条理ホラーになるような胸糞作品でありました。
Netflix作品だと映画『悪魔はいつもそこに』に通底する雰囲気があります。隔離された集落で不条理な出来事が起こる作品としてはアリ・アスター監督の『ミッドサマー』ドラマ『カトラ』にも近いですね。
CineMag
宗教の信仰エネルギーをホラーに流用するとどうなるのか?そんなタブーに迫る意図がある気がします。信じる心がスムーズに殺戮へと変化していく過程がとても気持ち悪く、本作の真の見どころがあるのでしょう!
リーザが自分を誤射で半身不随にしたジョーを許す流れや、罪を犯した者同士のライリーとジョーの関係などはヒューマンドラマとして非常に感動的でしたが、そこから一気にグロパニックが続きます。落差が激しいです…。
エリンが胎内に宿していた赤ちゃんはどこへ消えたのでしょう?神父がミサで与えた血が体内に残り、それに喰われてしまったのでしょうか。それとも赤ちゃん自体が吸血鬼になって、太陽で消滅してしまったのでしょうか。いずれにしろグロすぎて想像したくないです。
セリフではエリンが死ぬとき、「私たちは宇宙で、自分自身を夢見ているだけ」と言っていたのが印象的でした。哲学的で壮大な思想ですね。
話は変わってストーリーでは、神父が中東で何かを発見する流れが傑作ホラー映画『エクソシスト』のオマージュっぽかったです。

キリスト教や聖書と比較考察/何が言いたいの?

キリストは吸血鬼

イエスキリスト的な吸血鬼

吸血鬼はプルーイット神父が中東エルサレム付近から連れてきました。

手には聖痕(磔刑の傷)があるので、吸血鬼=イエス・キリストと考えられます。

CineMag
この表現、超タブーのような気がしますが 大丈夫なのでしょうか…

プルーイット神父は、この吸血鬼が手首から流した血をミサの聖体拝領で住民たちが飲むワインに混ぜていました。これも吸血鬼がキリスト(っぽい何か)である証明です。

ストーリーとしてはイエス・キリストの血をワインとして住民たちに与え(聖餐)、彼らもモンスターになる話ですね。

『真夜中のミサ』は、キリスト教ディス作品なのでしょうか?(1番の人格者であるイスラム教徒ハッサン保安官が可哀想な扱いを受けますし)

個人的にはそうではなく、どちらかというと吸血鬼パニックと聖書を混ぜて逆に学びを与えてくれる作品だと思います。

あとは先ほども言ったように、宗教のパワーを間違えて使うと惨劇に繋がるというテーマも大いにある気がします。

天使か悪魔か?

本作でプルーイット神父が「天使です」とみんなに紹介していた怪物は、聖人である一方、吸血鬼だと考えて良いと思います(キリストが天使かどうかの議論は一旦置いておきます)。

ただプルーイット神父は「天使を見たときに人々は恐れおののき云々…」みたいな説明もしていたので、この吸血鬼が単なる邪悪と断定できないのがミソです。

宗教で天使と悪魔は表裏一体だという解釈もありますが、マイク・フラナガン監督はホラードラマの映像でそれをで伝えたかったのだと思います。

CineMag
映像で見ていると、天使と崇めていたモンスターにみんなが殺されていく様子に、暗澹たる気持ちになりますね…

ヨハネの黙示録の再現

『真夜中のミサ』の最終回7話は、新約聖書の中のヨハネの黙示録を映像化しているのだと思います。

最終回は、ヨハネの黙示録の16章で「第4の鉢で人間が太陽の火で焼かれる」を表現しているのでしょう。

クロケット島自体が、ヨハネが流されて黙示録を書いたエーゲ海のパトモス島を表現しているのかもしれません。

あと、第1話の猫とか鳥とかは旧約聖書の『エレミヤの手紙』からでしょうか。

伏線:ライリーが見た夢

第1話で飲酒運転で少女を殺してしまったライリーは、ベッドの横で4年間頭が割れたその少女がこちらを見つめる幻影を見続けます。

そしてライリーは灰色の海でボートを漕いでいる夢をいつも見ています。これがボート上でエリンの前で焼け死ぬ伏線ですね。

結果的にですが、ライリーは自身が起こした事故によって島に帰り、エリンに吸血鬼の事実を伝え、エリンがウォーレンやリーザを救うことへとつながります。とても運命的です。

『真夜中のミサ』は1人の少女が犠牲になり、島の子供たち2人を救う話でもあるのです。

最後のまとめ

Netflixオリジナルドラマ『真夜中のミサ』は吸血鬼パニックグロホラーとバイブルの解釈を交えた奇抜で意義ある作品の一方、キリスト教に馴染みのない人には胸糞系作品に映ったと思います。

正直、個人的にはもっとさっぱりしたエンタメホラーの方が好みです。本作は宗教の要素が強く、倫理的にドロドロし過ぎていて後味の悪さが残りました。

ここまで読んでいただきありがとうございました。『真夜中のミサ』レビュー終わり!

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