マーベル映画『アントマン&ワスプ』ちょっと間抜けな仲間たちが織りなす、極小・極大の物語!まさかのミシェル・ファイファーがMCUに本格参戦しました!
作品情報・キャスト
物語のあらすじ
視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)
これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
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映画『アントマン&ワスプ』作品情報・予告・キャスト
制作国:アメリカ
上映時間:118分
原題:『Ant-Man and the Wasp』
ジャンル:ヒーロー・アクション・SF・コメディ
監督:ペイトン・リード
脚本: クリス・マッケナ/エリック・ソマーズ/ポール・ラッド/アンドリュー・バレル/ガブリエル・フェラーリ
原作:ラリー・リーバー「アントマン」
撮影:ダンテ・スピノッティ
音楽:クリストフ・ベック
監督は前作『アントマン』に引き続きペイトン・リードが務めました。
『アントマン&ワスプ』からの登場人物|キャスト
ジャネット・ヴァン・ダイン(ハンクの妻で初代ワスプ)|ミシェル・ファイファー(『スカーフェイス』『バットマン・リターンズ』『ダーク・シャドウ』)
エイヴァ・スター(量子フェージングの能力を持つヴィラン)/ゴースト|ハナ・ジョン=カーメン(『バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』『SAS: 反逆のブラックスワン』)
ビル・フォスター(ハンクの旧友で研究者)|ローレンス・フィッシュバーン(『コンテイジョン』『ジョン・ウィックシリーズ』『オールド・ナイブス』)
ソニー・バーチ(ハンクの研究所を狙う武器商人)|ウォルトン・ゴギンズ(『ジャンゴ 繋がれざる者』『ヘイトフルエイト』)
ジミー・ウー(スコットを監視するFBI)|ランドール・パーク(『ザ・インタビュー』『アクアマン』)
映画『アントマン&ワスプ』あらすじ
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でキャプテン・アメリカチームについたスコット・ラング(ポール・ラッド)は逮捕されて2年間の自宅軟禁生活を送るハメに。
スコットの意識の中に、28年前に量子世界へ行き生死もわからなくなったハンク・ピムの妻ジャネット(ミシェル・ファイファー)からメッセージが入った。
スコットはその件をハンク・ピム(マイケル・ダグラス)に連絡。
ハンク・ピムと娘のホープ(ワスプ/エヴァンジェリン・リリー)はスコットのせいでFBIに追われる生活をしており、スコットに恨みがあった。
ハンクはスコットと手を組めばジャネットを救い出せると考える。
ホープは自宅軟禁中のスコットを気絶させて外に連れ出した。
ハンクはかつての研究仲間ビル・フォスター(ローレンス・フィッシュバーン)にアドバイスを求める。
いっぽう、かつてハンクの研究所の爆発の影響で物体をすり抜ける体になってしまったエイヴァ(ゴースト/ハナ・ジョン=カーメン)は、ジャネットのエネルギーを抽出すれば自分の体が通常に戻ると考え、ハンクの持ち運び式の研究施設を狙うが…。
※以下、映画『アントマン&ワスプ』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『アントマン&ワスプ』ネタバレ感想・評価・考察
今作ではカーチェイスがあり、ワスプが車ごと小さくなって敵の車の下にもぐりこみ、もとのサイズに戻って敵の車を吹っ飛ばす、キティちゃんのお菓子を巨大化させて敵の車にぶつけるなどのシーンがおもしろかったです。
量子世界にいるジャネットが、スコットの体を乗っ取ってハンクやホープに語りかける場面も笑えました。
ポール・ラッドがミシェル・ファイファーの目の動きとか真似てうまく演技しているのがなんだかおかしいのです。
マイケル・ダグラスも28年ぶりに妻と会話するにもかかわらず、ときおり複雑な表情を浮かべます。
感動の再会を絵的にぶち壊したある意味でマーベル映画のなかでも迷シーンだったと思います。
ただ、本作はストーリーが難点だったというか、SFよりファンタジーに近いありえない展開が多すぎたのが気になりました。
まずヴィランのゴースト(エイヴァ)の、量子的に安定せず、いつも自分の体が裂けて痛みを感じているという設定。
©︎Marvel
ゴーストはビジュアルも能力もめちゃくちゃカッコいいんですが、コミックならまだしも、普通は量子的に安定していない時点で生物としてすぐ死ぬと思うのですがどういう仕組みなのでしょうか。
あといつも体が裂けそうな痛みを受けてたら精神的におかしくなってやはり死ぬと思います。そこまで痛くはないのでしょうか?謎が多すぎます。
せめてなんとなくそれっぽい物理的なロジックを入れるべきだったのでは?
あと最大の謎はハンク・ピムの妻・ジャネットが極小の量子世界でどうやって30年以上も生きていたのか?ということ。
©︎Marvel
超能力を持ち生きのびたジャネットは「私であって私でない存在」という非常にフワッとした説明で片付けていましたが、いくらなんでもフワッとしすぎでしょ!
スコットの意識に語りかけたり、ヴィランのエイヴァを治療したりなんでもできます。
さすがにご都合主義では?と感じてしまいました。
続編の『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は量子世界の話なので、もしかするとジャネットの秘密も暴かれるのかもしれません。
ジャネットは実はジャネットじゃない、量子世界はパラレルユニバースとつながっていて…など、少しでも説得力のある理由が出てくることを祈ります。
まあ、ヒーロー映画の設定に文句を言っても仕方ないのはわかってはいるのですが、いろいろ気になる点が多すぎました。
カーチェイスなどアクションを見ている限り、リアリティラインは低くないように見えるいっぽう、ありえない設定が連発されていてバランスを欠いていたように思えます。
ストーリー | 68% |
IMDb(海外レビューサイト) | 7.0(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家 87% 一般の視聴者 80% |
メタスコア(Metacritic) | 64(100点中) |
最後のまとめ
『アントマン&ワスプ』は、前作に引き続きハイクオリティなアクションと、お調子者のルイスを軸にした爆笑のシーンが楽しめたいっぽう、ストーリー面では多大な疑問が湧き出る作品でした。
ストーリーはSFというかもはや魔法レベルです。(だからスコットがマジックを練習していたのか?)
MCUのフェーズ4に印象的な作品が少ないこともあり、シリーズ第3作の『アントマン&ワスプ:クアントマニア』がどんなふうになるのか少し心配です。
ここまで読んでいただきありがとうございます。映画『アントマン&ワスプ』レビュー終わり!
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