映画『オールド・ナイブス』ネタバレ感想!ラストシーン考察,キャスト評価,伏線解説,Amazon Prime

映画『オールド・ナイブス』(All the Old Knives)は、クリス・パイン演じるCIAエージェントが内部に裏切り者がいると知らされ、過去のハイジャック乗客死亡事件を調べるために久しぶりにタンディ・ニュートン扮する元恋人に会うサスペンス。

Amazon Prime Video独占配信です。

CineMag
序盤は本格的なスパイ映画かと思いきや、淡い恋愛がメインの雰囲気重視の作品でしたね。

作品情報・キャスト、ぶっちゃけ感想・評価ラストシーンの意味を考察伏線の解説を知りたい人向けに記事をわかりやすくまとめました。

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目からどうぞ)

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映画『オールド・ナイブス』作品情報・キャストと演技の印象

公開・制作国・上映時間:2022/04/08・アメリカ・102分
原題:『All the Old Knives』
ジャンル:サスペンス・ラブロマンス
監督ヤヌス・メッツ(『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』)
脚本:オレン・スタインハウアー
原作:オレン・スタインハウアー「All the Old Knives」(2015)

撮影:シャルロッテ・ブルース・クリステンセン
音楽:レベッカ・カリユード/ヨン・エクストランド
配給:Amazon Prime Video

原作小説の著者オレン・スタインハウアー(「ツーリスト沈みゆく帝国のスパイ」)が本作の脚本を務める徹底ぶり。どおりで雰囲気に統一感がありました。

ヘンリー|cast クリス・パイン

ヘンリーを演じる俳優クリス・パイン

©︎Amazon Prime Video

ヘンリーはCIAウィーン支部のエージェント。

本作ではクリス・パインのダンディさが半端なかったです。アクション系よりサスペンスやヒューマンドラマの方が合っていると思いました。

俳優 代表作:『スタートレック』シリーズ。『ワンダーウーマン』『ワンダーウーマン1984』

シリア|cast タンディ・ニュートン

シリアを演じる女優タンディ・ニュートン

©︎Amazon Prime Video

シリアはヘンリーの元恋人で元CIAエージェント。8年前のハイジャック乗客全滅事件を受け、ヘンリーの元を去った。

タンディ・ニュートンは相変わらず妖艶で、惜しみもなく肉体美を披露していました。不思議な雰囲気を醸し出すのが上手いですよね。

俳優 代表作:HBOドラマ『ウエスト・ワールド』『レミニセンス』『ミッションインポッシブル2』

その他の登場キャラ・キャスト

キャスト ローレンス・フィッシュバーン
ヴィック
(CIAウィーン支部局長)|演 ローレンス・フィッシュバーン(『ジョン・ウィック3パラベラム』『マトリックス』『コンテイジョン』)

ビルを演じるジョナサン・プライス
ビル・コンプトン
(CIA職員)|演 ジョナサン・プライス(『2人のローマ教皇』『ゲーム・オブ・スローンズ』ハイ・スパロウ役)

『オールド・ナイブス』ネタバレなし感想・あらすじ・見どころ・海外評価

あらすじ:旅客機が過激派にハイジャックされ、CIAの作戦も失敗し、乗客が全員死亡するという悲劇が起こりました。8年後、エージェントのヘンリー(クリス・パイン)は、かつての恋人で元CIAスタッフのシリア(タンディ・ニュートン)へ会いに行き、当時の状況を振り返って再捜査を始めます。

感想を語る犬
本格的なスパイものというよりは、しっとりとした雰囲気の動きの少ないサスペンスです。

割と楽しめました。海外での評価は普通くらい。

サスペンスの謎解きよりも、登場キャラクターの心情に浸りたい人にオススメです。

おすすめ度70%
世界観76%
ストーリー70%
IMDb(海外レビューサイト)6.1(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト)※随時更新批評家65% 一般%

※以下、映画『オールド・ナイブス』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『オールド・ナイブス』ネタバレ感想・評価

映画『オールド・ナイブス』のレストランシーン

©︎Amazon Prime Video

Amazon Prime配信映画『オールド・ナイブス』の評価は70点。
CineMag
本格的なスパイサスペンスと思わせて、恋愛の悲哀がメインだったのでちょっと肩透かしを喰らいましたが、ラストは悲劇的でなかなか楽しめました

CIAの内部告発のストーリーで、ゲイリー・オールドマン主演の『裏切りのサーカス』っぽい展開かと思いきや、基本的にレストランでクリス・パインとタンディ・ニュートンが回想を重ねる形でストーリーが進行し、登場キャラクターは多くありません。

どちらかというとジェイク・ギレンホールとエイミー・アダムスの『ノクターナルアニマルズ』っぽい雰囲気でした。

『オールド・ナイブズ』では、始まりで旅客機がハイジャックされて、女性乗務員が殺されて血をダラダラ流しながら運ばれるシリアスな演出に目を惹かれました。

そこからはCIAの作戦は失敗し、ハイジャック犯、乗客が全員死亡するという悲劇を聞かされ、8年後に飛びます。

そしてクリス・パイン演じる主人公でCIAのヘンリーが、タンディ・ニュートン演じる元恋人にレストランで尋問し、過去を振り返るという静的な回想がメインになるのです。

そして結局、再捜査をしていたヘンリー自身が、過去に親しくしながらもロシアに売った情報屋に脅され、ハイジャック時にCIAの内部情報を売っていたというのが結末です。

全体の流れは悪くないのですがそもそも登場キャラが少なく、回想でもヘンリーとシリアがメインなので、その2人のどちらかが内部情報を売った犯人だと序盤でおおよそ確定し、中盤へくるとヘンリーだろうと予想がついてしまいます。そこがサスペンスとしては1番残念でした。

スパイの秘密と恋愛がどっちつかずな印象

主人公ヘンリーとシリアは同じCIAウィーン支部所属の恋人同士で、お互いに猛烈に愛し合っていたと序盤の回想で提示しており、悲劇の恋愛の要素が非常に強い作品だとわかります。

しかし一方で、ローレンス・フィッシュバーンやジョナサン・プライスといった有名俳優が登場します。彼らもストーリーに大きく絡みスパイモノ要素が強くなる?と余計な期待が膨らんでしまいました。

結果ラストの全て恋人シリアのためにヘンリーが仕方なく過激派に情報を渡したというオチが矮小に見えてしまいました。

登場の尺的に、ローレンス・フィッシュバーンやジョナサン・プライスを出す必要性は微妙です。

もちろん登場シーンが少なくても彼らだから出せる説得力があるのですが、キャスティングによる変な期待感がデメリットになっており、ちょっともったいないと思いました。

CineMag
結果、スパイモノと見せかけて恋愛オチ!という印象になりました。

ラスト考察(ネタバレ):ヘンリーは何をしたかった?

主人公ヘンリーはCIAの任務で動いているのですが、独自で「トレブル」という人物を雇って何かをさせようとしていました。

ラストシーンでトレブルがヘンリーに電話をして「シリアが目の前にいる。指示をくれ」と言っていましたが、ヘンリーは何をさせようとしていたのでしょう?

結論から言うと、ヘンリーはシリアに裏切り物の罪を着せて、始末したかったのだと思います。

自分はレストランにまだいる、というアリバイがある状態でシリアの口封じをしたかったのかもしれません。

しかしヘンリーはシリアを愛していました。ここを考慮しなくては行動原理がうまく拾えません。

ヘンリーはシリアを守るためにテロ関係者に内部情報を渡していた事実が判明します。

彼はハイジャック機での作戦失敗で乗客全員死亡の重責を8年間背負い続け、シリアのことも8年間想い続けていました

この対比構造が重要です。

テロリストからシリアを守るために結果として多くの命が失われ、恋人のシリアも離れて行き、月日が経つにつれて「シリアさえいなければという想いに駆られてしまっても不思議はないでしょう。

さらに、シリアがもう手に入らないという絶望もあり、シリアを殺して全てを終わらせようと考えたのではないでしょうか。

CineMag
ヘンリーは単に自分の身を守りたかっただけでなく、ハイジャック機の乗客が全員死んでしまった十字架を、最愛のシリアにも背負わせたかった、苦しみを分かち合いたかったのではないでしょうか。

この複雑な行動原理がうまく伝わっていればもっと良作になっていたと思いました(小説ではもっとうまく説明されているのかもしれません)。

ただまあ、ヘンリーのこの心模様って映像で説明するのが難しいので、若干伝わりづらいのは仕方ないかなとも思います。

伏線:人生のワイン(ネタバレ)

主人公ヘンリーと元恋人シリアは「VIN DE VIE」という景色も雰囲気も抜群のレストランで会話をします。

フランス語の「VIN DE VIE」は日本語で“人生のワイン”という意味で、CIAを裏切っていたヘンリーがラストでワインで毒殺されることを考えると伏線的です。

ヘンリーは最初にカウンターでカクテルを注文しますがバーテンダーに「ワインしかない」断られます。

そして途中、ウェイトレスが赤ワインをこぼすというチョンボをします。彼女は新米エージェントか何かで、毒入りワインを入れることに戸惑っていたのでしょう。

またシリアは最初はヘンリーからベーコンをもらったのに、途中から「肉は食べない」とヘンリーから料理を受け取るのを断ります。ここも不自然です。

シリアが肉を断ったのは毒入り赤ワインの前なのですが、もしかすると、ヘンリーの肉料理に入っていた薬品とワインが合わさると体の中で毒が生成されるみたいな仕組みなのかもしれません。そう考えれば肉料理を断った説明がつきます。

また、序盤ではシリアがレストランに来る前にコンビニで男性と会話しているなどの伏線もありましたね。

このように『オールド・ナイブス』は割と伏線を丁寧に張ってくれてはいました。

しかし、登場キャラが少なく中盤からヘンリーが裏切り者だという可能性が見えていたことと、ワインに毒というクラシックな手法により、伏線が回収されたときのカタルシスもそこまで大きくなかったです。

最後のまとめ

Amazon配信の『オールド・ナイブス』は割と面白かったではありますが、スパイサスペンスと恋愛が噛み合いそうで噛み合っていなかったのが少し残念でした。

感想を語る犬
1時間42分の長さでしたが、2時間くらいにしてもっと脇役を際立たせたり、回想を増やしたりした方がより熟成された作品になったと思いました。

ここまで読んでいただきありがとうございます。映画『オールド・ナイブス』レビュー終わり!

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