マーベルMCU映画『スパイダーマン ホームカミング』。
割と楽しめたが、今作はスパイダーマンであるピーター・パーカーが15歳の設定だということもあり、内容は10代前半向け。
まあでも子供と一緒に見るには最高の映画かもしれない。
まあ大人が観ても、ヴィランとの駆け引きなど、面白いシーンも多かったのでそれをメインに紹介していく。
あとはやはり、ティムバートン版のバットマンを知っている人なら、色んな場面でニヤリとしたことだろう。
まさかマイケル・キートンがヴィランのバルチャーとして登場するとは胸熱が過ぎる!
映画『スパイダーマン ホームカミング』酷評・正直な感想/子供向けでつまらない
スパイダーマンの率直な感想は、完全に子供向けに作られた映画でかなり微妙というもの。
おっちょこちょいのピーターや、ギャグシーンなど、子供が喜びそうなものが多い(バカにしているわけじゃないが)。
2時間13分ある今作。全く楽しめなかったわけではないが、個人的には1時間40分くらいにギュッと凝縮してくれた方がよかった。
シンプルにヴィランとの対決に重きを置いて欲しかった。
ある意味子供向けに作るのはアメコミとして当然なのかもしれないが、ダークナイトやアイアンマンで”大人も観れる”アメコミが最近多かったせいか、ビックリした。
映画『スパイダーマン ホームカミング』ネタバレ解説・好きなシーン
冒頭で職を失い職人をぶん殴るエイドリアン
映画「アベンジャーズ」でニューヨークでの最終決戦の後、大規模に散乱するチタウリの残骸を片付ける仕事をしていたエイドリアン。
トニー・スタークが関わっているダメージ・コントロール局が介入し失業を言い渡されるが、そのときバカにした職員をぶん殴るのだが、これが何故かカッコイイ!
胸がスカッとしてしまうシーンであった。
玄関で鉢合わせ
ピーターがリズを迎えに行くと、玄関を開けた気の良さそうな親父はなんとバルチャーの正体であるエイドリアン!
玄関でバッタリ偶然ヴィランと出会うなんてシュチュエーションが他のヒーロームービーにあるだろうか?
恋愛映画的シュチュエーションに爆笑!
その後、車の中でリズの言動により、エイドリアンはピーターがスパイダーマンだと勘づいてしまう。
そこからのエイドリアンの表情の変貌が面白い!パパからヴィランの顔へ変化するのだ!
最後はピーターを殺さなかった
バルチャーはスパイダーマンを撃つ決定的な瞬間を手にするが、それをせず、目的であった積み荷の方へ執着した。
娘と一緒にいるピーターを思い出したのだろう。
積み荷を運ぶ途中で翼が持たなくなるとわかっていながら辞めないその姿に、家族への思いや、良心の呵責が現れている。
MARVEL VS DC 映画
アメコミファンなら気付くと思うが、本作はマーベルvsDCコミックスの作品でもある!ヴィランのバルチャー役を務めたマイケル・キートンがティム・バートン版のバットマンを演じていたことは知っているだろう。
しかも今回のバルチャーは形状がとてもバットマンに似ている!
そうマーベルは敢えてこのキャスティングをすることで、マーベルvsDCコミックスの構図を作り出したのだ!
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DC伝説のあのシーン
1989年のバットマンでバットウイングが月に重なるという伝説的なシーンがあるが、今回ヴィランが初めてスパイダーマンと取っ組み合いになった時、バルチャーは自らの翼でそのシーンを再現している。
長年のアメコミファンは歓喜したであろう、プレゼント的シーンとなった。
バードマンとの関係性も!
今回のヴィランのバルチャーという名前は”ハゲタカ”という意味なので、2014年のマイケル・キートン主演の大ヒット映画、「バードマン」とも掛かっている。バードマンがヒーロー映画になったらこんな感じだったのかもしれない。
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ホームカミングは色んな意味でマイケル・キートン自体がフューチャーされている映画だな!
また「バードマン」でロバート・ダウニー・Jrについて「才能がお前の半分もない男」と言って思いっきりバカにするシーンがある!
まあ、それはギャグなのだが、その二人が共演するとはこれまた面白い!(作中で二人の絡みはなかったのでちょっと残念だが)
映画『スパイダーマン ホームカミング』登場人物・キャスト解説
スパイダーマン(ピーター・パーカー)=トム・ホランド
スパイダーマンとしてシヴィル・ウォーに参戦し、キャプテン・アメリカの盾を奪ったと大はしゃぎしているが、アイアンマンであるトニース・タークに子供扱いされている。
俳優トムホ・ランドはNetflix映画『悪魔はいつもそこに』(2020)という超シリアスで救いのないヒューマンドラマへの主演でも話題に。
バルチャー(エイドリアン・トゥームス)=マイケル・キートン
27年前の1992年までDCコミックス史上最高のヒーローである『バットマン』を演じていた彼が、今回ヴィランのバルチャーで登場するとは!キャスティングが憎いねえ!最高!
マイケル・キートンはアカデミー賞作品賞を獲得した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』への主演でも高く評価されている。
近年はNetflix映画『シカゴ7裁判』(2020)や、ディズニープラス独占配信ドラマ『Dopesickアメリカを蝕むオピオイド危機』に出演。
ネッド・リーズ=ジェイコブ・バタロン
ピーターの親友でオタクでデブッちょ。彼の正体に気づいてしまうが、プログラミングなどPC関係のスキルが凄まじく、スパイダーマンのサポート役も果たす。
メイ・パーカー=マリサ・トメイ
ピーターと一緒に住む伯母で育ての親。ピーターが夜中こっそり抜け出したり、電話に出なかったりすることに心配するが、女の子とのデートの時などは徹底してアドバイスをくれる。
メイを演じた女優マリサ・トメイは『ラブ・アゲイン』などにも出演する美魔女。
ちなみに、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jrと過去に交際していた。
アイアンマン(トニー・スターク)=ロバート・ダウニー・Jr
まだ子供のスパイダーマンを正しい道に導くためにガンガン説教する。子供が相手でも皮肉屋的な喋り方は容赦なし!
ハロルド・“ハッピー”・ホーガン=ジョン・ファヴロー
トニー・スタークに命じられ、スパイダーマンの”子守”をする大柄な男性。常に忙しいのでピーターからの電話に事務的に対応してしまう。
映画『スパイダーマン ホームカミング』作品情報
公開年/制作国 | 2017年・アメリカ |
監督 | ジョン・ワッツ |
脚本 | ジョナサン・ゴールドスタイン ジョン・フランシス・デイリー |
キャスト | トム・ホランド マイケル・キートン ジョン・ファヴロー ゼンデイヤ ドナルド・グローヴァー タイン・デイリー マリサ・トメイ ロバート・ダウニー・Jr |
音楽 | マイケル・ジアッチーノ |
興行収入 | 約968億円 |
監督のジョン・ワッツは意外とシュールな作品も撮っていて、ケヴィン・ベーコンが出演する『コップ・カー』なども話題になった。
ホームカミングはなんと世界興行収入900億円越えの大ヒット!!しっかりターゲット層を子供に絞ったことが功を奏したのだろうか!?MARVEL凄すぎ!
スパイダーマンの次作は『ファーフロムホーム』(2019)、第3作は『ノーウェイホーム』(2021)
最後の感想まとめ
MARVELはスパイダーマンをティーンエイジャー向けに作ったことで、いろんなヒーローの住み分けをしたかったのだろう。興行収入を見る限りその試みは大いに成功したと言える。
エレベーターでクラスメイトを助けるシーンなど、見応えがあるシーンも多かったが、個人的にはもっと大人が楽しめるシーンも入れてほしかった。自分勝手なのはわかっているが、、、
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