ひどい…映画『マダム・ウェブ』ネタバレ感想「ダメ脚本で爆死!」酷評&あらすじラスト結末!マーベルSSU

  • 2024年2月23日

2024/02/23公開のマーベルSSUの映画『マダム・ウェブ』!公開初日に見てきました!

シネマグ
こりゃ酷評されるのもわかる! サスペンス映画好きの私が脚本の致命的な部分をズバッと解説します!失敗の理由はポリコレじゃねえ

ネタバレなしの感想

物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説

視聴後の正直な感想・酷評レビュー(ネタバレあり):脚本がダメな3つの理由

これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓

マーベル『マダム・ウェブ』面白かった!?(投票どうぞ)

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映画『マダム・ウェブ』作品情報

日本公開:2024年2月23日 (アメリカでは2024年2月14日に公開)
制作国:アメリカ
上映時間:1時間54分
原題:『Madame Web』
ジャンルヒーロー、サスペンス・アクション
年齢制限:G(年齢制限なし)
監督: S・J・クラークソン
脚本:マット・サザマ|バーク・シャープレス|クレア・パーカー|S・J・クラークソン
原作:マーベルコミック「マダムウェブ」
撮影:マウロ・フィオーレ(『トレーニング・デイ』『イコライザー』『X-MEN:ダーク・フェニックス 』)
全世界興行収入

『マダム・ウェブ』はMCUではなく、SSUソニーズ・スパイダーマン・ユニバース作品です。

キャスト

ダコタ・ジョンソン

ダコタ・ジョンソンマダム・ウェブ/カサンドラ・“キャシー”・ウェブ役
日本語吹替/元AKBの大島優子。

ダコタ・ジョンソンは『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』や『ロスト・ドーター』で有名な俳優です。


シドニー・スウィーニー

シドニー・スウィーニースパイダーウーマン/ジュリア・コーンウォール役
日本語吹替/潘めぐみ

シドニー・スウィーニー出演作:『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ユーフォリア/EUPHORIA』


イザベラ・メルセード

イザベラ・メルセードアラナ/アーニャ・コラソン役
日本語吹替/ファイルーズあい

イザベラ・メルセード出演作:『トランスフォーマー/最後の騎士王』『スイートガール


セレステ・オコナー

セレステ・オコナースパイダーウーマン/マティ・フランクリン役
日本語吹替/伊瀬茉莉也

セレステ・オコナー出演作:『ゴーストバスターズ/アフターライフ』『ザ・スイッチ』


ヴィランのエゼキエル・シムズ

タハール・ラヒムエゼキエル・シムズ役(マダム・ウェブたちを追いつめる本作のメインヴィラン)
日本語吹替/子安武人

タハール・ラヒム出演作:『預言者』『ナポレオン


ケリー・ビシェコンスタンス・ウェブ役

その他↓

アダム・スコット

エマ・ロバーツ

マイク・エップス

ゾーシャ・マメット

マーベル映画『マダム・ウェブ』あらすじ

マーベル映画『マダム・ウェブ』

1973年:ペルーのジャングル。

妊婦で研究者のコンスタンス・ウェブは密林で人間の組織を治せる新種のクモを発見。

しかし護衛のエゼキエルが、クモの秘密とパワーを独り占めするためにコンスタンスを銃で撃って逃亡した。

ラスアリャナス(クモの力でスーパーパワーを持った超人たち)がコンスタンスを助けて洞窟の水場に浮かべ、クモに刺させる。

コンスタンスは助からなかったが、女の子(キャシー)が生まれた

2003年現在

救急救命士のキャシーは相棒のベンと一緒に、今日も救助活動にはげんでいた。

キャシーは30年前に母・コンスタンスがペルーで死んだことしか知らず、その後は里親に育てられた。そのため母に対して怒りを抱えている。

ある日、キャシーは橋で横転した車から男性を助けようとして車ごと海に落下。

キャシーは水中で意識を失った。そのときに白い糸が広がっていくビジョンが見えた。

キャシーはベンに助けられ、心臓マッサージで息を吹き返す。

それ以降、キャシーには未来が断片的に見えるようになった

いっぽう、エゼキエルはNSAのシステムを強奪し、女子高生のジュリア、アーニャ、マティを探し出して殺そうとしていた

ジュリア、アーニャ、マティはキャシーと同じ列車に乗り込む。

キャシーは電車の中で、黒いスーツを着た男性(エゼキエル)が3人を殺す未来透視を見る。

キャシーは3人に声をかけ、エゼキエルから逃がす。なぜ彼女たちは狙われるのか!?

映画『マダム・ウェブ』ネタバレなし感想・海外評価がひどい

感想を語る犬
マーベル初の本格ミステリーとのことですが、ミステリーやサスペンスとして脚本がダメすぎ。つまらなすぎます。

ヒーローモノとしてのカタルシスもなし!アクションも少ない。

シネマグ
この企画が通ったこと自体が謎・ミステリーです。オススメできません。

海外評価は、各レビューサイトの総合はだいたい30点台。

ロッテントマトズでは批評家評価がたった13%の支持率と、もはや悲惨としかいえない状況。SSUの前作『モービウス』よりも低いですね。

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映画『モービウス』

海外のコメントでは「最初から最後まで酷すぎる。オープニングで脚本のコア部分まで見せてしまって台無し (引用元)」など、プロット(ストーリーの大枠)自体が残念だという意見が多かったです。

おすすめ度 14%
世界観 45点
ストーリー 10点
IMDb(海外レビューサイト) 3.8(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 批評家 13%
一般の視聴者 56%
メタスコア(Metacritic) 26(100点中)

※以下、映画『マダム・ウェブ』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『マダム・ウェブ』ネタバレあらすじ解説

エゼキエルが女子たちを追う理由

エゼキエルは30年前にコンスタンスからクモを奪って超人的な能力を得たおかげで、莫大な富を得ていた。

しかしクモの呪いなのか、30年間毎晩自分が死ぬ瞬間を夢で見てうなされていた

予知夢の内容は、3人のスパイダー・ウーマン(将来のジュリア、アーニャ、マティ)に敗れ、ビルから突き落とされるというものだった。

エゼキエルはNSA職員の女性を殺害して街全体の監視カメラやATM情報にアクセスできるシステムを奪い、部下にジュリア、アーニャ、マティの顔を伝えて探させた。

彼女たちが電車にいると知ったエゼキエルは、地下鉄を探し回る。しかし自分の行動が予知されているかのようで、ジュリアたちに逃げられてしまった。

逃亡する4人

エゼキエルが襲ってくることを予知していたキャシーは、ジュリアたちを引き連れて地下鉄のホームから脱出。

タクシーを奪って逃げる。

なぜ予知ができるのかキャシーにもわからない。なぜジュリアたちがエゼキエルに狙われているのかも不明だ。

しかし、ニュースではキャシーが拉致したことになっていた。

キャシーは、ジュリアは救助した人の関係者、マティはこのまえ救急車に悪態をついた女子、アーニャは同じアパートに住む女子だと気づいた。3人には接点があったのだ。

キャシーはタクシーを監視カメラがない森に停め、「ここで待っていろ」と言う。

キャシーは一旦自宅に帰り、母の遺品であるクモに関しての日記を見る。そこにエゼキエルも写っていた

ジュリアたちは近くのレストランへ。そこにエゼキエルがやってくる。

未来予知をして3人とエゼキエルがレストランにいることを知っていたキャシーは、タクシーで店内に突っ込みエゼキエルをはね飛ばす。

エゼキエルはキャシーの手首をつかみ毒を注射したが効かなかった。

シネマグ
30年前に母がクモに刺されたから耐性があるんだね。

キャシーたちはタクシーで逃げ、モーテルに泊まった。

キャシーの母の秘密

キャシーは女子3人をベンに預け、母が死んだペルーのジャングルへ。

そこで、母を看取って自分を取り上げたラスアリャナスのリーダーに会う。

リーダーはキャシーの精神を離脱させて洞窟の池に突き落とした。

キャシーの精神は母が死んだ時間へ行き、胎児のときに病気に侵されていた自分を助けるために母がクモの研究をしていたと知り、涙を流す。

映画『マダム・ウェブ』

過去に生きるキャシーの母は娘の存在に気づく。2人は時空を超えて抱き合った。

感想を語る犬
本作で唯一の良かったシーン

ラスアリャナスのリーダーは、「あなたは複数の世界に同時に存在できる。予知ができれば敵はいない」と語る。キャシーは覚醒した。

ラスト結末:キャシーの覚醒

帰国したキャシーはジュリアたちがピンチだと知る。

救急車で彼女たちを追っていたエゼキエルに突っ込み、ベンの車に乗っていたジュリアたちを助けた(破水したベンの義妹を病院へ送っていた)。

キャシーは3人を救急車に乗せ、エゼキエルから逃げる。そして花火や火薬が置いてある倉庫にやってきた。

キャシーたちは照明弾で火薬に火をつける。エゼキエルがやってきた。

キャシーたちは未来予知で火薬や落下物を回避する。エゼキエルは花火などを直撃で喰らった

屋上についたキャシーたち。呼んでいた救助ヘリがやってくる。

キャシーは複数の世界に同時に存在できる能力を使って、エゼキエルと対峙しながら落下しそうなジュリア、アーニャ、マティを助けた。

エゼキエルはキャシーの予知どおり落下し、ペプシの看板に潰された

キャシーは海に落ちる。ジュリアたちが心肺蘇生法をほどこして助けた。

その後、キャシーは目が見えなくなっていたが、それ以上にたくさんの未来のビジョンが見えるようになっていた

ジュリア、アーニャ、マティの3人が立派なスパイダーウーマンになるのが見える

映画 『マダムウェブ』終わり

結末までのポイントと流れまとめ↓

  1. エゼキエルは未来で自分を殺害するであろうジュリア、アーニャ、マティを現在で殺そうとしていた
  2. キャシーが未来透視でジュリアたちを守る
  3. キャシーたちがエゼキエルを罠にはめて倒す。マダム・ウェブ誕生!

映画『マダム・ウェブ』ネタバレ感想・評価:何がひどい?

映画『マダム・ウェブ』の評価は35点…。赤点です。

正直いって何が見どころなのか最後までわかりませんでした。

シネマグ
サスペンスとしてもアクションとしてもヒーローモノとしても、何のカタルシスもなしにハイ終了…。これはキツイです

女性監督と女性キャストのみの映画はつまらない!」とか、「ポリコレに配慮したから、反ポリコレ勢力から反発を受けて失敗したんだ!」という論調がありますが、違います。

シンプルにストーリーがダメダメだから失敗したのです。

脚本の致命的な部分を3つ解説していきます。

脚本がダメな理由 ①謎なきミステリー

マーベル初の本格ミステリーという触れ込みでしたが、そもそも大きな謎がないので、ミステリーとして全く成立していません。企画からしてミスってますね

まずサスペンス・ミステリーとして1番致命的なのが、ヴィラン・エゼキエルがジュリア、アーニャ、マティの女子3人を襲う理由が序盤で明かされてしまったこと。

エゼキエルは、この3人が将来スパイダーウーマンとなって自分を殺すと予知夢で知っていたので、先に殺そうとしていたのです。

サスペンス好きとしては、この謎を序盤で明らかにしてしまったのは脚本の判断ミスとしか考えられません。製作陣にサスペンス映画好きがいなかったとしか思えないです(笑)。

感想を語る犬
1番の謎が最初らへんで明かされるミステリーを誰が見たいか?というお話。

この設定なら「エゼキエルはなぜ追ってくるのか!?実は将来彼を殺害するのはジュリアたちだった!バーン!!」と終盤あたりで明らかにするのが普通です。

つまり『マダム・ウェブ』は、序盤でミステリーの核となる謎を明かしてしまったミステリーもどきなわけです。

②展開がワンパターン

続いて2つ目ですが、本作は展開がワンパターンすぎてめちゃくちゃつまらなかったです。

ほとんどが、ガールズトーク→未来の透視→未来を回避。これの繰り返し。退屈にも程があります。

シネマグ
未来透視と現在で2回同じ場面を見せられるので退屈さも倍増ですw。テンポも悪くなってたよ。

仮にサスペンス・ミステリーとして謎がしっかり保持されていたとしても、ワンパターンすぎて評価は低かったでしょう。

展開がワンパターンであってもゲーム性があれば面白いかもしれません。

しかし本作の場合はキャシーがどんな時に未来透視ができるのか?、どれくらいまで先の未来が見えるのか?など、ルールが鑑賞者に提示されていませんでした

感想を語る犬
結果、ワンパターンなうえにつまらないというコンボになってしまいました。

③無敵の予知+盛り上がらないラスト

今作でラストの盛り上がりに大いに落胆した人は多いのではないでしょうか?

歴代マーベル作品でもワースト1にカタルシスのない最後だったと思います。

予知能力を開花させたキャシーは、花火の火薬工場に火をつけて、そこにエゼキエルを誘い込みます。

キャシーと女子三人衆は、キャシーの投資によって花火や落下物をかわし、エゼキエルは直撃を受けて弱っていく→最後はエゼキエルがペプシの看板に潰されるという結末。

キャシーが透視しているので、全員助かるのが確実だとわかった状態のラストバトルです。

ドクター・ストレンジがインフィニティーウォーの最後に見せた「確率予知」的なことを秒刻みでやっていることになります。これ無敵でしょ。

チートです。盛り上がるはずがありません。

加えて、予知なのか現実なのかよくわからない映像が羅列されていく編集の仕方も非常にまずかった。

女子ーズがキャシーを心臓マッサージして蘇生させるくだりもさめましたね。だからモーテルで3人に心臓マッサージを教えていたんだろって…。

感想を語る犬
いかにも伏線が回収されましたよ〜って感じ…もうやめてくれ!と思いました。

海外で大爆死…

本国アメリカでの初公開から6日間での興行収入は2580万ドル(40億円弱)と、不評だった前作『モービウス』の3910万ドルを下回る結果でした。

  • サスペンス・ミステリーとしてストーリーが弱い
  • ヒーローモノとしてのカタルシスもない

などなど、欠点をあげればキリがありません。

2時間、キャシーと女子ーズのガールズトークを楽しむためだけの作品だったわけですから、興行的に失敗するのは必然だったといえます。

その他のひどい点

母と子の関係の葛藤が中核となるテーマだったわけですが、キャシーが里親の家でどんな生活を送ってきたのか不明ですし、ジュリアやマティの親も出てこないので、メッセージに奥行きが感じられませんでした。

結果、ベンの義妹の出産を3人の女子がサポートする流れなどがうまくストーリーに溶け込んでいなくて違和感。

キャシーはコンスタンスにとっては娘であり、3人の女子にとっては母である複雑なキャラクターなのですが、それをうまく表現しきれていなかったと思います。

ベンがパーティーでキャシーにペプシを渡したり、最後にペプシの看板がエゼキエルを潰したりと、ペプシの間接広告もウザいです(笑)。ペプシが正義の味方気取りです。

シネマグ
やっぱりコカコーラにしよ!と思いました。

最後のまとめ

マーベル映画『マダム・ウェブ』は、海外で爆死の前評判どおりの残念な作品でした。

映画好きとしては、なぜこの脚本でGOサインが出たのか気になります。普通は脚本を読んだ時点でミステリーとしての問題点に気づくはずです。

感想を語る犬
ソニー・ピクチャーズとマーベルの制作陣や体制に何か問題があるとしか思えません。大丈夫か?マーベル。MCUもやばそうだしもう無理すんな!

内容をまとめると↓

  1. 失敗した理由はサスペンス・ミステリーとして破綻しているから
  2. ワンパターンな展開、ラスト含めて盛り上がらない
  3. 企画・脚本段階で修正できなかった制作サイドに疑問が湧く

ここまで読んでいただきありがとうございます。『マダム・ウェブ』レビュー終わり!

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