人気ゲームの実写映画『 モンスターハンター』 を観てきた!
『バイオハザード』シリーズの ポール・W・S・アンダーソンが監督を務め、同作主演の ミラ・ジョヴォヴィッチが主役を務めた。
アクションは大迫力だった。しかし酷評になってしまうがストーリー性はB級以下、盛り上げ方もとても下手だった印象。つまらない駄作となってしまった…。
何がダメだったのか?
あらすじネタバレ解説や、駄作になった理由を考察していきます。
アクションだけで内容はゼロ!せめてもうちょいストーリーがあれば…。
実写映画『モンスターハンター』ネタバレ感想レビュー/ストーリーがひどい・酷評
映画『 モンスターハンター』は、『バイオハザード』シリーズと同じ長所と短所を兼ね備えている。
まず長所から言うと、アクションがとても迫力があり見応えがあった。
南アフリカや ナミビアをロケ地にしてCGを抑えたことで、壮大な景観とリアリティが楽しめる。
冒頭でアドミラルの船が ディアブロスに襲われて甲板が傾くシーンや、 ネルスキュラなどのモンスターとの戦闘シーンの臨場感が本当にすごくて、思わず胸が高鳴った。
静寂からモンスターが突然出てくるジャンプスケアは『クワイエット・プレイスパート2』には劣るがわりと効果的で、ホラー的にビビってしまうシーンも多い。バイオハザードの制作が活かされているのだろう。
悪かった点は、盛り上げ方が下手。
最初の船のシーンがピーク。中盤の ディアブロスを倒すまでアクションがひたすら続くまではまだいい。それ以降の リオレウス戦が ディアブロス戦より盛り上がるかというとそうではなく、バイオハザードシリーズのように“続編ありき”で一番ピンチなシーンで終わる。
ストーリーもひどい。というか理由もなく別世界に行ってモンスターと戦うだけなので、ストーリーは“ない”と言ったほうが正しいかも。
アクションだけ見られればいい人は満足かもしれないけど、少しでも物語を楽しみたい人は不満に感じるだろう。
結論は、映画バイオハザードシリーズと比較してアクションの迫力は増していたが、物語としての面白みが欠けていた。
モンスターアクションとしても、『ゴジラVSキングコング』とかの方がまだストーリーが確立していて見応えがある。
おまけ、邦画『ブレイブ 群青戦記』でヒロインを務めた 山崎紘菜がハンドラー役で出ていたが、特にセリフや見せ場はなかったのが残念。制作や配給を 東宝が行なっていたのに、その影響力を活かせなかったのか?それとも出演シーンをカットされたのか?
考察/ ミラ・ジョヴォヴィッチはカッコイイ!でも トニー・ジャーを活かせてない
ミラ・ジョヴォヴィッチは『フィフス・エレメント』あたりから好きだが、相変わらずかっこよかった。
もう40代なのに全然老けた感じもなく。アクションも華麗にこなすし絵になる。
ただ、アクションもバイオに比べてスタイリッシュなものが少なかった気がする。モンスターが大型だからか?
一方で、せっかく『マッハ!!!』で有名なタイの俳優 トニー・ジャーを出していたのに、彼の体を使ったリアルなアクションが少なかったのは本当に残念。彼を起用した意味はあるのか?
回転蹴りとかはアルテミスとの肉弾戦では使っていたが、近接で撮影していたので、動きの全体像が見えなかった。
モンスターと戦う時は体を回転させて剣をダイナミックに使っていたが、個人的には膝蹴りとかを入れるとこも観たかった。というか、 素手でモンスターと戦うシーンがないと トニー・ジャーを起用した意味はないだろう。
山崎紘菜のモンハンハリウッドデビュー/バイオのローラと同じ扱い!
山崎紘菜(やまざきひろな)は登場シーンも多くなく、セリフがゼロだった。
最初に ディアブロスが出てくる時に船の監視役として出て、それ以降は後半にちょこっと出ただけだ。
『バイオハザード6・ザ・ファイナル』(2016)では「ローラがハリウッドデビュー!」という宣伝をしておきながら、本当にちょい役立った。
ポール・W・S・アンダーソンが監督と ミラ・ジョヴォヴィッチはちゃっかり夫婦でビジネス。それと比較して日本人の扱いがひどくないか?
ちょい役で東洋人が必要なら、わざわざ 山崎紘菜とかローラとか有名どころを出す必要はない。明らかに日本への宣伝として彼女らを起用して、この扱い…。なんか悔しいぜ!
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