映画『消えない罪』ストーリーネタバレあらすじ解説
(※わかりやすくするため、ある程度場所や人物同士で区切っています。)
警官殺しルースの出所
父の自殺により家の立退きを命じられたとき、保安官・マットをショットガンで射殺したルース・スレイター(サンドラ・ブロック)は、20年刑期を務め仮釈放されます。
20年前にはなればなれになった妹ケイティが今どこでどうしているかが1番の気がかりで、会いたい気持ちでいっぱいです。しかし20年間ずっと手紙を書き続けたにも関わらず、ケイティからの返信は1度もありませんでした。
ルースは身元監視人・ヴィンセントに紹介されたチャイナタウンの寮で暮らしながら大工仕事を探しますが、元警官殺人犯だとバレて雇ってもらえません。
ルースは魚の加工場で働き始めます。ブレイク(ジョン・バーンサル)が仕事を教えてくれました。
ルースはホームレス施設を作っているNPO法人に働かせてくれと頼み、夜は加工場、朝は建設現場のダブルワークを始めます。
ブレイクが現場にドーナッツを持ってきてくれましたが、ルースは彼が不法侵入したと思い危うく殴りそうになりました。その後ブレイクとは打ち解け、仲良くなっていきます。
ルースが殺した警官の遺族
そんなルースを監視している人物がいました。保安官だった父・マットをルースに殺されて家庭がめちゃくちゃになったキースとスティーヴの兄弟です。
スティーヴは木材業者のフリをして現場に忍び込み、ルースと喋ります。
スティーヴは「つらいことがあっても人生は続く」と言うルースに憎悪を覚えました。そこにあった写真から、ルースに妹がいることを知ります。
ルースは20年前にケイティと暮らしていた家へ。そこは改築され弁護士ジョン・イングラムと妻リズ(ヴィオラ・デイヴィス)の家族が暮らしていました。
ルースは家に入れてもらい、ジョンに車で市街地まで送ってもらいました。ルースは行政によって妹・ケイティと引き離されたと相談します。
ジョンは彼女を気の毒に思い依頼を引き受けますが、元殺人犯だと知って驚きます。妻リズは、ルースを絶対家に入れるなと言いました。
ルースはブレイクに自分が元警官殺しだと告白。ブレイクは驚いて何も言いません。翌日魚工場で噂が広まり、ルースは従業員に「警官殺し」と罵られ、殴られました。
ケイティの養父母と面会
ルースはジョンの仲介で、現在ケイティを育てているマイケルとレイチェルのマルコム夫妻と面会。
夫妻は、ケイティがピアノの才能を開花させて演奏家になっていること、20年前にルースが警官を殺した時のトラウマで5歳以前の記憶がないことを話し、関わらないでほしいと言います。
ルースはマルコム夫妻が手紙をケイティに見せていなかったことを知って怒り、暴言を吐きました。夫妻は怒って帰ります。
エミリー(ケイティの義妹)は、家の倉庫でルースからケイティに宛てた手紙を見つけて読み、感動して涙を流します。
エミリーから電話がかかってきて、ルースは彼女と会います。エミリーは、姉・ケイティのリハーサルがあると教えてくれました。
その様子を監視していたスティーヴが家に帰ると、妻と兄キースが寝室で浮気をしています。スティーヴはブチ切れて兄を殴り、妻の謝罪も受け入れず家を飛び出しました。
ラスト結末
ルースはケイティに会いに1人でホールに行ってよいものか相談するため、ジョンのオフィスを尋ねます。しかし彼はいません。
家へ行くと、妻のリズがすごい剣幕で敷地内に入るなと叫びます。
リズはルースの表情を見て、彼女は警官を殺していないと勘づきました。警官マットをショットガンで殺したのは5歳のケイティだったのです。
ルースは、ケイティをかばうために捕まったのでした。
ルースはリズの車でコンサートホールへ。しかしスティーヴから「妹をあずかっている」と電話がかかってきました。
ルースはスティーヴが指定した建設現場へ。コンテナの中には縛られたエミリーがいました。彼女はルースの妹と間違えられて誘拐されたのです。
スティーヴは、「父を殺した復讐に目の前で妹を殺してやる」と銃を向けます。
ルースはマットが「家がなくなったら家に泊まればいい」と言ってくれたとても親切な人だと話し、ごめんなさいと謝罪。
スティーヴはその場で泣き崩れました。
リズの通報で、外には警官が集まっています。スティーヴは捕まりました。
救急車に乗せられたエミリーの前にケイティがいます。ケイティは真っ直ぐルースの方を向いて、歩いてきました。
2人は熱い抱擁を交わし、涙を流します。
映画『消えない罪』終わり!
最後のまとめ
Netflix『消えない罪』はサンドラ・ブロックやヴィオラ・デイヴィスといった演技派が、途中までは割と緻密でシリアスなストーリーを見せてくれていました。
しかし、結末によって作品全体のテーマ性が損なわれたような微妙な作品に変貌!
ここまで読んでいただきありがとうございます。『消えない罪』レビュー終わり!
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