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Netflix映画『消えない罪』

映画『消えない罪』ネタバレあらすじ感想!ひどいラストオチ考察・つまらない理由酷評・キャスト解説 Netflix

Netflix映画『消えない罪』は、サンドラ・ブロック演じる警官殺しで20年服役した女性が出所後、生き別れた最愛の妹に逢おうとする物語。

CineMag
ストーリーはなかなか緻密なものの、ラストで悪い意味でのどんでん返しが待ち受けるかなり微妙な作品でした。

ぶっちゃけ感想・酷評つまらない理由考察ストーリー結末ネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに記事をまとめました。

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです)

Netflix映画『消えない罪』の評判アンケート結果

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Netflix映画『消えない罪』キャスト・作品情報

公開・制作国・上映時間:2021/12/10・アメリカ・114分
原題:The Unforgivable
監督:ノラ・フィングシャイト
脚本ピーター・クレイグ(『トップガン マーヴェリック』)
撮影:ギレルモ・ナヴァロ(『パンズ・ラビリンス』)
編集:ジョン・ウォーカー(『DUNE/デューン 砂の惑星』)
音楽:ハンス・ジマー(『ダークナイト』『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』)

手がけた映画から見てもわかるように、スタッフには世界の超一流が集結(しかし、ラストのせいで微妙な作品に…)!

ルース・スレイター|サンドラ・ブロック

ルース・スレイター役を演じる女優サンドラ・ブロック

ルース・レイターは警官殺しで20年服役して出所した女性。

母が歳の離れた妹ケイティを産んでから死んでしまったので、ルースが妹を育てました。

女優サンドラ・ブロックは、『しあわせの隠れ場所』でアカデミー主演女優賞を獲得した大御所!『ゼロ・グラビティ』、Netflx『バードボックス』や『オーシャンズ8』で有名です。

本作では主演だけでなく製作まで担当。

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ジョン・イングラム|ヴィンセント・ドノフリオ

ジョン・イングラム役のヴィンセント・ドノフリオ

ジョンは、ルースとケイティが20年前に住んでいた家を買って家族で住んでいる弁護士。

ルースから相談を受け、妹を探す手伝いをする。

俳優ヴィンセント・ドノフリオ代表作『フルメタルジャケット』『LAW & ORDER:クリミナル・インテント』

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リズ・イングラム|ヴィオラ・デイヴィス

リズ・イングラム役の女優ヴィオラ・デイヴィス

リズはジョンの妻。ルースが家に来ることに猛反対している。

ヴィオラ・デイヴィスはDC映画『スーサイドスクワッド』シリーズや、チャドウィック・ボーズマン主演のNetflix映画『マ・レイニーのブラックボトム』で知られる。

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ブレイク|ジョン・バーンサル

ブレイク役の俳優ジョン・バーンサル

ブレイクは、ルースが出所後に働いている魚工場に勤める男性。ルースのことが気になる。

俳優ジョン・バーンサルは、『ウォーキング・デッド』のシェーン・ウォルシュ役でブレイク。Marvelドラマ『パニッシャー』主演。アンジェリーナ・ジョリー主演の映画『モンタナの目撃者』などで知られる。

ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ

あらすじ:警官殺しで服役したルースは、20年の刑期を終え模範囚として仮釈放されます。一緒に暮らしていた当時5歳だった妹・ケイティの生活が気がかりでした。実社会に出るとルースは元殺人犯だということでうとまれます…。

登場キャラの行動原理までしっかり描かれているなど、脚本の巧みさは随所で感じられます。

犯罪者が社会復帰で当たる壁もシリアスに描いているでしょう。

CineMag
ただ、ラストの結末が「これでいいのっ?」と肩透かしを喰らう印象。おすすめはできません…。
おすすめ度60%
ヒューマンドラマ68%
ストーリー72%
IMDb(海外レビューサイト)7.2(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト)批評家39% 一般82%

※以下、『消えない罪』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『消えない罪』ネタバレ感想・酷評・考察

素晴らしいテーマがラストで消滅

Netflix映画『消えない罪』のサンドラ・ブロック

Netflixオリジナル映画『消えない罪』の評価は73点。
脚本・ストーリーはかなり練られており、サンドラ・ブロックやヴィオラ・デイヴィスの真に迫る演技も楽しめましたが、ラスト結末でメッセージ性が完全に損なわれた!と感じました。
「殺人という許されない過ちは許せるのか?」のような、答えが出せない深い問題提起の映画かと思いきや、実際はルースでなくケイティが保安官を射殺していたことで、終盤まで視聴者側が感じていたこのテーマがキレイに消えてなくなります
CineMag
結末のサスペンス的な意外性は評価できますが、その分社会派ヒューマンドラマ要素どこへいった!?と心の中で叫びましたねー。

「いくらなんでも、警官殺しは容認できない。だけどこういう人たちの出所後の葛藤って壮絶だろうな。でも罪は許せない…」と、良い意味で見ている側がずっと自問自答させられている状態にも関わらず、犯行自体がルースの罪じゃないと判明してメッセージが一気に矮小化

せめて「保安官を殺したのには、仕方のない理由が…」くらいにするべきだったと思います。

邦題の『消えない罪』も英題『The Unforgivable(許されないもの)』もミスリードですね…。

消えない罪…って、罪は最初からないじゃないですか!

主人公が完全に無罪だったオチにするなら、がっつりサスペンス・ミステリーのジャンルに舵を切った方が良かったでしょう。

CineMag
重厚なヒューマンドラマと見せかけて、幼い妹の罪を被った普通のいい話になってしまいました。

良かった点

一応は良かった点もあり、ケイティの義妹エミリーがルースからの手紙を発見して読んで泣くシーンは秀逸。

エミリーからすると、ルースがケイティを思う気持ちと、自分も姉ケイティにこんなふうに大切に想われているという感情が交錯する素晴らしいシーンだったと思います。

あとは、ルースに父を殺されたと思っていたスティーヴが、妻と兄の不倫への怒りから一気に復讐を決断する流れも、人物の行動原理がしっかり描写されていて丁寧だと感じました。

考察:そもそも5歳児は罪を問われるの?

話は変わって1番残念なポイントというか、元も子もないことを言いますが警官を殺したケイティは当時5歳だったので、普通は“事故”になるのでは!?

CineMag
責任以前に、5歳児に判断能力ないですよね?罪ではなく保護者ルースの監督不行き届きで終わる気がします。

姉ルースの、ケイティに人を殺してしまった罪を背負って欲しくない気持ちはわかります。

ただケイティの記憶は曖昧ですし、生き別れて20年服役する決断よりもっとベターな選択があったように思えてなりません。

映画『消えない罪』ストーリーネタバレあらすじ解説

(※わかりやすくするため、ある程度場所や人物同士で区切っています。)

警官殺しルースの出所

出所した主人公・ルース

父の自殺により家の立退きを命じられたとき、保安官・マットをショットガンで射殺したルース・スレイター(サンドラ・ブロック)は、20年刑期を務め仮釈放されます。

20年前にはなればなれになった妹ケイティが今どこでどうしているかが1番の気がかりで、会いたい気持ちでいっぱいです。しかし20年間ずっと手紙を書き続けたにも関わらず、ケイティからの返信は1度もありませんでした。

ルースは身元監視人・ヴィンセントに紹介されたチャイナタウンの寮で暮らしながら大工仕事を探しますが、元警官殺人犯だとバレて雇ってもらえません。

ルースは魚の加工場で働き始めます。ブレイク(ジョン・バーンサル)が仕事を教えてくれました。

ルースはホームレス施設を作っているNPO法人に働かせてくれと頼み、夜は加工場、朝は建設現場のダブルワークを始めます。

ブレイクが現場にドーナッツを持ってきてくれましたが、ルースは彼が不法侵入したと思い危うく殴りそうになりました。その後ブレイクとは打ち解け、仲良くなっていきます

笑うブレイク(ジョン・バーンサル)

ルースが殺した警官の遺族

遺族のスティーヴ

そんなルースを監視している人物がいました。保安官だった父・マットをルースに殺されて家庭がめちゃくちゃになったキーススティーヴの兄弟です。

スティーヴは木材業者のフリをして現場に忍び込み、ルースと喋ります。

スティーヴは「つらいことがあっても人生は続く」と言うルースに憎悪を覚えました。そこにあった写真から、ルースに妹がいることを知ります。

ルースは20年前にケイティと暮らしていた家へ。そこは改築され弁護士ジョン・イングラムと妻リズ(ヴィオラ・デイヴィス)の家族が暮らしていました。

ルースは家に入れてもらい、ジョンに車で市街地まで送ってもらいました。ルースは行政によって妹・ケイティと引き離されたと相談します。

ジョンは彼女を気の毒に思い依頼を引き受けますが、元殺人犯だと知って驚きます。妻リズは、ルースを絶対家に入れるなと言いました。

ルースはブレイクに自分が元警官殺しだと告白。ブレイクは驚いて何も言いません。翌日魚工場で噂が広まり、ルースは従業員に「警官殺し」と罵られ、殴られました

ケイティの養父母と面会

面会のシーン

ルースはジョンの仲介で、現在ケイティを育てているマイケルレイチェルのマルコム夫妻と面会。

夫妻は、ケイティがピアノの才能を開花させて演奏家になっていること、20年前にルースが警官を殺した時のトラウマで5歳以前の記憶がないことを話し、関わらないでほしいと言います。

ルースはマルコム夫妻が手紙をケイティに見せていなかったことを知って怒り、暴言を吐きました。夫妻は怒って帰ります。

エミリー(ケイティの義妹)は、家の倉庫でルースからケイティに宛てた手紙を見つけて読み、感動して涙を流します

エミリーから電話がかかってきて、ルースは彼女と会います。エミリーは、姉・ケイティのリハーサルがあると教えてくれました。

その様子を監視していたスティーヴが家に帰ると、妻と兄キースが寝室で浮気をしています。スティーヴはブチ切れて兄を殴り、妻の謝罪も受け入れず家を飛び出しました。

ラスト結末

ルースはケイティに会いに1人でホールに行ってよいものか相談するため、ジョンのオフィスを尋ねます。しかし彼はいません。

家へ行くと、妻のリズがすごい剣幕で敷地内に入るなと叫びます。

リズはルースの表情を見て、彼女は警官を殺していないと勘づきました。警官マットをショットガンで殺したのは5歳のケイティだったのです。

銃を持った当時5歳のケイティ

ルースは、ケイティをかばうために捕まったのでした。

ルースはリズの車でコンサートホールへ。しかしスティーヴから「妹をあずかっている」と電話がかかってきました。

ルースはスティーヴが指定した建設現場へ。コンテナの中には縛られたエミリーがいました。彼女はルースの妹と間違えられて誘拐されたのです。

スティーヴは、「父を殺した復讐に目の前で妹を殺してやる」と銃を向けます。

ルースはマットが「家がなくなったら家に泊まればいい」と言ってくれたとても親切な人だと話し、ごめんなさいと謝罪。

スティーヴはその場で泣き崩れました。

リズの通報で、外には警官が集まっています。スティーヴは捕まりました。

救急車に乗せられたエミリーの前にケイティがいます。ケイティは真っ直ぐルースの方を向いて、歩いてきました

2人は熱い抱擁を交わし、涙を流します

抱きあうルースと妹ケイティ(ラストネタバレ)

映画『消えない罪』終わり!

最後のまとめ

Netflix『消えない罪』はサンドラ・ブロックやヴィオラ・デイヴィスといった演技派が、途中までは割と緻密でシリアスなストーリーを見せてくれていました。

しかし、結末によって作品全体のテーマ性が損なわれたような微妙な作品に変貌

CineMag
一流スタッフが集まっても必ずしも名作が生まれるわけではない。たった1つのミスで全てが台無しに。という、残念な例だったと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。『消えない罪』レビュー終わり!

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