Netflix『カトラ/KATLA』全話ネタバレあらすじ感想!火山灰まみれの裸の女が超怖いドラマ結末

  • 2024年3月24日

Netflixドラマ『カトラ/KATLA』は、アイスランドの火山近くの村で死者が次々に火山灰まみれで現れる、ショッキングなファンタジーサスペンス。

北欧の美しい風景の中で、不思議な出来事が次々に起こります!

全話のあらすじをネタバレありでまとめ、評価感想考察をしています。

Netflix『カトラ/KATLA』作品情報

youtu.be

制作国・公開: スカンジナビア・2021年 Netflix配信

原作・制作: バルタザール・コルマウクル

主演:グドルン・エイ フィヨルド/グリマ役

出演:イリス・ターニャ・フリーゲンリング/アシャ役

カトラ/KATLA 全8話ネタバレあらすじ解説

黒い灰にまみれた裸の女性

アイスランドの カトラ火山の噴火から1年。付近のヴィークという街は火山灰で住む人が激減していました。

ある日、黒い灰にまみれた裸の女性が発見されます。彼女はグンビルドと名乗りました。

グンビルドはホテルヴィークで20年前に働いていたことがわかり、不思議と若さは当時のままです。

20年前当時グンビルドと浮気をしていたトールは、病室の若いグンビルドを見て驚きます。

スウェーデンにいた本物のグンビルドは、ギスリ警察署長から連絡を受け現地へやってきました。偽物の若いグンビルドはなんと妊娠しており、トールと一緒に暮らしはじめます。本物のグンビルドの息子・ビョルンもやってきて父親トールのことを知ろうとしました。

本物のグンビルドは、偽物のお腹の子にも奇形があり、彼女が昔魔女に中絶を願ったことが原因で息子・ビョルンの手足が奇形になったのではないと知ります。

さらに噴火時の救助活動で行方不明になったトールの娘・アシャが黒い灰まみれで裸で発見されました。姉・グリマは驚愕します。

溶岩の成分を研究する地質学者のダリが現地にやってきて、3年前に死んだはずの息子ミカエルを発見しました。

そんな中、グリマとアシャは小屋の床下で死体を発見します。DNAはなんとアシャのものでした。

グリマの前に、黒い灰で覆われたもう1人のグリマが現れ、夫のキャータンはそれと気づかず偽物のほうと仲良くし始めます。

ギスリ署長には火山灰で肺の病にかかった妻・マグナーがいましたが、もう1人の元気なマグナーが目の前に現れます。

アシャは「生きる目的が何もない」と言って、グリマの前で入水自殺します。ちょうどグリマたちの母親が父の浮気にショックを受けて自殺したのと同じ海でした。

グリマは、海に入る母親を止められなかった後悔と、アシャが生きているかもしれない希望にすがって自分が生きていたのだと気づきます。偽物のアシャは本物が死んでいることを教えるために現れたのです。

ミカエルの母・ ラケルがヴィークに駆けつけますが、偽物ミカエルも本物と同じく サイコパスの異常者だとわかり、置き去りにしてしまいます。そのあと偽物ミカエルは初老の夫婦を殺害。ダリと ラケルは、ミカエルを海に連れて行き溺れさせて殺しました。

ダリは、火口の付近の洞窟にあった隕石が人の願いに反応して、黒い灰で塗られた偽物が生まれると仮説を立てました。

ギスリ署長は病気の本物の妻・マグナーを薬で殺そうとして、息子・エイナーに殴られました。本物・マグナーと偽物は2人で車に乗り、手を取り合って火山灰に突っ込みます。

グリマは リボルバーに弾を1つだけこめ、偽物と ロシアンルーレットを始めます。弾は5回とも不発で、残り1発で本物のグリマの番です。彼女は引き金を引き死亡しました。

偽物のグリマは夫・キャータンや父トールたちと楽しく暮らします。

Netflixオリジナルドラマ『カトラ/KATLA』終わり!

ロシアンルーレットで死んだのは?

最終話の本物グリマと偽物グリマの ロシアンルーレットが最高にスリリングでしたね。(血が吹き飛ぶシーンもありましたし)

さて死んだのはどちらでしょう?

リボルバーは6発仕様。5発目まで不発で6発目に撃った方が死んでいます。

ベージュのブラウスが本物のグリマで、ブルーのブラウスが偽物です。

最初に本物グリマからスタートしているので、交互に撃ったなら偽物グリマが死んでいるはずです。

しかし5発目に引き金を引いているのはなんと青いブラウスの偽物のほう。ということは6発目に引き金を引いて死んだのは本物のグリマとなります。

推測になりますが、 4発目と5発目に偽物グリマが連続して引き金を引いた可能性が考えられます。

ただ、非常にわかりにくい演出なので、制作側の意図として「視聴者がそれぞれどちらが死んだが判断すればいい」という考えがあったのでしょう。

画期的で素晴らしい演出ですね!

カトラ/KATLAのラスト結末考察

カトラ/KATLAで復活した死者

黒い灰で塗られた偽物は、登場人物たちが抱えた悩み・トラウマを解消するために現れるようです。

地球外から遥か昔にきた隕石が火山の噴火で拡散し、その隕石の力で洞窟から人が生まれるシステムが組まれたのだとダリが話してましたね。

グリマの場合は、妹・アシャが死んでいるか確認したい気持ちから偽物のアシャが現れて2人で本物の死体を探します。さらに、グリマが幼い頃母親を見殺しにしたトラウマを持たない明るい自分として生活したい願いが、自身の ドッペルゲンガーを生み出しました。

グリマの ドッペルゲンガーが生き延びて幸せな生活を送る結末は、「もし自分のコピーが自分の代わりに幸せに生きられるのなら、自分は死んでもいいのだろうか?」と考えさせられますね。

研究者ダリと妻 ラケルは自分たちの離婚の痛みを和らげるため。ギリス署長は、病気じゃなくて健康な妻がいいと願って妻の分身が現れたのでしょう。

グンビルドの場合は、息子ビョルンは自分のせい(魔女に中絶を願ったせい)で奇形になったのではない!と知るために偽物が生まれたのだと思います。

カトラ/KATLAの感想・評価73点

カトラ/KATLAの登場キャスト

評価は73点くらい。

スティーブン・キングの『ペット・セメタリー』を アイスランドの美しい風景でやった感じで真新しさはありませんでしたが、独特な雰囲気は楽しめました。

ドッペルゲンガーと対峙する点は、ジョーダン・ピール監督の映画『Us』にも似てますね。

登場人物たちがわりとひっそり自殺を決行していく最終回は北欧独特の感性が感じられてよかったです。

あとは少年ミカエルがサイコ野郎だったのも、不気味でした。ウォーキング・デッドのやばい少女・リジーみたいなキャラですね。

制作国は北欧の スカンジナビアとのことですが、その国で作られた作品は初体験でした。

ストーリーの インパクトとしては、第1話で黒い灰でおおわれた女性が発見されたシーンがピークでしたね。

黒く塗られた女性はかなり不気味で怖く、 アイスランドの火山地帯の壮大な風景も重なって見入ってしまいますが、話が進むにつれて黒い分身が量産されすぎて飽きてきました。

基本的に『ツインピークス』みたいな感じで謎が謎のまま進んでいきます。しかし、大きな謎は ドッペルゲンガーの目的だけなので、途中若干中だるみしました。

登場キャラたちがそれぞれの決断をするラストは趣があって良かったと思います。

最後のまとめ

Netflixドラマ『カトラ/KATLA』は、火山の噴火の影響で荒廃した街黒い火山灰におおわれて蘇った死んだはずの人物の組み合わせは素晴らしかったです。

設定に インパクトはあるものの、淡々と進みすぎて途中で若干飽きてしまいましたが、北欧の風景や雰囲気を楽しめる点や、不思議な雰囲気のラストは良かったです。

『カトラ/KATLA』レビュー終わり。

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